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冒険者編
旅立ちつまり悪夢
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シュベルト家を出発してから半日、タウゼント子爵家の西、綺麗に整えられた街道を、ザティーレを先頭に歩いていく。
「おい、アルバ。お前は何ができる」
「剣で少し戦うことはできます。あと、よほどでなければ死なないです」
少なくとも王都に着くまでは一緒に動くことになる。スキル名と軽く性能を伝えておく必要がある。
「無限回復、文字通り無限に自己回復をするスキルです」
ザティーレの口が歪んだように見えた。
「なるほどな。面白いスキルだが、使い道はねぇなぁ」
彼は両手剣サイズの剣を片手で軽く抜き、地面へと強く突き刺した。飛び散った土が目に刺さる。
「ザティーレェ、何をしてるの?早くいきましょうよ」
ツヴァイが開いた胸元を強調するように持ち上げ、ザティーレへと押し当てた。
なるほど、そういう女か。それで、こいつらはできているってことだな。パーティー内恋愛って大丈夫?サークルクラッシャーみたいにならない?やめた方がいいと思うが、愛し合うのは各人の自由だ。
「おーい、ツヴァイいつまでやってんだ」
「まあまあ、ドライ。急ぐ理由もない、好きにさせておこう」
しばらく見ていると、何となく力関係がわかり始めてきた。ザティーレが圧倒的トップ。それと男女の関係にあるツヴァイがそれなりに発言力を持っている。ドライ、フィーアがそれに続くといった感じだろう。
「アルバ、なんだか余裕そうだな。お前は今、目の前に剣を突き立てられているんだぞ」
この手の人間にはありがちな威嚇ってやつだ。猿山の大将タイプにはよく見られる行動だが、気にする必要はない。本当にこの剣で害するつもりがあるわけではないからだ。
「一時的だけど、俺たちはパーティーメンバーだろ」
「いや、違うな。俺はあのヴァイザーとか言う男から別の話を受けている」
自信満々なザティーレとは対照的に、ツヴァイ、ドライ、フィーアは慌てた様子。
「そのことは伏せていた方が」
「何だ?お前ら地方の騎士家如きにビビってるのか?早めに話しておいた方が、俺らもこいつも楽だぜ。アルバ、お前はどう思う?」
「ヴァイザーのすることは何となく分かっている。好きにしたらいい」
俺の返答は彼にとって喜ばしいものだったようで、口角が上がり、上機嫌になる。
「あの男から俺は、お前を適当なところで始末するよう言われてんだよ。要するに殺せってことだな」
「ザティーレ、それ以上は」
「うるせぇフィーア。黙ってろ」
フィーアに鋭い視線を向けると、制止も気にせず気分よく話し続ける。
「だがなぁ、いくら命令だとしても殺しは重罪。下手をすりゃあ俺らの首が飛ぶ。そんなリスクを負ってやる金は貰ってねぇし、恩も義理もねぇ。だから直接手を下すつもりはない。直接はな」
「どうするつもり?」
「なーに簡単なことだ。冒険者ってのは結構死にやすい仕事でな。昨日酒を飲み交わした奴が翌日、肉片になって再会することもざら。肉片が残ってるだけ幸運なぐらいだ。ああ、まどろっこしい言い方は性に合わねぇ。要するに魔獣に殺してもらおうってことだ。初心者冒険者の不幸な事故。よくある話に疑問を持つ奴なんていねぇ」
あまりにも思った通りの展開がどうしても面白く、軽く笑みを零してしまった。彼に目論見があるのかは、最後まで分からなかったが、どっちにしろ死んだことにして追放した俺が生きてその辺を歩き回っている状態を許すわけがない。
「どうした。恐怖で気が狂ったか?」
「いかにもヴァイザーの考えそうなことだったから」
品定めするように、彼は黙って俺を見る。続く静寂を破ったのは、周囲を警戒していたフィーアだった。
「まずい、ザティーレ。魔獣だ」
「安全な街道になぜだ?」
