9 / 18
買い物と院間さん
しおりを挟む昼食を簡単にとり布団を干して洗濯物も干す。
部屋の中を掃除機かけて、楽なワンピースに着替える。
水色のパフスリーブの半袖膝丈ワンピース
その上から白のニットカーディガンを着る。
全身鏡で確認して、軽く化粧をする。
そして深々と帽子を被り紫外線防止の眼鏡もかける。
「よし!珍しく出掛けちゃお!」
目的の物を買う為に・・・
私が向かった先はディスカウントショップ。
隣の駅の駅前にある大きなお店だ。
自転車にしようかと思ったが、今日はなんとなく電車で行った。
入り口でカゴを持って進んだ先はアダルトコーナー
前から気になっていたおもちゃを買いに来た。
ローターではなく、バイブとディルド
さっき指が入った事でちょっと興味が出てきたからやってみたい。
ネットで買おうと思ったけど、すぐに欲しくなってしまった。
こういう時の謎の行動力、他では発揮しないんだよねー。
購入は恥ずかしいが、大丈夫。
ここはあまりこない場所だし。
私は普段から自宅に引きこもっているタイプの人間だから知り合いも少ないし、なんなら知り合いはこの時間帯仕事でいない。
・・・いけるっ!
アダルトコーナーに入ると、DVDやお尻の形の人形?
男性用の性処理に使う道具が沢山並んでいる。
このお店は女性用のおもちゃコーナーもあって、カップルで買いに来てる人とかがチラホラいる。
・・・くっ。
どうせ私は1人でしますよ・・・
虚しさがこみ上げて来た、サッと購入してサッと帰ろう
女性用コーナーを見るとリップクリームみたいなローターや丸みのあるパステルカラーのバイブ、他にも舌の形をした物等女性が持っていても可愛い!みたいな物から、あからさまな物まで多種多様に置いてあった。
私は近くにあったピンク色の2点攻めのバイブとあからさまに男性のそれの形をした底が吸盤になってるディルドを手に取った。
ついでにローションも購入。
アダルトコーナーをすぐ出るけど、レジまでの距離が地味に遠い。
これをカゴに入れたままレジまで行くのは恥ずかしすぎる。
アダルトコーナーを出てすぐ近くに掛けてあった1,980円の女性に人気があるネコのキャラクターのプリントが入った黒のスウェットをとり中のものを隠すようにカゴに入れる。
よし。
あとは何食わぬ顔でレジまで行こう。
そしてさっきいた女性店員さんの所に並びたい。
私はレジに行く前に、お菓子とジュースも陳列棚からとりレジへ向かう。
よかった!
まだ女性店員さんがいる!
レジは本来5台あるけど、今は2台だけ開いていて男女分かれて店員さんがお仕事している。
男性の店員さんの所は3人程並んでいて女性店員さんの方は2人
私は例え女性店員さんの方が10人並んでいてもこちらに並ぶつもりだったけど。
女性店員さんの列に並びお会計を待つ。
レジ待ちしながらSNSを見る。
昨日納品した商品画像にいいねやコメントが沢山来てる。
ありがたいなぁ。
後でゆっくり返そう。
そんな事を思っているともう私の番だ。
スマホを見たまま台にカゴを置く
少しでも気まずくならない為の作戦だ。
「こちらの洋服のサイズはお間違い無いですか?」
「ぁ・・・大丈夫で・・・」
ん?
男性の声?
顔をあげると、さっきまでのお姉さんじゃない・・・いつの間にか交代してる!?
思わずバッと下を向いた。
えー・・・ジュース買わないでサッサとレジに来ればよかった。
そう思っていると
「あれ?春野さん?」
「え・・・?・・・ぁ、い、院間さん・・・どうして。」
昨日お隣に引っ越して来た院間さんがそこにいた。
昨日と違って片目を隠した前髪は斜め分けしてピンで留めている。
眼鏡は相変わらず奥が見えないけど。
お店の制服を着て目の前に立ってる。
「俺ここで働いてるんです。」
「へぇー・・・」
最悪。
と、いうか!なんで私ってわかったの?
少なくとも化粧もしてるし眼鏡もかけているし昨日少し挨拶交わしただけなのに。
記憶力いいな!!
いや、そんなことより・・・
ピッ!ピッ!っと軽快な音と共にジュースとお菓子のバーコードをスキャンする
そしてスウェットを取る
あぁ~終わった~
ボトッボトッ
あぁ~・・・・
スウェットの中に丸めていたブツが・・・
穴があったら入りたい。
埋まりたい・・・
まさか知り合ったばかりのご近所さんがここで働いてるなんて。
絶対どスケベ女とか思われてる・・・
うぅ~ん・・・と唸っていると
「お会計8,850円です!」
ハキハキとした声と一緒に2つ袋を渡される。
1つの袋の中には花柄の紙袋とスウェット
もう1つはお菓子とジュースが入っていた。
「ぁ・・・じゃぁ、1万円で」
「1万円頂戴します! お釣り1,150円です。」
サッとお釣りを手渡され、ありがとうございました!と元気な声かけをされる。
お店を出てはぁぁ・・・と盛大なため息。
ガサッと袋を開けて中を見る。
花柄の紙袋の中は私が買ったブツが入ってる。
もしかして、いちいち気にしてない?
そりゃそうか。
ディスカウントショップ。
がっつりアダルトコーナーがあるって事は買っていく人が多いから。
そんなん気にしてたらキリないよね!
私が考えすぎてただけなんだ。
なーんだ!
とりあえず、ミッション終わり!
私はしばらくこのお店には行かない。
大丈夫!!
・・・はぁぁ・・・
帰ろ。
私はとぼとぼと駅に向かって歩いた。
0
お気に入りに追加
268
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる