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ヘンリエッタ編
166.予言の賢者
しおりを挟む賢者の部屋には椅子が一つしかなかった。エイトはきょろきょろと辺りを見回して、結局座っていた椅子をエッタに譲り、自分は寝台の上に腰かけた。
「さて……」
粗末なつくりの椅子を軋ませて、エッタはエイトを見据える。
目の前に座るのは、どこにでもいる中学生くらいの気弱な少年だった。肩をすくめて身を固くし、ちらちらとこちらの胸元や顔に目をやっては逸らしている。
「単刀直入に申し上げますわね」
「は、はい……」
唾を飲み込んだのがエッタにも聞こえた。
「わたくし、異世界転生者ですの。前世のころの名前は田辺恵理。『このように、日本語でしゃべったりもできるんですよ、三浦英人くん』、いかがでしょう?」
エイトは目をぱちぱちとさせた。彼にしてみれば急展開であろう。彼を見定めるという女が外国から突然やってきて、しかも異世界転生者だと名乗ったのだから。
「あー、そうそう。『ゴッコーズ』は持っておりませんので、あしからず。ま、もっとも? それに負けないぐらいは強いと自負しておりますがね」
よろしい? と問われてエイトは「え、あ、その……」と言葉に詰まる。
「いきなりで、どうも、その……」
「まあ、驚きますわよね。『いきなりこうやって日本語で話しかけられたら』、でしょう?」
エッタが前世の言葉で話すたび、エイトはどこか痛むかのように目をつぶる。
ふうむ、とその様子に気付いてエッタは鼻を鳴らした。
「どうしました? 元の世界が恋しくなりました?」
「いや、その、全然、恋しくとかは、ないです……」
どこか申し訳なさそうに、エイトはますます縮こまる。
「全然? どうしてです?」
「えっと、その……」
「こっちの世界の方がいいんですか?」
「いじめられてるんで……」
ああ、とエッタはうなずいた。その調子に、どこか見下したものを感じたのかもしれない。エイトは少し憤慨した様子で「だって……!」と声を大きくした。
「日本だと、いじめられて学校にも行けやしないんですよ! でも、ここなら『賢者』です! みんな僕を尊重してくれる……! そんなの、どっちがいいかなんてわかりきってるじゃないですか!」
「異世界転移者として絵に描いたようなことをおっしゃいますわね」
熱くなったエイトに対し、エッタは冷静にそう評した。
「あなたは……、転生する前の方がよかったんですか?」
「うーん……、『ブラック企業』勤めで『過労死』しましたが……」
日本語を交えながらエッタは続ける。
「そっちでもやれるだけはやったので、別にどっちでも。わたくしはわたくしなので」
前世での反省は多々あって、こちらの世界でそれを活かして立ち回ってきた。だからと言って、前世が完全に失敗だったとは考えていない。そもそも、エッタにとっては前世の記憶は既に遠いものであるし。
「まあ、あなたにしてみればこっちの方がいいんでしょうね。『ゴッコーズ』もありますし、王様候補を指名して、この国を弄ぶ快感もあるでしょうから」
エッタの口調は冷静だった。だからこそ光る棘があり、それを踏んでエイトは気色ばんだ。
「僕は、弄んでなんてないです!」
「あら、本当に? ならば何故、いたずらに対立や分断を煽るのです? 一度トモテ王子とも面談し、彼とアマヌスさんを比較する機会もあったのでしょう? それとも、比較してもアマヌスさんの方が王にふさわしいと?」
「ふさわしいですよ!」
エイトは顔を紅潮させた。目を剥き、歯を食いしばってエッタをにらんでいる。
おや、とエッタは意外な反応に内心で驚いた。
エイトの気弱さからして、アマヌスの押しの強さに流されるまま、彼を王に指名してしまったのだと思っていた。先ほどのポンテオとの会話でも、まず「アマヌスの了解があるか」を確認していたし、彼の顔色を窺っているのではないか、と。
しかし、エイトは怒っている。まるで、大好きなものを馬鹿にされたように。
「アマヌスさんは、召喚されたてで『異界の門』で泣いてた僕を、唯一信じて助けてくれたんです。騙りだなんて言う他の神官を殴ってまで、僕をかばってくれた。頭が悪いなんて謙遜してるけど、魔法銃の凄さも理解してくれてる。だから――、だから僕は、あの人が王様になったらいいと思ったんだ……!」
エイトは真剣だった。真剣に、訴えかけてきている。真剣に、信じている。アマヌスこそが王にふさわしく、彼を王位につけることが、自信に期待される「予言の賢者の役目」を全うすることだと。
「トモテ王子をあなたは知らないでしょう。とても冷徹な目をしてるんですよ。僕をいじめてた連中と、同じ目だ。彼のお父さんの前の王様が、あのユーワン師と組んで神殿にしてきたことも知らないくせに! 何もわからずどっちがいいか決めてるのはそっちじゃないか!」
厄介な。エッタは内心で舌打ちした。
真剣だからこそ、こちらは面倒くさい。
「なるほど……」
エッタは、彼女らしからぬ慎重さで言葉を選ぶ。
「あなたが、アマヌスさんを指名した根拠はよくわかりました。どちらとも少し話しただけですが、彼がトモテ王子よりも情に厚い人間だというのは、わたくしも承知しています」
「そうでしょ?」
エイトは何度もうなずいている。
「では、少し話題を変えましょう。あなたの『ゴッコーズ』ですが、二つの違う物品を一つにくっつける。そういう能力でよろしいですか?」
「そうです……。『炎の相』の力で、錬星宝具と言います」
「炎の相」、フォサ大陸で言うところの「かまどの女神」に由来する力らしい。
「魔法銃はそれで作り出したんですか?」
「いえ、実はあれには紆余曲折がありまして……」
エイトは立ち上がって、備え付けのタンスを開けると、魔法銃を取り出した。エッタがアドニス王国で見たものとは、外観からして違っている。
「これは試作品の魔法銃です。と言っても魔法の銃じゃない、カヤクで発砲する僕らの世界にあった普通の拳銃です」
「えーっと、リボルバー式拳銃、というやつですわね」
エッタは拳銃に関して薄い知識しかなかったが、その単語は辛うじて知っていた。
「これも、僕の『ゴッコーズ』で作ったものです」
錬星宝具は、使用者が構造を把握している道具を生み出すことができるという。自動で出力と組み立てまでやってくれる「3Dプリンタ」のようなものだ、とエイトは説明した。
「あなた、拳銃の構造なんて何で知ってるんですか?」
「そりゃあ、いつか異世界転移や転生した時に、拳銃で無双するために覚えてたんですよ」
「え……? あの……、は……!?」
意味がわからない。エッタは目を瞬かせる。何故そんなありえないことを期待し備えているのか。
「努力が実ってよかったです。まあ、カヤクがなかったのは誤算中の誤算でしたが……」
誰かに言いたくて仕方なかったのだろうか、エイトは機嫌が直ったように見える。
その様子に、今日一番大きな溜息をエッタは吐かされた。
「そんなことをするより、現実をちゃんと生きていた方がよかったのでは?」
「ちゃんと生きる、って……、どうしたって無理ですよ。僕は運動も苦手だし、成績も別にいいわけじゃない。何かすごい技能や知識があるわけでもないし……。そういう現実の中で、何が『ちゃんと』なんですか?」
「知りませんよ」
突っぱねてエッタは続ける。
「少なくとも、異世界転移に備えるなんていう『逃げ』は違いますわね」
「でも、そのおかげで魔法銃は作れたんですよ!?」
身を乗り出してくるエイトに、エッタは冷徹な視線を向ける。
「はぁ? 作れた? 作っただけじゃないですか、あんなもの」
魔法銃はこの世界を変えるような発明か。
エッタはアドニス王国を出てからずっと、そのことを考えていた。
異世界の知識を使ってはいる。とは言え、その仕組みはごく単純で既にこの世界にあったものを組み合わせただけだ。
既存の技術がこれまでにない組み合わせで使われている点で、確かに発明なのだろう。だが、それは単にこの世界では組み合わせる必要がなかった、発明する意味がなかったものではないのか。
「エイトさん、あなたはジュウがこの世界で通用する武器だと本当に思っていますか?」
音と同じ速さで動く人間がいて、傷を簡単に治す術があって、特別な道具を使わなくとも、多くの人間が火の玉を飛ばしたり氷柱を飛ばしたりできる世界に、金属の弾を飛ばすだけの武器が使われる余地があるのか。
「それは……、でも、魔法が使えない人なら……」
「モウジ神国では9割以上の人間が何らかの魔法を使えます。わたくしの住んでいるアドニス王国でもそれは同じです。魔法が使えない人の多いシュンジンという国もありますが、彼らはカタナで鉄をやすやすと斬り、弓矢で鉄板を貫くそうですよ」
もう一度聞きます。返答に窮したエイトに、エッタは畳み掛けるように問うた。
「あなたの知るジュウは、この世界の戦いで役に立ちますか? 役に立つと思って作りましたか? ただあなたのこの世界に対する傲慢さだけで、作ったのではないんですか?」
エイトは俯いて答えない。転移前から銃の構造を、と饒舌に語っていた姿からは想像もできないくらいに縮こまっている。頬を紅潮させ、少し震えていた。
「この世界にいれば賢者と尊重してもらえる。そう言いましたね?」
エッタはエイトの後ろ頭を見下ろした。
「そんなの今だけですよ。自分自身の価値を示さなくては、待っているのは元いた世界と同じ結果です。賢者であるというのなら、もっとこの世界に沿った役に立つ発明をしてみなさいな。でなければ――」
その時、部屋の扉が強い勢いで開け放たれた。
「お前、いい加減にしろよ!」
ズカズカと部屋に足を踏み入れてきたのは、アマヌスだった。先程エイトが「アマヌスこそ王位にふさわしい」と叫んだあたりから、エッタは気配に気付いていた。多分、声が聞こえて心配にでもなったのだろう。
「黙って聞いていれば、エイトを侮辱して……!」
「王位を継ごうという方が立ち聞きとは、立派なご趣味をお持ちのようで」
エイトとの間に割り込んできたアマヌスを、エッタはちくりと揶揄する。
「一体どういうつもりだ! やっぱりトモテのヤツに何か唆されたのだろう!」
「いいえ。わたくしの個人的な心情として、あなたよりもトモテ王子の方がよっぽど王位を継ぐにふさわしいと考えているだけですわ」
確かに、「賢者を説得する」という名目でやってきたし、既定路線であるトモテ王子が王位を継ぐ方がいいと思っている。だが、それは究極的には他人事、他国事である。
それでもエッタが口を出すのは、同じ世界からやってきたエイトの言動を正そうという、連帯的な責任感からだった。
「大体、予言だか何か知りませんが、そんな子どもを利用して王になると宣言して……。自分でもわかっているんでしょう、無理筋だってこと。とっとと甥御さんに王になってもらったらいいじゃないですか」
アマヌスの顔がみるみる赤くなっていく。エッタはそれでも口をつぐまない。
「あなたが意地を張っているから、この国は内戦状態になり、ひいては国民が苦しむんですよ? トモテ王子は『民のためにも早く対立を解消させたい』と言っていましたが、あなたは自分のことばかり考えて、リオットと戦端を開くつもりでさえある。この時点でどっちが為政者にふさわしいかはわかりますわよね?」
「黙れ! 黙れ黙れ!」
怒鳴ると共にアマヌスは腰の剣を抜き放った。
「黙らねば、叩き斬ってやる……!」
「お待ちください、アマヌス様!」
剣を振り上げた腕を、後ろからクロエが掴んだ。
「この者は市井の冒険者とは言え、アドニス王国から勲章も授与されている人物です! ここで斬ってはアドニスと事を構えることになります!」
ぬうう、と歯噛みし、アマヌスは剣を下ろした。
「だが……、エイトを愚弄したことは許せん!」
「ならば地下牢にでも繋いでおきましょう」
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「……連れて行け」
アマヌスはそう吐き捨てる。ポンテオが手を打つと、即座に二人の神兵隊士が駆けつけ、エッタを両脇から抱える。
「地下牢へ丁重にお連れして」
ポンテオの囁きに二人の隊士はうなずく。エッタはされるがまま引きずられて行った。
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