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Side - 184 - 26 - ぽち -
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Side - 184 - 26 - ぽち -
「あぁぁぁ、痛い・・・、痛いよぉ、リゼお姉ちゃん・・・」
「魔力切れの時は頭や身体に凄い痛みがあるの、初めてだから辛いだろうけど我慢して」
「・・・うぅ・・・我慢できないよぉ」
「・・・仕方ない・・・(魔力増量を)はじめる前にこれを渡しておくの、苦痛に耐えられぬ時、飲むがいい・・・の」
「な・・・なにこれ・・・お薬?」
「・・・」
「何か言ってよ、怖いんだけど・・・」
「ただの痛み止めだよ」
「・・・本当?」
「・・・(ニッコリ)」
「・・・(絶対飲まないでおこう)」
「それからローゼリアの騎士様達が昨日この大陸に転移して来たらしくてね、たぶん今頃魔物に襲われてボロボロになってるだろうから助けに行こうと思ってるの」
「え・・・リゼお姉ちゃんが?・・・って昨日?、早く助けなきゃ!、死んじゃう!」
「でも・・・私は男の人が怖くて・・・どうしようかなって、迷ってて」
「そんなの僕がお話しするから!、早く行ってあげて!」
「うん・・・じゃぁ怪我をしてるようならここに転移させるから、騎士様達に説明をお願いできる?」
「するから早く行って!」
「・・・水草の群生地まで来たけど騎士様達居ないのです、アンジェちゃんを拾ったあたりまで行ってみましょう」
ぐるるるる・・・
かぷっ
がるるる!
がぶっ
「・・・時間停止」
キィン・・・
「そりゃ」
ぽこ、ぷすっ
「えい」
ぱしっ、ぷすっ
「とぅ」
がしっ、ぷすっ
「せいっ」
どす、ぷすっ
「時間停止解除」
きゃうん!
きゃいん!、きゃいん!
「これくらいでいいかな、思いっきり蹴ったり叩いたり・・・お尻の穴を杖で突き刺したから痛そうだけど・・・狼さん殺しちゃうのは可哀想だし・・・あぅ、また服が涎まみれになってしまいましたぁ」
この辺は狼さんの群れが生活してる縄張りなので私がここに転移してきたらじゃれて・・・いえ、襲って来るのです。
でも何度も痛い目に遭って学習したのか、今は私が転移すると顔馴染みの狼さんは遠巻きに見ているだけになったのですが、若い狼さんはまだ襲って来ます。
「ポチー、ご飯あげるよー」
背中に背負ったリュックを下ろし、狼さんの群れに居る一際大きな個体・・・私は「ポチ」って名前を付けているのですが・・・その子に向けて大きな肉の塊を投げました。
がう!がう!・・・ぐるるるる・・・がつがつ・・・
「ポチ美味しい?、・・・すっごく高いお肉だから絶対美味しい筈なのです」
「がう!」
「そう、美味しいの、いっぱいお食べー」
がつがつ・・・
ぺろり・・・
「くーん・・・くーん・・・」
「これでおしまいだよ」
「がう!」
水草を採りに来た時に時々餌をあげていたら群れのリーダー、ポチに何故か懐かれてしまったのです。
「でも私が襲われても守ってくれるわけじゃ無いんだよね・・・あ、群れが行っちゃった」
わおーん!
「あの遠吠え、お礼のつもりかな・・・」
私の読んでた小説だとお友達になって色々助けてくれたりもふもふさせてくれるのに・・・ポチは淡白な性格のようです、最初は「黙れ小僧!」って喋るのかと思って期待してたのに喋らないし・・・。
さて、死亡フラグがビンビンに立ちまくっている騎士様達を探しましょう。
あの胡散臭いおじさん・・・エンリケスさんがあんな事を言うから見殺しにするのが可哀想になってきて・・・私にとって騎士様を助けるのはお料理するくらい簡単な事なのでちょっとした親切をする事にしたのです。
「さてどこに居るのかな・・・森に入ってたら広いから探すの大変だなぁ・・・、サリーくんの料理が美味しかったからコルトの街に長居しちゃったし、もう魔物に食べられてるかも・・・」
がさがさっ・・・
「うーん、アンジェちゃんを拾った近くにも居なかったのです・・・どこに行ったのでしょう、・・・もしかしてあそこに見えるのは博士が言ってた転移装置かな?、行ってみるのです」
フォーン・・・フォーン・・・
「古代魔法陣だね・・・装置の下に魔法陣が刻んである・・・書き写しましょう・・・」
かきかき・・・
「なるほど、これがこうなって・・・うまく出来てるなぁ・・・」
かきかき・・・
「はっ・・・こんな事してる場合じゃ無いのです!、騎士様達が食べられちゃう、これだけ探しても居ないなら・・・あとは森の中かなぁ・・・探すのやだな・・・」
がさがさっ・・・
「色々な魔物に襲われたからリュックの中が魔石や素材でいっぱいになったのです・・・少し暗くなって来たから諦めて帰りましょうか、・・・騎士様、頑張って探したけどダメでした・・・安らかに成仏するのです・・・」
ざわざわ・・・
がおー
ドン!・・・
ズシャァ・・・
「・・・ぎゃぁ・・・助けてくれ!」
「・・・おい、ターキィ!、大丈夫か・・・」
「・・・わぁぁん!、怖いよぉ・・・死にたくない・・・」
「くそぉ!、いよいよ終わりか・・・」
「あ、騎士様達の声かも・・・」
がさっ・・・
「居たのです、おっきぃオーガ5匹と戦ってますね、ようやく見つけましたぁ!」
時間停止魔法陣を展開し、5匹のオーガの首を落としました、首だけ残して身体をちょっとだけ横に転移させれば首は簡単に落ちるのです。
狼さんと違って私はオーガに対して可哀想だとは思わないし容赦しないのです!。
3年ほど前にオーガに襲われて・・・私を押し倒した挙句・・・下半身の立派なあれを立たせて私のお股に挿れようとしたのです!、サイズ的にそんな大きなの入る訳がないのです!。
前世の記憶がフラッシュバックした私は泣きながら攻撃魔法を出したらオーガがサイコロステーキみたいになったけど・・・、それ以来私はオーガが大嫌いになったのです。
「時間停止解除・・・」
ぽとっ・・・コロコロ・・・
ぽとっ・・・ぽとっ・・・コロコロ・・・
ぽとっ・・・どさっ・・・コロコロ・・・
ぷしゃぁぁぁ
上手く首が落ちましたぁ!、血が吹き出したけど私は少し離れたところに避難していたから無事なのです、騎士様達は血を浴びましたけど。
「なぁっ!」
「なんじゃこりゃぁ!」
「何が・・・起きたんだ?」
・・・あぅ、・・・身体が大きな男の人だ・・・怖いよぉ・・・あ、あそこに女の人が居る、あの人となら話せるかも。
がさっ・・・
「あ・・・あの・・・」
「ひぃあぁぁ!、・・・あれ?・・・小さな女の子?、嘘・・・私死んじゃってお迎えが来ちゃったの?、わぁ・・・わぁぁん!、やだ、パパぁ・・・私死んじゃったよぉ」
「いや・・・あなたは死んでない・・・よ」
がさっ!
ざざっ・・・どす!
「ウホッ・・・ウホッ!、ウホホッ!、ウホォー!」
「ひぃっ!・・・いやぁぁぁ、離してぇ!」
あ・・・大きな魔猿さんが木の上から飛び降りて私とお話ししてた女性騎士様を抱えて逃げて行きました。
「ローズ!、いかん!、追いかけるぞ!」
「待て!、この子供はなんだ!、何故こんな所に?、オーガの首が突然落ちたぞ!、それに肌が粟立つような膨大な魔力はどこから・・・」
「あの・・・おじさん・・・待ってて・・・捕まえて・・・来るの」
しゅっ・・・
「ひぃぃぃ!、き・・・消えたぞ!、おいみんな、今の見たか?」
「あぁ・・・女の子が消えた・・・それよりローズを追わないと!」
「あの人達に時間停止魔法を見せる訳にはいかないから・・・まずは転移して・・・それから時間停止・・・お猿さんどこかな、放っておいたらお姉さんが犯されちゃう、こういうのは異世界エロ小説の定番なのです、「ノックタンタンノベルズ」で沢山読んだから私は詳しいのです・・・あ、居た」
木の上に居ました、ちょうどお姉さんの服を剥ぎ取って小さなお胸に・・・Aカップくらいかな・・・しゃぶりついたところで時間が止まったみたいですね。
「お猿さんの首と一緒にお姉さんを転移・・・っと・・・首は防水袋に入れて持って行きましょう、目玉や脳味噌はお薬の材料になるのです・・・」
さて、騎士様達が居る場所のすぐ近くに転移して・・・時間停止解除!。
ずずっ・・・ずずっ・・・
私はお姉さんの両足を肩に担いでいます、これなら引き摺ってここまで来たように見えるのです、男性騎士様の一人は怪我をして気絶、残りの3人は少し離れた所に居ました、私を見て驚いた後・・・何故目を背けるのです?。
「何でローズは全裸なんだ?、まさか・・・」
「・・・ちょっと・・・待って・・・簡易結界展開!」
ぱあっ!
「こ・・・これは・・・防御結界か?、こんな子供が何で超高度な魔法陣を?、しかも広範囲だ!」
「おい、君・・・」
じりじり・・・
あぅ・・・騎士様が私の方に近付いて来ます・・・怖いのです!。
「や・・・やだ・・・来ないで・・・怖い」
「何で魔物がうようよ居る森を平気な顔して歩いてる奴に怖いって言われないといけないんだ!、魔物の方が怖いだろうが!」
「・・・わ・・・私・・・ふひっ・・・男の人・・・怖いの」
「・・・そうか、すまん、まずはローズ・・・そのお姉さん全裸だから何か上にかけてやりたいんだ・・・いいか?」
「・・・どうぞ」
「おい、タイムズ、お前のローブでかいから貸してやれ」
「分かった」
ぬぎっ・・・むきーん
「わぁ・・・」
身体の一番大きな人がローブを脱ぎました、ローブの下は革鎧に包まれていても分かる程の躍動する筋肉!。
ばさっ・・・
「それで・・・俺達を助けてくれたのはお嬢ちゃんで間違い無いのかな?」
こくり・・・
「そうか・・・だがお嬢ちゃんみたいな子供が何故こんな場所に居るんだ?」
フルフル・・・
「住んでると言ったが、ここは魔の森だぞ」
フルフル・・・
「んぅ・・・ここどこ?」
「おっ、ローズ、目が覚めたか」
「・・・ひゃぁ!、私何で全裸なの!、・・・さっき魔猿に拐われて・・・やだ・・・いやぁ・・・もしかして私・・・犯されたの?、わぁぁん!、処女だったのに・・・魔物になんてやだぁ!」
「大丈夫・・・危ないところだったけど・・・服を引き裂かれてる所を見つけて・・・助けたから・・・お姉さんはまだ処女・・・」
「ほ・・・本当に?・・・」
「うん、・・・おっぱいを・・・しゃぶられて、身体中舐めまわされてたけど・・・」
「いやぁぁ!」
「ぐすっ・・・ひっく・・・よだれ臭いよぉ・・・」
「おいローズ、落ち着いたか?、このお嬢ちゃん男が怖いらしくてな、お前が話を聞いてくれ、まずは何故ここに居るか、何者なのか、何でそんなに強いのか・・・」
「うん、大丈夫、取り乱してごめんなさい、こほん・・・ねぇお嬢ちゃん、私の名前はローズ・フォアって言うの、よろしくね」
「うん・・・聞こえてたから質問に答えるの・・・私はこの大陸に住んでるの、・・・あなた達が魔物に襲われてるのが見えたから・・・おせっかいかもって思ったけど助けたの」
「そっかぁ、本当にありがとう、お嬢ちゃんは命の恩人だね」
「・・・そこに倒れてる人・・・血がいっぱい出てるし・・・治療しないと危ないと思う・・・私、医師免許持ってるから出来るよ」
「そうなの?、お願いできる?」
「条件があるの、・・・私の事は何も詮索しない事・・・私の事を誰かに話すのもダメ・・・約束してくれるなら私のお家・・・安全な場所に連れて行って治療するの、・・・約束が守れないなら・・・ここの結界を解いて、私だけお家に帰る・・・」
「待て!、ここに置いて行かれたら俺達は死んじまう、約束は守るから助けてくれ」
「本当に?・・・絶対に約束は守ってね」
「あぁ、ローゼリア王国騎士団、蒼龍部隊隊長、ダニエル・ジャックスの名にかけて誓う」
「じゃぁ・・・私のお家に行くよ・・・ほい、転移!」
しゅっ
どさっ・・・
どさどさっ・・・
「痛っ・・・何だここは?、暗い森に居た筈なのに・・・よく手入れされた庭?、野菜や果物が育ってるし・・・家がある・・・」
「・・・こ・・・これは転移魔法陣?・・・まさか・・・」
「ひゃぁ・・・ローブがめくれて・・・やだぁ、見ないで!」
「・・・(改めて見ると全裸にブーツだけってエロいな)」
「・・・」
「ちょっと待っててね・・・怪我してる人・・・治療するから」
バタン・・・
「こ・・・怖かったのです!、いかつい男の人が沢山・・・説明はアンジェちゃんにお願いして私は治療の準備しなきゃ・・・それからお食事も・・・」
「ねぇ、聞いた?、街の人たちの噂・・・」
「うん・・・お姉ちゃんどうしよう・・・ぐすっ・・・」
「泣かないでチノちゃん、まだ決まったわけじゃないし・・・」
「でも・・・タダーノがお店を再開したら・・・今来てくれてるお客がみんな取られちゃうかも・・・」
「うーん・・・食通の間で伝説になってるお店・・・だっけ?」
「ある程度の年齢の人たちはみんな知ってるみたい、今日もお客が噂してた、またあの美味しいお料理が食べられる・・・って」
「はぁ・・・コルトの街でお父さん達がお店を始めて10年、この街一番のレストランって評判だったのになぁ」
「お姉ちゃん・・・「ウサギィーの家」潰れないよね・・・」
「・・・なんとかなるでしょ、うちにも毎日通ってくれてる常連さん居るし」
「・・・ぐすっ・・・ひっく・・・」
「あぁぁぁ、痛い・・・、痛いよぉ、リゼお姉ちゃん・・・」
「魔力切れの時は頭や身体に凄い痛みがあるの、初めてだから辛いだろうけど我慢して」
「・・・うぅ・・・我慢できないよぉ」
「・・・仕方ない・・・(魔力増量を)はじめる前にこれを渡しておくの、苦痛に耐えられぬ時、飲むがいい・・・の」
「な・・・なにこれ・・・お薬?」
「・・・」
「何か言ってよ、怖いんだけど・・・」
「ただの痛み止めだよ」
「・・・本当?」
「・・・(ニッコリ)」
「・・・(絶対飲まないでおこう)」
「それからローゼリアの騎士様達が昨日この大陸に転移して来たらしくてね、たぶん今頃魔物に襲われてボロボロになってるだろうから助けに行こうと思ってるの」
「え・・・リゼお姉ちゃんが?・・・って昨日?、早く助けなきゃ!、死んじゃう!」
「でも・・・私は男の人が怖くて・・・どうしようかなって、迷ってて」
「そんなの僕がお話しするから!、早く行ってあげて!」
「うん・・・じゃぁ怪我をしてるようならここに転移させるから、騎士様達に説明をお願いできる?」
「するから早く行って!」
「・・・水草の群生地まで来たけど騎士様達居ないのです、アンジェちゃんを拾ったあたりまで行ってみましょう」
ぐるるるる・・・
かぷっ
がるるる!
がぶっ
「・・・時間停止」
キィン・・・
「そりゃ」
ぽこ、ぷすっ
「えい」
ぱしっ、ぷすっ
「とぅ」
がしっ、ぷすっ
「せいっ」
どす、ぷすっ
「時間停止解除」
きゃうん!
きゃいん!、きゃいん!
「これくらいでいいかな、思いっきり蹴ったり叩いたり・・・お尻の穴を杖で突き刺したから痛そうだけど・・・狼さん殺しちゃうのは可哀想だし・・・あぅ、また服が涎まみれになってしまいましたぁ」
この辺は狼さんの群れが生活してる縄張りなので私がここに転移してきたらじゃれて・・・いえ、襲って来るのです。
でも何度も痛い目に遭って学習したのか、今は私が転移すると顔馴染みの狼さんは遠巻きに見ているだけになったのですが、若い狼さんはまだ襲って来ます。
「ポチー、ご飯あげるよー」
背中に背負ったリュックを下ろし、狼さんの群れに居る一際大きな個体・・・私は「ポチ」って名前を付けているのですが・・・その子に向けて大きな肉の塊を投げました。
がう!がう!・・・ぐるるるる・・・がつがつ・・・
「ポチ美味しい?、・・・すっごく高いお肉だから絶対美味しい筈なのです」
「がう!」
「そう、美味しいの、いっぱいお食べー」
がつがつ・・・
ぺろり・・・
「くーん・・・くーん・・・」
「これでおしまいだよ」
「がう!」
水草を採りに来た時に時々餌をあげていたら群れのリーダー、ポチに何故か懐かれてしまったのです。
「でも私が襲われても守ってくれるわけじゃ無いんだよね・・・あ、群れが行っちゃった」
わおーん!
「あの遠吠え、お礼のつもりかな・・・」
私の読んでた小説だとお友達になって色々助けてくれたりもふもふさせてくれるのに・・・ポチは淡白な性格のようです、最初は「黙れ小僧!」って喋るのかと思って期待してたのに喋らないし・・・。
さて、死亡フラグがビンビンに立ちまくっている騎士様達を探しましょう。
あの胡散臭いおじさん・・・エンリケスさんがあんな事を言うから見殺しにするのが可哀想になってきて・・・私にとって騎士様を助けるのはお料理するくらい簡単な事なのでちょっとした親切をする事にしたのです。
「さてどこに居るのかな・・・森に入ってたら広いから探すの大変だなぁ・・・、サリーくんの料理が美味しかったからコルトの街に長居しちゃったし、もう魔物に食べられてるかも・・・」
がさがさっ・・・
「うーん、アンジェちゃんを拾った近くにも居なかったのです・・・どこに行ったのでしょう、・・・もしかしてあそこに見えるのは博士が言ってた転移装置かな?、行ってみるのです」
フォーン・・・フォーン・・・
「古代魔法陣だね・・・装置の下に魔法陣が刻んである・・・書き写しましょう・・・」
かきかき・・・
「なるほど、これがこうなって・・・うまく出来てるなぁ・・・」
かきかき・・・
「はっ・・・こんな事してる場合じゃ無いのです!、騎士様達が食べられちゃう、これだけ探しても居ないなら・・・あとは森の中かなぁ・・・探すのやだな・・・」
がさがさっ・・・
「色々な魔物に襲われたからリュックの中が魔石や素材でいっぱいになったのです・・・少し暗くなって来たから諦めて帰りましょうか、・・・騎士様、頑張って探したけどダメでした・・・安らかに成仏するのです・・・」
ざわざわ・・・
がおー
ドン!・・・
ズシャァ・・・
「・・・ぎゃぁ・・・助けてくれ!」
「・・・おい、ターキィ!、大丈夫か・・・」
「・・・わぁぁん!、怖いよぉ・・・死にたくない・・・」
「くそぉ!、いよいよ終わりか・・・」
「あ、騎士様達の声かも・・・」
がさっ・・・
「居たのです、おっきぃオーガ5匹と戦ってますね、ようやく見つけましたぁ!」
時間停止魔法陣を展開し、5匹のオーガの首を落としました、首だけ残して身体をちょっとだけ横に転移させれば首は簡単に落ちるのです。
狼さんと違って私はオーガに対して可哀想だとは思わないし容赦しないのです!。
3年ほど前にオーガに襲われて・・・私を押し倒した挙句・・・下半身の立派なあれを立たせて私のお股に挿れようとしたのです!、サイズ的にそんな大きなの入る訳がないのです!。
前世の記憶がフラッシュバックした私は泣きながら攻撃魔法を出したらオーガがサイコロステーキみたいになったけど・・・、それ以来私はオーガが大嫌いになったのです。
「時間停止解除・・・」
ぽとっ・・・コロコロ・・・
ぽとっ・・・ぽとっ・・・コロコロ・・・
ぽとっ・・・どさっ・・・コロコロ・・・
ぷしゃぁぁぁ
上手く首が落ちましたぁ!、血が吹き出したけど私は少し離れたところに避難していたから無事なのです、騎士様達は血を浴びましたけど。
「なぁっ!」
「なんじゃこりゃぁ!」
「何が・・・起きたんだ?」
・・・あぅ、・・・身体が大きな男の人だ・・・怖いよぉ・・・あ、あそこに女の人が居る、あの人となら話せるかも。
がさっ・・・
「あ・・・あの・・・」
「ひぃあぁぁ!、・・・あれ?・・・小さな女の子?、嘘・・・私死んじゃってお迎えが来ちゃったの?、わぁ・・・わぁぁん!、やだ、パパぁ・・・私死んじゃったよぉ」
「いや・・・あなたは死んでない・・・よ」
がさっ!
ざざっ・・・どす!
「ウホッ・・・ウホッ!、ウホホッ!、ウホォー!」
「ひぃっ!・・・いやぁぁぁ、離してぇ!」
あ・・・大きな魔猿さんが木の上から飛び降りて私とお話ししてた女性騎士様を抱えて逃げて行きました。
「ローズ!、いかん!、追いかけるぞ!」
「待て!、この子供はなんだ!、何故こんな所に?、オーガの首が突然落ちたぞ!、それに肌が粟立つような膨大な魔力はどこから・・・」
「あの・・・おじさん・・・待ってて・・・捕まえて・・・来るの」
しゅっ・・・
「ひぃぃぃ!、き・・・消えたぞ!、おいみんな、今の見たか?」
「あぁ・・・女の子が消えた・・・それよりローズを追わないと!」
「あの人達に時間停止魔法を見せる訳にはいかないから・・・まずは転移して・・・それから時間停止・・・お猿さんどこかな、放っておいたらお姉さんが犯されちゃう、こういうのは異世界エロ小説の定番なのです、「ノックタンタンノベルズ」で沢山読んだから私は詳しいのです・・・あ、居た」
木の上に居ました、ちょうどお姉さんの服を剥ぎ取って小さなお胸に・・・Aカップくらいかな・・・しゃぶりついたところで時間が止まったみたいですね。
「お猿さんの首と一緒にお姉さんを転移・・・っと・・・首は防水袋に入れて持って行きましょう、目玉や脳味噌はお薬の材料になるのです・・・」
さて、騎士様達が居る場所のすぐ近くに転移して・・・時間停止解除!。
ずずっ・・・ずずっ・・・
私はお姉さんの両足を肩に担いでいます、これなら引き摺ってここまで来たように見えるのです、男性騎士様の一人は怪我をして気絶、残りの3人は少し離れた所に居ました、私を見て驚いた後・・・何故目を背けるのです?。
「何でローズは全裸なんだ?、まさか・・・」
「・・・ちょっと・・・待って・・・簡易結界展開!」
ぱあっ!
「こ・・・これは・・・防御結界か?、こんな子供が何で超高度な魔法陣を?、しかも広範囲だ!」
「おい、君・・・」
じりじり・・・
あぅ・・・騎士様が私の方に近付いて来ます・・・怖いのです!。
「や・・・やだ・・・来ないで・・・怖い」
「何で魔物がうようよ居る森を平気な顔して歩いてる奴に怖いって言われないといけないんだ!、魔物の方が怖いだろうが!」
「・・・わ・・・私・・・ふひっ・・・男の人・・・怖いの」
「・・・そうか、すまん、まずはローズ・・・そのお姉さん全裸だから何か上にかけてやりたいんだ・・・いいか?」
「・・・どうぞ」
「おい、タイムズ、お前のローブでかいから貸してやれ」
「分かった」
ぬぎっ・・・むきーん
「わぁ・・・」
身体の一番大きな人がローブを脱ぎました、ローブの下は革鎧に包まれていても分かる程の躍動する筋肉!。
ばさっ・・・
「それで・・・俺達を助けてくれたのはお嬢ちゃんで間違い無いのかな?」
こくり・・・
「そうか・・・だがお嬢ちゃんみたいな子供が何故こんな場所に居るんだ?」
フルフル・・・
「住んでると言ったが、ここは魔の森だぞ」
フルフル・・・
「んぅ・・・ここどこ?」
「おっ、ローズ、目が覚めたか」
「・・・ひゃぁ!、私何で全裸なの!、・・・さっき魔猿に拐われて・・・やだ・・・いやぁ・・・もしかして私・・・犯されたの?、わぁぁん!、処女だったのに・・・魔物になんてやだぁ!」
「大丈夫・・・危ないところだったけど・・・服を引き裂かれてる所を見つけて・・・助けたから・・・お姉さんはまだ処女・・・」
「ほ・・・本当に?・・・」
「うん、・・・おっぱいを・・・しゃぶられて、身体中舐めまわされてたけど・・・」
「いやぁぁ!」
「ぐすっ・・・ひっく・・・よだれ臭いよぉ・・・」
「おいローズ、落ち着いたか?、このお嬢ちゃん男が怖いらしくてな、お前が話を聞いてくれ、まずは何故ここに居るか、何者なのか、何でそんなに強いのか・・・」
「うん、大丈夫、取り乱してごめんなさい、こほん・・・ねぇお嬢ちゃん、私の名前はローズ・フォアって言うの、よろしくね」
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「待て!、ここに置いて行かれたら俺達は死んじまう、約束は守るから助けてくれ」
「本当に?・・・絶対に約束は守ってね」
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「じゃぁ・・・私のお家に行くよ・・・ほい、転移!」
しゅっ
どさっ・・・
どさどさっ・・・
「痛っ・・・何だここは?、暗い森に居た筈なのに・・・よく手入れされた庭?、野菜や果物が育ってるし・・・家がある・・・」
「・・・こ・・・これは転移魔法陣?・・・まさか・・・」
「ひゃぁ・・・ローブがめくれて・・・やだぁ、見ないで!」
「・・・(改めて見ると全裸にブーツだけってエロいな)」
「・・・」
「ちょっと待っててね・・・怪我してる人・・・治療するから」
バタン・・・
「こ・・・怖かったのです!、いかつい男の人が沢山・・・説明はアンジェちゃんにお願いして私は治療の準備しなきゃ・・・それからお食事も・・・」
「ねぇ、聞いた?、街の人たちの噂・・・」
「うん・・・お姉ちゃんどうしよう・・・ぐすっ・・・」
「泣かないでチノちゃん、まだ決まったわけじゃないし・・・」
「でも・・・タダーノがお店を再開したら・・・今来てくれてるお客がみんな取られちゃうかも・・・」
「うーん・・・食通の間で伝説になってるお店・・・だっけ?」
「ある程度の年齢の人たちはみんな知ってるみたい、今日もお客が噂してた、またあの美味しいお料理が食べられる・・・って」
「はぁ・・・コルトの街でお父さん達がお店を始めて10年、この街一番のレストランって評判だったのになぁ」
「お姉ちゃん・・・「ウサギィーの家」潰れないよね・・・」
「・・・なんとかなるでしょ、うちにも毎日通ってくれてる常連さん居るし」
「・・・ぐすっ・・・ひっく・・・」
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私はモブのはず
シュミー
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私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。
けど
モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。
モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。
私はモブじゃなかったっけ?
R-15は保険です。
ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。
注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。
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