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第一章 出会い編
雨に濡れたルーファス
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「そういえば、リスティーナ様。聞きました?先日の夜会から、イグアス殿下は熱を出して寝込んでいるらしいですよ。」
「えっ?イグアス殿下が?」
リスティーナ付きの侍女であるジーナの言葉にリスティーナは顔を上げた。それって…、
「先日の夜会でイグアス殿下が池に落ちたらしいんですよ。噂によれば、イグアス殿下が池に落ちたのってルーファス殿下が原因みたいなんです。
熱を出したのもルーファス殿下の呪いのせいなんじゃないかって専らの噂です。
イグアス殿下もそう言っていたみたいですし…。
そんな事までできてしまうなんて、やっぱり、ルーファス殿下の呪いって怖いですよね。」
「それは、違っ…、」
否定しかけたリスティーナだが、ハッと口を噤んだ。
あの時、イグアスに襲われたと言えば、殿下に迷惑がかかる。
リスティーナが真実を言った所でイグアス本人が否定してしまえば、リスティーナは嘘を吐いたとして、罰せられる可能性が高い。理不尽だが、それが現実だった。
そうなれば、彼の立場が悪くなってしまう。それは何としても避けたかった。
でも、そのせいで殿下が悪者として噂が広がってしまっている。
どうしよう。誤解を解きたいのに、私の立場ではそれができない。そんな現状にリスティーナは歯噛みした。
「リスティーナ様?」
ジーナは群青色の目をぱちくりさせ、何かを言いかけたリスティーナを見て、不思議そうに声を掛けた。
「い、いいえ。何でもないの。」
結局、リスティーナには黙っていることしかできなかった。ジーナはリスティーナの心中に気付かないまま、続けて話した。
「その事で王妃様が怒鳴り込みに行ったらしいんですけど、逆切れしたルーファス殿下が暴走して、部屋を滅茶苦茶にしたらしいですよ。王族専用の図書室だったらしいんですけど、窓は割れているし、本棚は倒れて、本があちこちに散らばっているしで…。後片付けが大変だったって他の侍女達が言ってました。」
「え?殿下が暴走…?」
「ルーファス殿下って感情が抑制できないと魔力がコントロールできなくて、暴走することがあるらしいんです。呪いにかかる前もよく部屋で暴れたり、建物が半壊なんてこともあったみたいですよ。
呪いにかかってからも同じことが起きているから、これが魔力のせいなのか呪いのせいか分かりませんけど、多分、呪いのせいですよね。こういう事があるから、ルーファス殿下の傍は怖いんですよね。
何が起こるか分からないですし、殿下って気難しくて、すごい冷たい人じゃないですか。
だから、こっちは怒らせたらどうしようって冷や冷やで…、」
「殿下はそんな方じゃ…、」
「はい?リスティーナ様。今、何て?」
リスティーナの言葉がよく聞き取れず、ジーナは聞き返すがリスティーナは何でもないと言い、首を横に振った。
彼は意識していなくても呪いの力が発動してしまう事があると話していた。もしかして、今回もそのせいで…?
殿下の身体は大丈夫だろうか。確か力を使うと、身体に負担がかかると言っていた。
そのせいで体調が悪くなっていたりしていないだろうか。
リスティーナはルーファスのことが気になったがそれを確かめる術がなかった。
「あら、雨…?」
その夜、遅くまで刺繍をしていたリスティーナは雨音に気が付き、刺繍の手を止めて、カーテンを開いた。案の定、外は雨が降っていた。
「すごい雨…。」
昼間は晴れていたのに今はこんなにも雨が降り続けている。風も強い。これでは、今夜は月は見れないわね。少し残念な気持ちになりながら、リスティーナはカーテンを閉めようとしたが、ふと何気なく下ろした視線の先に人影が見えた。
「え!?」
一瞬、見間違えかと思った。でも、目を凝らして見れば、庭の隅の方に誰かが立っていた。
あの黒髪の後姿…、殿下!?リスティーナは遠目ながらもそれがルーファスであることに気が付いた。
急いで肩掛けを羽織り、リスティーナは外に飛び出した。
「殿下!」
リスティーナは庭にいた人物に駆け寄り、声を掛けた。振り返った人物はやはり、ルーファスだった。
全身ずぶ濡れで髪からは水が滴り落ちている。
無言でこちらをじっと見つめる彼の目は生気を失っている様でどこか遠くを見ているかのようだった。
何だか、今にも消えてしまいそうな弱々しさを感じる。雨に濡れているせいかまるで彼が泣いているようにも見えた。
「ど、どうしたのですか!?こ、こんな雨の中、お一人で…、」
「君か…。」
ルーファスはリスティーナを見て、ぽつりと呟いた。
「このままだと風邪を引いてしまいます!あの、よろしければ、こちらを…、」
リスティーナはルーファスに自分が着ていた肩掛けを差し出そうとしたが…、
「こんな時でも君は他人を優先するのだな。君だって濡れているのに。」
呆れたように目を細めるルーファスはさっきと違い、少しだけ人間らしい感情の色が窺える。
その事にリスティーナはホッとした。ルーファスはリスティーナから肩掛けは受け取らず、そのまま肩掛けをリスティーナの頭に被せた。
「…少し、頭を冷やしていただけだ。俺も戻るから、君も早く部屋に戻るといい。」
そう言って、ルーファスはそのまま背を向けて、その場を立ち去ろうとした。
「っ、殿下!」
リスティーナは反射的に彼の服の裾を掴んだ。ゆっくりとルーファスが振り返る。
「あ、あの…、良ければ、私の部屋にお立ち寄りくださいませんか?温かい飲み物をご用意しますから…。」
「…。」
ルーファスは黙ったまま口を開かない。言った後にリスティーナはしまったと俯いた。
やはり、図々しかったかもしれない。でも、このままの殿下を放っておくなんてできないし…、
そう思っていると、
「…分かった。」
断られるかと思っていたのに、ルーファスはリスティーナの誘いを受けてくれた。
リスティーナはパッと顔を輝かせて、彼と一緒に中に入った。
「今すぐお湯の準備をしますので少々、お待ちください。」
すぐに彼を部屋に入れると、リスティーナはタオルを彼に差し出した。
ルーファスはリスティーナの手から、無言でタオルを受け取った。
それで自分の顔や身体を拭くのかと思いきや…、彼はリスティーナの濡れた髪を拭き始めた。
「え、あ、あの…?殿下…?」
「じっとしていろ。」
彼はびしょ濡れなのにも関わらず、リスティーナの髪を拭き続ける。
「あ、あの!わ、私は大丈夫ですから…。私よりも殿下の方が濡れて…、」
「俺の事はいい。大人しくしていろ。」
リスティーナは身じろぎするがルーファスにそう強く言われ、そのまま大人しくした。
ポタポタと髪から水が滴り、彼の周りの床は濡れて、水たまりができていた。
私よりも殿下の方が濡れているのに、自分よりも私を優先して…。
リスティーナは申し訳なさと居心地の悪さを感じたが同時に気にかけて貰えて嬉しいという気持ちを抱いた。
「…ありがとうございます。殿下。」
「いや…。」
ルーファスはある程度、リスティーナの髪の水分を拭き取ると、すっかり濡れてしまい、使えなくなったタオルは使わず、新しいタオルをリスティーナに差し出した。
「身体はこれで拭くといい。」
「あ、ありがとうございます。あの、でも、殿下も早く…、」
リスティーナがそう言って、彼の濡れた髪を拭こうと手を伸ばした。
「いや。俺は…、」
途中までそう言いかけた彼の顔が固まった。すぐに不自然に顔を横に逸らすと、後ろに下がると、あからさまにリスティーナと距離を置いた。
「え、あの…?」
彼はリスティーナを見ないまま、口を手で覆うと、
「そ、それより、君は何か上に羽織った方がいい。」
そんな不自然な彼の態度にリスティーナは首を傾げた。
上に羽織らなくても、肩掛けを羽織っているのだからそんな必要は…、と思いつつ、改めて自分の身体を見下ろした。よく見れば、雨で濡れたせいで服が体に張り付いており、体の線がくっきりと透けていた。
「……!」
声にならない悲鳴を上げながら、リスティーナは自分の身体を抱き締めて、彼に背を向けた。
わ、私…!気付かなかったとはいえ、こんな姿を彼に曝け出していたなんて…!
思わず恥ずかしさで消えてしまいたくなった。
「は、早く風呂に入って着替えるといい。先に君が使え。」
「え、で、ですが…、それでは、殿下が…、」
「いいから。」
ルーファスは強い口調でリスティーナに先に使うように勧め、侍女達にリスティーナを風呂に入れるよう指示した。リスティーナはそれ以上、彼の言葉に逆らわず、そのまま浴室に向かった。
恥ずかしくて、彼の顔が見れなかったリスティーナは気付かなかった。
ルーファスの髪の間から覗いだ耳が微かに赤くなっていたことに。
「えっ?イグアス殿下が?」
リスティーナ付きの侍女であるジーナの言葉にリスティーナは顔を上げた。それって…、
「先日の夜会でイグアス殿下が池に落ちたらしいんですよ。噂によれば、イグアス殿下が池に落ちたのってルーファス殿下が原因みたいなんです。
熱を出したのもルーファス殿下の呪いのせいなんじゃないかって専らの噂です。
イグアス殿下もそう言っていたみたいですし…。
そんな事までできてしまうなんて、やっぱり、ルーファス殿下の呪いって怖いですよね。」
「それは、違っ…、」
否定しかけたリスティーナだが、ハッと口を噤んだ。
あの時、イグアスに襲われたと言えば、殿下に迷惑がかかる。
リスティーナが真実を言った所でイグアス本人が否定してしまえば、リスティーナは嘘を吐いたとして、罰せられる可能性が高い。理不尽だが、それが現実だった。
そうなれば、彼の立場が悪くなってしまう。それは何としても避けたかった。
でも、そのせいで殿下が悪者として噂が広がってしまっている。
どうしよう。誤解を解きたいのに、私の立場ではそれができない。そんな現状にリスティーナは歯噛みした。
「リスティーナ様?」
ジーナは群青色の目をぱちくりさせ、何かを言いかけたリスティーナを見て、不思議そうに声を掛けた。
「い、いいえ。何でもないの。」
結局、リスティーナには黙っていることしかできなかった。ジーナはリスティーナの心中に気付かないまま、続けて話した。
「その事で王妃様が怒鳴り込みに行ったらしいんですけど、逆切れしたルーファス殿下が暴走して、部屋を滅茶苦茶にしたらしいですよ。王族専用の図書室だったらしいんですけど、窓は割れているし、本棚は倒れて、本があちこちに散らばっているしで…。後片付けが大変だったって他の侍女達が言ってました。」
「え?殿下が暴走…?」
「ルーファス殿下って感情が抑制できないと魔力がコントロールできなくて、暴走することがあるらしいんです。呪いにかかる前もよく部屋で暴れたり、建物が半壊なんてこともあったみたいですよ。
呪いにかかってからも同じことが起きているから、これが魔力のせいなのか呪いのせいか分かりませんけど、多分、呪いのせいですよね。こういう事があるから、ルーファス殿下の傍は怖いんですよね。
何が起こるか分からないですし、殿下って気難しくて、すごい冷たい人じゃないですか。
だから、こっちは怒らせたらどうしようって冷や冷やで…、」
「殿下はそんな方じゃ…、」
「はい?リスティーナ様。今、何て?」
リスティーナの言葉がよく聞き取れず、ジーナは聞き返すがリスティーナは何でもないと言い、首を横に振った。
彼は意識していなくても呪いの力が発動してしまう事があると話していた。もしかして、今回もそのせいで…?
殿下の身体は大丈夫だろうか。確か力を使うと、身体に負担がかかると言っていた。
そのせいで体調が悪くなっていたりしていないだろうか。
リスティーナはルーファスのことが気になったがそれを確かめる術がなかった。
「あら、雨…?」
その夜、遅くまで刺繍をしていたリスティーナは雨音に気が付き、刺繍の手を止めて、カーテンを開いた。案の定、外は雨が降っていた。
「すごい雨…。」
昼間は晴れていたのに今はこんなにも雨が降り続けている。風も強い。これでは、今夜は月は見れないわね。少し残念な気持ちになりながら、リスティーナはカーテンを閉めようとしたが、ふと何気なく下ろした視線の先に人影が見えた。
「え!?」
一瞬、見間違えかと思った。でも、目を凝らして見れば、庭の隅の方に誰かが立っていた。
あの黒髪の後姿…、殿下!?リスティーナは遠目ながらもそれがルーファスであることに気が付いた。
急いで肩掛けを羽織り、リスティーナは外に飛び出した。
「殿下!」
リスティーナは庭にいた人物に駆け寄り、声を掛けた。振り返った人物はやはり、ルーファスだった。
全身ずぶ濡れで髪からは水が滴り落ちている。
無言でこちらをじっと見つめる彼の目は生気を失っている様でどこか遠くを見ているかのようだった。
何だか、今にも消えてしまいそうな弱々しさを感じる。雨に濡れているせいかまるで彼が泣いているようにも見えた。
「ど、どうしたのですか!?こ、こんな雨の中、お一人で…、」
「君か…。」
ルーファスはリスティーナを見て、ぽつりと呟いた。
「このままだと風邪を引いてしまいます!あの、よろしければ、こちらを…、」
リスティーナはルーファスに自分が着ていた肩掛けを差し出そうとしたが…、
「こんな時でも君は他人を優先するのだな。君だって濡れているのに。」
呆れたように目を細めるルーファスはさっきと違い、少しだけ人間らしい感情の色が窺える。
その事にリスティーナはホッとした。ルーファスはリスティーナから肩掛けは受け取らず、そのまま肩掛けをリスティーナの頭に被せた。
「…少し、頭を冷やしていただけだ。俺も戻るから、君も早く部屋に戻るといい。」
そう言って、ルーファスはそのまま背を向けて、その場を立ち去ろうとした。
「っ、殿下!」
リスティーナは反射的に彼の服の裾を掴んだ。ゆっくりとルーファスが振り返る。
「あ、あの…、良ければ、私の部屋にお立ち寄りくださいませんか?温かい飲み物をご用意しますから…。」
「…。」
ルーファスは黙ったまま口を開かない。言った後にリスティーナはしまったと俯いた。
やはり、図々しかったかもしれない。でも、このままの殿下を放っておくなんてできないし…、
そう思っていると、
「…分かった。」
断られるかと思っていたのに、ルーファスはリスティーナの誘いを受けてくれた。
リスティーナはパッと顔を輝かせて、彼と一緒に中に入った。
「今すぐお湯の準備をしますので少々、お待ちください。」
すぐに彼を部屋に入れると、リスティーナはタオルを彼に差し出した。
ルーファスはリスティーナの手から、無言でタオルを受け取った。
それで自分の顔や身体を拭くのかと思いきや…、彼はリスティーナの濡れた髪を拭き始めた。
「え、あ、あの…?殿下…?」
「じっとしていろ。」
彼はびしょ濡れなのにも関わらず、リスティーナの髪を拭き続ける。
「あ、あの!わ、私は大丈夫ですから…。私よりも殿下の方が濡れて…、」
「俺の事はいい。大人しくしていろ。」
リスティーナは身じろぎするがルーファスにそう強く言われ、そのまま大人しくした。
ポタポタと髪から水が滴り、彼の周りの床は濡れて、水たまりができていた。
私よりも殿下の方が濡れているのに、自分よりも私を優先して…。
リスティーナは申し訳なさと居心地の悪さを感じたが同時に気にかけて貰えて嬉しいという気持ちを抱いた。
「…ありがとうございます。殿下。」
「いや…。」
ルーファスはある程度、リスティーナの髪の水分を拭き取ると、すっかり濡れてしまい、使えなくなったタオルは使わず、新しいタオルをリスティーナに差し出した。
「身体はこれで拭くといい。」
「あ、ありがとうございます。あの、でも、殿下も早く…、」
リスティーナがそう言って、彼の濡れた髪を拭こうと手を伸ばした。
「いや。俺は…、」
途中までそう言いかけた彼の顔が固まった。すぐに不自然に顔を横に逸らすと、後ろに下がると、あからさまにリスティーナと距離を置いた。
「え、あの…?」
彼はリスティーナを見ないまま、口を手で覆うと、
「そ、それより、君は何か上に羽織った方がいい。」
そんな不自然な彼の態度にリスティーナは首を傾げた。
上に羽織らなくても、肩掛けを羽織っているのだからそんな必要は…、と思いつつ、改めて自分の身体を見下ろした。よく見れば、雨で濡れたせいで服が体に張り付いており、体の線がくっきりと透けていた。
「……!」
声にならない悲鳴を上げながら、リスティーナは自分の身体を抱き締めて、彼に背を向けた。
わ、私…!気付かなかったとはいえ、こんな姿を彼に曝け出していたなんて…!
思わず恥ずかしさで消えてしまいたくなった。
「は、早く風呂に入って着替えるといい。先に君が使え。」
「え、で、ですが…、それでは、殿下が…、」
「いいから。」
ルーファスは強い口調でリスティーナに先に使うように勧め、侍女達にリスティーナを風呂に入れるよう指示した。リスティーナはそれ以上、彼の言葉に逆らわず、そのまま浴室に向かった。
恥ずかしくて、彼の顔が見れなかったリスティーナは気付かなかった。
ルーファスの髪の間から覗いだ耳が微かに赤くなっていたことに。
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