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秋の章 真実の口
暴露大会~ソルエル~
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「ルビ、がんばったな……」
マイスがぽんとルビの肩を叩く。いつものルビからは考えられないほどの落ち込みようを目にして、ソルエルは、ここで自分が黙っているわけにはいかないと思った。
「……ルビ、ありがとう。ルビの気持ち、すごく嬉しかった。本当だよ。ここでは誰も嘘なんて吐けないもの。それに私、ルビのこと最低だなんて思ってない。だって、私も似たようなものだから……」
ソルエルがぎゅっと震える拳を握りしめる。こめかみから一筋の汗が流れ落ちた。
本音を言うのは誰でも怖い。それが大切な人に向けて言う言葉なら、なおさら。それでも、真剣に想いをぶつけてきたルビに報いるには、自分も本気の言葉をぶつけなければならないと思った。
「私本当は、ずっと前から気づいてた。ルビの気持ち。私のことを好きでいてくれてること。ずっと知ってたけど、あえて気づいていない振りしてたの。そのほうが、私には都合が良かったから」
ルビとマイスの顔色が、そのとき少しだけ変化したのをソルエルは見逃さなかった。それでも、言い淀むわけにはいかなかった。
「魔法学校に入ったのに、魔法がまともに扱えなくて、転校したてはずっとクラスでも奇異な目で見られていたし、友達もなかなかできなくて心細かった。そんなときだったの。このケイブイーターに、あなたたち二人と一緒に閉じ込められてしまったのは。
偶然だったのか、それとも、私たち三人が険悪すぎたからわざと先生がここに押し込めたのかは知らない。とにかく私は、きつく当たってくる二人のことが怖くて、どうしてよりにもよってあなたたち二人と――って、嫌でたまらなかった。
でもそのときに、ここであなたたち二人の本音を聞いて、いろいろ誤解してたことに気づいて、それから仲直りして、友達になれて……本当に嬉しかった。この学校でできた初めての友達だった。私なんかと友達になってくれたことが本当に嬉しくて、絶対に手放したくないと思った。
だから、どうにか嫌われないように、二人が私の元から離れていかないように、なんとかして繋ぎ止めておきたかった。そのうちに、ルビの気持ちに気づいた。ルビが私のことを好きでいてくれているあいだは、友達でい続けられる。マイスも、私とルビの関係を取り持つために、そばにいてくれる。
そう考えたら、今の関係を絶対に壊すわけにはいかないと思った。それが壊れたら、あなたたち二人は、きっと私から離れていってしまう。だから、何も知らない純粋な振りをしていたの。ルビが好きなのは、こんな狡猾なことを考えている私ではなくて、何も知らない従順なソルエルだから。
この三人の関係も、いつかは変わったり壊れたりしてしまうってわかってたけど、でも、あまりにも居心地が良くて……。二人のことが大好きだったから、この場所を絶対に手放したくなくて、あなたたちの優しさに甘えて、もたれかかって、ずっと自分の幸福のために、あなたたちを利用してきた」
ソルエルはまともに顔が上げられないでいた。ルビとマイスがどんな表情でいるのか、確認するのが怖かった。何でもいいから早く自分もルビのように解放されて、手元に炎をともし、許されたいと願った。
しかし、いくら待てども真実の炎はソルエルの元には現れなかった。彼女は焦った。まだ話し足りない思いが、自分には残っているというのか。
ソルエルは、長年ずっと胸の奥底にしまい込んでいた、見ないようにしてきた自身の暗部に、怯えながら、そっと近づいた。
「――……ずっと、自分のことが嫌いだった。自信なんて持てなくて当然なの、私は……。だって、私がこんな性格だから、お父さんもお母さんも死なせてしまった。そのせいでおばあちゃんにまで迷惑をかけて、散々苦労させて……」
ソルエルは目からはらはらと涙をこぼし始めて、その顔を隠すように手で覆った。
「お父さんが病気で倒れてから、お母さんが朝から晩まで身を粉にして働いて、その上お父さんの看病までしてた。そのせいでお母さんは身体を壊して早くに亡くなってしまって、それからお母さんの後を追うように、お父さんも亡くなって……。私は年老いたおばあちゃんに引き取られた。
私の魔法発現の徴が出たのは、それから三年も経ってから。普通どんなに遅くても、徴が出るのは四歳まで。私がそれまでにちゃんと徴を出せていたら、魔導師育成支援金がうちに入って、お父さんもお母さんも、もしかしたら死なずに済んだかもしれない。あんなに苦労して働いたりしなくても、私の力で二人を助けてあげられたのかもしれない。
