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1章 えすてぃまのまち〜はじまり〜
Side LE - 15 - 06 - ばれなきゃだいじょうぶだぞ -
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Side LE - 15 - 06 - ばれなきゃだいじょうぶだぞ -
「ひゃぁぁぁ!」
「おっとすまん、起こしてしまったか」
「あれ、誰もいないのに声が・・・ってユッキィ!、今私のお股の穴に舌を入れたでしょ!」
「美味かったぞ」
「昨日だって・・・私あれだけ嫌だ、やめてって言ったのに・・・あんな事、恥ずかしいの・・・」
「だが気持ちよかっただろう、今は嫌がっているが毎日しているうちにレイアの方から、お願いだからしてくださいご主人様ぁ!って懇願するようになるぞ」
「嫌だ・・・うぅ・・・ぐすっ・・・」
「いやする、これは決定事項だ」
「私、自分でしたのだって数回くらいなんだよ・・・そうだ!、私が自分でして・・・、その後でユッキィが舐めるのは?」
「却下だ」
「わーん!」
「あの・・・ユッキィ・・・」
「何だ」
「昨日言ってた触手を挿入して体液を注ぎ込むって話・・・それ絶対に嫌なんだけど」
「嫌か?」
「嫌に決まってるよ!」
「・・・」
「いや何か言ってよ!、怖いんだけど!」
「とてつもなく強くなれるのだが」
「いやいや、あのお花の魔物と戦った時・・・よく覚えてないけど・・・かなり強かったよ、それにここに来るまでに倒した魔物だって・・・そんなに強くなってユッキィは何と戦おうとしてるの!」
「強い方がいいだろ」
「限度ってものがあるよ」
「レイアの身体の奥深くまで私の触手を挿入して体液を注ぐと身体が赤くなって今より動きが3倍速くなるし防御力だって上がる、尻の穴でも同じ事ができるが残念ながら2倍にしかならない、ちなみに股と尻の穴を一緒に貫くと5倍だな」
「そんな痛そうな事しないで!、もしやったら本当にユッキィ大嫌いになるからね、お喋りもしてあげないよ!」
「首を絞めたら簡単に喋ってくれるだろ、ご主人様ぁーごめんなさい、言う事を聞くから許してーって」
「ユッキィ酷い!」
「・・・今日はギルドから連絡来るかなぁ」
「さぁ、私には分からん、今日はどうするんだ?」
「昨日と同じかなぁ・・・ここでギルドからの連絡を待ってるよ、肉挟みパンを買ってお湯を借りて・・・もう寒くないからそこの水道でいいかな・・・身体を拭いて、昨日汗かいたから頭も洗って・・・臭くて汚いローブを洗って・・・っていう感じ?」
「退屈なら私も食事がしたいのだが・・・」
「朝からやだよ・・・」
「夜ならいいのか?」
「・・・」
「何か言えよ」
「・・・」
「喋らないと・・・こうだぞ!」
「わひゃぁ!、乳首っ!、やめて!、お股の穴も!、吸っちゃいやぁ!・・・あぁぁん!」
ベッドの上でユッキィに身体を弄ばれ股間と胸を押さえ悶絶していると・・・。
コンコン!バタン!
「すまねぇレイアちゃん!、遅くなった!、昨日奴らの話を聞いたんだがな!」
「・・・」
「・・・」
「・・・悪い、邪魔したようだな、俺は何も見てねぇ、・・・ドアの外に居るから何か羽織って声をかけてくれ」
「いやぁぁぁ!」
「うりゅ・・・ぐすっ・・・」
「あー、悪かったよ・・・いきなり扉を開けた俺が悪かった、それにしてもその服はレイアちゃんの趣味か、えらくエロ・・・いや個性的だが」
「うっく・・・ひっく・・・森でお洋服が汚れて・・・洗って干してたら無くなって・・・ぐす・・・これが落ちてたから仕方なく着てここまで戻ったの・・・着替えようとしたけど・・・ひっく・・・お洋服の入った荷物を全部持って行かれて・・・」
「なるほど・・・分かったから泣くな、荷物は取り返したぞ、ただ・・・金はいくらか無くなってるだろう・・・あいつらこれで全部だ金には手を付けてねぇって言いやがったがこれが全財産な訳ないよな、一昨日の夜に飲み屋で豪遊してるのを見た奴が居る」
「あぅ・・・私の荷物・・・ありがとう・・・ございましゅ、・・・うぅ・・・私のお金、少ない報酬・・・頑張って貯めたのに、無くなってりゅよぉ・・・ひっく・・・」
「奴らはレイアちゃんの家族に渡そうと思ってたとか言ってやがったが・・・レイアちゃんの家族知ってるのか、知らねぇなら窃盗だぞって言ったら素直に出して来やがった、一応ギルドの方から家族に渡すって事にした」
「・・・」
「・・・レイアちゃんが死んだと思ったってのは本当のようだ、囮にした「疑惑」は瞳水晶で本当だと分かったから今は留置場に入ってる、だが殺人未遂の罪になるかは微妙だな、瞳水晶の鑑定で囮にしたって認識なのが2人、極限の状況で見捨てたって奴が2人、重くて留置と3年程度の強制労働、軽ければ罰金とハンターランクの降下が妥当だろう」
「私のお家、あの人たちには言ってない、だから私の家族の事も知らないの・・・ぐす・・・」
「そうだよな、嘘だろうとは思ってた・・・レイアちゃん家族は居るのか?、一旦家に戻った方がいいだろう、レイア・ルミナス・・・もしかして南の上級貴族ルミナス家の関係者か?・・・いや言いたくなきゃ言わなくてもいいが・・・」
「うん・・・ルミナス家の次女・・・この事は秘密にして欲しいの・・・」
「分かったよ、話してくれてありがとうな、俺を信用してくれたのか?」
「うん・・・それで・・・契約は?」
「あぁ・・・怪しまれねぇ程度に聞いてみたが残念ながら契約は無効になってねぇようだ、あいつらどんな内容で契約したんだろうな、だからレイアちゃんがまだ生きてる事は言ってない、死んだっていう認識で早く契約書を処分してくれれば問題ないが・・・もし奴らに生きてると知られたら・・・それに大量の魔物を狩る能力があると分かったら一生契約で縛られていいように利用されるだろう、気を付けろ」
「ありがとうございます・・・」
「無くなった金は瞳水晶でいくら使ったか吐かせて損害額を請求する事もできるが、それをやっちまうとレイアちゃんが生きてる事が奴らにバレる可能性があるから話には出してない、どうする?」
「悔しいけど・・・諦めます」
「もし家に帰りたくねぇなら・・・別の街・・・できるだけ遠くがいいな、そこでしばらく暮らした方がいい、奴らに街でばったり出会うなんて事になったら最悪だ」
「オースター帝国に行こうと思うの、今は誰も住んでないけど私の土地・・・お家があるから」
「オースター帝国か・・・ここは国境に接してるから少し近いな、もっと遠くが良いんだが住む所があるならまぁいいだろう、近くのギルド長に事情を話して連絡しておいてやろうか、どこの街だ?」
「(ボソッ)マキシマの街・・・」
「あの、マキシマの街が・・・近いです、お願いできますか?」
「分かった、連絡しておいてやる、こっちのギルドにはできるだけ顔を出すな、奴らが勾留されてる間に街を出た方がいいぞ、あいつらの親は小金持ちだ、保釈金を払って留置場からいつ出て来るか分からんからな」
「・・・はい、ギルド長、お世話になりました」
「あぁ、元気でな、奴らの動向はしばらくギルドが監視する、今度悪さをしたら証拠を掴んでハンターを廃業させてやろうと思ってるんだ」
「・・・」
「じゃぁな、お節介だとは思うが、その服ではあまり出歩かない方がいいぞ」
「あぅ・・・」
バタン・・・
「ねぇ・・・ユッキィ・・・」
「何だ?」
「私に謝る事は無いかな?」
「何がだ」
「ごめんなさいは?」
「どうして?」
「ギルド長に見られたの・・・私が恥ずかしい事をしてるところ・・・ぐすっ・・・ユッキィがあんな事するから!」
「レイアが鍵をかけてないのが悪い、・・・いいじゃないか、健康な若い奴はみんなするもんだろ、まぁレイアは少し早いかもな、だがあのおっさんの事だからガキが盛ってるなくらいにしか思ってないだろ」
「ガキって・・・私今年で15歳だよ」
「なん・・・だと・・・」
「知らなかったの・・・そういえば言ってなかったけど」
「待て、どう見ても12か13歳くらいだろう」
「私少しだけど魔力量が人より多いの」
「あぁ、この世界の謎法則な、魔力が多い奴ほど成長が遅く長生きだってやつか、その体格で15歳なら・・・そうだな、人間のままだったら100歳前後までは余裕で生きてたな」
「うん、両親にもそう言われたの、お母様の家系は魔力が多い人がたまに生まれるって」
「そうか、だが魔物になったレイアには関係ないな、魔物に襲われたり誰かに討伐されなければ・・・そのままの姿で1000年くらい生きるんじゃないか、私の元相棒でそんなに生きた奴はいないが私とレイアはうまくやれそうだ、最長記録を目指そうな」
「そんなに生きてどうするの!」
「楽しいだろ、いろんなところを旅して美味いものをたくさん食えばいい」
「・・・」
「おっとそうだ、私も排泄をしないとな」
「え、ユッキィもするの」
「私も魔物だが生きてるんだぞ、普通に食うし普通に出すだろ、私の場合は少し特殊だがな」
にょろ・・・
「ひぃ・・・お尻の上・・・尻尾みたいなのが生えたぁ!、いやぁぁ!ユッキィ!、尻尾が生えたよ!」
「卵管と排泄口だ、人間の雌に卵を産み付けるときはこいつを刺して流し込む」
「いやしないから!」
「まぁいい、見てろ・・・ふんっ!」
ぽろ・・・コロコロ・・・
「え、透明な石?、これ魔石じゃないの?」
「そうだぞ、私の排泄物は魔石だ、結構溜めてたから大きいな、確か前の宿主はこれ一個で200日ほど暮らせるって言ってたぞ」
「確かに・・・この大きさだとそんな感じだと思う・・・」
「これが私たち種族が激減した理由・・・欲に目が眩んだ人間のせいで800年前に厄災が起きた原因だ・・・とは言ってもこれも前の宿主達の知識を吸ったものだがな」
「あ、家庭教師に習ったよ、寄生型の魔物、ベンダル・ワームによる厄災って・・・え?、もしかしてユッキィ・・・」
「お察しの通り、私は絶滅に瀕している特級危険生物、ベンダル・ワームだ」
「わぁぁぁ!、それって見つけたら報告が義務付けられてる奴だよ!、周辺国にも非常事態が発令されて騎士団が総力を挙げて討伐するっていう・・・」
「そうだな、寄生して増え続けると・・・50人宿主が誕生した時点で1年すると中規模の国が滅ぶかな」
「そんなに危険なの?」
「昔、人間どもが魔石を生み出す奇跡の魔物って事で安易に奴隷を使って養殖した事がある、だが私達は単体の戦闘力がえげつないし、一体でも逃げ出したら宿主を増やして人間を襲う厄介な奴だ、デボネア帝国の南にあったその国は周辺国にも甚大な被害を出して間もなく滅んだ」
「やばいじゃん」
「やばいな」
「私、討伐されちゃうの?」
「バレなきゃ大丈夫だぞ」
「・・・」
「ひゃぁぁぁ!」
「おっとすまん、起こしてしまったか」
「あれ、誰もいないのに声が・・・ってユッキィ!、今私のお股の穴に舌を入れたでしょ!」
「美味かったぞ」
「昨日だって・・・私あれだけ嫌だ、やめてって言ったのに・・・あんな事、恥ずかしいの・・・」
「だが気持ちよかっただろう、今は嫌がっているが毎日しているうちにレイアの方から、お願いだからしてくださいご主人様ぁ!って懇願するようになるぞ」
「嫌だ・・・うぅ・・・ぐすっ・・・」
「いやする、これは決定事項だ」
「私、自分でしたのだって数回くらいなんだよ・・・そうだ!、私が自分でして・・・、その後でユッキィが舐めるのは?」
「却下だ」
「わーん!」
「あの・・・ユッキィ・・・」
「何だ」
「昨日言ってた触手を挿入して体液を注ぎ込むって話・・・それ絶対に嫌なんだけど」
「嫌か?」
「嫌に決まってるよ!」
「・・・」
「いや何か言ってよ!、怖いんだけど!」
「とてつもなく強くなれるのだが」
「いやいや、あのお花の魔物と戦った時・・・よく覚えてないけど・・・かなり強かったよ、それにここに来るまでに倒した魔物だって・・・そんなに強くなってユッキィは何と戦おうとしてるの!」
「強い方がいいだろ」
「限度ってものがあるよ」
「レイアの身体の奥深くまで私の触手を挿入して体液を注ぐと身体が赤くなって今より動きが3倍速くなるし防御力だって上がる、尻の穴でも同じ事ができるが残念ながら2倍にしかならない、ちなみに股と尻の穴を一緒に貫くと5倍だな」
「そんな痛そうな事しないで!、もしやったら本当にユッキィ大嫌いになるからね、お喋りもしてあげないよ!」
「首を絞めたら簡単に喋ってくれるだろ、ご主人様ぁーごめんなさい、言う事を聞くから許してーって」
「ユッキィ酷い!」
「・・・今日はギルドから連絡来るかなぁ」
「さぁ、私には分からん、今日はどうするんだ?」
「昨日と同じかなぁ・・・ここでギルドからの連絡を待ってるよ、肉挟みパンを買ってお湯を借りて・・・もう寒くないからそこの水道でいいかな・・・身体を拭いて、昨日汗かいたから頭も洗って・・・臭くて汚いローブを洗って・・・っていう感じ?」
「退屈なら私も食事がしたいのだが・・・」
「朝からやだよ・・・」
「夜ならいいのか?」
「・・・」
「何か言えよ」
「・・・」
「喋らないと・・・こうだぞ!」
「わひゃぁ!、乳首っ!、やめて!、お股の穴も!、吸っちゃいやぁ!・・・あぁぁん!」
ベッドの上でユッキィに身体を弄ばれ股間と胸を押さえ悶絶していると・・・。
コンコン!バタン!
「すまねぇレイアちゃん!、遅くなった!、昨日奴らの話を聞いたんだがな!」
「・・・」
「・・・」
「・・・悪い、邪魔したようだな、俺は何も見てねぇ、・・・ドアの外に居るから何か羽織って声をかけてくれ」
「いやぁぁぁ!」
「うりゅ・・・ぐすっ・・・」
「あー、悪かったよ・・・いきなり扉を開けた俺が悪かった、それにしてもその服はレイアちゃんの趣味か、えらくエロ・・・いや個性的だが」
「うっく・・・ひっく・・・森でお洋服が汚れて・・・洗って干してたら無くなって・・・ぐす・・・これが落ちてたから仕方なく着てここまで戻ったの・・・着替えようとしたけど・・・ひっく・・・お洋服の入った荷物を全部持って行かれて・・・」
「なるほど・・・分かったから泣くな、荷物は取り返したぞ、ただ・・・金はいくらか無くなってるだろう・・・あいつらこれで全部だ金には手を付けてねぇって言いやがったがこれが全財産な訳ないよな、一昨日の夜に飲み屋で豪遊してるのを見た奴が居る」
「あぅ・・・私の荷物・・・ありがとう・・・ございましゅ、・・・うぅ・・・私のお金、少ない報酬・・・頑張って貯めたのに、無くなってりゅよぉ・・・ひっく・・・」
「奴らはレイアちゃんの家族に渡そうと思ってたとか言ってやがったが・・・レイアちゃんの家族知ってるのか、知らねぇなら窃盗だぞって言ったら素直に出して来やがった、一応ギルドの方から家族に渡すって事にした」
「・・・」
「・・・レイアちゃんが死んだと思ったってのは本当のようだ、囮にした「疑惑」は瞳水晶で本当だと分かったから今は留置場に入ってる、だが殺人未遂の罪になるかは微妙だな、瞳水晶の鑑定で囮にしたって認識なのが2人、極限の状況で見捨てたって奴が2人、重くて留置と3年程度の強制労働、軽ければ罰金とハンターランクの降下が妥当だろう」
「私のお家、あの人たちには言ってない、だから私の家族の事も知らないの・・・ぐす・・・」
「そうだよな、嘘だろうとは思ってた・・・レイアちゃん家族は居るのか?、一旦家に戻った方がいいだろう、レイア・ルミナス・・・もしかして南の上級貴族ルミナス家の関係者か?・・・いや言いたくなきゃ言わなくてもいいが・・・」
「うん・・・ルミナス家の次女・・・この事は秘密にして欲しいの・・・」
「分かったよ、話してくれてありがとうな、俺を信用してくれたのか?」
「うん・・・それで・・・契約は?」
「あぁ・・・怪しまれねぇ程度に聞いてみたが残念ながら契約は無効になってねぇようだ、あいつらどんな内容で契約したんだろうな、だからレイアちゃんがまだ生きてる事は言ってない、死んだっていう認識で早く契約書を処分してくれれば問題ないが・・・もし奴らに生きてると知られたら・・・それに大量の魔物を狩る能力があると分かったら一生契約で縛られていいように利用されるだろう、気を付けろ」
「ありがとうございます・・・」
「無くなった金は瞳水晶でいくら使ったか吐かせて損害額を請求する事もできるが、それをやっちまうとレイアちゃんが生きてる事が奴らにバレる可能性があるから話には出してない、どうする?」
「悔しいけど・・・諦めます」
「もし家に帰りたくねぇなら・・・別の街・・・できるだけ遠くがいいな、そこでしばらく暮らした方がいい、奴らに街でばったり出会うなんて事になったら最悪だ」
「オースター帝国に行こうと思うの、今は誰も住んでないけど私の土地・・・お家があるから」
「オースター帝国か・・・ここは国境に接してるから少し近いな、もっと遠くが良いんだが住む所があるならまぁいいだろう、近くのギルド長に事情を話して連絡しておいてやろうか、どこの街だ?」
「(ボソッ)マキシマの街・・・」
「あの、マキシマの街が・・・近いです、お願いできますか?」
「分かった、連絡しておいてやる、こっちのギルドにはできるだけ顔を出すな、奴らが勾留されてる間に街を出た方がいいぞ、あいつらの親は小金持ちだ、保釈金を払って留置場からいつ出て来るか分からんからな」
「・・・はい、ギルド長、お世話になりました」
「あぁ、元気でな、奴らの動向はしばらくギルドが監視する、今度悪さをしたら証拠を掴んでハンターを廃業させてやろうと思ってるんだ」
「・・・」
「じゃぁな、お節介だとは思うが、その服ではあまり出歩かない方がいいぞ」
「あぅ・・・」
バタン・・・
「ねぇ・・・ユッキィ・・・」
「何だ?」
「私に謝る事は無いかな?」
「何がだ」
「ごめんなさいは?」
「どうして?」
「ギルド長に見られたの・・・私が恥ずかしい事をしてるところ・・・ぐすっ・・・ユッキィがあんな事するから!」
「レイアが鍵をかけてないのが悪い、・・・いいじゃないか、健康な若い奴はみんなするもんだろ、まぁレイアは少し早いかもな、だがあのおっさんの事だからガキが盛ってるなくらいにしか思ってないだろ」
「ガキって・・・私今年で15歳だよ」
「なん・・・だと・・・」
「知らなかったの・・・そういえば言ってなかったけど」
「待て、どう見ても12か13歳くらいだろう」
「私少しだけど魔力量が人より多いの」
「あぁ、この世界の謎法則な、魔力が多い奴ほど成長が遅く長生きだってやつか、その体格で15歳なら・・・そうだな、人間のままだったら100歳前後までは余裕で生きてたな」
「うん、両親にもそう言われたの、お母様の家系は魔力が多い人がたまに生まれるって」
「そうか、だが魔物になったレイアには関係ないな、魔物に襲われたり誰かに討伐されなければ・・・そのままの姿で1000年くらい生きるんじゃないか、私の元相棒でそんなに生きた奴はいないが私とレイアはうまくやれそうだ、最長記録を目指そうな」
「そんなに生きてどうするの!」
「楽しいだろ、いろんなところを旅して美味いものをたくさん食えばいい」
「・・・」
「おっとそうだ、私も排泄をしないとな」
「え、ユッキィもするの」
「私も魔物だが生きてるんだぞ、普通に食うし普通に出すだろ、私の場合は少し特殊だがな」
にょろ・・・
「ひぃ・・・お尻の上・・・尻尾みたいなのが生えたぁ!、いやぁぁ!ユッキィ!、尻尾が生えたよ!」
「卵管と排泄口だ、人間の雌に卵を産み付けるときはこいつを刺して流し込む」
「いやしないから!」
「まぁいい、見てろ・・・ふんっ!」
ぽろ・・・コロコロ・・・
「え、透明な石?、これ魔石じゃないの?」
「そうだぞ、私の排泄物は魔石だ、結構溜めてたから大きいな、確か前の宿主はこれ一個で200日ほど暮らせるって言ってたぞ」
「確かに・・・この大きさだとそんな感じだと思う・・・」
「これが私たち種族が激減した理由・・・欲に目が眩んだ人間のせいで800年前に厄災が起きた原因だ・・・とは言ってもこれも前の宿主達の知識を吸ったものだがな」
「あ、家庭教師に習ったよ、寄生型の魔物、ベンダル・ワームによる厄災って・・・え?、もしかしてユッキィ・・・」
「お察しの通り、私は絶滅に瀕している特級危険生物、ベンダル・ワームだ」
「わぁぁぁ!、それって見つけたら報告が義務付けられてる奴だよ!、周辺国にも非常事態が発令されて騎士団が総力を挙げて討伐するっていう・・・」
「そうだな、寄生して増え続けると・・・50人宿主が誕生した時点で1年すると中規模の国が滅ぶかな」
「そんなに危険なの?」
「昔、人間どもが魔石を生み出す奇跡の魔物って事で安易に奴隷を使って養殖した事がある、だが私達は単体の戦闘力がえげつないし、一体でも逃げ出したら宿主を増やして人間を襲う厄介な奴だ、デボネア帝国の南にあったその国は周辺国にも甚大な被害を出して間もなく滅んだ」
「やばいじゃん」
「やばいな」
「私、討伐されちゃうの?」
「バレなきゃ大丈夫だぞ」
「・・・」
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