147 / 222
幕間
今の秩序をかけて戦うものたち-4
しおりを挟むテオバルト共に資料を抱え、ザゴスは領主館の階段を上った。
スヴェンが執務室を使っているのと同じように、エッタらは二階にある大きめの会議室を占有していた。
一度ザゴスも覗きに行ったが、疲れた顔でぶつぶつ言いながら資料に向かっているエッタや、古そうな紙束を前に机に突っ伏しているグレース、床に散らばった資料をひたすら整理しているクロエを見て、静かに扉を閉めることしかできなかった。
「何つーか、異様な雰囲気でよ……」
「新魔法の習得となると、大体の魔道士はそうなる。難しい魔法なら尚更だ」
中の様子を語ったザゴスに、いたって平静にテオバルトは応じた。
「そういうもんなのか!?」
「俺も極大魔法を覚えようとした時はそんな感じだったぜ」
覚えられなかったがな、とテオバルトは鼻を鳴らす。
「だが、あんた正解だったぜ。静かに扉閉めて逃げたのは」
気が立ってるからな、とテオバルトは自身の経験を話す。
「俺が極大魔法を覚えようとしてた時なんて、ウルリスの野郎が周りをちょろちょろして鬱陶しくて、つい石筍投槍を打ち込んじまったからな」
「そんなにかよ……」
ザゴスはゾッとした。何せ、エッタなどは普段から特に意味もなく人に攻撃魔法をぶつける無頼の輩だ。邪魔したりしたら必殺の連鎖魔法を使ってくるかもしれない。
「じゃあ、今日もそっと開けた方がいいな」
「それが無難だろうよ」
話す内に二人は二階廊下の奥にある会議室のドアの前に辿り着く。
「そっと行くぞ」
「おい、待て。一応ノックをした方が……」
テオバルトが止める間もなく、ザゴスはドアのノブに手をかけ回した。
その時だった。開いた隙間から、何か四角いものが高速で飛来したのは。
「おわっ!?」
避ける間もなくザゴスは飛来物に額を打たれる。大男の体が仰向けに倒れた。
「おい、大丈夫か!?」
「あら、手が滑ってしまいましたわね」
額を押さえて起き上がるザゴスに降ってきたのは、聞きなれた声であった。
「テメェ、何しやがるエッタ!」
上体を起こし抗議するザゴスを見下ろし、エッタは「やれやれ」と肩をすくめる。
「何をしやがるって、魔法の練習に決まっているでしょう?」
「練習ぅ?」
ザゴスの傍らに落ちた四角いものをテオバルトが拾い上げる。
「これを投げつけたのか?」
それは一冊の書籍であった。革張りの表紙で、「極大魔法概論」と書かれている。
「本を投げるとは、研究者の風上にも置けんな」
「投げるつもりはなかったですわ。ただ、ちょっと手が滑って」
「持ち上げて引き寄せるのが目的だったのだ」
弁解するエッタの横からクロエが顔をのぞかせる。テオバルトはクロエに「極大魔法概論」を手渡した。
「残りの資料も持ってきた」
「わかった。そこに積んでおいてくれ。わたしが仕分けておこう」
台車を運び込むテオバルトらを尻目に、ザゴスはエッタに尋ねる。
「お前、それがあれか? 『邪』属性魔法ってやつか?」
「おや、本で頭を打ったおかげか、一時的に賢くなりましたわね」
「どういう意味だコラァ!」
飛び起きて凄むザゴスに、エッタは怯んだ様子もない。
「ま、そういうことですわ。この『邪』属性魔法を使えば……」
エッタはテオバルトが床におろしている書籍や資料の束を一指した。すると、その上段に積まれていた一冊がふわりと浮き上がる。
「お、これが……」
「ええ。『邪』属性の最も基本的な魔法、神の見えざる手です」
ふわりと浮いた書籍は空中を漂ってエッタの手の中に収まる。
「『氷系統攻撃魔法における錬魔式拡張の考察』……。わたくしの注文ではありませんわね」
エッタは再び書籍を宙に浮かせる。すると、本は会議室の中を風に乗ったように流れて、間仕切で仕切られた奥の一角へと飛んで行った。
「と、まあこのようにやっていたのですけど、ちょっと操作を間違えましてね」
不意に加速して飛んで行ったところに偶然ドアが開き、ザゴスの額に命中したのだという。
「まあ、そりゃわかったけどよ」
間仕切のを越えて向こうに消えた書籍を見送って、ザゴスはエッタに視線を戻す。
「この魔法、何の役に立つんだよ?」
エッタは瞬きをした。尋常じゃない回数の瞬きで、こいつまつげで風でも起こそうとしてるんじゃないか、とザゴスは訝しんだ。
「……何で、そんな、酷いこと、言うんですか?」
「ひ、酷いか? ちょっと聞いただけじゃねェか」
明らかに様子がおかしい。立ち尽くしたようなエッタは、いつもの彼女のようには見えなかった。これはアレか、テオバルトの言っていた気が立ってる状態なのか。ザゴスは半歩後ずさった。
「役に立たないなんて……、わたくし必死でやってるんですよ? 『邪法』とされてしまってるせいでロクに資料もないし、頼みのエクセライ家の記録では基本的な部分は端折られてるし……。それを一から組み立てて、あの造魔人たちの魔法を思い返したり、人から話も聞いたりして、それでようやく組み立て直したというのに……。それを魔法も使えない筋肉ダルマが、言うに事欠いて『役立たずのゴミ』ですって?」
「そこまで言ってねェよ!」
いいえ、言いました! エッタの目は据わっていた。
「これはアレですわね。攻撃応用版の実験台に志願してきたと考えるべきですわね……。そうですわ、多少の攻撃魔法なら無効化するし、殺す気で打っても大丈夫ですわね……」
「何物騒なこと言ってんだ!」
「おい、気をつけろ! 錬魔してるぞ!」
横からテオバルトが警告を発する。魔法を使えぬザゴスにはわからなかったが、エッタはぶつぶつ言いながら錬魔を行っているようだ。
冗談じゃねェぞ。ザゴスは腰の斧に手をかける。得体のしれない魔法が飛んでくるとなったら、剣聖討魔流でも捌ききれるか――。
「何をおっしゃいます、『七色の魔道士』様」
俯いてぶつぶつと錬魔するエッタを、そう言って背中から抱きとめた者がいた。
クロエであった。いつもよりも高く、丁寧で優し気な口調であった。
「あなたは天才、役に立たないものなど作ろうはずありません」
エッタの肩をさすりながら、子どもをあやすかのようにクロエは続ける。
「このような下賤の輩の言うことなど気にするのは時間の無駄、ゴミの戯言などを聞いてはお耳が穢れてしまいます」
どういう意味だ、と言いかけてザゴスは思いとどまる。抱きしめられ、肩を撫でられるエッタの目がとろんとしてきていた。
「うふふふふふふ、そう、そうよね……」
がくがくと首を縦に振るエッタは、先ほどとは違った意味で常軌を逸しているように見えた。
「ですから、さあ、研究にお戻りください。天に愛されたあなた様の歩みを止めるものなどありませんから」
「うん、もどるー」
幼女のような口調でうなずいて、クロエに誘われるようにエッタは会議室の奥へとふらふらと歩いていく。そして、一際書籍がうず高く積まれた一角に入っていく。
それを送り届けて、クロエはまさに風のような早さでザゴスらの元に戻ってくる。
「ヤツは気が立っている。余計なことを言ってくれるな。なだめるのも大変なんだ」
いつもの低音に戻ってクロエは小さく、しかし鋭くザゴスに注意する。
「お、おう……。すまねェ……」
「今のは魔法か?」
テオバルトの問いに、クロエは「魔法と、よそ行きのわたしの合わせ技だ」と訂正して続ける。
「人の精神器官に作用し、戦いに駆り立てる『邪法』とされた魔法、今のはそれを応用した」
勇ましい言葉で戦いに駆り立てるのが本来の使用法であるが、クロエは甘い言葉をかけることでなだめるのに使ったようだ。
「戦乙女之旗……。無辜の信者を謀り、国家転覆に加担させたわたしにとっては、罪の象徴のような魔法だ……。二度と使うまいと思っていたのだが……」
「クロエ……」
「ここ3日で既に6度も使ってしまった」
「ガバガバじゃねェか!」
殊勝な態度を見せたかと思いきや、クロエにまったく悪びれた様子はない。
「だって、あいつ感情が昂るとすぐに攻撃魔法を撃とうとするし、そのたびに言葉だけでなだめるのは限界があるんだもの」
「確かにそうかもしれねェけどよ……」
「初対面で上級攻撃魔法をぶっ放そうとするヤツは桁が違うな」
「アンダサイの森」でのことを思い出してか、テオバルトの言葉にはいやに実感がこもっていた。
「あまり使いすぎると、幼児退行が戻らなくなったり、わたしの言葉なしには生きられなくなったりするから、使用は控えたいのだがな」
「さらっと怖いこと言うな!」
「戦いが終わった後も付きまとわれては敵わんし」
「そっちの心配かよ!」
エッタとはまた別の方向性で歯止めが利かないのがクロエという人間である。
「生まれた時から国家転覆を目指してたヤツは桁が違うな」
スヴェンから概ねの事情は聞いているのだろう、テオバルトはどこかしみじみと言った。
「今も終始二人きりで難儀しているんだ。これ以上はごめんだな」
「二人きり、ってグレースはどうしたんだよ?」
あの向こうだ、とクロエは会議室の奥を指差した。
エッタが沈み込んでいった本の山の更に向こうに、天井まで届くほどの背の高い間仕切りが並んでいる。広い会議室の5分の1ほどを仕切っているようだ。
「あの間仕切りは、この間俺が運び込んだやつか。上級攻撃魔法をも防ぎ切るっていう、室内用としては無駄な強度を誇る特別製の」
「そうだ。お前が一階までしか運ばないし、猫男も手伝わないから、とんだ肉体労働を強いられることになった」
クロエはその時のことを思い出したか、肩をほぐすように回した。
「何でそんな仰々しいもんの向こうに閉じこもってんだよ?」
「『氷の微笑』は錬魔の訓練中だ。何でも、極大魔法よりも更に上の破壊力を持つ魔法らしい」
「極大魔法より上があんのかよ!?」
魔法に疎いザゴスでも、魔法の位階は「基本」「中級」「上級」「極大」だと知っている。その世の常識を覆す発言であった。
「太古の昔に開発されて以降、威力の高さと錬魔の複雑さから使い手が現れず、当時の文献にしか残っていない。そう猫男は言っていた」
この辺りの知識や資料の提供が、古典魔法学の蘊蓄の見せ所であったようだ。
「途方もねぇな……」
テオバルトは何度もかぶりを振った。極大魔法を覚えられなかった彼には、思うところがあるのだろう。
「錬魔が失敗した時の被害を抑えるために、あそこに引きこもってるんだ」
とは言えエクセライ家謹製の間仕切りでも、防げるのは上級魔法までだ。そのため、クロエが定期的に防御魔法の甲冑之乙女をかけて、不測の事態に備えているという。
「あちらも相当に切羽詰まっているらしい。時々、バジル・フォルマースから求婚をうける練習をしていると思しき大きな独り言が聞こえる」
「地獄かよ……」
地獄だ、とクロエは何故か腰に手を当てて胸を張った。その地獄の管理人は自分だ、とでも言いたいのかもしれない。
「それで貴様は何をしにきた? わたしと役割を替わってくれるというのなら、貴様の罪を許し『戦の女神教団』への入信を認めよう」
こっちも相当キてやがるな、とザゴスはクロエの血走った目を見返す。
「違ェよ。装備品を売りにイェンデルが来やがったから、知らせに来たんだよ」
リネン家か、とクロエは渋面を作る。ゲンティアン・アラウンズと協力関係にあったクロエにしてみれば、イェンデル・リネンはアラウンズ家を没落させた仇敵のように思えるのだろう。
「あんな連中からは、たとえタダでも武器は受け取れんな」
「リネン家だけじゃなくて、王都とか他のとこからも来てるぜ。『火山の金槌堂』とか、『ヨークの手工業』とかな」
「ヨークの手工業」、とザゴスが言った時だった。部屋の奥のうず高く積まれ書籍の山が大きな音を立てて崩れた。
「何だ?」
「あの辺、エッタが引っ込んでったとこだな……」
ザゴスら三人の視線が集まる中、本の山を突き破るようにエッタが真ん中から飛び出してくる。
「『ヨークの手工業』ですって!?」
元気じゃねェか。ザゴスは大きな目を見開いた。さっきまでの虚ろな様子とは裏腹に、生気に満ち満ちている。
「どうしてそれを早く言ってくれませんの!?」
グレースさん、とエッタが間仕切りの向こうに呼ばわるのとほぼ同時に、奥からグレース・ガンドールが姿を現す。
「聞こえたわ。エッタ、クロエ、行くわよ」
こっちも元気じゃねェか、とザゴスはかぶりを振った。
「いや、わたしは別に……」
逡巡する、というか呆気にとられているクロエの手首をエッタははっしと掴む。
「何を言うんです! 国家の金で宝石を買い漁る絶好の機会ですわよ!」
「言い方ァ……」
確かに今回の戦いに向けて装備を整える費用は王室持ちであるが、こうも露骨に言われては悪いことをしている気になる。
「なるほど、財政的な打撃を与えられるということか」
「納得の仕方ァ……」
俄然やる気を出すクロエにザゴスは毎度のことながら呆れた。
「さあ、買い占めますわよ!」
「国庫を空にし、『戦の女神』の裁きを与える!」
「かわいい新作あるといいな」
誰一人として趣旨を理解していなさそうなことを言い残して、エッタら三人は会議室を出て行った。
「何なんだよ、一体……」
「まあ、女ってのは買い物には張り切るもんだから」
それだけでは説明のつかないヤツもいたけどな、とザゴスはかぶりを振った。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
異世界で俺はチーター
田中 歩
ファンタジー
とある高校に通う普通の高校生だが、クラスメイトからはバイトなどもせずゲームやアニメばかり見て学校以外ではあまり家から出ないため「ヒキニート」呼ばわりされている。
そんな彼が子供のころ入ったことがあるはずなのに思い出せない祖父の家の蔵に友達に話したのを機にもう一度入ってみることを決意する。
蔵に入って気がつくとそこは異世界だった?!
しかも、おじさんや爺ちゃんも異世界に行ったことがあるらしい?
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
俺だけ成長限界を突破して強くなる~『成長率鈍化』は外れスキルだと馬鹿にされてきたけど、実は成長限界を突破できるチートスキルでした~
つくも
ファンタジー
Fランク冒険者エルクは外れスキルと言われる固有スキル『成長率鈍化』を持っていた。
このスキルはレベルもスキルレベルも成長効率が鈍化してしまう、ただの外れスキルだと馬鹿にされてきた。
しかし、このスキルには可能性があったのだ。成長効率が悪い代わりに、上限とされてきたレベル『99』スキルレベル『50』の上限を超える事ができた。
地道に剣技のスキルを鍛え続けてきたエルクが、上限である『50』を突破した時。
今まで馬鹿にされてきたエルクの快進撃が始まるのであった。
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
最弱クラスからの逆転冒険者ライフ! ~不遇スキルで魔王討伐?! パーティーは奇形・単眼・屍喰鬼(グール)娘のハーレム!?~
司条 圭
ファンタジー
普通の高校2年生、片上勇二は軽トラに轢かれそうになった子犬を助けた……つもりで、肥溜めに落ちて窒息死する。
天国に行くかと思いきや、女神様に出会い、けちょんけちょんにけなされながら異世界へ強制的に転生することに。
しかし、聖剣にも匹敵するであろう「強化」スキルのおまけつき!
これなら俺も異世界で無双出来る!
ヒャッホウしている勇二に、女神は、ダンジョンの最深部にいる魔王を倒せなければ、次の転生はミジンコだと釘を刺されてしまう。
異世界に着いたのは良いが、貰った「強化」スキルは、自分の能力を増幅させるもの!
……かと思いきや、他者が使ったスキルを強化させるためのスキルでしかなかった。
それでいて、この世界では誰でも使えるが、誰も使わない……というより、使おうともしない最弱スキル。
しかも、ステータスは並以下、クラスは最弱のノービス。
しかもしかも、冒険者ギルドに薦められた仲間は3本目の腕を持つ奇形娘。
それから立て続けに、単眼娘、屍喰鬼(グール)娘が仲間になり、色モノパーティーに……
だが俺は、心底痛感することになる。
仲間の彼女たちの強い心と卓越した能力。
そして何より、俺のスキル「強化」の持つ潜在能力を……!
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる