上 下
143 / 222
幕間

あの頃の世界を救う勇者(下)

しおりを挟む
 
 
 思い出すよな、どうしても。

 現代。ヤーマディスの領主屋敷のバルコニーから、ヒロキ・ヤマダは荒れ果てた街の様子を見渡して独り言ちた。

 この破壊もまた、邪神の使徒を名乗る者たちが造魔獣キメラを使ってもたらしたものだ。

 その邪神の使徒――「オドネルの民」から、ヒロキを名指しした書状がアドイックの城へ届いたのが、3日前のことだ。

 「300年前の勇者が今このアドニス王国にいる」と知れ、アドイックは上へ下への大騒ぎになったらしい。スヴェン・エクセライからはそう聞かされた。

 遅まきながらもアドに王国の現在の国王であるダリル三世と面会し、ヒロキはこの時代でも「勇者」の称号を送られる。

 更に、スヴェンを頭とした「オドネルの民」討伐部隊が「夜明けの戦星団」と名づけられることになった。これは、ヒロキが魔王討伐のために率いていた部隊の名であった。

 まるで再放送みたいだな、と叙勲式の中でヒロキはそんな感想を持った。


  ◆ ◇ ◆


 コーガナから敗走した後、ヒロキはアドイックでマーシャと出会う。

 マーシャはゼノンの旧友で、冒険者だった。「討魔之業」の「烈斬魔」を覚えた無能の女というのも、彼女のことである。

 あの時、オーガストを失った騎士団の内部対立に嫌気がさし、マーシャに誘われるまま「盗賊まがい」と当時は揶揄された冒険者になったのが、「ゴッコーズ」を目覚めさせる要因になったのだから、物事は何がきっかけに良い方に転ぶのかわからない。

 オーガスト騎士団長、か。そう言えば、とヒロキは思い当たる。

 あの人の姓がゾックスだったな。ということは、「五大聖女」のジゼ・ゾックスとはオーガスト騎士団長の子孫だったのだろうか。

 だが、ヒロキの記憶が確かなら、ゾックス家の領地は魔王軍に蹂躙され、その際に屋敷に残っていたオーガストの両親と妻子が殺された、と聞いたような……。

「珍しく、物思いに耽っているわね――」

 不意に女の声が響いた。聞き覚えがある、と認識するや否や、ヒロキは自分の手が右腰の「スミゾメ」へ伸びていることに気づいた。

 敵か。警戒しながら振り向いたヒロキは、そこに立っていた女を見、目を見開いた。

「おいおい……、ウソだろ……」
「わたし達はウソをつかない、と我が使徒――エイブラムはあなたに教えたはずよ」

 笑みを浮かべたその女を、例えばザゴス・ガーマスやバジル・フォルマースが見れば、彼女をある名で呼んだだろう。あるいは、フィオ・ダンケルスやヘンリエッタ・レーゲンボーゲンなら別の名で呼ぶかもしれない。もしくはクロエ・カームベルトならば、前出の四人よりも他人行儀にやはり別の名で呼んだだろう。

 だが、ヒロキが口にしたのは全く別の名――人間の名ですらなかった。

「『戦の女神』……!」

 300年ぶりね、とその女――エリス、エリザ、あるいはエリンやエリオと呼ばれてきた女は、冒険者ギルド各支部のギルドマスター代行を務め、その受付に立つ女は、「女神」と呼ばれることを微笑と共に肯定した。



「ギルドマスター代行?」

 そうよ、と「戦の女神」は怪訝な顔をするヒロキに応じた。

「わたし、例の失態で人間界で修行することになったでしょ? その時の身分をどうしようかと思っていたら、『旅の神』がその地位をくれたのよ」

 「旅の神」は冒険者ギルドを見守る神でもある。各ギルドには樹木を意匠化した彼の紋章が掲げられている。ギルドマスターとは、「旅の神」その人のことを指すため、各支部を実質的に切り盛りする人間は必然「代行」という形になる。

 その代行職を、「戦の女神」は「同時に複数の場所にできる」という神の特性「遍在」を用いつつ、300年業務を行っていたという。

「『遍在』は魔法的なものだから、魔法の素養が低い子たちにはちょっと違和感があったかもしれないわね。あなたも知っているザゴスなんかは、『どこの街に行っても受付が同じ顔じゃねェか!』って混乱していたわ」
「目に浮かぶよ」

 苦笑しつつ、ヒロキは「神の特性を使って人間界に紛れるのが修行になるのか」と内心で疑問を持つ。とはいえ、この女神が人間と感覚がズレているのは今に始まったことではないので、深く追求しないことにした。

「こいつの細かい機微を気にしだすと疲れるしな」
「何が?」

 こっちの話だよ、とヒロキは誤魔化す。

「それで、何しに出てきたんだ?」
「あなたにお別れを言いに」

 突然だな、とヒロキは肩をすくめる。

「あなたにとっては突然でも、わたしにとっては以前から決まっていたこと」

 300年の謹慎・修業期間が解け、晴れて神の世界に戻るのだという。

 その後のギルドマスター代行は、各支部のナンバー2が引き継ぐことになる。彼らは以前からギルドマスター代行を勤めていたかのように振る舞い、周囲もそのように了解するだろう。「戦の女神」はそう説明した。

「おいおい、こんな大変な時にか?」
「大変?」

 首をかしげて見せる「戦の女神」を、ヒロキは「とぼけるなよ」とにらんだ。

「ギルドで働いてたんだから、知ってるだろ? 『オドネルの民』のこと……」
「もちろんよ。だけど、あんなものが『大変』の内に入るとでも?」
「大したことないっていうのか?」

 ヒロキはバルコニーの向こうに広がる、破壊されたヤーマディスの街を示す。

「被害の程はともかく、神が介入するような事態ではないわ。わたし達が介入するのは、『神の力』を行使するものが現れた時だけ――」
「向こうには、『ゴッコーズ』使うヤツがいるって話だぞ? それに『神玉』も持ってる」
「『ゴッコーズ』だなんて、そんな程度じゃあねぇ……」

 とてもとても、と「戦の女神」は肩をすくめる。

「それこそお父様、『欲望の邪神』本人が介入しているなら大変でしょうけど」

 「神玉」なんて所詮は欠片よ、と女神の口調はどこか嘲っているようにも聞こえた。

「神のことなら、神が味方します。だけど、人間のことは人間で解決すべきよ。この世界で生まれ育った人間が、ね」

 暗に異世界転移者であるヒロキにも「手を出すな」と言っているように聞こえた。

「そういうわけだから、わたしはもう行くわ」
「いや、待ってくれ」

 風を呼び、ふわりと浮き上がった「戦の女神」は、呼び止められて「まだ何か?」と地面に降りる。

「ちょうどいい機会だ。三つ聞かせてほしい」
「三つで済むの?」

 とりあえず今は三つだ、とヒロキは人差し指を立てる。
「まず、『戦星凱歌ウォースターマーチ』をもう一度もらえないか?」
「あなたにしては弱気な意見ね」

 女神は微笑んで首をかしげる。

「人からもらった力なんて、ロクなものじゃないって思ってたんじゃないの?」
「その考えは今も変わってないよ。でも、あるならあった方がいいだろう? 勝率は上がる」

 あくまでも戦術的な意味合いだ、とヒロキは重ねる。

「残念だけど無理ね。わたしの分の『神玉』は、既にあなたを呼ぶことに使われてしまっている。向こう100年は、わたしの影響力をこの世に行使できないわね」

 「神玉」を一度使うと100年間隔をあけねばならない仕組みは、神の力の影響が人間界に及びすぎないようにする安全装置の意味合いが強い。

「まあ、だと思ったよ」

 かぶりを振って、「二つ目だ」とヒロキは指を二本立てた。

「この戦いが終わったら、俺は帰れるのか?」

 おや、と「戦の女神」はわざとらしく驚いて見せた。

「召喚された人間は、大抵『帰りたくない』というものなのだけどね。例えば、300年前のあなたみたいに」
「茶化すなよ。俺にも日本での生活があるんだ」

 あらあら、と女神は目を細める。

「フリーデが聞いたら悲しみそうね」
「あんたがそれを言うのか?」

 怖い怖い、と言葉ほどの感情もない様子で女神は二の腕を抱いた。

「冗談はさておき、そうね、戦いが終わろうが終わるまいが、すぐに帰れるわ」

 ヒロキが召喚されたことは既に神々の知るところになっているだろう、と「戦の女神」は述べる。その上で、「旅の神」が帰還への準備をしているだろうことも。

「何なら、戦わずに帰ってもいいのよ?」
「そんな無責任なマネができるかよ」

 ヤーマディスの惨状を見渡し、ヒロキは拳を握る。この状況で自分が呼ばれたことにも、運命的なものを感じていたから。何かこの時代にやるべきことがあるのだ、と。

「さすがは本物の勇者ね。あ、これは嫌味ではなくてよ」
「いちいち言うとこが嫌味だろ……」

 ヒロキはうんざりとため息をつく。

「で、『すぐ』って言うけどどれくらいなんだ?」
「そうね、1年ぐらいで帰れるんじゃないかしら?」
「1年!?」

 どこが「すぐ」だ、とヒロキは目を剥いた。

「すぐじゃない、1年なんて。わたしは300年も謹慎と修行をしたのよ?」
「神の100年と人間の1年は違いすぎるだろ!」

 300年というのは、神にとっても長い期間なのだろうが、あまりにもあまりな感覚である。もう300年ぐらい追加で修行した方がいいんじゃないか、とヒロキは呆れた。

「あなたが転移してきたのと同じ時間軸と場所に飛ばすから、座標の指定も大変なんです」

 まあしばらく楽しみなさいな、と「戦の女神」は笑った。

「それで、最後は?」

 ああ、とヒロキはうなずき、「これが本題だ」と大きく息をついた。

「レナ・ヴィーダーとジゼ・ゾックス。こいつらは何者だ?」

 おやおや、と「戦の女神」は笑みを大きくする。

「あなたの奥さんでしょう? 『五大聖女』と呼ばれてる」
「とぼけんな」

 ヒロキの鋭い視線に「戦の女神」は「冗談じゃない」と肩をすくめた。

「そうね、ジゼ・ゾックスについては、あなたの想像通りよ」
「想像通り?」
「オーガスト・ゾックス卿は覚えているでしょう?」

 ヒロキが、アドニス王立騎士団の人足として就業していた時の騎士団長だ。中堅貴族の家柄で、剣の腕を評価され騎士団で成り上がった人物である。

 コーガナに魔王軍が攻めてきた際の戦いで、住人や王族が逃げる時間を稼ぐために少数の部下と共に城壁の前に居残り、討ち死にした英雄でもある。彼の捨て身の行動がなければ、ヒロキやゼノンもアドイックへ逃れられなかっただろう。

 ただし、その英雄譚は「勇者ヒロキ・ヤマダ」という強い光の陰に隠れてしまった。加えて、ゾックス家はオーガストの討ち死にで本家の血筋が絶えてしまっていた。

 残された傍流の子孫たちは、何とか自分たちも勇者の物語に食い込もうと考えた。

「そこで創られたのが、勇者の仲間で探索士スカウトとして活躍し、戦後はその妻となった少女・ジゼよ」
「やっぱり、架空の存在か……」
「そうよ。そのでっち上げをゾックス家に持ちかけたのが、ヴィーダー家ね」

 え? とヒロキは顔をしかめる。

「そっちも架空の存在だろ? 虚構の存在が虚構の存在を創って、って……」

 これもうわかんねえな。そうボヤくヒロキに「あら?」と女神は眉を寄せる。

「レナ・ヴィーダーとあなたは、会ったことがあるでしょう?」
「はぁ?」

 いやだ、あるじゃない。「戦の女神」は続ける。

「確かにあなたの妻でもなければ、魔王討伐についてきたわけでもないし、出会ってから言葉を交わしたのも数回だけど……。でも、会ったことはあるわ」
「いやいや、いつ!? どこで!?」

 まったく身に覚えがない。もしかして、エイブラム聖のところの孤児院の子か? いや、いくら思い返してもレナという名前は出てこない。

 クオニシムに遠征に行った時か? ワウスの王様のお妃の一人にそんな名前の人がいたかもしれない。それとも大キュクノスの氏族の姫君の誰かか? 

 300年前に訪れたのはフォサ大陸の国々だけではない。マグナ大陸はモウジ神国の女神官かもしれないし、ナイエー王国の魔道師団の一人かもしれない。いや、シュンジンのサムライ衆の中にそんな人がいたような気もしてくる。

「いや、あの人はレイアって名前だったはずだ。そもそも魔王との決戦にいたしな。じゃあ違うのか。だったら……」

 必死に思い返すヒロキを見て、「戦の女神」は声を立てて笑った。

「あなたまるで、突然現れた子どもに『パパ』なんて呼ばれて、必死に昔の過ちを思い返しているみたいよ?」
「笑ってないで教えてくれよ……」

 すると、「戦の女神」は不意に笑いやめた。

「ヒロキ、あなたさっきこんなことを考えていたわね? 『自分が呼ばれたからには、何かこの時代にやるべきことがあるのだ』って」

 思考を読まれていたのか、とヒロキは身構える。

「運命なんて筋書きを、神は書かない。そんなものがあればどんなに楽か……」

 だけど、これは運命かもね。そう女神はヒロキを見据える。

「あなたはやっぱり、この戦いに身を投じるべくして呼ばれたのよ。300年前にやり残した仕事を片付けるために……」
「どういうことだ? レナ・ヴィーダーってそんな……?」

 答えず、「戦の女神」はふわりと宙に浮き上がった。

「質問の時間はおしまいよ。聞きたいことは三つなのでしょう?」
「いや、答えてないだろ! 誰なんだよ!?」

 おい! というヒロキの呼びかけもむなしく、「戦の女神」はきらきらした粒子を振りまきながら天へと昇っていった。

「クソ、もったいぶりやがって……。いつもいつも説明が足りないんだから……」

 ヒロキは後ろ頭をかいた。質問したせいで逆に謎が深まったように思う。

「おい、誰と話してたんだよ?」

 と、そこに背後から声がかかる。振り返ると凶悪な面相の大男――ザゴスが立っていた。

「……ちょっと、昔馴染みが来てな」
「こんなとこにか?」

 バルコニーへの出入り口は一つしかない。そこに岩のようなザゴスが立っているので、もし知人が来ていて帰ったというなら……、訝しんでザゴスはバルコニーの下をのぞき込む。

「いや、天に昇ってったよ」
「天!?」

 空を指すヒロキを怪訝な目でザゴスは見返す。

「まあ、いいじゃん。それより何か用か?」
「用か、じゃねェだろ! お前、俺のこと中庭に呼びつけといて、何でこんなとこでボーっとしてんだよ!?」

 あ、忘れてた。額を叩き、「悪い悪い」とヒロキは詫びる。

「そうだったそうだった、剣聖討魔流について教えるんだったな」
「そうだぜ。ジジイとはいえ、しっかりしてくれよ」
「ジジイじゃねーよ!」

 300年前に一度自分の世界に戻ってからこの時代に来た、というのがどうやらザゴスの中では300歳として認識されているらしい。

「急いでくれよ。魔道士連中は新魔法習得だのなんだので決戦に備えてやがるし、今日の昼にはイェンデルが装備品持ってきてくれるって話だしよぉ」

 「オドネルの民」の宣戦布告からこちら、「夜明けの戦星団」の面々はそれぞれに戦いに向けて準備を続けていた。イェンデルというのは、スヴェンが親交のある商人で、今回の戦いで使う武器や防具、帆船の準備を進めているらしい。

「わかったわかった、行くよ。俺ももうちょい実戦感覚を取り戻さなきゃだしな」

 ザゴスに急かされ、ヒロキはバルコニーを後にする。

 屋敷の中に入る前、ふと立ち止まって空を振り仰ぐ。

 300年前と変わらぬ青い空を、雲がゆっくりと渡っていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界で俺はチーター

田中 歩
ファンタジー
とある高校に通う普通の高校生だが、クラスメイトからはバイトなどもせずゲームやアニメばかり見て学校以外ではあまり家から出ないため「ヒキニート」呼ばわりされている。 そんな彼が子供のころ入ったことがあるはずなのに思い出せない祖父の家の蔵に友達に話したのを機にもう一度入ってみることを決意する。 蔵に入って気がつくとそこは異世界だった?! しかも、おじさんや爺ちゃんも異世界に行ったことがあるらしい?

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

俺だけ成長限界を突破して強くなる~『成長率鈍化』は外れスキルだと馬鹿にされてきたけど、実は成長限界を突破できるチートスキルでした~

つくも
ファンタジー
Fランク冒険者エルクは外れスキルと言われる固有スキル『成長率鈍化』を持っていた。 このスキルはレベルもスキルレベルも成長効率が鈍化してしまう、ただの外れスキルだと馬鹿にされてきた。 しかし、このスキルには可能性があったのだ。成長効率が悪い代わりに、上限とされてきたレベル『99』スキルレベル『50』の上限を超える事ができた。 地道に剣技のスキルを鍛え続けてきたエルクが、上限である『50』を突破した時。 今まで馬鹿にされてきたエルクの快進撃が始まるのであった。

落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!

酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。 スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ 個人差はあるが5〜8歳で開花する。 そのスキルによって今後の人生が決まる。 しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。 世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。 カイアスもスキルは開花しなかった。 しかし、それは気付いていないだけだった。 遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!! それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!

迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~

飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。 彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。 独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。 この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。 ※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。

主人公を助ける実力者を目指して、

漆黒 光(ダークネス ライト)
ファンタジー
主人公でもなく、ラスボスでもなく、影に潜み実力を見せつけるものでもない、表に出でて、主人公を助ける実力者を目指すものの物語の異世界転生です。舞台は中世の世界観で主人公がブランド王国の第三王子に転生する、転生した世界では魔力があり理不尽で殺されることがなくなる、自分自身の考えで自分自身のエゴで正義を語る、僕は主人公を助ける実力者を目指してーー!

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...