星流国の狐族〜池に落ちたら、妖怪しかいない異世界にワープした!?〜

みるくくらうん

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狐は嫉妬深い①★

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「と、とろけるってなに……」

「やらしー顔ってことだ」

「はっ!?やらしいとかいうな馬鹿!」


 ナツメは赤い顔のままムッとした表情を浮かべ、ガブッとアサヒの耳を何度も噛む。はむはむと柔らかい唇の感触がアサヒの耳を半分ほど覆い、時々甘噛みのように力を入れるナツメに、アサヒはムラッときたのか目を細めナツメの首を掴んで引き剥がし少々手荒く押し倒す。


「……」


 アサヒは耳をぴくぴく動かして反応を示すと、熱が籠った視線をぶつけながら少し息を荒げる。


「一応聞くが、意味分かってやってんのか?」

「は」


 ナツメは首を傾げ、突然の事に驚きの表情を浮かべた。


「耳を何度も噛むっつーのは、“抱かれたい”って意味だよバーカ」


 アサヒはナツメの顔を掴み頬をむぎゅっとすると、ナツメは慌てた目でアサヒを見る。


「え!?狐族ってなんでそんな隠された意味的なの多いんだよっ!そんなの知らなかったって!」


 ナツメは顔を真っ赤にしながらアサヒの頬を引っ張り返し、足をバタバタと暴れさせた。


「……あーもう。そんなんだから外に出したくないんだよ。お前、うっかりで色々やらかしそうだからな」

「じゃー誰かと同伴ならいいじゃん。センリとかさぁ」


 アサヒはピクッと眉を動かし不機嫌そうな表情を浮かべると、ナツメの首元に舌を這わせ始めた。


「っ……くすぐった、」


 ナツメはピクッと体を捩り反応すると、アサヒは次に耳を舐め上げてから耳穴に舌を入れ始める。怪我をした方の耳は、当て布の上からすりすりと労るように撫でていた。


「ぁっ、ゃぁっ!ちょ、ちょっとまってっ!」


 ナツメは咄嗟に甲高い声を上げてしまい、顔を真っ赤にしてゾワゾワと湧き上がる感覚に身震いをする。待ってと何度も訴えるナツメだが、アサヒはナツメの体を押さえつけて耳の中を舌で蹂躙し続ける。
 体の力がどんどんと入らなくなり大人しくなっていくナツメ。紅潮した頬のまま息を荒げ、口から漏れる声は、次第に愛でられることを望むような愛らしいものに変わっていく。


「……なんでそこでセンリが出てくんだよ」


 耳から舌を離したアサヒは、不機嫌そうにそう漏らし今度は首に思い切り吸い付く。手首を押さえつけられ、足の間にアサヒの体が滑り込むといよいよナツメの体は完全に組み敷かれてしまった。

 アサヒがナツメの首に容赦なく赤い華を咲かせていくと、ナツメは目を潤ませながら口を開く。


「っだ、って、お前昼間いないことが多いじゃんかっ……みんなだって任務でいそがしそーだし、っ……あーもう、痕つけんなよ!からかわれるのオレなんだぞっ……」


 ナツメは強く首を吸われる度にぴくんっと反応を示しながらも、涙目で訴えた。


「お前の頼みなら一緒に街に出てやらんこともないのに、お前は一向に俺に”連れてって“とは言わないな。その癖センリと行くなんて考えやがって」


 アサヒはいまだに拗ねた表情でナツメを見下ろすと、ナツメは目を細め顔を赤らめる。こんな美形の男に露骨に嫉妬をされるということ自体ナツメにとっては不可解で、そもそも甘え方も知らないナツメは困ったように目を逸らした。
 実際、ナツメはアサヒに連れて行ってもらいたいと言う気持ちはあったのだが、連日任務に出かける姿を見るとどうしても言い出せずにいたのであった。


「……言ったら、連れてってくれんの?オレはお前と一緒に外出たいって思ってたよ……」


 ナツメは珍しく甘えた声でそう問いかけ、恥ずかしそうに瞳を震わせながらアサヒを見上げる。
 その表情はアサヒのナツメに対する庇護欲を大いに駆り立てて、愛しさのあまり胸を高鳴らせた。


「明後日は任務がないから連れてってやる。それでいいか?」


 アサヒがそう囁くと、ナツメは小さく縦に頷きじっとアサヒを見つめて目を細める。


「……お前は変なところで遠慮する癖がある。もう少し俺を頼れ。いいな」


 アサヒはそう言ってナツメに額合わせをすると、ナツメは小さく笑う。


「……やきもち妬き」

「あーそうだ。悪いか。狐は元来嫉妬深いんだ。あまり俺にやきもちを妬かせるなよ、後悔するぞ」


 アサヒは開き直ったようにそう言ってムッとした表情を浮かべると、遠慮無しにナツメの寝巻きの帯を解いて体を露わにさせる。


「ぅわっ……ちょ、アサヒっ!?」


 ナツメはされるがまま脱がされ、アサヒの指が脇腹をすりすりと撫でたため、そのくすぐったさに身を捩った。
 白く痩せ気味の体で、すぐにでも舌を這わせたくなるような劣情を煽る甘い香りと、羞恥で瞳を震わせる可愛いナツメの姿が、アサヒの心を揺さぶって仕方が無い。


「お前って……なんで桃の匂いがするんだろうな」

「もも?」

「ああ。元々変わった匂いがすると思ったが、これは桃に近い匂いだ」


 アサヒは胸の突起に舌を這わせ強く吸い付くと、ナツメはピクッと体を反応させ口を両手で押さえながら、小さく全身を迸る快感に目を潤ませた。


「っ、ばか、急にそんな吸うなよっ」


 ぷくっと桃色に小さく膨らんだ胸の突起をコロコロと舌で転がしながら吸い付くことを繰り返すアサヒに、ナツメは堪らなくなり次第に甘い声を出し始める。


「はっ……ぁっ、ぁ……ねえアサヒ、っ吸わないでっ、やだっ」


 アサヒはナツメの懇願を無視し、舌で押し潰すようにぐりぐりと刺激してから吸い上げると、ナツメは蕩けた表情で息をあげて反射的にアサヒの頭を掴んで退かせようとする。
 しかしアサヒはびくともせず、ナツメを見上げながら舌で舐め上げ始め、もう片方の突起にも舌を這わせていった。
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