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Side - 531 - 10 - それにしてもすごいこだったな -(挿絵あり)
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Side - 531 - 10 - それにしてもすごいこだったな -
「脅したのは本当に悪かった、まさかあんなに怖がるとは思っていなかったのだ」
「・・・はい」
陛下に謝らせてしまいました・・・この大陸・・・いやこの世界の最高権力者が僕に謝ってるよ・・・うぅ・・・もう帰りたい・・・。
「それからもう一つ謝らないといけないから先に謝っておこう」
「?」
何か訳が分からない事を言っていますが今僕はそれどころじゃないの・・・早く帰りたいの・・・。
「話を戻すが、この魔力増量の方法は他言しないでもらいたい、国家機密扱いになっているからね、誰かに話すと罰せられる可能性もある」
「はい」
「もちろん家族にも秘密だよ、ここに居る皆は何度も経験しているが・・・自分を置いて親しい人達が年老いて死んでいくのを見るのはとても辛い事だ、だがどこから秘密が漏れるか分からない、秘密を知る人間をできるだけ増やしたくないのだ」
「・・・」
「君が大切な人とずっと一緒に居たいと願う気持ちは分かるし・・・実際私達は昔、大切な人にこの秘密を教えたから偉そうには言えないが・・・これが他に漏れると大変な事になるというのは理解して欲しい」
アーノルド様が申し訳なさそうに言いました・・・確かに・・・お父様やお義母様、お兄様達と一緒にずっと暮らしたいけど・・・秘密を知っている人は少ない方がいいもんね。
「・・・はい、分かりました」
「君は魔力量が増えると成長が遅くなり寿命も伸びる事は知っているよね、それが分かっていて何故魔力量を増やしたのかな、今の君は12歳の子供だ、もう少し成長してからの方がいいと思うのだが」
僕の様子を見ていた陛下が尋ねました・・・そう、魔力量を増やすとどうなるか分かっていたけれど・・・。
「それは・・・頭の片隅では分かっていました、でも・・・大魔導士様がどうやって魔力を増やしたのか興味があって、その興味の方が勝ってしまったの・・・続けているうちに魔力が増えて・・・嬉しくて、それで夢中になって、途中で止められなかったの・・・」
「そうか・・・ではもう一つ質問だ、君は大魔導士殿の事を調べたと言ったが何を調べて魔力が増やせると確信を持ったのかな?」
「・・・大魔導士様は子供の頃は普通に成長していたと、古い医療記録を大図書館で見つけました、それなら子供の頃は僕と同じ普通の子供だったんじゃないかって・・・次に子供が大人の助け無しで何ができるか考えたの、大魔導士様は幼い頃から魔法に憧れていたって別の本に書いてあったから、それなら魔力切れまで魔法の練習を一人でしたんじゃないかなって・・・そう思って・・・実行しました」
「驚いたな・・・そんな古い医療記録が図書館に残ってたのか」
「はい・・・図書館にある古い王国貴族の記録を全て閲覧して・・・見つけるのに1年ほどかかりましたけど・・・」
「・・・」
「他に参考にした文献はあるかな?」
「無名の作家、エリーゼ・シルフィーが書いた日常を綴った短編に・・・このエリーゼという人は大魔導士様と仲が良かった人で、そこに魔法使い様という記述があって、その人の性格が伝えられていた大魔導士様と似ていて、・・・あ、最近ようやくその人が唯一大魔導士様と明言している著作を見つけました、亡くなる少し前に書いて流通させずに自分用に数冊だけ製本した「魔導士様との日々」っていう本です、最後の短編にこの本の事が書いてあってずっと読みたかったんです!、このエリーゼさんって人は実はエリーゼ・シェルダン様じゃないかと僕は思ってて・・・」
「エリたんかぁ・・・」
あ・・・コナンザ様が頭を抱えました。
「ルシーアちゃん・・・そのエリーゼ・シルフィーは僕の孫、エリーゼ・シェルダンで間違い無いと思う、それにしてもエリたん、本なんて書いてたんだ・・・知らなかった・・・」
「エリーゼさんの短編本は僕が確認したところでは16冊出ていて全部入手しました、長編は2冊かな、これも入手済みです、「魔導士様との日々」だけは希少過ぎて図書館にあるのですけど・・・」
「図書館に入るほどの本をエリたんが・・・」
「いえ、本当に知られていない作家だったようで、僕が図書館の司書さんと仲良くなって、しつこくその本を探して蔵書にしてくれるようにお願いしたんです、残念ながらそれは複製本でしたけど」
それから僕は参考にした文献を次々紹介しました、サウスウッド領での魔物討伐記録やラングレー王国の古本屋から取り寄せたお料理レシピ本、これを書いたのはリゼ・フェルド・・・おそらく白銀の大魔導士様・・・これを調べるの本当に苦労したんだぁ。
「・・・」
「すごい執念だな」
「・・・うん、ちょっと怖いのです」
わぁ・・・初めて聞くリーゼロッテ様の生声だぁ、予想していた声よりかわいいな、・・・あれ、みんな何故か僕を見てドン引きしています。
「よく分かった、その医療記録は回収して人目につかないところに保管する、それと申し訳ないが「魔導士様との日々」も回収させてもらう」
「・・・」
「そんな顔しないで、君ほどの変態・・・いや失礼・・・人間はそう現れるとは思わないが、後年誰かがそれを読んで「答え」に辿り着くかもしれないからね」
陛下に変態って言われましたぁ!。
「はい・・・」
「さて」
陛下が立ち上がってこちらに近付いて来ました。
「ルシーアくん、少し右手を見せてもらえるかな」
「あ、はいどうぞ」
僕は右手を差し出しました。
「うーん、ちっちゃい手だね・・・おやぁ、あれは何かな!」
陛下が僕の後ろに視線を向けて驚いた顔になっています、何だろう?。
僕も釣られて後ろを向きました。
カチッ・・・
「え?」
手首に触れる冷たい感触・・・僕が顔を前に戻すと・・・。
「・・・」
僕の右腕には銀色の腕輪が嵌っていました、白銀の大魔導士様が付けてるのより薄くて細いけど・・・金属の腕輪・・・。
「何・・・これ・・・やだ!、取って!・・・あぅ・・・外れない!・・・んっ・・・外れないよぉ!・・・」
フルフル・・・
「ごめんねルシーアくん、君はまだ幼いから騙されたり、誘拐されたり、脅されたりしてこの「秘密」を誰かに喋るかもしれない、だからこの腕輪はそうならない為のお守りだよ」
「い・・・嫌だ・・・お願い外して!」
「この腕輪は君がどこに居るか我々が分かるようになってる、それに転移魔法陣が刻んであって非常事態の時には白銀の大魔導士殿が転移して君のところに駆け付ける、腕輪に魔力を通して「助けて」って念じるだけでいいからね、あと通信機能も付いてるから大魔導士殿とお喋りが出来るよ」
「いやぁ・・・ぐすっ・・・わぁぁぁん!」
「泣き止んだかな」
「・・・はい、あの・・・」
「何だい?」
「ぐすっ・・・この腕輪、僕を殺したり・・・できるのですか・・・ひっく・・・」
「殺す事は出来ないね、そこまで高性能じゃ無いから」
よかったぁ・・・。
「激痛で泣き叫ぶくらいかな」
「ひぃっ・・・」
「それに秘密を誰かに話そうとすると、腕輪が作動して全身に激痛が・・・(ニヤリ)」
フルフル・・・
「でも安心して、君が自分を見失って暴れた時の安全対策だから意味も無く痛くしたりはしないよ」
「うぅ・・・これは・・・いつまで付けてなきゃいけないんですか・・・」
「あぁ、残念ながらそれは一度嵌めたら一生外れないんだ、誰か悪い奴に外されたら意味が無いからね、最初に謝ったのはこの件だ」
「わぁぁぁん!」
嫌だ、こんな腕輪を一生付けてなきゃいけないの?、そんなの嫌だ、・・・あぅ、また涙と鼻水が出てきたの・・・今まで隣で頭を撫でてくれていたマリアンヌ様が僕を抱きしめてくれました。
「腕輪の事は本当にすまない、君のお父上にも話は伝わっているし付ける事も・・・最初は反対されたがこちらが強くお願いしたら了承してくれた、そんな奴隷のような腕輪は嫌だろうがこれで君は長い寿命を生き続ける我々の仲間だ、お互い協力して楽しい人生を送ろう」
「・・・ぐすっ」
「帰りは白銀の大魔導士殿が家まで送ってくれる事になってるから、大好きな大魔導士様とお話しをするといい」
「・・・」
「帰ったな」
「泣きながらだけどな・・・、それにあんなに泣かせる必要は無かったんじゃないか?」
「騙したり酷い事をして我々に敵対しないか確認しようと言ったのはお前だろ」
「・・・」
「思ってたより大人しくていい子だった、嫌われただろうか・・・嫌われたよなぁ・・・心が痛いぞ」
「あの子の父親には説明してある、少し泣かせて我々に敵対しないか確認するってな、今夜にでも説明してくれるだろう」
「腕輪の件も酷いな、あれは一生外れないと思い込んでるぞ、正規の順番で四方から強い魔力を流すと外れる・・・だったか?」
「それは黙っておいた方がいいな、外されると居場所が分からなくなる」
「秘密を喋ると激痛がってのも嘘だし・・・あれも信じてるだろう、大人ってのは本当に嘘つきだな」
「ふふふ・・・」
「それにしても凄い子だった・・・、リゼちゃん好き過ぎるだろ!」
「あぁ、頭が良いのは間違いない、それにリゼたんへの執着は恐いくらいだった、あれだけの事を一人で調べて実行する行動力・・・あの子も将来大魔導士様って呼ばれるようになるだろう」
「黒衣の大魔導士殿から約350年、また一人増えたな・・・そういえば黒衣の・・・アンジェちゃんは今どこで何してるんだ?」
「ハンターをやって気ままに暮らしてるそうだ、あの子の貴族嫌いは相当だから仕方ない・・・時々リゼたんの家には遊びに来てるようだ」
「元気なら良かった、最後に話したのは50年以上前だから、たまには遊びに来いって伝えてくれよ」
「分かった、伝えておこう」
ルシーア・シェルダンさん(陛下とお話Ver)
ルシーア・シェルダンさん(お漏らし後お着替え+腕輪Ver)
「脅したのは本当に悪かった、まさかあんなに怖がるとは思っていなかったのだ」
「・・・はい」
陛下に謝らせてしまいました・・・この大陸・・・いやこの世界の最高権力者が僕に謝ってるよ・・・うぅ・・・もう帰りたい・・・。
「それからもう一つ謝らないといけないから先に謝っておこう」
「?」
何か訳が分からない事を言っていますが今僕はそれどころじゃないの・・・早く帰りたいの・・・。
「話を戻すが、この魔力増量の方法は他言しないでもらいたい、国家機密扱いになっているからね、誰かに話すと罰せられる可能性もある」
「はい」
「もちろん家族にも秘密だよ、ここに居る皆は何度も経験しているが・・・自分を置いて親しい人達が年老いて死んでいくのを見るのはとても辛い事だ、だがどこから秘密が漏れるか分からない、秘密を知る人間をできるだけ増やしたくないのだ」
「・・・」
「君が大切な人とずっと一緒に居たいと願う気持ちは分かるし・・・実際私達は昔、大切な人にこの秘密を教えたから偉そうには言えないが・・・これが他に漏れると大変な事になるというのは理解して欲しい」
アーノルド様が申し訳なさそうに言いました・・・確かに・・・お父様やお義母様、お兄様達と一緒にずっと暮らしたいけど・・・秘密を知っている人は少ない方がいいもんね。
「・・・はい、分かりました」
「君は魔力量が増えると成長が遅くなり寿命も伸びる事は知っているよね、それが分かっていて何故魔力量を増やしたのかな、今の君は12歳の子供だ、もう少し成長してからの方がいいと思うのだが」
僕の様子を見ていた陛下が尋ねました・・・そう、魔力量を増やすとどうなるか分かっていたけれど・・・。
「それは・・・頭の片隅では分かっていました、でも・・・大魔導士様がどうやって魔力を増やしたのか興味があって、その興味の方が勝ってしまったの・・・続けているうちに魔力が増えて・・・嬉しくて、それで夢中になって、途中で止められなかったの・・・」
「そうか・・・ではもう一つ質問だ、君は大魔導士殿の事を調べたと言ったが何を調べて魔力が増やせると確信を持ったのかな?」
「・・・大魔導士様は子供の頃は普通に成長していたと、古い医療記録を大図書館で見つけました、それなら子供の頃は僕と同じ普通の子供だったんじゃないかって・・・次に子供が大人の助け無しで何ができるか考えたの、大魔導士様は幼い頃から魔法に憧れていたって別の本に書いてあったから、それなら魔力切れまで魔法の練習を一人でしたんじゃないかなって・・・そう思って・・・実行しました」
「驚いたな・・・そんな古い医療記録が図書館に残ってたのか」
「はい・・・図書館にある古い王国貴族の記録を全て閲覧して・・・見つけるのに1年ほどかかりましたけど・・・」
「・・・」
「他に参考にした文献はあるかな?」
「無名の作家、エリーゼ・シルフィーが書いた日常を綴った短編に・・・このエリーゼという人は大魔導士様と仲が良かった人で、そこに魔法使い様という記述があって、その人の性格が伝えられていた大魔導士様と似ていて、・・・あ、最近ようやくその人が唯一大魔導士様と明言している著作を見つけました、亡くなる少し前に書いて流通させずに自分用に数冊だけ製本した「魔導士様との日々」っていう本です、最後の短編にこの本の事が書いてあってずっと読みたかったんです!、このエリーゼさんって人は実はエリーゼ・シェルダン様じゃないかと僕は思ってて・・・」
「エリたんかぁ・・・」
あ・・・コナンザ様が頭を抱えました。
「ルシーアちゃん・・・そのエリーゼ・シルフィーは僕の孫、エリーゼ・シェルダンで間違い無いと思う、それにしてもエリたん、本なんて書いてたんだ・・・知らなかった・・・」
「エリーゼさんの短編本は僕が確認したところでは16冊出ていて全部入手しました、長編は2冊かな、これも入手済みです、「魔導士様との日々」だけは希少過ぎて図書館にあるのですけど・・・」
「図書館に入るほどの本をエリたんが・・・」
「いえ、本当に知られていない作家だったようで、僕が図書館の司書さんと仲良くなって、しつこくその本を探して蔵書にしてくれるようにお願いしたんです、残念ながらそれは複製本でしたけど」
それから僕は参考にした文献を次々紹介しました、サウスウッド領での魔物討伐記録やラングレー王国の古本屋から取り寄せたお料理レシピ本、これを書いたのはリゼ・フェルド・・・おそらく白銀の大魔導士様・・・これを調べるの本当に苦労したんだぁ。
「・・・」
「すごい執念だな」
「・・・うん、ちょっと怖いのです」
わぁ・・・初めて聞くリーゼロッテ様の生声だぁ、予想していた声よりかわいいな、・・・あれ、みんな何故か僕を見てドン引きしています。
「よく分かった、その医療記録は回収して人目につかないところに保管する、それと申し訳ないが「魔導士様との日々」も回収させてもらう」
「・・・」
「そんな顔しないで、君ほどの変態・・・いや失礼・・・人間はそう現れるとは思わないが、後年誰かがそれを読んで「答え」に辿り着くかもしれないからね」
陛下に変態って言われましたぁ!。
「はい・・・」
「さて」
陛下が立ち上がってこちらに近付いて来ました。
「ルシーアくん、少し右手を見せてもらえるかな」
「あ、はいどうぞ」
僕は右手を差し出しました。
「うーん、ちっちゃい手だね・・・おやぁ、あれは何かな!」
陛下が僕の後ろに視線を向けて驚いた顔になっています、何だろう?。
僕も釣られて後ろを向きました。
カチッ・・・
「え?」
手首に触れる冷たい感触・・・僕が顔を前に戻すと・・・。
「・・・」
僕の右腕には銀色の腕輪が嵌っていました、白銀の大魔導士様が付けてるのより薄くて細いけど・・・金属の腕輪・・・。
「何・・・これ・・・やだ!、取って!・・・あぅ・・・外れない!・・・んっ・・・外れないよぉ!・・・」
フルフル・・・
「ごめんねルシーアくん、君はまだ幼いから騙されたり、誘拐されたり、脅されたりしてこの「秘密」を誰かに喋るかもしれない、だからこの腕輪はそうならない為のお守りだよ」
「い・・・嫌だ・・・お願い外して!」
「この腕輪は君がどこに居るか我々が分かるようになってる、それに転移魔法陣が刻んであって非常事態の時には白銀の大魔導士殿が転移して君のところに駆け付ける、腕輪に魔力を通して「助けて」って念じるだけでいいからね、あと通信機能も付いてるから大魔導士殿とお喋りが出来るよ」
「いやぁ・・・ぐすっ・・・わぁぁぁん!」
「泣き止んだかな」
「・・・はい、あの・・・」
「何だい?」
「ぐすっ・・・この腕輪、僕を殺したり・・・できるのですか・・・ひっく・・・」
「殺す事は出来ないね、そこまで高性能じゃ無いから」
よかったぁ・・・。
「激痛で泣き叫ぶくらいかな」
「ひぃっ・・・」
「それに秘密を誰かに話そうとすると、腕輪が作動して全身に激痛が・・・(ニヤリ)」
フルフル・・・
「でも安心して、君が自分を見失って暴れた時の安全対策だから意味も無く痛くしたりはしないよ」
「うぅ・・・これは・・・いつまで付けてなきゃいけないんですか・・・」
「あぁ、残念ながらそれは一度嵌めたら一生外れないんだ、誰か悪い奴に外されたら意味が無いからね、最初に謝ったのはこの件だ」
「わぁぁぁん!」
嫌だ、こんな腕輪を一生付けてなきゃいけないの?、そんなの嫌だ、・・・あぅ、また涙と鼻水が出てきたの・・・今まで隣で頭を撫でてくれていたマリアンヌ様が僕を抱きしめてくれました。
「腕輪の事は本当にすまない、君のお父上にも話は伝わっているし付ける事も・・・最初は反対されたがこちらが強くお願いしたら了承してくれた、そんな奴隷のような腕輪は嫌だろうがこれで君は長い寿命を生き続ける我々の仲間だ、お互い協力して楽しい人生を送ろう」
「・・・ぐすっ」
「帰りは白銀の大魔導士殿が家まで送ってくれる事になってるから、大好きな大魔導士様とお話しをするといい」
「・・・」
「帰ったな」
「泣きながらだけどな・・・、それにあんなに泣かせる必要は無かったんじゃないか?」
「騙したり酷い事をして我々に敵対しないか確認しようと言ったのはお前だろ」
「・・・」
「思ってたより大人しくていい子だった、嫌われただろうか・・・嫌われたよなぁ・・・心が痛いぞ」
「あの子の父親には説明してある、少し泣かせて我々に敵対しないか確認するってな、今夜にでも説明してくれるだろう」
「腕輪の件も酷いな、あれは一生外れないと思い込んでるぞ、正規の順番で四方から強い魔力を流すと外れる・・・だったか?」
「それは黙っておいた方がいいな、外されると居場所が分からなくなる」
「秘密を喋ると激痛がってのも嘘だし・・・あれも信じてるだろう、大人ってのは本当に嘘つきだな」
「ふふふ・・・」
「それにしても凄い子だった・・・、リゼちゃん好き過ぎるだろ!」
「あぁ、頭が良いのは間違いない、それにリゼたんへの執着は恐いくらいだった、あれだけの事を一人で調べて実行する行動力・・・あの子も将来大魔導士様って呼ばれるようになるだろう」
「黒衣の大魔導士殿から約350年、また一人増えたな・・・そういえば黒衣の・・・アンジェちゃんは今どこで何してるんだ?」
「ハンターをやって気ままに暮らしてるそうだ、あの子の貴族嫌いは相当だから仕方ない・・・時々リゼたんの家には遊びに来てるようだ」
「元気なら良かった、最後に話したのは50年以上前だから、たまには遊びに来いって伝えてくれよ」
「分かった、伝えておこう」
ルシーア・シェルダンさん(陛下とお話Ver)
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