「東部で魔獣が活発になっているという話はしただろ、街道に出てきてもおかしくはない」
地面を強く踏みしめる音が、徐々に近づいてくるのが分かる。地面に刺さった剣を抜き、ザティーレが叫ぶ。
「デモンオーグルだ。ちょうどいい.......全員戦闘態勢。アルバ、お前は前衛に加われ」
「わかりました」
剣を抜き、フィーアの隣に立つ。
巨大なゴリラに角の生えた魔獣、デモンオーグルは巨大な腕を振り下ろし、大地を大きく揺らすと猛スピードで突撃してきた。
悪魔を連想させる大きな角でザティーレを吹き飛ばそうとするが、大剣と巨体が受け止め、動きを止めた。
「凄い……」
「ドライ!!」
「わかってますよっと」
空気が揺れそうなほどの大声で呼ばれたドライは、液体で湿った短刀を手に、軽やかな動きでデモンオーグルに僅かな傷を付ける。
満足した様子で、剣を仕舞うザティーレに疑問を感じていると、突然背中に強い衝撃を覚え、バランスを取り切れず地面とキスをする。
「なん……だ」
頭が混乱から脱する前に、体が発している強烈な危険信号に気づいた。咄嗟に右側へと体を転がす。
直後、耳へと届いたのは尋常ではない爆音、そして衝撃。さっきまで俺がいたところは、デモンオーグルの腕で大きなくぼみができていた。あのままだったらペチャンコになっていたのは確実だ。
「おお、避けた」
「はい、ドライ」
少し残念そうな声色を孕むドライに対し、ツヴァイは嬉しそうに手のひらを差し出している。何をしているんだ。まだ魔獣は生きているだろ。
「仕方ない。ほら」
彼女の手のひらへと投げられた数枚のコインで俺はやっと気づいた。正確には気づいていた。元から存在などしていなかった希望に縋ってみたかっただけだ。感じた衝撃は誰かが俺を突き飛ばしたってことで、この金のやり取りは俺の生死で賭けをしていたのだ。
一縷の望みをかけて、ザティーレに視線を向けるが、それに気づいた彼は悪意に満ちた顔で笑うだけ。隣にいたフィーアは、俯き黙っていた。
「何、終わったような顔してんだ。まだ敵は生きてるぞ。ほらほら、戦わねぇと死ぬぞ。騎士家のゴミがどれだけのものか、俺たち庶民の冒険者に見せてくれよ」
恨みすら感じられるザティーレの言葉に従うわけじゃないが、やるしかないのは事実。何年も生きていくために鍛えたんだ。いいぜ、やってやろうじゃないか。
「こんなところで死ねない!」
全力で振り下ろした剣は、硬い毛に弾かれ、俺は胴体を無防備に晒した。受け身は間に合わない。巨大な拳が腹へと激突する。
「グハッ」
吹き飛ばされ、背中に再び衝撃が走った。恐らく木か何かで止まったのだ。
「コヒュウ、ヒュウ」
声は声にならず、口からは変な空気の漏れる音が出た。内蔵が相当やられているのだろう。
だがすぐに癒える。魔力が流れる感覚がしてから、数秒で痛みはなくなり、破れた服以外は元通りとなった。
「本当にすぐに治りやがった」
「普通なら死んでるわよね」
見世物でも見ているかのような、彼らに怒りを覚えつつも、それを晴らす時間はない。また目の前までデモンオーグルが迫ってきた。
力で勝ち目がないのなら、からめ手で。
振り下ろされる拳を避け続ける。
ちょこまかと逃げる俺にしびれを切らしたのだろう、頭の角で突き刺そうと今度は頭を振り回してきた。
頭を振り上げるタイミングで、角の方に飛び出す。体を貫く太く大きな角は、簡単には抜けない。
刺さったままだから、回復しても、再び抉られ傷が広がり、回復してを繰り返すだけ。痛みはなくならないし、死なないだけの地獄。
だけど、これで勝機は見えた。
どれだけ毛皮が硬くても、顔には柔らかい部分が一つある。創作物では定番だ。目玉へと思いっきり剣を突き刺す。
デモンオーグルは苦痛の表情で暴れまわるが、深く突き刺さった角から俺は抜けない。
「お前の命が尽きるか、俺の精神が焼けきれるか。根性勝負だ!!」
どれだけの時間が経ったのかわからない。あまりにも苦痛が多いと人は、時間の感覚が狂ってしまうみたいだ。だが、生きてる。
デモンオーグルの叫び声も聞こえなくなった。
勝った。
「おい、アルバ。お前は何ができる」
「剣で少し戦うことはできます。あと、よほどでなければ死なないです」
少なくとも王都に着くまでは一緒に動くことになる。スキル名と軽く性能を伝えておく必要がある。
「無限回復、文字通り無限に自己回復をするスキルです」
ザティーレの口が歪んだように見えた。
「なるほどな。面白いスキルだが、使い道はねぇなぁ」
彼は両手剣サイズの剣を片手で軽く抜き、地面へと強く突き刺した。飛び散った土が目に刺さる。
「ザティーレェ、何をしてるの?早くいきましょうよ」
ツヴァイが開いた胸元を強調するように持ち上げ、ザティーレへと押し当てた。
なるほど、そういう女か。それで、こいつらはできているってことだな。パーティー内恋愛って大丈夫?サークルクラッシャーみたいにならない?やめた方がいいと思うが、愛し合うのは各人の自由だ。
「おーい、ツヴァイいつまでやってんだ」
「まあまあ、ドライ。急ぐ理由もない、好きにさせておこう」
しばらく見ていると、何となく力関係がわかり始めてきた。ザティーレが圧倒的トップ。それと男女の関係にあるツヴァイがそれなりに発言力を持っている。ドライ、フィーアがそれに続くといった感じだろう。
「アルバ、なんだか余裕そうだな。お前は今、目の前に剣を突き立てられているんだぞ」
この手の人間にはありがちな威嚇ってやつだ。猿山の大将タイプにはよく見られる行動だが、気にする必要はない。本当にこの剣で害するつもりがあるわけではないからだ。
「一時的だけど、俺たちはパーティーメンバーだろ」
「いや、違うな。俺はあのヴァイザーとか言う男から別の話を受けている」
自信満々なザティーレとは対照的に、ツヴァイ、ドライ、フィーアは慌てた様子。
「そのことは伏せていた方が」
「何だ?お前ら地方の騎士家如きにビビってるのか?早めに話しておいた方が、俺らもこいつも楽だぜ。アルバ、お前はどう思う?」
「ヴァイザーのすることは何となく分かっている。好きにしたらいい」
俺の返答は彼にとって喜ばしいものだったようで、口角が上がり、上機嫌になる。
「あの男から俺は、お前を適当なところで始末するよう言われてんだよ。要するに殺せってことだな」
「ザティーレ、それ以上は」
「うるせぇフィーア。黙ってろ」
フィーアに鋭い視線を向けると、制止も気にせず気分よく話し続ける。
「だがなぁ、いくら命令だとしても殺しは重罪。下手をすりゃあ俺らの首が飛ぶ。そんなリスクを負ってやる金は貰ってねぇし、恩も義理もねぇ。だから直接手を下すつもりはない。直接はな」
「どうするつもり?」
「なーに簡単なことだ。冒険者ってのは結構死にやすい仕事でな。昨日酒を飲み交わした奴が翌日、肉片になって再会することもざら。肉片が残ってるだけ幸運なぐらいだ。ああ、まどろっこしい言い方は性に合わねぇ。要するに魔獣に殺してもらおうってことだ。初心者冒険者の不幸な事故。よくある話に疑問を持つ奴なんていねぇ」
あまりにも思った通りの展開がどうしても面白く、軽く笑みを零してしまった。彼に目論見があるのかは、最後まで分からなかったが、どっちにしろ死んだことにして追放した俺が生きてその辺を歩き回っている状態を許すわけがない。
「どうした。恐怖で気が狂ったか?」
「いかにもヴァイザーの考えそうなことだったから」
品定めするように、彼は黙って俺を見る。続く静寂を破ったのは、周囲を警戒していたフィーアだった。
「まずい、ザティーレ。魔獣だ」
「安全な街道になぜだ?」
「東部で魔獣が活発になっているという話はしただろ、街道に出てきてもおかしくはない」
地面を強く踏みしめる音が、徐々に近づいてくるのが分かる。地面に刺さった剣を抜き、ザティーレが叫ぶ。
「デモンオーグルだ。ちょうどいい.......全員戦闘態勢。アルバ、お前は前衛に加われ」
「わかりました」
剣を抜き、フィーアの隣に立つ。
巨大なゴリラに角の生えた魔獣、デモンオーグルは巨大な腕を振り下ろし、大地を大きく揺らすと猛スピードで突撃してきた。
悪魔を連想させる大きな角でザティーレを吹き飛ばそうとするが、大剣と巨体が受け止め、動きを止めた。
「凄い……」
「ドライ!!」
「わかってますよっと」
空気が揺れそうなほどの大声で呼ばれたドライは、液体で湿った短刀を手に、軽やかな動きでデモンオーグルに僅かな傷を付ける。
満足した様子で、剣を仕舞うザティーレに疑問を感じていると、突然背中に強い衝撃を覚え、バランスを取り切れず地面とキスをする。
「なん……だ」
頭が混乱から脱する前に、体が発している強烈な危険信号に気づいた。咄嗟に右側へと体を転がす。
直後、耳へと届いたのは尋常ではない爆音、そして衝撃。さっきまで俺がいたところは、デモンオーグルの腕で大きなくぼみができていた。あのままだったらペチャンコになっていたのは確実だ。
「おお、避けた」
「はい、ドライ」
少し残念そうな声色を孕むドライに対し、ツヴァイは嬉しそうに手のひらを差し出している。何をしているんだ。まだ魔獣は生きているだろ。
「仕方ない。ほら」
彼女の手のひらへと投げられた数枚のコインで俺はやっと気づいた。正確には気づいていた。元から存在などしていなかった希望に縋ってみたかっただけだ。感じた衝撃は誰かが俺を突き飛ばしたってことで、この金のやり取りは俺の生死で賭けをしていたのだ。
一縷の望みをかけて、ザティーレに視線を向けるが、それに気づいた彼は悪意に満ちた顔で笑うだけ。隣にいたフィーアは、俯き黙っていた。
「何、終わったような顔してんだ。まだ敵は生きてるぞ。ほらほら、戦わねぇと死ぬぞ。騎士家のゴミがどれだけのものか、俺たち庶民の冒険者に見せてくれよ」
恨みすら感じられるザティーレの言葉に従うわけじゃないが、やるしかないのは事実。何年も生きていくために鍛えたんだ。いいぜ、やってやろうじゃないか。
「こんなところで死ねない!」
全力で振り下ろした剣は、硬い毛に弾かれ、俺は胴体を無防備に晒した。受け身は間に合わない。巨大な拳が腹へと激突する。
「グハッ」
吹き飛ばされ、背中に再び衝撃が走った。恐らく木か何かで止まったのだ。
「コヒュウ、ヒュウ」
声は声にならず、口からは変な空気の漏れる音が出た。内蔵が相当やられているのだろう。
だがすぐに癒える。魔力が流れる感覚がしてから、数秒で痛みはなくなり、破れた服以外は元通りとなった。
「本当にすぐに治りやがった」
「普通なら死んでるわよね」
見世物でも見ているかのような、彼らに怒りを覚えつつも、それを晴らす時間はない。また目の前までデモンオーグルが迫ってきた。
力で勝ち目がないのなら、からめ手で。
振り下ろされる拳を避け続ける。
ちょこまかと逃げる俺にしびれを切らしたのだろう、頭の角で突き刺そうと今度は頭を振り回してきた。
頭を振り上げるタイミングで、角の方に飛び出す。体を貫く太く大きな角は、簡単には抜けない。
刺さったままだから、回復しても、再び抉られ傷が広がり、回復してを繰り返すだけ。痛みはなくならないし、死なないだけの地獄。
だけど、これで勝機は見えた。
どれだけ毛皮が硬くても、顔には柔らかい部分が一つある。創作物では定番だ。目玉へと思いっきり剣を突き刺す。
デモンオーグルは苦痛の表情で暴れまわるが、深く突き刺さった角から俺は抜けない。
「お前の命が尽きるか、俺の精神が焼けきれるか。根性勝負だ!!」
どれだけの時間が経ったのかわからない。あまりにも苦痛が多いと人は、時間の感覚が狂ってしまうみたいだ。だが、生きてる。
デモンオーグルの叫び声も聞こえなくなった。
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