29 / 119
第一章、始まり
第二十六話:寝不足
しおりを挟む
朝、登校してきた友人たちは、机に伏していたキソラを見て、ぎょっとした。
「何、朝から落ち込んでんのよ」
落ち込んでいるというより、疲れきっていると言った方が正しい。
「……遅刻するかと思った……」
「私たちより、先に来ておいて?」
それを聞いたキソラは、バッと顔を上げる。
「だって酷いと思わない? 兄さんに会いに行った後に神殿にも行ったのはいいけど、最悪なことに神官と来ていた王族に捕まったんだよ? その上、向こうを出たのが朝日が昇る寸前で、“転移”を繰り返して、ここまで来たの!」
「あー、それで……」
「ご苦労様」
話を聞いて思わず納得し、労う友人たち。
王都からこのミルキアフォーク学院まではそれなりに距離があり、移動するだけでも二~三日は掛かる。それをいくら“転移”だけで来たとはいえ、連続して使っていれば魔力の消費だけではなく、体力も消耗したはずだ。
朝日が昇る寸前は言い過ぎだろうが、話を聞いている限りでは、一睡もしてないのだろう。
「だから、一時限目が始まりそうになったら起こして」
そのままパタリとキソラは再び机に顔を伏せる。
それを見て、肩を竦める友人たちだった。
☆★☆
「何か、眠そうね」
昼休み。教室に来たアリシアとテレスが大丈夫か、と言いたそうにキソラを覗き込む。
「寝不足だって。王都から一晩で帰ってきたみたいよ?」
「王都に?」
「でも、かなり距離あるわよね?」
友人の言葉に、アリシアたちは首を傾げる。
「ちょっと用事があったの。帰りは朝日が昇る寸前での“転移”の連続行使」
「うわぁ」
二人は顔を引きつらせた。
それなら寝不足になるのは当たり前である。
「休むっていう選択肢は無かったの?」
テレスが尤もな質問をする。
「ない。皆勤賞狙ってるし」
だからって、寝不足で無理してまで学院に来る必要は無かったのではないのか、と思う四人。
朝、寮から来る際にも、アークに今日は休めと言われたが、彼が部屋から出られないのを良いことに、余所見をしている間に抜けてきたのだ。帰ったら説教が待っているのだろう。
「いや、キソラ。あんた今年は皆勤賞無理でしょ」
「ん?」
「休学届、出したとしても、休んだことには変わりないからね」
そこでキソラは思い出した。
今年の両親の命日が、平日だということを。
「うわぁ、そうだった」
「え、何? 珍しく忘れてたの?」
キソラは机に伏せる。
最近、いろいろありすぎて、日課ならぬ年課となっている両親の命日の墓参りが今年は平日なのと、そのための休学届をまだ出してないことを忘れていた。
「あんた、本当に何で休まなかったのよ」
毎年やっていたことを忘れるほど疲れているのか、そのことを微妙に気づいてなさそうなキソラを心配そうに見つめる友人たち。
「皆勤もいいけど、倒れたら元も子もないんだよ?」
「……それは分かってる」
「なら、今日は早く寝ること。いい?」
それを聞いて素直に頷くキソラだが、それを見ていたアリシアたちは思う。
やりとりが親子みたいだ、と。
☆★☆
時は経って、現在は放課後。
キソラは淡々と相手の攻撃を捌いていく。
(キソラ……?)
共に攻撃を捌いていたアークと偶然かただ単に運が無いのか、『ゲーム』の戦闘に鉢合わせしたアリシアは同時に内心首を傾げた。
二人とも、今までの経験からキソラが寝不足で苛立っているのかと思っていたが、雰囲気から察するに、それは違うらしい。
「ちょっ、」
ふらついたキソラを近くにいたアリシアが上手く支える。
「この子の様子からして、もう退いた方がいいんじゃないのー?」
上空で応戦していたアークに、アリシアがやや叫びながら尋ねる。
それを聞いたアークもアークで、同意しようとしたのだが――
「ああ、そう――」
「退かせねぇよ?」
遮られた言葉通り、相手は違うらしい。
「こうなったら、何が何でも退かせてもらうわ」
キソラを支えつつ、空いた方の手に火の玉を出したアリシアは相手に放つ。
だがそれは、やはりというべきか、あっさりと防がれる。
「ごめん、助かった」
「お礼を言う前に、どうやって退くかを考えなさいよ。相手は逃がしてくれそうにないわよ?」
キソラは体勢を直すと、アリシアの言葉を聞いて、相手に目を向けながら思案する。
キソラとしては、確かに早く帰りたいが、相手は何が何でも勝敗を付けたいようで、どうやらそれは、あやふやな結果ではなく、はっきりと勝ちは勝ち、負けは負け、というのを示したいらしい。
(なら、実力差を見せてやればいい……って、わけじゃないしなぁ)
そもそも、その点については、キソラが精霊たちを喚んだり、空間魔法を使えば、あっさり片付くような問題である。
そして、キソラとしては、『ゲーム』開始時にあった連戦連夜と比べれば、たった一日寝なかったことなど問題ではない。問題ではないのだが――
「アーク!」
名前を呼ばれ、上空にいたアークは相手の攻撃を上手く避けながら、二人の元へと下降してくる。
「何だ」
「帰るよ」
――心配する者たちがいるのも、事実なわけで。
相手に背を向け歩き出すキソラに、本気かよ、と思うアークとアリシア。
「敵に背を向けるとは、いい度胸だな!」
鼻で笑う相手に、それすらも無視して歩いていくキソラたち。
一応、攻撃されてもいいように、と二人は用心しているが、帰ると言い出した張本人であるキソラは、振り向かない上に止まる気配もない。
「この――っ、僕を無視するつもりか!」
その台詞で、キソラの動きが止まり、彼女は振り返る。
「無視? その程度で、私たちに勝てると思っているなら大間違い」
そう告げると、今度こそキソラは止まることも振り返ることもせずに歩みを進めていく。
「――っ、ふざけんなっ!」
当然のように怒る相手は、三人の無防備な背中に向けて攻撃を放とうとし――放つ。
それを感じ取ったアークとアリシアだが、すぐさま対応しようと振り返ろうとする瞬間、それはキソラがいつの間にか張っていたであろう障壁に当たり、大きな音を立てる。
「なっ……!」
「障壁……いつの間に」
驚く二人を余所に、キソラはそれを横目で確認しつつ、見えてきた寮へと目を戻す。
「あれをずっと張っていたとなると……」
さすがというべきか、これも彼女の実力というべきか。
とにもかくにも、三人とも傷はおろか怪我もしなかった上に、寮も見えていたので、相手は攻撃してこなかった。
ただ――
(もう少し、持続時間が延びないと……)
キソラとしても、微妙に納得出来ていないこともあったのは事実である。
「何、朝から落ち込んでんのよ」
落ち込んでいるというより、疲れきっていると言った方が正しい。
「……遅刻するかと思った……」
「私たちより、先に来ておいて?」
それを聞いたキソラは、バッと顔を上げる。
「だって酷いと思わない? 兄さんに会いに行った後に神殿にも行ったのはいいけど、最悪なことに神官と来ていた王族に捕まったんだよ? その上、向こうを出たのが朝日が昇る寸前で、“転移”を繰り返して、ここまで来たの!」
「あー、それで……」
「ご苦労様」
話を聞いて思わず納得し、労う友人たち。
王都からこのミルキアフォーク学院まではそれなりに距離があり、移動するだけでも二~三日は掛かる。それをいくら“転移”だけで来たとはいえ、連続して使っていれば魔力の消費だけではなく、体力も消耗したはずだ。
朝日が昇る寸前は言い過ぎだろうが、話を聞いている限りでは、一睡もしてないのだろう。
「だから、一時限目が始まりそうになったら起こして」
そのままパタリとキソラは再び机に顔を伏せる。
それを見て、肩を竦める友人たちだった。
☆★☆
「何か、眠そうね」
昼休み。教室に来たアリシアとテレスが大丈夫か、と言いたそうにキソラを覗き込む。
「寝不足だって。王都から一晩で帰ってきたみたいよ?」
「王都に?」
「でも、かなり距離あるわよね?」
友人の言葉に、アリシアたちは首を傾げる。
「ちょっと用事があったの。帰りは朝日が昇る寸前での“転移”の連続行使」
「うわぁ」
二人は顔を引きつらせた。
それなら寝不足になるのは当たり前である。
「休むっていう選択肢は無かったの?」
テレスが尤もな質問をする。
「ない。皆勤賞狙ってるし」
だからって、寝不足で無理してまで学院に来る必要は無かったのではないのか、と思う四人。
朝、寮から来る際にも、アークに今日は休めと言われたが、彼が部屋から出られないのを良いことに、余所見をしている間に抜けてきたのだ。帰ったら説教が待っているのだろう。
「いや、キソラ。あんた今年は皆勤賞無理でしょ」
「ん?」
「休学届、出したとしても、休んだことには変わりないからね」
そこでキソラは思い出した。
今年の両親の命日が、平日だということを。
「うわぁ、そうだった」
「え、何? 珍しく忘れてたの?」
キソラは机に伏せる。
最近、いろいろありすぎて、日課ならぬ年課となっている両親の命日の墓参りが今年は平日なのと、そのための休学届をまだ出してないことを忘れていた。
「あんた、本当に何で休まなかったのよ」
毎年やっていたことを忘れるほど疲れているのか、そのことを微妙に気づいてなさそうなキソラを心配そうに見つめる友人たち。
「皆勤もいいけど、倒れたら元も子もないんだよ?」
「……それは分かってる」
「なら、今日は早く寝ること。いい?」
それを聞いて素直に頷くキソラだが、それを見ていたアリシアたちは思う。
やりとりが親子みたいだ、と。
☆★☆
時は経って、現在は放課後。
キソラは淡々と相手の攻撃を捌いていく。
(キソラ……?)
共に攻撃を捌いていたアークと偶然かただ単に運が無いのか、『ゲーム』の戦闘に鉢合わせしたアリシアは同時に内心首を傾げた。
二人とも、今までの経験からキソラが寝不足で苛立っているのかと思っていたが、雰囲気から察するに、それは違うらしい。
「ちょっ、」
ふらついたキソラを近くにいたアリシアが上手く支える。
「この子の様子からして、もう退いた方がいいんじゃないのー?」
上空で応戦していたアークに、アリシアがやや叫びながら尋ねる。
それを聞いたアークもアークで、同意しようとしたのだが――
「ああ、そう――」
「退かせねぇよ?」
遮られた言葉通り、相手は違うらしい。
「こうなったら、何が何でも退かせてもらうわ」
キソラを支えつつ、空いた方の手に火の玉を出したアリシアは相手に放つ。
だがそれは、やはりというべきか、あっさりと防がれる。
「ごめん、助かった」
「お礼を言う前に、どうやって退くかを考えなさいよ。相手は逃がしてくれそうにないわよ?」
キソラは体勢を直すと、アリシアの言葉を聞いて、相手に目を向けながら思案する。
キソラとしては、確かに早く帰りたいが、相手は何が何でも勝敗を付けたいようで、どうやらそれは、あやふやな結果ではなく、はっきりと勝ちは勝ち、負けは負け、というのを示したいらしい。
(なら、実力差を見せてやればいい……って、わけじゃないしなぁ)
そもそも、その点については、キソラが精霊たちを喚んだり、空間魔法を使えば、あっさり片付くような問題である。
そして、キソラとしては、『ゲーム』開始時にあった連戦連夜と比べれば、たった一日寝なかったことなど問題ではない。問題ではないのだが――
「アーク!」
名前を呼ばれ、上空にいたアークは相手の攻撃を上手く避けながら、二人の元へと下降してくる。
「何だ」
「帰るよ」
――心配する者たちがいるのも、事実なわけで。
相手に背を向け歩き出すキソラに、本気かよ、と思うアークとアリシア。
「敵に背を向けるとは、いい度胸だな!」
鼻で笑う相手に、それすらも無視して歩いていくキソラたち。
一応、攻撃されてもいいように、と二人は用心しているが、帰ると言い出した張本人であるキソラは、振り向かない上に止まる気配もない。
「この――っ、僕を無視するつもりか!」
その台詞で、キソラの動きが止まり、彼女は振り返る。
「無視? その程度で、私たちに勝てると思っているなら大間違い」
そう告げると、今度こそキソラは止まることも振り返ることもせずに歩みを進めていく。
「――っ、ふざけんなっ!」
当然のように怒る相手は、三人の無防備な背中に向けて攻撃を放とうとし――放つ。
それを感じ取ったアークとアリシアだが、すぐさま対応しようと振り返ろうとする瞬間、それはキソラがいつの間にか張っていたであろう障壁に当たり、大きな音を立てる。
「なっ……!」
「障壁……いつの間に」
驚く二人を余所に、キソラはそれを横目で確認しつつ、見えてきた寮へと目を戻す。
「あれをずっと張っていたとなると……」
さすがというべきか、これも彼女の実力というべきか。
とにもかくにも、三人とも傷はおろか怪我もしなかった上に、寮も見えていたので、相手は攻撃してこなかった。
ただ――
(もう少し、持続時間が延びないと……)
キソラとしても、微妙に納得出来ていないこともあったのは事実である。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
心の声が聞こえる私は、婚約者から嫌われていることを知っている。
木山楽斗
恋愛
人の心の声が聞こえるカルミアは、婚約者が自分のことを嫌っていることを知っていた。
そんな婚約者といつまでも一緒にいるつもりはない。そう思っていたカルミアは、彼といつか婚約破棄すると決めていた。
ある時、カルミアは婚約者が浮気していることを心の声によって知った。
そこで、カルミアは、友人のロウィードに協力してもらい、浮気の証拠を集めて、婚約者に突きつけたのである。
こうして、カルミアは婚約破棄して、自分を嫌っている婚約者から解放されるのだった。
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる