129 / 222
Side - 15 - 69 - あれはほんもののろりこんだった -
しおりを挟む
Side - 15 - 69 - あれはほんもののろりこんだった -
「ふぁぁぁ、一昨日は楽しかったね、博士ぇ」
「昨日だろ・・・あ、そうか嬢ちゃんは日本に戻ってたんだな、弟くんの様子はどうだった?」
「うん、お買い物いっぱいしたの、ショッピングモールでお洋服買って、レストランで美味しい食事、それからゲームセンターで遊んだよ、動画見る?」
「・・・おい、何で弟くんは女装して泣いてるんだ・・・」
「あ、間違えた、こっちだ、ほら、ショッピングモール、田舎だけど賑やかでしょ」
「いや、さっきの映像が衝撃的過ぎて次のが頭に入ってこないんだが」
「コナンザがあまりにも可愛いから女装させたらどうかなって、女性用の可愛いお洋服買って、お家に帰って着せてみたの、本人は黒のフリルがいっぱい付いたゴシックドレスっぽい服が欲しいって言ってたんだけど、あれは教育に悪いからこっちの白とピンクのにしたの、お家に帰ってもお姉ちゃん酷い、黒い方がかっこいいのにって泣いてたけどね、その時の動画だよ」
「・・・」
「いやなんか言ってよ」
「なぁ」
「何?」
「1つくらい弟くんの欲しいもの買ってやれ、流石に不憫になってきたぞ」
「うーん、どうしようかなぁ・・・変な趣味に目覚めたら困るし・・・」
「いや黒のドレスが欲しいって言ってる時点で変な趣味に目覚めてるだろ」
「それでね、これがゲームセンターのやつ、あ、ゲームセンターっていうのは遊技場でね・・・」
「ここでも泣いてるじゃねぇか!」
「あぁ・・・これはUFOキャッチャーで・・・ほら、これで景品を掴んでこの穴に入れたらもらえるの、それでね、この大きなぬいぐるみが取れなくて泣いてるの、日本に居る弟の龍之介が取ってあげたけどなかなか泣き止まなくて」
「・・・」
私と博士は泊まっていたお部屋を出て一階のレストランに朝ごはんを食べに来ました、今日の午前中はこの周辺を散策してお昼過ぎにラングレー王国の港街に転移するのです!
「あれ、アメリア様」
「やぁ、理世ちゃん、博士、おはよう」
レストランでアメリア様がピザをもきゅもきゅ食べていました
「まだ居たのか」
「昨日は遅かったからこの宿に泊まったのだ、それでもし良かったら今日転移する予定の港まで一緒に行こうかなって思ってね、港までなら私が転移で連れて行ってあげるよ、博士は魔力を温存したいでしょ」
「助かるよ、次のギャラン大陸までは距離があるから不安だったんだ」
「ギャラン大陸にも転移させてあげようか?」
「大丈夫だ、一度魔力が不安定な状態で長距離転移を試しておきたいからな、ギャラン大陸へは俺の転移で行こう」
「そうか、私も旅に同行したかったのだが、明日はローゼリアで仕事なのだ」
「お仕事?、こっちでお仕事何されてるのです?」
「色々やってるよ、金貨を稼いでる、宰相の部下はこの前辞めたから今はとある貴族家で諜報活動、それから銀級のハンター、・・・掃除屋もしているね」
「掃除屋?」
「理世ちゃんにはスイーパーって言った方が分かりやすいかな、魔導列車のローゼリア中央駅あるでしょ、西出口の掲示板に依頼者が「サイ」「フェル」「ツェ」って文字と連絡先を書き込むの、そしたら裏世界の掃除屋が現れて、騎士団や衛兵が相手にしてくれないような仕事を引き受ける」
「・・・アメリア様、それどこかで聞いた事があるんだけど」
「やはり知ってたかぁ、ちょっと古い漫画だけど映画も作られてたよね、シティハ⚪︎ター、私はあれを真似てローゼリアで活動してるのだ、もう10年ほどやってるかな、私は少年ジャ⚪︎プに第一話が掲載された時から愛読しているのだよ、男性の姿で活動していて名前はもちろん「リョウ」だ・・・ふふふ」
「待て、裏の世界で結構な噂になってるぞ、人探しから警護、殺人まで何でも請け負う腕の良い掃除屋っていう奴らが居るってな、複数の人間が所属する組織って言われてるが・・・アメリア嬢ちゃんだったのか」
「その通り、良い稼ぎになってるよ、組織だと思われてるのは依頼ごとに姿を変えてるからだろうね」
「それにしても何で宰相の部下なんてやってたんだ?」
「あの宰相はロリコン・・・幼女趣味でね、リーゼロッテにえらく執着してたんだよ、・・・泣かせたい、身体中を舐め回したいって言ってたな、理世ちゃんは当時まだ腕輪を付けてなかったから心配でね、危なくなったら宰相を暗殺しようかと思って近くに居たのだよ、それに金払いも良かったからいい小遣い稼ぎになった」
「そうだったの・・・っていうか宰相さんってそんな人だったのです?」
「あぁ、あれは本物のロリコンだった」
「嬢ちゃん、ワインをえらく沢山買ったんだな」
「うん、すっごく美味しいからね、この土地でしか買えない限定ボトルって書いてあったよ、私が夜に飲むやつと日本のお父さんにお土産」
「日本にでも置いて行くのか?」
「違うよ、それっ!」
シュッ・・・
「お、理世ちゃん、それはストレージかな?」
「なんちゃってストレージだよ、あれを現実に作ろうとしたけどダメだったの、容量無制限ってどうするの!、液体入れるのは無理でしょ!って感じ、コルトにある私のお家・・・寝室に転移させただけだよ、だから沢山転移させるとお部屋が大変な事になってシャルロットさんに怒られる」
「あぁ、私もラノベや異世界小説を読んで出来るかなと思ったから試したが無理だった、大型のコインロッカー程度が限界で、魔力を馬鹿みたいに使うし中の時間経過が止められないポンコツだったのだ、だがマジックバックと共に一度はやってみたい異世界ロマンだね」
「すっごく分かるのです!、憧れるよね、ストレージやマジックバック!」
「何の話してるんだ?」
「あ、博士ぇ、実は日本の小説にね・・・」
「そりゃ無理だろ、物の理(ことわり)を無視するにも程がある」
「そうなのだ、あれは完全に質量保存の法則に喧嘩を売っている、転移系の魔法とは別物なのだ」
「やっぱり無理かぁ・・・私はデータの圧縮と解凍みたいな感じで攻めてみたけど無理だったのです」
「まぁ今は無理でもこの3人が本気で知恵を出し合ったらいけるかもな」
「そうなるといいなぁ・・・」
「昨日到着したお昼過ぎの時間帯も綺麗だったけど、ここって朝もいい雰囲気だね」
「そうだろ、ここまで来るのに不便でな、人里離れた山を越えないと来れない、だから景色が素晴らしいのに観光客もあまり来ないな、このセフィーロの街は主にワインの製造販売で潤ってる、大陸中に出荷してるぞ、俺のレストランは地元の奴らの飲み食いに利用されてるだけだからあまり儲けが無いが、運送業もやってて、俺の転移を密かに使ってワインを各地に送ってる、輸送費が浮いて大儲けだ」
「博士えげつない事するね、お金持ちなんだからそんな事しなくても・・・」
「いやこれは物質転移の検証実験も兼ねてる、いずれは魔法陣同士を繋いで人間を魔導士の力無しで転移させる大規模転移網を構築するつもりだ、嬢ちゃんがコルトの街で見せてくれた魔法陣を見て閃いた、だからもっと規模が大きくなったら嬢ちゃんも実験に協力しろ、共同経営と行こうじゃないか」
「面白そうだね、うん、いいよ」
「私も従業員として参加させて欲しいな、少し興味があるのだ」
「いいぞ、アメリア嬢ちゃんなら大歓迎だ、実はこっちから頼もうと思ってたんだ」
「それにしても静かだね、青い空、緑の葡萄畑、遠くに見える丘には糸杉の並木道・・・私もここに拠点作ろうかな・・・」
「そんな事言ってると次の港街にも拠点が欲しくなるだろうな」
「あぁ、あそこも美しい街なのだ」
「へー、どんなところなのです?」
「理世ちゃんにも分かるように説明すると・・・水の都、ベネツィアに凄く似た街だよ、水路が発達してて、ゴンドラが沢山行き来してるね」
「わぁ、私ベネツィアに一度行ってみたかったんだぁ!、楽しみ!」
「ふぁぁぁ、一昨日は楽しかったね、博士ぇ」
「昨日だろ・・・あ、そうか嬢ちゃんは日本に戻ってたんだな、弟くんの様子はどうだった?」
「うん、お買い物いっぱいしたの、ショッピングモールでお洋服買って、レストランで美味しい食事、それからゲームセンターで遊んだよ、動画見る?」
「・・・おい、何で弟くんは女装して泣いてるんだ・・・」
「あ、間違えた、こっちだ、ほら、ショッピングモール、田舎だけど賑やかでしょ」
「いや、さっきの映像が衝撃的過ぎて次のが頭に入ってこないんだが」
「コナンザがあまりにも可愛いから女装させたらどうかなって、女性用の可愛いお洋服買って、お家に帰って着せてみたの、本人は黒のフリルがいっぱい付いたゴシックドレスっぽい服が欲しいって言ってたんだけど、あれは教育に悪いからこっちの白とピンクのにしたの、お家に帰ってもお姉ちゃん酷い、黒い方がかっこいいのにって泣いてたけどね、その時の動画だよ」
「・・・」
「いやなんか言ってよ」
「なぁ」
「何?」
「1つくらい弟くんの欲しいもの買ってやれ、流石に不憫になってきたぞ」
「うーん、どうしようかなぁ・・・変な趣味に目覚めたら困るし・・・」
「いや黒のドレスが欲しいって言ってる時点で変な趣味に目覚めてるだろ」
「それでね、これがゲームセンターのやつ、あ、ゲームセンターっていうのは遊技場でね・・・」
「ここでも泣いてるじゃねぇか!」
「あぁ・・・これはUFOキャッチャーで・・・ほら、これで景品を掴んでこの穴に入れたらもらえるの、それでね、この大きなぬいぐるみが取れなくて泣いてるの、日本に居る弟の龍之介が取ってあげたけどなかなか泣き止まなくて」
「・・・」
私と博士は泊まっていたお部屋を出て一階のレストランに朝ごはんを食べに来ました、今日の午前中はこの周辺を散策してお昼過ぎにラングレー王国の港街に転移するのです!
「あれ、アメリア様」
「やぁ、理世ちゃん、博士、おはよう」
レストランでアメリア様がピザをもきゅもきゅ食べていました
「まだ居たのか」
「昨日は遅かったからこの宿に泊まったのだ、それでもし良かったら今日転移する予定の港まで一緒に行こうかなって思ってね、港までなら私が転移で連れて行ってあげるよ、博士は魔力を温存したいでしょ」
「助かるよ、次のギャラン大陸までは距離があるから不安だったんだ」
「ギャラン大陸にも転移させてあげようか?」
「大丈夫だ、一度魔力が不安定な状態で長距離転移を試しておきたいからな、ギャラン大陸へは俺の転移で行こう」
「そうか、私も旅に同行したかったのだが、明日はローゼリアで仕事なのだ」
「お仕事?、こっちでお仕事何されてるのです?」
「色々やってるよ、金貨を稼いでる、宰相の部下はこの前辞めたから今はとある貴族家で諜報活動、それから銀級のハンター、・・・掃除屋もしているね」
「掃除屋?」
「理世ちゃんにはスイーパーって言った方が分かりやすいかな、魔導列車のローゼリア中央駅あるでしょ、西出口の掲示板に依頼者が「サイ」「フェル」「ツェ」って文字と連絡先を書き込むの、そしたら裏世界の掃除屋が現れて、騎士団や衛兵が相手にしてくれないような仕事を引き受ける」
「・・・アメリア様、それどこかで聞いた事があるんだけど」
「やはり知ってたかぁ、ちょっと古い漫画だけど映画も作られてたよね、シティハ⚪︎ター、私はあれを真似てローゼリアで活動してるのだ、もう10年ほどやってるかな、私は少年ジャ⚪︎プに第一話が掲載された時から愛読しているのだよ、男性の姿で活動していて名前はもちろん「リョウ」だ・・・ふふふ」
「待て、裏の世界で結構な噂になってるぞ、人探しから警護、殺人まで何でも請け負う腕の良い掃除屋っていう奴らが居るってな、複数の人間が所属する組織って言われてるが・・・アメリア嬢ちゃんだったのか」
「その通り、良い稼ぎになってるよ、組織だと思われてるのは依頼ごとに姿を変えてるからだろうね」
「それにしても何で宰相の部下なんてやってたんだ?」
「あの宰相はロリコン・・・幼女趣味でね、リーゼロッテにえらく執着してたんだよ、・・・泣かせたい、身体中を舐め回したいって言ってたな、理世ちゃんは当時まだ腕輪を付けてなかったから心配でね、危なくなったら宰相を暗殺しようかと思って近くに居たのだよ、それに金払いも良かったからいい小遣い稼ぎになった」
「そうだったの・・・っていうか宰相さんってそんな人だったのです?」
「あぁ、あれは本物のロリコンだった」
「嬢ちゃん、ワインをえらく沢山買ったんだな」
「うん、すっごく美味しいからね、この土地でしか買えない限定ボトルって書いてあったよ、私が夜に飲むやつと日本のお父さんにお土産」
「日本にでも置いて行くのか?」
「違うよ、それっ!」
シュッ・・・
「お、理世ちゃん、それはストレージかな?」
「なんちゃってストレージだよ、あれを現実に作ろうとしたけどダメだったの、容量無制限ってどうするの!、液体入れるのは無理でしょ!って感じ、コルトにある私のお家・・・寝室に転移させただけだよ、だから沢山転移させるとお部屋が大変な事になってシャルロットさんに怒られる」
