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Side - 16 - 5 - まきしま -(挿絵あり)
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Side - 16 - 5 - まきしま -
ペかぁ!
「うわ眩しっ!」
「リィンちゃん来たよー」
「あ、リゼちゃんだ!、お父様から指輪で連絡があったけど倒れたって本当?」
「うん、騎士団本部で眩暈がしてね、でもアメ・・・知り合いが疲労を抜いてくれたからもう大丈夫だよ」
こんにちは!、リーゼロッテ・シェルダン16歳です。
騎士団本部で倒れた翌日、私は大陸横断巡業中のリィンちゃんのところにやって来ました。
「そう・・・ごめんね、私が退屈だからって何度も呼んだから・・・その影響もあるでしょ」
「いや、ここに転移するのはほとんど負担無いよ、疲れたのは呪い対策スーツの制作と、その改善作業、それからオーニィ商会で新型の魔導具を作っててその設計が重なったの、3日寝てなかったかな・・・それから日本でやってるバンドの練習もあったし・・・コルトのお店も1日おきに開けてるし」
「働き過ぎだよリゼちゃん!」
「でも魔法陣の研究は楽しくて好きでやってる事だからね、・・・それよりここはどこ?、もうオースター帝国に入ってるよね」
「うん、国境を越えてすぐ近くの街にある宿屋だよ、街の名前は確か・・・サニーだったかな?」
「それにしても大変だったね、カリーナ王国・・・リィンちゃんを狙って王太子殿下と、第二、第三王子、それから上位貴族の子息が群がって・・・騒ぎは私が帰った後も続いたんでしょ」
そうなのです!、ラングレー王国のお隣にある国、カリーナ王国・・・この国には年頃の王子様が3人居て、国王陛下から誰でもいいからリィンちゃん・・・王女殿下を落とせと言われていたのだとか・・・。
そのせいで王都に入ってからしつこく付き纏われて・・・、遂にキレたリィンちゃんが滞在予定を2日早めて出発、オースター帝国の街で次の訪問予定日までのんびり観光を・・・となったのです。
「うん・・・、リゼちゃんが帰った後の方が凄かったの、第三王子なんて夜這いしようとして護衛の騎士様に連れて行かれてた、流石に陛下から正式に謝罪があったよ「息子達が殿下の美しさに我を忘れて暴走した、申し訳ない」って」
「じゃぁ最初の予想通り、あそこで私のお誕生会しなくて正解だった?」
「そうだね、カリーナの陛下に情報が漏れてたら間違いなく王城で晩餐会が盛大に開かれてたね、勿論リゼちゃんが主役の」
「わぁ・・・」
「国王陛下に悪気はないと思うし、歓迎してくれるのは嬉しいけど・・・あそこまで人の話を聞かずに求婚して来るのはどうかと思う、私の我儘で早く出発して迷惑かけたのは悪かったけど目を爛々とさせて迫って来る王子達が怖かったの」
「国民に向けてのお披露目や式典、パレード的なものは終わってて、残りは会談って名目のお見合いだけだったんでしょ、なら中止しても大丈夫なんじゃないかなぁ」
「そうだよね・・・」
「うん、っていうかよく耐えたよね」
「あ、それからルナちゃんがリゼちゃんとお話ししたいって言ってたけど、今日は疲れてもう寝ちゃったの、また今度会ってあげて」
「ルナ殿下かぁ・・・、私、顔が怖いのに妙に懐かれちゃったよね・・・何でだろ・・・」
そわそわ・・・
「あの・・・姫様・・・」
「あ、そうだ、リゼちゃん、トリエラさんがね、お願いしたい事があるらしいの」
「うん、いいよ、何かな?」
「実は・・・リゼ様に・・・今からローゼリアの騎士団本部に転移させて頂きたいのです、私のお家・・・寮の部屋まで取りに戻りたい物があって・・・」
「うん、それはいいけど」
「あのね、今日街を見て歩いてたらお店の前でトリエラさんが足を止めて中に入ろうとしたの・・・警護中に何してるんだってムッツリーノさんに怒られて泣いてたけど、何か欲しい物があったのよね」
「はい、少しお値段が高くて、手持ちのお金では足りないので部屋に取りに戻ろうかと・・・」
「明日少し自由時間があるからその時に買いに行くんだって、私は巡業中だから現金持ち歩いてないの、頼んでもいいかな」
「いいよ、今から行く?」
「はい、お願いします」
「じゃぁ行って来るね、リィンちゃん」
「気をつけてね・・・って言っても騎士団本部だから大丈夫だよね」
ぱぁっ!
「はい到着、時間が遅いから本部に誰も居ないね」
「そうですね、普段は誰か居るのに・・・あ、ここにリゼ様を一人残して行くのは心配ですので一緒に来てもらっても?」
「いいよ、それだと次はトリエラさんのお部屋の前に転移できるからね」
「こちらです」
私達は本部のお部屋から廊下を歩いて寮の方へ、あ、騎士様居た、5人くらい休憩室に集まっています、そのうちの3人はいつもギャラン大陸に転移させてる顔見知り・・・。
「あれ、トリエラちゃん、えっちな・・・いや変な格好してどうしたの?姫殿下の護衛で国外に出てたよね、・・・それにリーゼロッテ様、倒れたと聞いたけど大丈夫です?」
「うん・・・もう大丈夫・・・次は明日の夕方に来るの・・・」
「・・・先輩・・・こ・・・これは新しい制服で・・・ここにはリゼ様に転移で送ってもらったのです、お部屋に忘れ物をして・・・すぐに戻りますから・・・」
「おぉ、それが噂の新しいやつかぁ」
そんな事を騎士様達と話しつつ再び廊下を歩き、本部の建物に隣接している騎士様専用の寮に入ります。
「ここです、どうぞ・・・散らかってますけど」
ガチャ・・・ギィ・・・
「わぁ・・・可愛いお部屋」
トリエラさんのお部屋は可愛いぬいぐるみで溢れていました。
「集め始めたらすごく増えちゃって・・・」
「百体以上ありそうだね」
「はい・・・138人居ます・・・、ちょっと待ってくださいね」
ごそごそ・・・
がちゃ・・・
トリエラさんが机の鍵を開けて中から重そうな皮袋を取り出しました、中にはお金が入っているみたいです。
「お待たせしました」
「すごい量だけど、そんなに持って行って大丈夫なのです?」
「これでも少し足りないかも、でも今の私の全財産です!、あとは頑張って値切ります」
「何を買うのか聞いても良い?」
「リゼ様のところ・・・日本で見せてもらったドウガに出てたかっこいい剣があったのでそれを買おうかと」
「えぇ!、日本刀があったの!」
「ニホントウ・・・はい!、あのドウガ・・・アヴァレンボウショウグン?、で見た剣士が持っていたものにとてもよく似ていました」
「明日買いに行くんだよね、私もついて行っていい?」
「はい、いいですよ、姫様の護衛はムッツリーノさんにお願いしていますので、明日は朝からお昼まで自由時間です、屋台で美味しいものを食べてから買いに行きましょう」
「うん、楽しみ・・・じゃぁ帰ろうか、お部屋の鍵を閉めて直接リィンちゃんのところに転移しよう」
「うっく・・・えっぐ・・・わぁぁぁん・・・」
「ねぇリゼちゃん、どうしたの?、朝から2人でお出かけしたと思ったら、トリエラさん泣いてるし・・・」
「えと・・・トリエラさんが買おうとしてた剣を見に行ってたんだけど・・・昨日誰かが買って行ったみたいで売り切れてたの」
「わぁぁん!」
「あぅ・・・泣かないで・・・トリエラさん」
「欲しい物って剣だったの?、でも剣は騎士団から支給されてるんじゃ・・・」
「リィンちゃん覚えてる?、日本に来た時に動画を見てトリエラさんが日本刀欲しいって言ってたの」
「あぁ・・・あのかっこいい剣ね、あれがあったの?」
「うん、この国に私と同じように日本から転生して来た人が居るのかも、お店の人に仕入れ先を聞いたら帝都の北西にあるマキシマっていう田舎町の鍛冶屋さんが作ってるそうなの」
「トリエラさん、地図を見せて」
「・・・はい・・・ぐすっ」
がさっ・・・
「ここが今私達が居るサニーでしょ、それからここが帝都、この国で歓迎式典が終わって次に行くアルト共和国に入る前にシーマっていう街を通るからその時に時間を作って行ってみたら?」
「え・・・いいのですか・・・姫様」
「うん、いつもトリエラさんにはお世話になってるからね、それくらいは融通できるよ」
「でもシーマからマキシマってどれくらいかかるのかな・・・結構距離があるみたいに見えるけど、博士がこの街に行った事あるなら先に転移してその鍛冶屋さん探しておこうか?」
「え、でも・・・リゼ様もお忙しいのに・・・私の都合でそんな事をさせる訳には・・・」
「私もその日本刀を作った人に興味あるんだぁ、正確には私の知り合いが興味あると思うから・・・」
「あっ・・・(建国の大魔導士様かな、いつ私に紹介してくれるんだろう・・・)」
「もしもし、美少女魔法騎士リベラちゃん!、私、理世だよ、今大丈夫?」
「あぁ理世ちゃんか、何だい?」
「実はね・・・」
「・・・というわけで、マキシマの街に日本刀を作る人が居るらしいのです!」
「えぇ・・・また転生者かぁ・・・最近多いな、まだリーシャちゃんの件も片付いていないのに・・・よし、今度一緒にその街に行ってみよう」
「行った事あるのです?」
「いやないよ、でもシーマの街には転移で行けそうだ、マキシマの街へ向かう魔道列車があるみたいだが・・・そこから短距離転移を繰り返そう、その方が早いと思う」
「そんな転移魔法陣があるのです?」
「うん、私のオリジナルだよ、前にも言ったよね、転移魔法陣にはまだ理世ちゃんの気付いていない面白い可能性があるって・・・」
世界地図(Auster帝国)
ペかぁ!
「うわ眩しっ!」
「リィンちゃん来たよー」
「あ、リゼちゃんだ!、お父様から指輪で連絡があったけど倒れたって本当?」
「うん、騎士団本部で眩暈がしてね、でもアメ・・・知り合いが疲労を抜いてくれたからもう大丈夫だよ」
こんにちは!、リーゼロッテ・シェルダン16歳です。
騎士団本部で倒れた翌日、私は大陸横断巡業中のリィンちゃんのところにやって来ました。
「そう・・・ごめんね、私が退屈だからって何度も呼んだから・・・その影響もあるでしょ」
「いや、ここに転移するのはほとんど負担無いよ、疲れたのは呪い対策スーツの制作と、その改善作業、それからオーニィ商会で新型の魔導具を作っててその設計が重なったの、3日寝てなかったかな・・・それから日本でやってるバンドの練習もあったし・・・コルトのお店も1日おきに開けてるし」
「働き過ぎだよリゼちゃん!」
「でも魔法陣の研究は楽しくて好きでやってる事だからね、・・・それよりここはどこ?、もうオースター帝国に入ってるよね」
「うん、国境を越えてすぐ近くの街にある宿屋だよ、街の名前は確か・・・サニーだったかな?」
「それにしても大変だったね、カリーナ王国・・・リィンちゃんを狙って王太子殿下と、第二、第三王子、それから上位貴族の子息が群がって・・・騒ぎは私が帰った後も続いたんでしょ」
そうなのです!、ラングレー王国のお隣にある国、カリーナ王国・・・この国には年頃の王子様が3人居て、国王陛下から誰でもいいからリィンちゃん・・・王女殿下を落とせと言われていたのだとか・・・。
そのせいで王都に入ってからしつこく付き纏われて・・・、遂にキレたリィンちゃんが滞在予定を2日早めて出発、オースター帝国の街で次の訪問予定日までのんびり観光を・・・となったのです。
「うん・・・、リゼちゃんが帰った後の方が凄かったの、第三王子なんて夜這いしようとして護衛の騎士様に連れて行かれてた、流石に陛下から正式に謝罪があったよ「息子達が殿下の美しさに我を忘れて暴走した、申し訳ない」って」
「じゃぁ最初の予想通り、あそこで私のお誕生会しなくて正解だった?」
「そうだね、カリーナの陛下に情報が漏れてたら間違いなく王城で晩餐会が盛大に開かれてたね、勿論リゼちゃんが主役の」
「わぁ・・・」
「国王陛下に悪気はないと思うし、歓迎してくれるのは嬉しいけど・・・あそこまで人の話を聞かずに求婚して来るのはどうかと思う、私の我儘で早く出発して迷惑かけたのは悪かったけど目を爛々とさせて迫って来る王子達が怖かったの」
「国民に向けてのお披露目や式典、パレード的なものは終わってて、残りは会談って名目のお見合いだけだったんでしょ、なら中止しても大丈夫なんじゃないかなぁ」
「そうだよね・・・」
「うん、っていうかよく耐えたよね」
「あ、それからルナちゃんがリゼちゃんとお話ししたいって言ってたけど、今日は疲れてもう寝ちゃったの、また今度会ってあげて」
「ルナ殿下かぁ・・・、私、顔が怖いのに妙に懐かれちゃったよね・・・何でだろ・・・」
そわそわ・・・
「あの・・・姫様・・・」
「あ、そうだ、リゼちゃん、トリエラさんがね、お願いしたい事があるらしいの」
「うん、いいよ、何かな?」
「実は・・・リゼ様に・・・今からローゼリアの騎士団本部に転移させて頂きたいのです、私のお家・・・寮の部屋まで取りに戻りたい物があって・・・」
「うん、それはいいけど」
「あのね、今日街を見て歩いてたらお店の前でトリエラさんが足を止めて中に入ろうとしたの・・・警護中に何してるんだってムッツリーノさんに怒られて泣いてたけど、何か欲しい物があったのよね」
「はい、少しお値段が高くて、手持ちのお金では足りないので部屋に取りに戻ろうかと・・・」
「明日少し自由時間があるからその時に買いに行くんだって、私は巡業中だから現金持ち歩いてないの、頼んでもいいかな」
「いいよ、今から行く?」
「はい、お願いします」
「じゃぁ行って来るね、リィンちゃん」
「気をつけてね・・・って言っても騎士団本部だから大丈夫だよね」
ぱぁっ!
「はい到着、時間が遅いから本部に誰も居ないね」
「そうですね、普段は誰か居るのに・・・あ、ここにリゼ様を一人残して行くのは心配ですので一緒に来てもらっても?」
「いいよ、それだと次はトリエラさんのお部屋の前に転移できるからね」
「こちらです」
私達は本部のお部屋から廊下を歩いて寮の方へ、あ、騎士様居た、5人くらい休憩室に集まっています、そのうちの3人はいつもギャラン大陸に転移させてる顔見知り・・・。
「あれ、トリエラちゃん、えっちな・・・いや変な格好してどうしたの?姫殿下の護衛で国外に出てたよね、・・・それにリーゼロッテ様、倒れたと聞いたけど大丈夫です?」
「うん・・・もう大丈夫・・・次は明日の夕方に来るの・・・」
「・・・先輩・・・こ・・・これは新しい制服で・・・ここにはリゼ様に転移で送ってもらったのです、お部屋に忘れ物をして・・・すぐに戻りますから・・・」
「おぉ、それが噂の新しいやつかぁ」
そんな事を騎士様達と話しつつ再び廊下を歩き、本部の建物に隣接している騎士様専用の寮に入ります。
「ここです、どうぞ・・・散らかってますけど」
ガチャ・・・ギィ・・・
「わぁ・・・可愛いお部屋」
トリエラさんのお部屋は可愛いぬいぐるみで溢れていました。
「集め始めたらすごく増えちゃって・・・」
「百体以上ありそうだね」
「はい・・・138人居ます・・・、ちょっと待ってくださいね」
ごそごそ・・・
がちゃ・・・
トリエラさんが机の鍵を開けて中から重そうな皮袋を取り出しました、中にはお金が入っているみたいです。
「お待たせしました」
