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第二章 相思相愛編

エルザside

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コツコツと靴音を響かせながら、深緑色のフードを目深に被った女が路地裏を歩いていた。
若い女が夜道を歩いているだけで人目を引く。
ふと、女の行く手を阻むように複数の男達が立ち塞がった。女は立ち止まった。

「よお。お嬢ちゃん。どこに行くつもりだ?」

「見た所、いいとこのお嬢ちゃんに見えるがここから先を通るには通行料が必要なんだ。」

「金がないなら、身体で払って貰ってもいいんだぜ?」

ならず者の男達はニヤニヤと下卑た笑みを浮かべた。フードの隙間から見える口と鼻の形から女が上玉であることはすぐに分かった。が、女は男達に囲まれているというのに怯みもしない。無言で男達を一瞥した。

「何だあ?ビビッて口も聞けねえのか?」

嘲笑する男達に女は一言も口を発さなかった。
やがて、女ははあ、と長い長い溜息を吐いた。そして、一言言った。

「邪魔よ。そこを退きなさい。雑魚共が。」

「ッ、何だと!?手前!」

「女の癖に舐めた口を聞きやがって…!」

男が女をぶとうと拳を振り上げるが女は男の手をパシッと掴んだ。そのまま腕を捻り上げる。

「うっ…!い、痛え…!」

女はそのまま男の腕を容赦なくへし折った。痛みでのたうち回る男を女はつまらなそうに一瞥した。

「手前!よくも…!」

「ブチ犯してやる!」

数人の男が一斉に襲い掛かった。女はクスッと笑った。女は男達の攻撃を見切り、目視できない程の速さで全て躱していく。男達は女の動きが認識できない。

「くそっ…!ちょこまかと…!」

不意に女が手を翳した。

『浮上』

女が呟くと、腕輪の石がギラッと怪しく光った。
すると、男の身体が勢いよく吹き飛び、壁に叩きつけられる。

『吹き飛ばせ』

女がそう呟いた途端、女を中心に風が巻き起こる。
まるで竜巻のような強い風は男達の身体を巻き込み、上空へと吹き飛んでいく。
そのまま壁に打ちつけられたり、地面に落下したりして、男達は全員気絶した。
風のせいでフードが外れ、その容貌が露になった。女は髪を結んでいる紅いリボンに手を触れた。
深緑色の瞳は魔力を使った影響からか微かに光っている。
エルザは倒した男達を冷ややかな目で見下ろした。

「殺さなかっただけ、感謝なさい。あんた達みたいな下衆な男を見ていると、苛々する。」

そう言って、エルザは振り向きもせずにその場を去っていく。
さっきの男達を見ていると、過去にティナ様に手を出そうとした害虫共を思い出す。
エルザは思い出すだけで胸がむかむかした。
姫様を見下している癖に顔と身体目当てで近づいてくる下衆な貴族共を何度抹殺してやろうかと思った事か…。エルザはガリッと爪を噛んだ。
王女といっても、半分は平民。しかも、冷遇されている王女なら、手を出しても問題ない。
そんな馬鹿な考えを持つ男が何と多かったことか。

特にあの帝国の皇子の事は忘れもしない。身分以外取り柄のないあの豚皇子はよりにもよって姫様に目をつけたのだ。
愛人か妾なら娶ってやってもいい。そんな事をほざく帝国の皇子に殺意を抱いた。今すぐあの豚の首を締め殺してやりたかった。
姫様を愛人?妾?ふざけるな!どこまで姫様を貶めれば気が済むの!
ティナ様はそんな日陰者の身を受ける様な人ではない!
本来なら、誰よりも尊ばれ、大切にされるべき存在なのに…!
そこら辺の王族や貴族なんかとは違う。誰よりも高貴な血筋を引いているというのに…!

エルザは王族や貴族が大っ嫌いだ。王族や貴族なんて、自分が偉いと勘違いした奴ばっかり。
強欲で浅ましい身勝手な人間。権力で相手を従わせ、欲しいものは無理矢理にでも手に入れようとする。本当に最低な屑共だ。
でも、厄介な事に彼らはその力があった。自分達では権力に逆らえない。悔しいがそれが現実だった。

だから、できるだけ姫様をあいつらの目に触れないようにした。
パレフィエ国の王太子がメイネシア国に滞在した時もできるだけ姫様を会わせないように細心の注意を払った。
まあ、別にそんな事しなくても、あの馬鹿王女が妨害してくれたお蔭で姫様はあの王太子の滞在中はずっと離宮に引きこもっていたから見つからずにすんだ。
だからといって、リスティーナ様が手ずから繕って手直ししたドレスを破いたレノアのしたことを許すつもりはないが。

女好きと有名なあの下半身節操なしの王太子が姫様を見たら、絶対に狙ってくるに決まっている。
だから、念のため、レノア王女や他の令嬢をけしかけて、できるだけ王太子が姫様の存在に気付かれないようにした。
冗談じゃない。あんな女たらしに私の大切な姫様を渡してなるものか!
そんなの、絶対に許さない!そうやって今まで必死に姫様を隠してきたのに…!
あの糞国王め…!余計な真似ばっかりして…!無能なら無能らしく何もしなければいいものを…!
本当に余計な事しかしない。
エルザはグスタフ国王の顔を思い出し、忌々し気に舌打ちをした。

「エルザ。落ち着きなさい。あなたが怒るのも分かるけど、ある意味、これは姫様の為にもなるのよ。」

母に言われた言葉を思い出す。こんな身代わり同然の結婚のどこが姫様の為になるというの!
しかも、相手は呪われた化け物王子と噂に名高い男だ。
各国の王族どころか自国の貴族令嬢も泣いて嫌がるという超不良物件。
それはそうだろう。あの王子の妻になる女性のほとんどが、次々と不審な死を遂げているのだから。
思わず母に噛みつく勢いで反論するエルザに母、ニーナは冷静に諭した。

「エルザ。一度、姫様をこの国から逃がした方がいい。今の私達では姫様を守れない。知っているでしょう?あの公爵が姫様を妻にする為に国王に打診していることは。」

「…!」

その通りだった。ヴァルシア公爵。他国の貴族で外交に通じた一族。年相応の思慮深さと貫録を重ねた公爵は若い男にはない渋い色気があると令嬢や貴婦人達から人気があった。
人柄も良く、悪い評判も聞かない。そして、他の貴族達と違い、姫様に好意的な男だった。
でも…、エルザはその公爵を胡散臭く感じた。何か裏がある。そんな気がしてならない。
姫様は公爵様は私を娘の様に可愛がってくれていると言っていたがそんな訳ない。
だって、あの公爵が姫様を見る目は女を見る目だ。姫様の事を性的対象として見ている。普段は上手く隠しているがふとした瞬間に姫様を邪な目で見ているのをエルザは見逃さなかった。

スザンヌやアリアですら、気が付かなかった。
あの公爵はエルザと同じで仮面を被るのに長けている。
ある意味、誰よりも貴族らしい男だった。
他の人間なら、簡単な色仕掛けと泣き落としと誘導尋問で聞き出せるのにあの公爵は中々、尻尾を掴ませてくれない。厄介な男だった。

これがただ、姫様の顔と身体が気に入ったというだけならいい。
いや。本音を言えば、全然よくはないが、姫様の秘密に気付かれるよりはマシだ。
だけど…、ヘレネ様から公爵が姫様を妻にしたいと言われたのだと聞かされた時、嫌な予感がした。
その予感は当たっていた。だって、ヘレネ様自身が言ったのだ。あの男はティナの正体に気付き始めていると。秘密を知られた以上、あの公爵を野放しにしておけない。そう思い、エルザはすぐに公爵を排除しようとした。しかし、母がそれを止めた。

「エルザ!駄目よ!公爵に手を出しては駄目。…あいつは、危険な男よ。」

「でも、このままだと姫様が危険に晒されるわ!確かにあいつからは高い魔力を感じたけど、私の手にかかれば敵じゃないわ!私は姫様から頂いている祝福の力があるのだから!」

エルザは自分が負ける筈がないと思っていた。姫様は無自覚に力を使っていた。
いつも姫様の傍にいるお蔭でエルザの魔力は尽きる事がなかった。姫様が絶えずエルザの魔力に力を注いでくれているからだ。それに、姫様がくれたリボンには加護と祝福の力が込められていた。
エルザが強いのは古くから続く魔術師としての一族の末裔だからじゃない。魔力が強いからという訳でもない。勿論、他人より魔力が高いのは自覚している。でも、どんなに魔力が高くても連続で使い続ければ魔力は減るし、疲弊する。

エルザが強いのはリスティーナ様がいたからだ。あの方が私に力を注いでくれているから私は強くなることができる。エルザはこれが自分の力だとは思わない。だって、分かるのだ。
姫様の傍にいれば自分の魔力が増幅するのを感じるし、魔力の使い過ぎで疲れても姫様が疲労回復のハーブティーを淹れてくれたり、手作りのお菓子をくれたり、歌を聴くだけで疲れがとれていくのを感じる。
過去には巫女の祝福を受けておきながら、それを自分の力と過信した者もいたらしいが、思い上がりも甚だしい。これだけ、はっきりと感じるのにそれに気付かないだなんて愚かにも程がある。
だからこそ、エルザは誰にも負けない自信があった。しかし、母は首を横に振った。

「あの男の周囲からは、闇の魔力を感じるわ。恐らく、あいつの背後には闇の魔術師がついている。
しかも、この魔力…。私やあなたよりも強い魔力を感じるわ。それに、あの男からも底知れない力を感じる。…近付くのは危険よ。」

「…!」

闇の魔力保持者。よりにもよって、そんな厄介な奴がいるなんて…。エルザは歯軋りした。
公爵に手を出すこともできず、どうするべきか考えている矢先にヘレネ様が亡くなった。
そして、公爵はヘレネがいなくなると、今度は国王に婚約の打診をしたのだ。
何とかしなければ…。そんな風に焦っている所にローゼンハイムの王子との婚約が舞い込んできたのだ。

「よく聞きなさい。エルザ。これは姫様の為にもなるの。ローゼンハイムの王子に嫁げば、さすがにあの公爵も手は出せない。後宮に入れば姫様は夫以外の男性とも接点や関わりを持てなくなる。ルーファス王子の側室という立場が姫様を守ってくれるわ。
…幸い、あの王子はほとんど後宮に寄りつかないって聞くわ。妻にもほとんど興味を持たずに自室に閉じこもっているらしいし…。
上手くいけば、姫様は王子の相手をすることもなく、ひっそりと静かに暮らすことができるかもしれない。後宮では恐らく、王子の寵愛を巡っての女同士の陰湿な虐めもないと思うし…。」

母にそう言われ、エルザは渋々と引き下がった。
でも、今まで姫様を懲らしめた奴らにはしっかりと報復しないと。
復讐したら、さっさと姫様の所に行って、ルーファス王子が死んだらどこかの国に逃げてしまえばいい。
贅沢はできないが姫様を食べさせる位の貯えはあるし、金を稼ぐ手段は幾らでもある。
それなのに、まさか姫様がルーファス王子に惚れるなんて思いもしなかった。
お蔭で計画が滅茶苦茶だ。やっと、王家を倒す為に革命軍が立ち上がったばかりだというのに…。
今は表立って動けないから革命軍に情報を流すことしかできない。

ああ…!もう!ただでさえ、あの公爵で厄介なのに、今度はルーファス王子まで…!
問題が山積みだ。ルーファス王子の呪いがどこまでの力があるのか謎に包まれている以上、下手に動けないし…。もし、ルーファス王子が姫様の秘密に気付いたら…、エルザはゾッとした。
過去にも巫女と結ばれていながら、欲望に憑りつかれ、巫女を殺して心臓を食べた男がいた。
そいつは巫女の心臓を食べたことで力を得、王になったといわれている。

エルザは時々、悪夢を見る。
何かの死体に群がり、狂ったようにそれを貪る顔の見えない男達…。
金色の長い髪をした女性の死体はリスティーナだった。そこでいつも目が覚める。
飛び起きて、リスティーナの部屋に駆け込むと、物音に驚いて起きたリスティーナがどうしたの?エルザ?と不思議そうに声を掛けてくる。そんなリスティーナにエルザは勢いよく抱き着いた。
ティナ様!ティナ様!と何度も名前を呼ぶエルザにリスティーナはまた怖い夢でも見たの?と言い、エルザの手を取って、一緒に寝てくれた。

「大丈夫…。大丈夫よ。エルザ。ほら、いつもの歌を歌ってあげるわ。」

悪い夢を追い払うという子守唄を歌って聴かせてくれるリスティーナの歌声に耳を傾けながら、エルザは心地よい眠りに身を委ねた。
ああ。ティナ様…!エルザはギュッと目を瞑った。
何故、女神様は巫女を助けてはくれないの?どうして、神に愛された巫女がこんなにも苦しまないといけないの?
ティナ様も…、他の巫女達と同じ死を迎えてしまうの?エルザは唇を噛み締めた。
そんな事、させない…。

不意にエルザはスザンヌから聞いた言葉を思い出した。
ルーファス王子が姫様を助けた…?
そんな馬鹿な。一体、何の為に?まさか、その王子、本当に姫様の事を…?
いいや。そんな筈ない。だって、あいつは、王族だ。高貴な身分を持つ奴らは地位や血筋が劣った者をすぐに見下し、蔑む。直系の王族であるルーファスだって内心は姫様を見下しているのかもしれない。
仮に姫様に対する想いが本物だったとしても…、それは今だけだ。
姫様の秘密を知れば、牙を剥く。それは、歴史が物語っている。簡単に男を信用してはいけない。
勿論、姫様を助けてくれた事には感謝している。
認めたくはないが、姫様がルーファス王子を心底、慕っていることも…。
姫様が望んだことだから、エルザも王子の呪いを解く為に協力は惜しまない。でも、だからといって、ルーファス王子の事を認めることはできない。人は簡単に裏切る生き物だから。
甘い言葉を囁いて、巫女と契りを交わしておきながら、巫女の心臓を奪ったあの王のように…。
その王子だって、真実を知れば、簡単に姫様を裏切るに決まっている。
だから、私は何があっても姫様の秘密を守るんだ。
でも、もし…、姫様の秘密がバレそうになった、その時は…、エルザはギラッと目を光らせた。
エルザはバッと手を翳した。地面から蔓のような触手が飛び出し、壁を破壊した。

その時はルーファス王子を始末してやる。
エルザはそんな不穏な事を呟きながら、暗闇の中を歩き続けた。
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