神の住まう島の殺人 ~マグマとニート~

 神の島と呼ばれる暁島。

 元禁足地であるこの島では、人が死ぬことすら許されず、墓もない。

 そんな神の島に小さな橋が渡された。

 古い島民たちは、神の島と俗世を結ぶと災厄が訪れると言うが。

 開通式の日、真っ先に橋を渡ってきたのは、美しすぎる少女、茉守だった。

 茉守が現れてから頻発する事件。

 彼女はほんとうに島に災厄を運んできたのか――?

「マグマさん、第一の事件ですよ」

「第一って、第二があるのかっ!?」

「いや、こういう絶海の孤島で起こる事件は、大抵、連続しませんか?」

「……絶海じゃないし、孤島でもない」

 すぐ沸騰する元刑事で坊主の、マグマ。

 墓のない島の墓守、ニート。

 美しすぎて不吉な茉守の三人が遭遇する事件の数々――。

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