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魂が溶け合う時⑤★
しおりを挟む「……つ、突っ込んでる時に喧嘩すんのやめよ」
ナツメは恥ずかしそうに右腕で自身の目を覆いながら、アサヒにそっと声をかける。
「あ、ああ……」
一気に喧嘩熱が冷めたアサヒは、先程のことに動揺しながらもナツメの右腕を掴み様子を伺った。アサヒはナツメの顔に張り付く髪を自然に指で流すと、額に手を当てる。
「マシにはなったが、まだ熱いな。体……動くのか?」
アサヒの問いかけに、ナツメは首と右腕だけ動かして眉を顰めた。
「ん、頭と右腕しか動かない……まだだるいし」
「じゃあ、体完全に動くまでするぞ」
アサヒはまるで当たり前かのような表情でそう言うと、ナツメは混乱した表情でアサヒを見る。
「そ、それってどのくらいすんの……?」
「わかんねぇよ。あと五発ぐらいか?ダイダラボッチの瘴気は強力らしいから、今日だけじゃ終わらねぇかもな」
「むむむ無理、妖怪って絶倫なのかよ!?オレそんなに一日に何回もできないって!別の意味で体動かなくなるだろっ」
ナツメはそう叫ぶも、言葉と裏腹にきゅんっと切なそうに後孔を締め付けて顔を赤くする。
「……お前、言ってる事とやってる事全然違うじゃねーかよ」
アサヒはその締め付けを受けて再び興奮し、挿入したままだったモノを緩勃ちから一気に勃起させ、中で急に肥大させてしまう。
一気に訪れた圧迫感に、ナツメは目を見開き表情を一変させた。
「っ……ぁ、おい、急におっきくすんなぁっ……!」
ナツメは目を細めピクッと小さく仰け反る。
「お前のせいだろ。……動くぞ」
「ま、まって」
ナツメは真っ赤な顔でふるふると首を振る。これから訪れる強い快感を予期して怖気付いているのか、息を荒げ目を潤ませた。アサヒはそんなナツメの表情を見て欲情し目を細める。
「待たねぇ。夜明けまでするから覚悟しろ。まだ中キツいから、俺の形覚えてもらうぞ」
アサヒはナツメの足を自分の肩に乗せ、手首を布団に押さえつけるように握ると、締め付けに抗いながらゆっくりと腰を引いていく。
「ふあっ!?ぁぁっ……」
背筋が震えるような形容し難い感覚に、ナツメは足をピンっと上に向かって伸ばし気持ち良さそうに表情を緩ませると、甘ったるい声で喘ぎ目を潤ませる。
「ぉ、おねがっ……ゆっくりして、へんになるっ……!」
アサヒはナツメの懇願するような瞳と愛らしい声に胸を高鳴らせ、小さく口角を上げた。
「……やっぱ、起きてる方が可愛いな。生意気だけど、そんなお前が俺の下で淫らな顔してたら興奮する」
アサヒは興奮した面持ちでさらっと言い退けると、長い銀髪を耳にかけながらナツメを見下ろし小さく微笑む。
その色っぽい仕草を見ると、ナツメは一気に顔を赤くした。
「み、見るなよっ……淫らとか言うなっ(寝てたほうがよかった!)」
ナツメは顔を真っ赤にさせ目を瞑ると、アサヒはそのままズプッと容赦なく腰を押し付けていく。ナツメの陰茎はすぐに反応を示し、ぷくっと先走り汁が溢れ出した。
アサヒは中を蹂躙するようにずっと腰を打ち付け続け、ナツメは声が掠れるほど喘いでされるがまま受け入れる。先程中出しされた精液が中で泡立ち、白く泡立った液体が引き抜く度に溢れ出た。
ナツメは前立腺を擦られながら奥を突かれ続け、強い快感に耐えきれなくなりぶるぶると震え始める。
「ぁっ、もう、もうだめ、イきそうっ……出ちゃう、アサヒっ……」
切なげで愛らしい声を出して快感の涙を流すナツメに、アサヒはゴクっと唾を飲んだ。
