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親愛の額合わせ おまけ★

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「ぁっ……あ、あぁっ、やめ、んんっ……」


 服を剥かれ四つん這いにされたナツメは、アサヒにお尻を突き出しながら蕩けた表情を浮かべる。
 床に転がる三つの小瓶は全て空になっており、中に入っていたであろう甘露蜜はナツメの後孔に注がれていた。
 ナツメは強制的に発情してしまい、甘い声を出しながら全身の疼きに耐えるも、陰茎は正直に反応を示し、溢れ出る我慢汁が布団を汚していた。


「四本目入れるぞ」

「っゃ、も、いれないでっ……」


 切ない声で抵抗するナツメだが、体はぐったりとしてびくともしない。全身がほんのりと桃色に色付き、雪のように白い肌はアサヒの執拗な愛撫によって火照り色付いていた。
 後孔からも溢れる甘露蜜がどろどろと溢れるが、アサヒは容赦なく四本目の甘露蜜の蓋を開け、指の太さほどある瓶の口をナツメの後孔に挿入すると上に傾けてとぽとぽと注いでいく。
 抵抗虚しく注がれる甘い蜜が、ナツメの脳をどんどんと溶かしていった。


「ぅっ!?ぁ、ああっ……やめ、やめてぇっ……もうそれいれないで、オレおかしくなるっ……」


 ナツメは瓶の口が挿入された瞬間一瞬目を見開くが、注がれていく甘露蜜に次第に表情が蕩けていき、口端から唾液を垂らしながら涙を浮かべる。


「おかしくするためにやってんだよ。お前素直じゃねーから」


 アサヒは四本目の甘露蜜を注ぎ終わると、瓶を畳の上に投げて栓をするように指を三本挿入する。


「さすがに入れすぎたか?すげー溢れる……中が熱くてしかたねぇ」


 指を動かす度に粘着質な音が響き、どろどろと甘露蜜が中から溢れ太腿に伝っていく。ナツメは顔を真っ赤にして熱っぽい息を吐き、中の疼きがナツメの思考を溶かしていく。
 同時に、アサヒ自身もナツメに対する淫らな欲望が脳を支配し、一刻も早くナツメの中を占領したいと顔を歪ませた。


「あしゃひ……も、おねがい」

「……ん?ちゃんと言え」


 アサヒはぐちゅっと音を立てながら指を動かし、わざと前立腺を避けてナツメを絶頂させないように焦らし続ける。


「イ、イきたいっ……お、おまえのっ……なか、なかに、いれて」


 枕に顔を埋めながら敷布をぎゅっと握り、僅かに残る羞恥に耐えながら吐息混じりの声でそう漏らすナツメ。
 アサヒは熱っぽい息を吐き、うっすらと笑みを浮かべてナツメの背に覆い被さった。


「……やっと言ったな。いくらでもくれてやる」


 アサヒは自身の陰茎を取り出すと、すりすりとナツメの後孔に擦り付け、先端でツンツンと刺激を送る。興奮で腫れ上がったモノは熱を持ち、その熱はナツメをより興奮させた。
 アサヒはナツメの背から離れると、もう一度後孔にピタッと先端を当てて一気に挿入をする。


「ぁ“っ……!!??」


 ナツメは突然の甘さを含んだ衝撃に、意識が飛ぶような感覚が迸った。そして同時に、ナツメの陰茎からはとぷんと精液が飛び出してだらしなく糸を引きながら流れ続ける。


「挿れただけでイったのか……?そんなに欲しかったなら早く言え」


 アサヒは熱の籠もった獣のような眼差しでナツメを見下ろすと、腰を持って後ろから激しく打ち付けると、しばらくしてナツメの両手首を握って後ろに引っ張りながら腰を振った。
 ナツメの上半身は布団から離れ、ぱたぱたと汗が垂れる。


「はーっ、ぁっ、ああっ……はぅ、あ」


 アサヒの怒張した陰茎で甘い衝動をひたすら受け、身体の内側から溶け落ちるような快感を受けたナツメは、もはやアサヒを求めることしか考えられなくなった。


「……俺だけを求めろ、ナツメ。誰にも渡さねぇ」


 アサヒが今まで持ち合わせることのなかった“独占欲”は、ひっそりと、しかし確かに芽を出し始める。
 自分は恋に落ちるとこんなにも相手を激しく求めてしまうのか、と内なる愛欲を感じたアサヒは、それから甘く激しく、止まることなくナツメに愛情を植え付けていった。






~翌日の昼下がり~



「しんじらんねぇ!もうぜってー朝までやらねーからな!!!ばか!ばかアサヒ!」


 激しい睦み合いを経て完全に妖力をアサヒに移せたナツメは、完全復活を遂げて目を覚ますも、すぐさまアサヒに怒りをぶつける。


「……チッ、お前が“もっと”ってしつけーからだろ。俺の所為にすんな淫乱」

「なっ……淫乱だと!?お前がアレを馬鹿みたいに入れるからおかしくなったんだろ!?この変態!エロ狐!」


 ナツメは畳に転がる空の小瓶を指さして声をあげた。


「えろ……?また変な言葉使いやがって。そもそもエンジュがあんな量を寄越すから悪りぃんだろ。使ったって減りゃしねぇ」

「お前のせいだ!!!」

「あーもう分かったっつーの。拗ねてないで飯でも食ってこい」


 アサヒはやり残した仕事をしながら、しっしっと手で払う仕草をしてナツメの怒りを受け流し舌を出す。

 別の用事でアサヒを尋ねていたエンジュは、扉の前でそのやり取りをこっそり聞いており、困った顔でその場を静かに立ち去った。


「(あーヤバいヤバい、昨日渡した甘露蜜、ちょっと強めの種類のやつだったんだよなぁ……まぁいっかぁ)」


 後日バレたエンジュは、アサヒによって増やされた任務を泣きながらこなしていくのであった。
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