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序章
報告
しおりを挟む「申し上げます!」
鉄のフルアーマープレートを着た兵士がギルムの執務室に駆け込んできた。
「貴様、領主様の御前であるぞ。不敬であろう!」
いつも、温厚なセバスが声を荒らげる。
それもそのはずだ、事前に予定も入れず、許可も得ず領主の執務室に入るなど普通なら不敬罪に罰せられてもおかしくない。
「そんな事は構わん、どうした。また帝国軍か?」
だがギルムは貴族じみた事は気にしない、騎士よりの貴族だった。
「はい、帝国軍が国境を越えてこちらに向かってきております。既に国境の砦は敵の手に落ちました。早急なご判断を」
「もう落ちたのか?いくらなんでも早過ぎるだろ。」
今までも小競り合いはあったが、砦が落ちた事は無かった。
「それが竜騎士、及び第一魔法師団の存在が確認されています。」
・竜騎士
文字どおり竜に乗り空をかける騎士であり王国ではまだ研究、試験中
・第一魔法師団
魔法師の中でも帝国が誇るエリート集団
「そんな、帝国軍の主力ではありませんか・・・」
セバスが嘆いた。
「国境警備隊は直ちに領都近くまで撤退。
セバス、緊急会議を開く、皆を集めろ。それと警備隊長に領民を他領まで避難させるよう伝えろ。」
ギルムの命令を聞きセバスと兵士は執務室を後にした。
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