「っ俺もだ、また中に出すぞ」
アサヒはパンパンとナツメに体をぶつけるように腰を動かすと、ナツメは痺れるような感覚が近付き、「イッ……っ」と小さく呟きながら射精する。
アサヒもそれに続くように最奥に捩じ込んで大量の精液を吐き出した。
しばらく息を上げる二人。アサヒは射精後も自身を引き抜くことなく、ナツメの首に軽く歯を立てて吸い付く。
「お、お前なっ……寝てる時はもっとやさしかっただろっ!?バカみたいに激しく突っ込みやがってっ……」
ナツメは上擦った声で文句を言い、悔しそうに目を潤ませてアサヒを見つめる。
「嫌か?」
アサヒは腰を止めると、挿入したままナツメの軽い体を抱きあげ、対面座位の体位でナツメを支えながら見つめる。
「やじゃ、ないけどっ……んっ」
ナツメは自身の体重でどんどん深く挿入されていくため、目を見開き涙を浮かべた。
「ふかいっ……これだめ、おくっ、だめなとこあたってる、ひっ……あぁっっ」
「はっ……すげっ……お前の中、もっと俺によこせ」
アサヒはナツメの肩を引き寄せるように自身の方へ押し込むと、ずぷんっと音を立ててさらに深くまで挿入する。
「ひっ!?……きゃっぁ、ああっ、あぁ……あしゃひ、らめっ……だめ、しんひゃう、へんになぅ、あしゃひぃ」
ナツメはぞくぞくと身体の芯からこみ上げる感覚に瞳を震わせ、白い火花が散ったような視界となり唾液を垂らしながら舌を出して呼吸をし始めた。呂律が回らないままアサヒを呼び、どんどんと溢れる多幸感に落ちるナツメは、アサヒが我を失いそうになるほどに表情を蕩けさせた。
「なんつー顔して煽るんだよ……どこで覚えた」
アサヒはコツンと額同士を合わせて目を細めると、ナツメの腰と背中を支え下から突き上げる。
「ハッ……ナツメ、っ……」
アサヒはナツメの軽い体を持ち上げては下に打ち付ける事を繰り返し、最奥を突き続ける。ナツメはその度に体を仰け反らせ強い快感に涙を溢すと、アサヒはそのまま後ろに倒れて仰向けになり、下から激しく突いた。
いつのまにかナツメは左腕も動かせるようになり、両手でアサヒのお腹に手をついて、獣のようなモノで何度も下から迫るアサヒを受け入れると、強くも甘い快感に耐え下半身を蕩けさせる。
「ひんっ……ああぁっ、ああ!なっ、かっ……とけ、とけちゃっ、うあっ、……あしゃひ、おれどうなってるの、ねぇっ、へんだよっ……あしゃひっ」
「……っおいで、ナツメ」
アサヒは宥めるような声で名前を呼び、ナツメの手を引いて自身に横たわらせそのまま腰を動かし続ける。
それから二人は何度も絶頂し、ナツメに至っては出せる精液が無くなってもドライオーガズムで果てながら夜明けまで体を重ねた。
「気ィ失ったか……」
朝の日差しが差し込む中、ナツメは強い快感に襲われ続け失神してしまうと、それに気付いたアサヒはようやくナツメから自身を引き抜いた。
ようやく解放された後孔は、アサヒの形を覚えしばらくくぱくぱと動き、徐々に収縮していく。何時間も栓をされていた状態のため、時折白い液体がごぽっと音を立てて溢れ出した。
「起きたら怒られそうだな……」
アサヒはその光景を見て少しやり過ぎたと反省するも、心が満たされている感覚が続き、心地良さそうに目を細めた。
眠るナツメの唇をそっと奪うアサヒ。
「……ゆっくりで良いから、お前の心も全部俺にくれ。俺は一生お前しか愛さない」
アサヒは強く握れば壊れそうな細いナツメの手首を掴むと、愛おしそうに頬で撫ででナツメを見下ろすのであった。
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