「あぁ、私もラノベや異世界小説を読んで出来るかなと思ったから試したが無理だった、大型のコインロッカー程度が限界で、魔力を馬鹿みたいに使うし中の時間経過が止められないポンコツだったのだ、だがマジックバックと共に一度はやってみたい異世界ロマンだね」
「すっごく分かるのです!、憧れるよね、ストレージやマジックバック!」
「何の話してるんだ?」
「あ、博士ぇ、実は日本の小説にね・・・」
「そりゃ無理だろ、物の理(ことわり)を無視するにも程がある」
「そうなのだ、あれは完全に質量保存の法則に喧嘩を売っている、転移系の魔法とは別物なのだ」
「やっぱり無理かぁ・・・私はデータの圧縮と解凍みたいな感じで攻めてみたけど無理だったのです」
「まぁ今は無理でもこの3人が本気で知恵を出し合ったらいけるかもな」
「そうなるといいなぁ・・・」
「昨日到着したお昼過ぎの時間帯も綺麗だったけど、ここって朝もいい雰囲気だね」
「そうだろ、ここまで来るのに不便でな、人里離れた山を越えないと来れない、だから景色が素晴らしいのに観光客もあまり来ないな、このセフィーロの街は主にワインの製造販売で潤ってる、大陸中に出荷してるぞ、俺のレストランは地元の奴らの飲み食いに利用されてるだけだからあまり儲けが無いが、運送業もやってて、俺の転移を密かに使ってワインを各地に送ってる、輸送費が浮いて大儲けだ」
「博士えげつない事するね、お金持ちなんだからそんな事しなくても・・・」
「いやこれは物質転移の検証実験も兼ねてる、いずれは魔法陣同士を繋いで人間を魔導士の力無しで転移させる大規模転移網を構築するつもりだ、嬢ちゃんがコルトの街で見せてくれた魔法陣を見て閃いた、だからもっと規模が大きくなったら嬢ちゃんも実験に協力しろ、共同経営と行こうじゃないか」
「面白そうだね、うん、いいよ」
「私も従業員として参加させて欲しいな、少し興味があるのだ」
「いいぞ、アメリア嬢ちゃんなら大歓迎だ、実はこっちから頼もうと思ってたんだ」
「それにしても静かだね、青い空、緑の葡萄畑、遠くに見える丘には糸杉の並木道・・・私もここに拠点作ろうかな・・・」
「そんな事言ってると次の港街にも拠点が欲しくなるだろうな」
「あぁ、あそこも美しい街なのだ」
「へー、どんなところなのです?」
「理世ちゃんにも分かるように説明すると・・・水の都、ベネツィアに凄く似た街だよ、水路が発達してて、ゴンドラが沢山行き来してるね」
「わぁ、私ベネツィアに一度行ってみたかったんだぁ!、楽しみ!」
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説


忌むべき番
藍田ひびき
恋愛
「メルヴィ・ハハリ。お前との婚姻は無効とし、国外追放に処す。その忌まわしい姿を、二度と俺に見せるな」
メルヴィはザブァヒワ皇国の皇太子ヴァルラムの番だと告げられ、強引に彼の後宮へ入れられた。しかしヴァルラムは他の妃のもとへ通うばかり。さらに、真の番が見つかったからとメルヴィへ追放を言い渡す。
彼は知らなかった。それこそがメルヴィの望みだということを――。
※ 8/4 誤字修正しました。
※ なろうにも投稿しています。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下
akechi
ファンタジー
ルル8歳
赤子の時にはもう孤児院にいた。
孤児院の院長はじめ皆がいい人ばかりなので寂しくなかった。それにいつも孤児院にやってくる男性がいる。何故か私を溺愛していて少々うざい。
それに貴方…国王陛下ですよね?
*コメディ寄りです。
不定期更新です!

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

私はモブのはず
シュミー
恋愛
私はよくある乙女ゲーのモブに転生をした。
けど
モブなのに公爵家。そしてチート。さらには家族は美丈夫で、自慢じゃないけど、私もその内に入る。
モブじゃなかったっけ?しかも私のいる公爵家はちょっと特殊ときている。もう一度言おう。
私はモブじゃなかったっけ?
R-15は保険です。
ちょっと逆ハー気味かもしれない?の、かな?見る人によっては変わると思う。
注意:作者も注意しておりますが、誤字脱字が限りなく多い作品となっております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる