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#41話 霧嶋くんの過去
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「おい!校門の所に、霧嶋を出せって青蘭の女子が二人、えらい剣幕で来てるぞ!」
霧嶋と同じクラスの男子が、部室に走って来た。
「青蘭…て」俺は霧嶋の顔を見た。
「私立青蘭高等学校…僕の前の学校です」
校門には青蘭の制服を着た女子が二人いた。
霧嶋のただならぬ表情に、俺も真古都も心配になり一緒について行った。
「君たちだれ? 僕に何の用?」
いつもの笑ってる霧嶋とはまるで別人だ。
無表情で冷たい顔で彼女たちを見ている。
「彼女の事、覚えてるでしょ?あんたが強引に手を出した子よ」
強引に手を出した確かにそう言った。
「悪いけど、君もその子も僕は知らない」
「シラをきるの?噂通りのクズね!さすが、女の子を棄てた挙げ句、自殺に追い込んだ男だわ!」
霧嶋の顔が見る間に真っ青になっていく。
「霧嶋くん」
真古都が霧嶋の腕を掴んで、心配そうに顔を見つめている。
「真古都さん…」
「貴女、彼女さん? へぇ、溺愛してる彼女がいるって噂は本当だったんだ。悪い事言わないからこんな男、さっさと別れた方がいいわよ」
「取り敢えず、ここじゃ他の生徒に迷惑だから場所を変えないか?」
「あんただれ?」
「話の内容はともかく、ヒトの学校に来て随分な口の聞き方だな。俺は二年の瀬戸、霧嶋とは同じ部活なんだ」
「…だったら一緒に来て。この男だけだと逃げられるかもしれないから」
俺たちは近くのファミレスに場所を移した。
俺と真古都は、霧嶋たちが座っているテーブルの隣の席に座った。
「あんたが強引にこの子を誘うから、彼氏が怒っちゃって大変なの!責任を取りなさいよ!」
「一体何の責任ですか?見に覚えがないのに、何度も言うけど僕とその子は初対面ですよ」
感情的に怒ってる彼女に対し、霧嶋は淡々と答えている。
「あんたが誘ったのはたった2週間前なのよ!いつまでとぼけるつもり!彼氏の前で謝ってよ!勿論、その綺麗な顔が変わるくらい殴られる覚悟はしてね。ヒトの彼女に手を出したんだから当然の報いだわ」
「大体、僕がその子を誘った証拠はあるんですか?」
「毎日違う女の子と遊んでるあんたに証拠なんていらないわよ」
「いい加減にしてくれ!僕は今まで自分から誘った事なんて無いし、ましてや棄てたこともない!勝手に僕の周りに纏わり付いたり離れたりしてるのは君たち女の子の方だろ!」
それまで冷静だった霧嶋が声だかになった。
「あ~やだ!都合が悪くなったら逆ギレ?
そんなの誰が信用するの?」
「わたし…信じる…」
「はあ?どれだけおめでたい彼女さんなの?」
「き…霧嶋くんは…本当にしてたら逃げたりしない…そんな姑息な人じゃない」
「なんですって!」
「おい、霧嶋。
一度しか訊かないからちゃんと答えてくれ
本当はどうなんだ?」
「だから…」女が口を挟もうとする。
「黙れ!俺は霧嶋に訊いてるんだ!」
俺は女を思い切り睨むと、再び霧嶋を見た。
真古都を口説いてる一方で
別の女にも同じことをしてたのなら
俺の方が赦さない!
「僕じゃありません
真古都さん以外に目を向けたことなんて
一度もありません!」
「判った。君たちも言い分はあるだろうが、取り敢えずこっちにも考える時間をくれ。
霧嶋だっていきなり来られて戸惑ってるだろうし、三日後もう一度話さないか?
それまでにこっちも覚悟を決めとくから」
「逃げないでよね!」
「その時には霧嶋の代わりに俺が殴られてやるよ。霧嶋もそれでいいな」
彼女たちは少し不満気だったが、帰って行った。
「俺も用があるから行くけど、真古都、霧嶋の傍に少しいてやれよ」
「う…うん」
「真古都さん、僕…嫌われちゃいましたよね」
「そんな事あるわけ無いでしょ!困ってる時は側にいるよ」
真古都さんは僕を真っ直ぐ見て言ってくれる。
『そうだ…真古都さんはこう云う人だ…』
翌日、部室で俺と真古都を前に、霧嶋は訥々と話し出した。
「自殺…未遂を起こした並柳耀子は僕の周りにいた女の子の一人です」
彼女は周りの女子の中でも特に執拗かった
何度も誘ってくるし
家に押しかけて来たこともある
僕は相手が彼女だけでなく
二人きりで出掛けたこともない
何度誘っても靡かない僕を落とすため
僕に言い寄られたと醜聞を広め始めた
それでも落ちない僕に
「あんたに襲われて、妊娠したって言ってやる」
そう脅すから
「その時は親子鑑定に応じるよ」
と伝えた…
その後、彼女手首を切って…
帰宅した母親が見つけて助かったけど
真実は誰も判らないし信じない
僕には
[女の子を妊娠させた挙げ句
ボロ雑巾のように棄てて自殺に追い込んだ男]
そのレッテルが新たに更新されただけだった
「全てがどうでもよくなって…知らない場所で静かに暮らそうと思ったら…
大好きな真古都さんに出会ったんだ」
「いや、そこはどうでもいい!
とにかく、お前の話は判った。当日は上手くいくか判らないが俺に任せてくれ」
「こ…これってどう云う事?」
彼女たちの前に何枚かの写真を並べてある。
「君たちが言う、その日の霧嶋だよ」
「こんなの後から幾らでも撮れるじゃない!」
彼女は納得していない。
「悪いけど、日付と時間の確認もしてある」
「信じられない!」
彼女が尚も何か言いそうだったので、もう何枚かの写真も目の前に置いた。
「霧嶋の写真だけで納得してくれたらこっちは出すつもりはなかったんだけど」
新たに置かれた写真には夜の街を歩くカップルが写っている。
「目標は男の方なんだけど、一緒に写ってるの君だよね?」
結局、別の学校に通う男との事を血の気の多い彼氏にばれ、しかも相手の男には逃げられたので、女の噂が多い霧嶋の名前を出した。
まさか親友が一緒に乗り込もうと言うとは思わなかった。と云うのが本当の事だった。
「今回は先輩にお世話になりました」
いつになく神妙な顔で霧嶋が言った。
「おっ、今日は素直だな
真古都が信じると言ったから
俺も信じただけだ
なんなら、このまま真古都を諦めてくれたら
もっとうれしいんだけど」
「それはあり得ませんから!
予告通りガンガンいきます!」
霧嶋がキッパリ言う。
「ちっ!
やっぱり助けるんじゃなかった…くそっ!
俺も絶対アイツを渡さないから覚悟しとけよ」
「僕も今回の事で、やっぱり真古都さん以外考えられないので、これまで以上に本気で狙っていきますよ」
「…ってか、先輩自分の気持ちもまだちゃんと伝えてないじゃないですか…
先ずはそこからですよね」
「うるさい!!わかってる!!」
霧嶋と同じクラスの男子が、部室に走って来た。
「青蘭…て」俺は霧嶋の顔を見た。
「私立青蘭高等学校…僕の前の学校です」
校門には青蘭の制服を着た女子が二人いた。
霧嶋のただならぬ表情に、俺も真古都も心配になり一緒について行った。
「君たちだれ? 僕に何の用?」
いつもの笑ってる霧嶋とはまるで別人だ。
無表情で冷たい顔で彼女たちを見ている。
「彼女の事、覚えてるでしょ?あんたが強引に手を出した子よ」
強引に手を出した確かにそう言った。
「悪いけど、君もその子も僕は知らない」
「シラをきるの?噂通りのクズね!さすが、女の子を棄てた挙げ句、自殺に追い込んだ男だわ!」
霧嶋の顔が見る間に真っ青になっていく。
「霧嶋くん」
真古都が霧嶋の腕を掴んで、心配そうに顔を見つめている。
「真古都さん…」
「貴女、彼女さん? へぇ、溺愛してる彼女がいるって噂は本当だったんだ。悪い事言わないからこんな男、さっさと別れた方がいいわよ」
「取り敢えず、ここじゃ他の生徒に迷惑だから場所を変えないか?」
「あんただれ?」
「話の内容はともかく、ヒトの学校に来て随分な口の聞き方だな。俺は二年の瀬戸、霧嶋とは同じ部活なんだ」
「…だったら一緒に来て。この男だけだと逃げられるかもしれないから」
俺たちは近くのファミレスに場所を移した。
俺と真古都は、霧嶋たちが座っているテーブルの隣の席に座った。
「あんたが強引にこの子を誘うから、彼氏が怒っちゃって大変なの!責任を取りなさいよ!」
「一体何の責任ですか?見に覚えがないのに、何度も言うけど僕とその子は初対面ですよ」
感情的に怒ってる彼女に対し、霧嶋は淡々と答えている。
「あんたが誘ったのはたった2週間前なのよ!いつまでとぼけるつもり!彼氏の前で謝ってよ!勿論、その綺麗な顔が変わるくらい殴られる覚悟はしてね。ヒトの彼女に手を出したんだから当然の報いだわ」
「大体、僕がその子を誘った証拠はあるんですか?」
「毎日違う女の子と遊んでるあんたに証拠なんていらないわよ」
「いい加減にしてくれ!僕は今まで自分から誘った事なんて無いし、ましてや棄てたこともない!勝手に僕の周りに纏わり付いたり離れたりしてるのは君たち女の子の方だろ!」
それまで冷静だった霧嶋が声だかになった。
「あ~やだ!都合が悪くなったら逆ギレ?
そんなの誰が信用するの?」
「わたし…信じる…」
「はあ?どれだけおめでたい彼女さんなの?」
「き…霧嶋くんは…本当にしてたら逃げたりしない…そんな姑息な人じゃない」
「なんですって!」
「おい、霧嶋。
一度しか訊かないからちゃんと答えてくれ
本当はどうなんだ?」
「だから…」女が口を挟もうとする。
「黙れ!俺は霧嶋に訊いてるんだ!」
俺は女を思い切り睨むと、再び霧嶋を見た。
真古都を口説いてる一方で
別の女にも同じことをしてたのなら
俺の方が赦さない!
「僕じゃありません
真古都さん以外に目を向けたことなんて
一度もありません!」
「判った。君たちも言い分はあるだろうが、取り敢えずこっちにも考える時間をくれ。
霧嶋だっていきなり来られて戸惑ってるだろうし、三日後もう一度話さないか?
それまでにこっちも覚悟を決めとくから」
「逃げないでよね!」
「その時には霧嶋の代わりに俺が殴られてやるよ。霧嶋もそれでいいな」
彼女たちは少し不満気だったが、帰って行った。
「俺も用があるから行くけど、真古都、霧嶋の傍に少しいてやれよ」
「う…うん」
「真古都さん、僕…嫌われちゃいましたよね」
「そんな事あるわけ無いでしょ!困ってる時は側にいるよ」
真古都さんは僕を真っ直ぐ見て言ってくれる。
『そうだ…真古都さんはこう云う人だ…』
翌日、部室で俺と真古都を前に、霧嶋は訥々と話し出した。
「自殺…未遂を起こした並柳耀子は僕の周りにいた女の子の一人です」
彼女は周りの女子の中でも特に執拗かった
何度も誘ってくるし
家に押しかけて来たこともある
僕は相手が彼女だけでなく
二人きりで出掛けたこともない
何度誘っても靡かない僕を落とすため
僕に言い寄られたと醜聞を広め始めた
それでも落ちない僕に
「あんたに襲われて、妊娠したって言ってやる」
そう脅すから
「その時は親子鑑定に応じるよ」
と伝えた…
その後、彼女手首を切って…
帰宅した母親が見つけて助かったけど
真実は誰も判らないし信じない
僕には
[女の子を妊娠させた挙げ句
ボロ雑巾のように棄てて自殺に追い込んだ男]
そのレッテルが新たに更新されただけだった
「全てがどうでもよくなって…知らない場所で静かに暮らそうと思ったら…
大好きな真古都さんに出会ったんだ」
「いや、そこはどうでもいい!
とにかく、お前の話は判った。当日は上手くいくか判らないが俺に任せてくれ」
「こ…これってどう云う事?」
彼女たちの前に何枚かの写真を並べてある。
「君たちが言う、その日の霧嶋だよ」
「こんなの後から幾らでも撮れるじゃない!」
彼女は納得していない。
「悪いけど、日付と時間の確認もしてある」
「信じられない!」
彼女が尚も何か言いそうだったので、もう何枚かの写真も目の前に置いた。
「霧嶋の写真だけで納得してくれたらこっちは出すつもりはなかったんだけど」
新たに置かれた写真には夜の街を歩くカップルが写っている。
「目標は男の方なんだけど、一緒に写ってるの君だよね?」
結局、別の学校に通う男との事を血の気の多い彼氏にばれ、しかも相手の男には逃げられたので、女の噂が多い霧嶋の名前を出した。
まさか親友が一緒に乗り込もうと言うとは思わなかった。と云うのが本当の事だった。
「今回は先輩にお世話になりました」
いつになく神妙な顔で霧嶋が言った。
「おっ、今日は素直だな
真古都が信じると言ったから
俺も信じただけだ
なんなら、このまま真古都を諦めてくれたら
もっとうれしいんだけど」
「それはあり得ませんから!
予告通りガンガンいきます!」
霧嶋がキッパリ言う。
「ちっ!
やっぱり助けるんじゃなかった…くそっ!
俺も絶対アイツを渡さないから覚悟しとけよ」
「僕も今回の事で、やっぱり真古都さん以外考えられないので、これまで以上に本気で狙っていきますよ」
「…ってか、先輩自分の気持ちもまだちゃんと伝えてないじゃないですか…
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