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アリスの待つ部屋へ
しおりを挟むアリスがぱたぱたと侍女に付いて湯浴みしに行った後1人になった部屋でふと思った
この家にアリスがいる。
それが幸せで仕方ない。
そして、今日ついに共寝するのか
よくよく考えれば娼館に入り浸り女を抱いていたが、好きな女を抱いた事はない。
それに、処女も抱いた事はない。
ちゃんとアリスを大切に扱えるだろうか。
痛い思いをさせてしまったら・・・
というか、アリスは今日俺が一緒に寝ることを許してくれるのか?
コンコンッ
色々考えていたらノック音が聞こえた。
アリスか?
「入れ」
「失礼します。」
ハリーが入ってきた。
「なんだ。」
「旦那様も湯浴みの準備が整いました。」
「わかった。」
「旦那様、隣国へ行かれて良かったですね。」
「ああ。行かなければアリスに出会えなかった。」
アリスに出会ってなければ、俺は未だに・・・
「本日は私共は早々に下がらせて頂きますので、奥様と帰宅までの旅のお話に花を咲かせて下さい。」
「ハリー」
もしかして気を使ってるのか。
嬉しそうなハリーを横目に俺はサッとサロンを出る。
ダメだ。
この後のことを考えると疼く。
湯船に浸かり自分のモノが治まるのを待つ。
アリス、早くお前が欲しい。
時間が少しかかったが治ってくれた。
サッと上がり裸にバスローブを羽織る。
下は下着を履いて髪をガシガシと拭く。
長い髪からポタポタと水が落ちる。
鬱陶しいな。そろそろ切るか。
別に伸ばしているわけではないが、いつも切るのをめんどく下がって背中まで伸びるとようやく伸びたことに気付き切るを繰り返している。
ある程度乾いたところで部屋に戻る廊下を歩く。
部屋の扉をガチャッとあげる
「・・・こんな部屋だったか?」
もっと寒々しさのある部屋でこんな絨毯も敷いてなかったし家具も必要以上になかった。
大きなソファーなんてどこから持ってきたんだ?
恐らく物置きから出してきたんだろうが。
どことなくアリスのあの森の家に雰囲気が似ている。
少し部屋を弄りましたと言っていたが大改造レベルで違う。
まぁ、アリスが居心地よく過ごせるのが1番だな。
「そういえばアリスは・・・」
辺りを見回してもいない。
「ん?」
エンジの大きなソファーに近づくとアリスが眠っていた。
「こんな所で寝ては風邪を引くぞ。」
幸せそうな顔で眠るアリスを横抱きでベッドに連れて行く
「ん、・・クロヴィス様」
「・・寝言か。」
夢の中でも俺といるのか。
そっとベッドにおろす
どんな夢を見ているのか、現実では俺はアリスの寝顔を見ているというのに、夢の俺は起きたアリスと何をしてるんだ。
「夢の俺に嫉妬してしまうな・・・」
起こさないように呟いたつもりだったのに寝かせたアリスの瞳が開き目があった
「ぁ、ぁ、クロヴィス様」
顔を赤くして口をパクパクとさせる
その姿すら愛らしく額にキスをする
「なんだ、起きてしまったのか。」
「私ったら、初夜なのに眠ってしまって・・・」
ハッと口を押さえるアリス
「今のは、その、えっと・・・」
何かモゴモゴと照れるアリスに心が嬉しく跳ねる
「もしや、初夜に期待してくれていたのか?」
「ええっ!あ、いや。・・・ぁの。」
照れて慌てる姿に更に込み上げて来るものがある。
どうしてお前は俺をこんなに喜ばせるんだ。
「それならば、期待に答えるとしよう。」
「え。」
アリスの頬を撫で唇を重ねる
普段するような軽いものを2回、それだけでアリスの瞳はトロンと蕩ける
薄く口が開いてるのを確認してもう一度キスを。
今度は舌をその隙間から差し込む。
「んぅ!?」
アリスは驚きつつも拒む事はなく、むしろ俺に応えるように可愛い舌を俺の舌に当ててくる。
その舌を俺の舌と絡めたり吸ったりすると小さく声が漏れる
「ん、ぁ。・・・ふ。」
息が続かないのか少し苦しそうにするから離してやると俺とアリスを銀の線が繋ぐ
「苦しかったか?」
「ぃぇ・・・その。普段と、違うから」
恥ずかしさからか話しにくそうに喋る。
「嫌か?」
今嫌と言われたところで、俺のこのバスローブの下に隠れているモノは既に起き上がっているから止める事は出来んが。
「いえ!嫌では、ないです。」
恥ずかしそうに下を向くアリスについ口の端が上がる
ここ最近、笑うという事が自分の顔で出来ている事を自覚するようになり、口の端が上がっている時俺は笑っている時だと気付いた。
「そう言ってくれると嬉しいな。アリス、出来るだけ優しくするから、力を抜いて俺に任せて欲しい。」
背中を優しく撫でるとアリスはぴくりと反応する。
「はい。」
「ありがとう。」
チュッと音を立ててキスをする
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