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お久し振りです。お姉様。
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再びてるてる坊主の日々が始まります。
今は魔法師団を扱いてます。
魔法使いだって体力つけないとね!って事で、訓練所を走らせて筋トレやらせてます。
で、油断してそうな人の所には、拳大の火球がゴオオオッと飛んできます。
…………虐めじゃないよ?(笑)
なんて事をしてたら、出入口からアレフ様とヴィーダさんがやって来ました。
仕方無いので、小走りで近付き一応敬礼します。
「…………何か用?」
「あはは、只の騎士団内の視察だよ~。気にしないで訓練続けて。」
と、言われたので……じゃ、遠慮無く。
筋トレも終わりに近付いていたので、早く終わって休憩してた人達にも纏めて火球をお見舞いして上げます。
皆さん対処出来てます。
…………私の教えの賜物ですね!
でも、火球にばかり目が行ってると、地中から土槍がドーン!
…………残念です。
「いや~、話しは聞いてたけど、容赦無いね~。」
誰からって、側にいるヴィーダさんでしょうね。
後で覚えてろよ?な意味を込めて、睨んでおきましょう。
「どう?少しは成果は出てるのかな?」
「…………魔法の発動、速くなってきた。不意討ちへの対処もまぁまぁ?」
報告はどうしても長文になってしまうよね……。
「(ニヤリ)良いね~。その調子でバンバンやっちゃって!」
殿下にとっては、他人事ですからね。
て、言ってたら今度は出入口から門兵さんが誰か連れてきます。
オールバックにグラサン、黒スーツってどこの裏組織の方ですか?
て…………良く見たらルック!?
慌てて駆け寄るとルックに耳元で、ゴニョゴニョ……。
あわわわわ!
どこで知ったんでしょ?
急いで酒場に戻らないと!!
後の事はコーサに丸投げですよ!
何故ルックが訓練所迄来たのか……それは酒場の方に私に会わせろと言う客が来たそうです。
どうもそれが、お姉様っぽいのです。
後、ルックの格好は万が一旦那様と遭遇してもバレない様に気を使ってくれた結果です。
メイド達に遊ばれたとも言う(笑)
いやいや、似合ってますよ?ルック(笑)
ルックと共に酒場の庭から入り、魔法師団のマントを脱いでルックに渡すと、めんどくさいけど一旦表に回りお店のドアから入ります。
あ~はい。お姉様です。
マントで隠してる様ですが、ピンクの髪が見えてます。
座っているお姉様の後ろには、護衛らしい男性が2人立ってます。
ええっと、名前何だったかな?
あ!ガクとスケルだ!
お姉様の専属護衛です。
私にはそんなもの居なかったですよ?あはは。
私に気付いたお姉様が慌てて立ち上がります。
気にせずお姉様のテーブルに近付くと軽く頭を下げ
「お久し振りです。お姉様。」
「やっぱり……ミリアなのね。この前、街で見掛けてガクに後を付けさせましたの。その、どうしても貴女に会いたくて……。」
取り敢えずお姉様に座ってもらって、
「ガクとスケルもそっちに座って……カッツェ、何か飲み物と~ん~ポテチ頂戴!」
ささっとカリナがビール2つとオレンジジュース2つ運んできます。
ビールを前にガクが渋ります。
「……勤務中なのですが……。」
真面目か!
「2人ともそれくらいじゃ酔わないでしょ?嫌なら飲まなきゃ良いだけ…………さて、お姉様。ご用件は何でしょう?」
お姉様の前に座って聞きます。
ちょっとドキドキしますね。
私の方をチラチラ見ながら、モジモジしてます。
お姉様もね……モジモジすると揺れますから!
プチメロンが!!
「会うだけなら、堂々と伯爵家に来られれば済む事ですよね?態々ここに来たのは何故ですか?」
「……お母様に知られたく無かったんですわ。侯爵令嬢として行くなら馬車を使うでしょう?使用人からお母様に伝わってしまいますから……。」
そう言うとお姉様はジュースを一気に飲み干しました。
「お母様は、ミリアと親しくするなとメイドの子だといつも仰って……でも、私は…………私は!」
「あ~、そう言う事ね。分かったわ、お姉様手を出して~。」
私の言うがままに手を出すお姉様。
その手を握って、上下にブンブン振ります。
「はい!仲直りの握手~。」
「…………えっ!?何?へっ?仲直り?」
「仲直りですよ?違いました?」
「あああああ合ってます。合ってますわ!合ってますけど、もっと、こう、責められると覚悟をして来ましたのよ!私、ミリアに酷い事をしてきたのですもの!だから、土下座でも何でもする覚悟を!!覚悟をして来たのに~ミリアが軽い~~~~!!」
最後の方はテーブルに突っ伏して泣いてしまいました。
これだと私が悪役じゃない?
丁度良いタイミングで、カリナがポテチを運んで来ました。
「お姉様?これポテチと言いますの?おいしいですよ~?」
ポテチのお皿をお姉様の前に移動させます。
揚げたてのポテチの匂いが、お姉様の鼻腔に直撃です!
「うっ……ぐすっ……。」
テーブルに前乗りになって、お姉様の前でポテチを食べて見せます。
パリパリ、モグモグ、パリパリ……。
「ガクとスケルも美味しいでしょ?ポテチ!」
「モグモグ、美味しいです!初めて食べる食感です!病み付きになりそうです!モグモグ。ビールが進みます!」
良いコメントです!スケル、グッジョブ!
「勤務中なのに……。」
真面目か!
「……ぐすっ……うぅ……頂きますわ。パリッ、モグモグ…………美味しいですわ!?」
はい。餌付け完了です
お姉様……チョロイン(笑)
今は魔法師団を扱いてます。
魔法使いだって体力つけないとね!って事で、訓練所を走らせて筋トレやらせてます。
で、油断してそうな人の所には、拳大の火球がゴオオオッと飛んできます。
…………虐めじゃないよ?(笑)
なんて事をしてたら、出入口からアレフ様とヴィーダさんがやって来ました。
仕方無いので、小走りで近付き一応敬礼します。
「…………何か用?」
「あはは、只の騎士団内の視察だよ~。気にしないで訓練続けて。」
と、言われたので……じゃ、遠慮無く。
筋トレも終わりに近付いていたので、早く終わって休憩してた人達にも纏めて火球をお見舞いして上げます。
皆さん対処出来てます。
…………私の教えの賜物ですね!
でも、火球にばかり目が行ってると、地中から土槍がドーン!
…………残念です。
「いや~、話しは聞いてたけど、容赦無いね~。」
誰からって、側にいるヴィーダさんでしょうね。
後で覚えてろよ?な意味を込めて、睨んでおきましょう。
「どう?少しは成果は出てるのかな?」
「…………魔法の発動、速くなってきた。不意討ちへの対処もまぁまぁ?」
報告はどうしても長文になってしまうよね……。
「(ニヤリ)良いね~。その調子でバンバンやっちゃって!」
殿下にとっては、他人事ですからね。
て、言ってたら今度は出入口から門兵さんが誰か連れてきます。
オールバックにグラサン、黒スーツってどこの裏組織の方ですか?
て…………良く見たらルック!?
慌てて駆け寄るとルックに耳元で、ゴニョゴニョ……。
あわわわわ!
どこで知ったんでしょ?
急いで酒場に戻らないと!!
後の事はコーサに丸投げですよ!
何故ルックが訓練所迄来たのか……それは酒場の方に私に会わせろと言う客が来たそうです。
どうもそれが、お姉様っぽいのです。
後、ルックの格好は万が一旦那様と遭遇してもバレない様に気を使ってくれた結果です。
メイド達に遊ばれたとも言う(笑)
いやいや、似合ってますよ?ルック(笑)
ルックと共に酒場の庭から入り、魔法師団のマントを脱いでルックに渡すと、めんどくさいけど一旦表に回りお店のドアから入ります。
あ~はい。お姉様です。
マントで隠してる様ですが、ピンクの髪が見えてます。
座っているお姉様の後ろには、護衛らしい男性が2人立ってます。
ええっと、名前何だったかな?
あ!ガクとスケルだ!
お姉様の専属護衛です。
私にはそんなもの居なかったですよ?あはは。
私に気付いたお姉様が慌てて立ち上がります。
気にせずお姉様のテーブルに近付くと軽く頭を下げ
「お久し振りです。お姉様。」
「やっぱり……ミリアなのね。この前、街で見掛けてガクに後を付けさせましたの。その、どうしても貴女に会いたくて……。」
取り敢えずお姉様に座ってもらって、
「ガクとスケルもそっちに座って……カッツェ、何か飲み物と~ん~ポテチ頂戴!」
ささっとカリナがビール2つとオレンジジュース2つ運んできます。
ビールを前にガクが渋ります。
「……勤務中なのですが……。」
真面目か!
「2人ともそれくらいじゃ酔わないでしょ?嫌なら飲まなきゃ良いだけ…………さて、お姉様。ご用件は何でしょう?」
お姉様の前に座って聞きます。
ちょっとドキドキしますね。
私の方をチラチラ見ながら、モジモジしてます。
お姉様もね……モジモジすると揺れますから!
プチメロンが!!
「会うだけなら、堂々と伯爵家に来られれば済む事ですよね?態々ここに来たのは何故ですか?」
「……お母様に知られたく無かったんですわ。侯爵令嬢として行くなら馬車を使うでしょう?使用人からお母様に伝わってしまいますから……。」
そう言うとお姉様はジュースを一気に飲み干しました。
「お母様は、ミリアと親しくするなとメイドの子だといつも仰って……でも、私は…………私は!」
「あ~、そう言う事ね。分かったわ、お姉様手を出して~。」
私の言うがままに手を出すお姉様。
その手を握って、上下にブンブン振ります。
「はい!仲直りの握手~。」
「…………えっ!?何?へっ?仲直り?」
「仲直りですよ?違いました?」
「あああああ合ってます。合ってますわ!合ってますけど、もっと、こう、責められると覚悟をして来ましたのよ!私、ミリアに酷い事をしてきたのですもの!だから、土下座でも何でもする覚悟を!!覚悟をして来たのに~ミリアが軽い~~~~!!」
最後の方はテーブルに突っ伏して泣いてしまいました。
これだと私が悪役じゃない?
丁度良いタイミングで、カリナがポテチを運んで来ました。
「お姉様?これポテチと言いますの?おいしいですよ~?」
ポテチのお皿をお姉様の前に移動させます。
揚げたてのポテチの匂いが、お姉様の鼻腔に直撃です!
「うっ……ぐすっ……。」
テーブルに前乗りになって、お姉様の前でポテチを食べて見せます。
パリパリ、モグモグ、パリパリ……。
「ガクとスケルも美味しいでしょ?ポテチ!」
「モグモグ、美味しいです!初めて食べる食感です!病み付きになりそうです!モグモグ。ビールが進みます!」
良いコメントです!スケル、グッジョブ!
「勤務中なのに……。」
真面目か!
「……ぐすっ……うぅ……頂きますわ。パリッ、モグモグ…………美味しいですわ!?」
はい。餌付け完了です
お姉様……チョロイン(笑)
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