「すごい量だけど、そんなに持って行って大丈夫なのです?」
「これでも少し足りないかも、でも今の私の全財産です!、あとは頑張って値切ります」
「何を買うのか聞いても良い?」
「リゼ様のところ・・・日本で見せてもらったドウガに出てたかっこいい剣があったのでそれを買おうかと」
「えぇ!、日本刀があったの!」
「ニホントウ・・・はい!、あのドウガ・・・アヴァレンボウショウグン?、で見た剣士が持っていたものにとてもよく似ていました」
「明日買いに行くんだよね、私もついて行っていい?」
「はい、いいですよ、姫様の護衛はムッツリーノさんにお願いしていますので、明日は朝からお昼まで自由時間です、屋台で美味しいものを食べてから買いに行きましょう」
「うん、楽しみ・・・じゃぁ帰ろうか、お部屋の鍵を閉めて直接リィンちゃんのところに転移しよう」
「うっく・・・えっぐ・・・わぁぁぁん・・・」
「ねぇリゼちゃん、どうしたの?、朝から2人でお出かけしたと思ったら、トリエラさん泣いてるし・・・」
「えと・・・トリエラさんが買おうとしてた剣を見に行ってたんだけど・・・昨日誰かが買って行ったみたいで売り切れてたの」
「わぁぁん!」
「あぅ・・・泣かないで・・・トリエラさん」
「欲しい物って剣だったの?、でも剣は騎士団から支給されてるんじゃ・・・」
「リィンちゃん覚えてる?、日本に来た時に動画を見てトリエラさんが日本刀欲しいって言ってたの」
「あぁ・・・あのかっこいい剣ね、あれがあったの?」
「うん、この国に私と同じように日本から転生して来た人が居るのかも、お店の人に仕入れ先を聞いたら帝都の北西にあるマキシマっていう田舎町の鍛冶屋さんが作ってるそうなの」
「トリエラさん、地図を見せて」
「・・・はい・・・ぐすっ」
がさっ・・・
「ここが今私達が居るサニーでしょ、それからここが帝都、この国で歓迎式典が終わって次に行くアルト共和国に入る前にシーマっていう街を通るからその時に時間を作って行ってみたら?」
「え・・・いいのですか・・・姫様」
「うん、いつもトリエラさんにはお世話になってるからね、それくらいは融通できるよ」
「でもシーマからマキシマってどれくらいかかるのかな・・・結構距離があるみたいに見えるけど、博士がこの街に行った事あるなら先に転移してその鍛冶屋さん探しておこうか?」
「え、でも・・・リゼ様もお忙しいのに・・・私の都合でそんな事をさせる訳には・・・」
「私もその日本刀を作った人に興味あるんだぁ、正確には私の知り合いが興味あると思うから・・・」
「あっ・・・(建国の大魔導士様かな、いつ私に紹介してくれるんだろう・・・)」
「もしもし、美少女魔法騎士リベラちゃん!、私、理世だよ、今大丈夫?」
「あぁ理世ちゃんか、何だい?」
「実はね・・・」
「・・・というわけで、マキシマの街に日本刀を作る人が居るらしいのです!」
「えぇ・・・また転生者かぁ・・・最近多いな、まだリーシャちゃんの件も片付いていないのに・・・よし、今度一緒にその街に行ってみよう」
「行った事あるのです?」
「いやないよ、でもシーマの街には転移で行けそうだ、マキシマの街へ向かう魔道列車があるみたいだが・・・そこから短距離転移を繰り返そう、その方が早いと思う」
「そんな転移魔法陣があるのです?」
「うん、私のオリジナルだよ、前にも言ったよね、転移魔法陣にはまだ理世ちゃんの気付いていない面白い可能性があるって・・・」
世界地図(Auster帝国)
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