なのに私は、十万人に一人という奇跡の幸運に恵まれたにもかかわらず、それをもってしても最後まで役立たずだった。無力な子供だった私に唯一与えられた、この上ないチャンスですら、無駄にしてしまった。だから私は、魔力と一緒に自分の気持ちを押し込めてしまうこの性格が、この世で一番大嫌い」
ソルエルは最後にそう吐き捨てると、抑えていた感情が一気にあふれ出したように、その場で泣き崩れていた。
「ごめんなさい、ルビ、マイス……本当にごめんなさい……。お父さん、お母さん、おばあちゃん、ごめんなさい、ごめんなさい……」
彼女はひたすら謝り続けていた。もはや何に許されたがっているのか、本人にもよくわかっていないのかもしれない。
思えばルビもマイスも、ソルエルがこんなふうにむせび泣く姿を、今まで一度も見たことがなかった。彼女は自分たちの前で、ほとんど涙を見せたことがなかったのだ。
それでもまだ、ソルエルの炎はともらない。彼女はもう泣き疲れてぼろぼろになっているというのに、まだこの悲惨な状況から解放されずにいた。
それだけソルエルが、今まで感情を内にため込んできたということなのかもしれない。
うな垂れているソルエルの元に、ルビが近づきしゃがみこんでいた。彼女の肩に手をかけ、涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げさせる。
「まだ、聞いてないことがあると思うぞ」
そう言って彼は、ふっと柔らかく笑う。
「言い残したことがもう一つくらいあるだろ、ソルエル」
まさか、ルビに後押しされるとは思っていなかった。ソルエルは、泣きはらした目をルビに向けた。
ルビの前で言うのは、特にはばかられてきたことだった。ソルエルは間違えないように、自身の気持ちを一つ一つ手繰り寄せ、そして丁寧に言葉にしていった。
「トゥーリに……会いたい。そばにいたい。彼と話をして、彼に触れたい。トゥーリが私のことを好きじゃなくても、それでもいいから一緒にいたいの……」
自然と涙が手元にこぼれた。
そのとき、涙がこぼれ落ちた手の甲から、赤とも青とも緑とも判別しかねる色の美しい炎がともり、目の前を明るく照らし出していた。
(これが……私の真実の炎。そうか、これが私の本音だったんだ……)
炎が手元を離れ、ルビの炎と同じように、ソルエルの炎も壁際に吸い寄せられて、ようやく落ち着きを見せた。
「ソルエル、今の言葉は、外に出てからトゥーリに直接言ってやるといい。きっと、面白いくらいに彼の驚く顔が見られるぞ」
マイスが笑っていた。
「おい、何ソルエルをたきつけてんだよ、マイス。言っとくけど、俺はそこまで許すつもりはまだねーからな。それに、あんなふらふらした素性のはっきりしないやつなんて、誰が認めても、まずこの俺が、ソルエルの相手として絶対に認めねえ」
「二人のことに関して、ルビに許可を求める理由がどこにあるんだ」
「友人代表としてに決まってんだろ。どうしてもっていうなら、まずこの俺を倒してからにしろって言ってやる」
「普通に秒殺されそうだな」
「ふ、二人とも……」
ソルエルが泣き顔のままで、間に割って入っていた。
「……まだ、私と友達でいてくれるの……?」
「あ? そんなの当たり前だろ。てか、お前はホント、何を見当違いな心労を何年も何年も抱えてたんだか」
「あんまりルビが言えることではないと思うがな。ソルエル、そこに関しては私もルビと同意見だよ。かえって君の本心からの言葉が聞けて良かったと思っている。私たちにも、君に負担を強いていた部分があったことがわかったしな」
「あ、あの、でも――」
「ストップ。ソルエル、この話はこれで終わりだ。積もる話は外に出てからでもできるだろ。今はまず、ここから出ることが先決だ」
「そ……そうか、そうだね。ごめんなさい、私自分のことばっかりで、恥ずかしい……」
ソルエルはすぐさま気持ちを切り替えることができずに、しばらくうつむいていた。
〝トゥーリが自分のことを好きじゃなくても……〟
そう言ったとき、自分の口から出た言葉のはずなのに、ソルエルは、その言葉でひどく傷ついている自分がいることを知った。口にするだけでもこんなに辛いのかと思った。
それなのにルビは、自分に気持ちが向いていないとわかっているソルエルを目前にして、先ほどの告白をしてみせたのだ。すごいことだと思った。そして、自分とは違い、すでにもう切り替えができていることも。
もしかしたらそれは、ただの強がりだったとしても、それならそれで、ソルエルに余計な気を遣わせないようにする、彼なりの配慮でもあるのだろう。ソルエルはあらためて、ルビという人間の強さ、深さ、優しさを目の当たりにしていた。
マイスがぽんとルビの肩を叩く。いつものルビからは考えられないほどの落ち込みようを目にして、ソルエルは、ここで自分が黙っているわけにはいかないと思った。
「……ルビ、ありがとう。ルビの気持ち、すごく嬉しかった。本当だよ。ここでは誰も嘘なんて吐けないもの。それに私、ルビのこと最低だなんて思ってない。だって、私も似たようなものだから……」
ソルエルがぎゅっと震える拳を握りしめる。こめかみから一筋の汗が流れ落ちた。
本音を言うのは誰でも怖い。それが大切な人に向けて言う言葉なら、なおさら。それでも、真剣に想いをぶつけてきたルビに報いるには、自分も本気の言葉をぶつけなければならないと思った。
「私本当は、ずっと前から気づいてた。ルビの気持ち。私のことを好きでいてくれてること。ずっと知ってたけど、あえて気づいていない振りしてたの。そのほうが、私には都合が良かったから」
ルビとマイスの顔色が、そのとき少しだけ変化したのをソルエルは見逃さなかった。それでも、言い淀むわけにはいかなかった。
「魔法学校に入ったのに、魔法がまともに扱えなくて、転校したてはずっとクラスでも奇異な目で見られていたし、友達もなかなかできなくて心細かった。そんなときだったの。このケイブイーターに、あなたたち二人と一緒に閉じ込められてしまったのは。
偶然だったのか、それとも、私たち三人が険悪すぎたからわざと先生がここに押し込めたのかは知らない。とにかく私は、きつく当たってくる二人のことが怖くて、どうしてよりにもよってあなたたち二人と――って、嫌でたまらなかった。
でもそのときに、ここであなたたち二人の本音を聞いて、いろいろ誤解してたことに気づいて、それから仲直りして、友達になれて……本当に嬉しかった。この学校でできた初めての友達だった。私なんかと友達になってくれたことが本当に嬉しくて、絶対に手放したくないと思った。
だから、どうにか嫌われないように、二人が私の元から離れていかないように、なんとかして繋ぎ止めておきたかった。そのうちに、ルビの気持ちに気づいた。ルビが私のことを好きでいてくれているあいだは、友達でい続けられる。マイスも、私とルビの関係を取り持つために、そばにいてくれる。
そう考えたら、今の関係を絶対に壊すわけにはいかないと思った。それが壊れたら、あなたたち二人は、きっと私から離れていってしまう。だから、何も知らない純粋な振りをしていたの。ルビが好きなのは、こんな狡猾なことを考えている私ではなくて、何も知らない従順なソルエルだから。
この三人の関係も、いつかは変わったり壊れたりしてしまうってわかってたけど、でも、あまりにも居心地が良くて……。二人のことが大好きだったから、この場所を絶対に手放したくなくて、あなたたちの優しさに甘えて、もたれかかって、ずっと自分の幸福のために、あなたたちを利用してきた」
ソルエルはまともに顔が上げられないでいた。ルビとマイスがどんな表情でいるのか、確認するのが怖かった。何でもいいから早く自分もルビのように解放されて、手元に炎をともし、許されたいと願った。
しかし、いくら待てども真実の炎はソルエルの元には現れなかった。彼女は焦った。まだ話し足りない思いが、自分には残っているというのか。
ソルエルは、長年ずっと胸の奥底にしまい込んでいた、見ないようにしてきた自身の暗部に、怯えながら、そっと近づいた。
「――……ずっと、自分のことが嫌いだった。自信なんて持てなくて当然なの、私は……。だって、私がこんな性格だから、お父さんもお母さんも死なせてしまった。そのせいでおばあちゃんにまで迷惑をかけて、散々苦労させて……」
ソルエルは目からはらはらと涙をこぼし始めて、その顔を隠すように手で覆った。
「お父さんが病気で倒れてから、お母さんが朝から晩まで身を粉にして働いて、その上お父さんの看病までしてた。そのせいでお母さんは身体を壊して早くに亡くなってしまって、それからお母さんの後を追うように、お父さんも亡くなって……。私は年老いたおばあちゃんに引き取られた。
私の魔法発現の徴が出たのは、それから三年も経ってから。普通どんなに遅くても、徴が出るのは四歳まで。私がそれまでにちゃんと徴を出せていたら、魔導師育成支援金がうちに入って、お父さんもお母さんも、もしかしたら死なずに済んだかもしれない。あんなに苦労して働いたりしなくても、私の力で二人を助けてあげられたのかもしれない。
なのに私は、十万人に一人という奇跡の幸運に恵まれたにもかかわらず、それをもってしても最後まで役立たずだった。無力な子供だった私に唯一与えられた、この上ないチャンスですら、無駄にしてしまった。だから私は、魔力と一緒に自分の気持ちを押し込めてしまうこの性格が、この世で一番大嫌い」
ソルエルは最後にそう吐き捨てると、抑えていた感情が一気にあふれ出したように、その場で泣き崩れていた。
「ごめんなさい、ルビ、マイス……本当にごめんなさい……。お父さん、お母さん、おばあちゃん、ごめんなさい、ごめんなさい……」
彼女はひたすら謝り続けていた。もはや何に許されたがっているのか、本人にもよくわかっていないのかもしれない。
思えばルビもマイスも、ソルエルがこんなふうにむせび泣く姿を、今まで一度も見たことがなかった。彼女は自分たちの前で、ほとんど涙を見せたことがなかったのだ。
それでもまだ、ソルエルの炎はともらない。彼女はもう泣き疲れてぼろぼろになっているというのに、まだこの悲惨な状況から解放されずにいた。
それだけソルエルが、今まで感情を内にため込んできたということなのかもしれない。
うな垂れているソルエルの元に、ルビが近づきしゃがみこんでいた。彼女の肩に手をかけ、涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げさせる。
「まだ、聞いてないことがあると思うぞ」
そう言って彼は、ふっと柔らかく笑う。
「言い残したことがもう一つくらいあるだろ、ソルエル」
まさか、ルビに後押しされるとは思っていなかった。ソルエルは、泣きはらした目をルビに向けた。
ルビの前で言うのは、特にはばかられてきたことだった。ソルエルは間違えないように、自身の気持ちを一つ一つ手繰り寄せ、そして丁寧に言葉にしていった。
「トゥーリに……会いたい。そばにいたい。彼と話をして、彼に触れたい。トゥーリが私のことを好きじゃなくても、それでもいいから一緒にいたいの……」
自然と涙が手元にこぼれた。
そのとき、涙がこぼれ落ちた手の甲から、赤とも青とも緑とも判別しかねる色の美しい炎がともり、目の前を明るく照らし出していた。
(これが……私の真実の炎。そうか、これが私の本音だったんだ……)
炎が手元を離れ、ルビの炎と同じように、ソルエルの炎も壁際に吸い寄せられて、ようやく落ち着きを見せた。
「ソルエル、今の言葉は、外に出てからトゥーリに直接言ってやるといい。きっと、面白いくらいに彼の驚く顔が見られるぞ」
マイスが笑っていた。
「おい、何ソルエルをたきつけてんだよ、マイス。言っとくけど、俺はそこまで許すつもりはまだねーからな。それに、あんなふらふらした素性のはっきりしないやつなんて、誰が認めても、まずこの俺が、ソルエルの相手として絶対に認めねえ」
「二人のことに関して、ルビに許可を求める理由がどこにあるんだ」
「友人代表としてに決まってんだろ。どうしてもっていうなら、まずこの俺を倒してからにしろって言ってやる」
「普通に秒殺されそうだな」
「ふ、二人とも……」
ソルエルが泣き顔のままで、間に割って入っていた。
「……まだ、私と友達でいてくれるの……?」
「あ? そんなの当たり前だろ。てか、お前はホント、何を見当違いな心労を何年も何年も抱えてたんだか」
「あんまりルビが言えることではないと思うがな。ソルエル、そこに関しては私もルビと同意見だよ。かえって君の本心からの言葉が聞けて良かったと思っている。私たちにも、君に負担を強いていた部分があったことがわかったしな」
「あ、あの、でも――」
「ストップ。ソルエル、この話はこれで終わりだ。積もる話は外に出てからでもできるだろ。今はまず、ここから出ることが先決だ」
「そ……そうか、そうだね。ごめんなさい、私自分のことばっかりで、恥ずかしい……」
ソルエルはすぐさま気持ちを切り替えることができずに、しばらくうつむいていた。
〝トゥーリが自分のことを好きじゃなくても……〟
そう言ったとき、自分の口から出た言葉のはずなのに、ソルエルは、その言葉でひどく傷ついている自分がいることを知った。口にするだけでもこんなに辛いのかと思った。
それなのにルビは、自分に気持ちが向いていないとわかっているソルエルを目前にして、先ほどの告白をしてみせたのだ。すごいことだと思った。そして、自分とは違い、すでにもう切り替えができていることも。
もしかしたらそれは、ただの強がりだったとしても、それならそれで、ソルエルに余計な気を遣わせないようにする、彼なりの配慮でもあるのだろう。ソルエルはあらためて、ルビという人間の強さ、深さ、優しさを目の当たりにしていた。
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