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Side - 184 - 13 - たのしいぼうけんのはじまり -
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Side - 184 - 13 - たのしいぼうけんのはじまり -
「ひゃー、おっきい家だなぁ、しかも王都の一等地!」
「うん、小さな頃おばあ樣と一度来た事があるけど、更に大きくなってると・・・思う」
僕は門のところに行き、警備している騎士様に自分が分家のアンジェリカ・シェルダンであり、ジェーンさんは護衛のハンター、当主様に緊急で伝えたい事があると話しました。
最初は信じてもらえませんでしたが騎士団長さんが僕の幼い頃の髪と目の色を覚えていてくれて、しばらく詰所で待たされた後お屋敷に通されました。
「じゃぁジェーンさん、行ってくるね」
「頑張ってね」
ジェーンさんは控え室で待っていてくれるそうで、僕は長い廊下を歩いて客間に通されました、お部屋の中は高価そうな調度品が置かれています・・・長旅の後だったから念の為に宿で水を浴び新品のお洋服に着替えてきたので臭くはない筈!。
ソファには大柄な男性が座っていました、お母様の従兄弟にあたる現シェルダン家当主様です、・・・威圧感のあるお顔・・・怖いです、確かお名前は・・・ロバート様だったかな?。
「お時間をとって頂きありがとうございます、僕・・・私が幼い頃に一度お目にかかった事があると思いますが・・・アンジェリカ・シェルダン・・・でしゅ」
あぅ、最後に噛んでしまいました・・・淑女の礼は綺麗に出来たのに!。
「・・・洗練された身のこなし、その顔立ち、確かにアンジェちゃんだな、実際に会うまで信じられなかったよ・・・」
「え?」
「分家から連絡があってね、1年以上前になるかな、君が失踪した、男と遊び呆けていたから駆け落ちかもしれないと・・・、君と会ってそれは嘘だと確信したよ、見た目が幼女と遊び歩く男って・・・」
呆れました、お父様・・・もうあの男でいいのです!、あの男は僕を男好きのふしだらな女と本家に報告していたようです!、許せません!。
「あの・・・当主様・・・」
「もう・・・おじさまとは呼んでくれないのかな?」
「おじさま・・・」
「私に何か報告したい事があるんだろう、言ってみなさい」
僕はおじさまに全てお話ししました。
あの男が具合の悪いお母様に執務を全て押し付けていた事。
そのせいでお母様が倒れた事。
毎日のように遊び歩いて散財していた事。
お金持ちの貴族に妹を売ろうとしていた事。
それを聞いた僕は本家の大伯母様にお手紙で助けを求めようとしたけれど見つかってしまい酷く殴られた事。
命の危険を感じて家から逃げ出した事。
一年以上家から離れた街の路地裏に隠れてゴミを漁って生活をしていた事。
気力や体力が限界だった時、ハンターの女性に拾われ、王都まで連れてきてもらった事。
妹がどうなっているのか全く分からなくて心配な事。
おじさまに話し終えた時、午後の穏やかな陽射しが入っていたこの客間は猛吹雪が吹き荒れているような・・・そんな感じになっています、寒いです!。
「・・・おのれ・・・あの男、我々を騙していたのか!」
「・・・ど・・・どういう事なのでしょう?」
「あぁ、実は君の父親から・・・」
・・・おじさまのお話は現実とは全く違っていました。
4年前から愛する妻の具合が悪く、看病のためにしばらく仕事を休ませて欲しいと言ってきた。
医者から高額な薬が必要だと言われて生活が苦しい、援助して欲しいと要請があり多額の援助をしていた。
妻は自分以外の顔を見ると酷く錯乱する為、見舞いなどの訪問は遠慮して欲しいと言われた。
上の娘が男を漁って遊び歩いている、教育に失敗して申し訳ないと言われた。
その後僕が失踪したと連絡があった。
妹が偶然出会った金持ち貴族の令息に一目惚れし、どうしても結婚したいと言い出して王都にある先方の屋敷に押しかけた。
先方は仕方ないと言って、結婚まで一緒に住まわせるようにした。
妹は半年ほど前から先方の家に住んでいる。
「エメリーナちゃん・・・あの子、結婚嫌がってたのに!、無理矢理連れて行かれたんだ!、早く助けてあげないと!」
「落ち着いてアンジェちゃん、状況は分かった、すぐに向こうの屋敷に連絡を出して私が会いに行く、それと・・・お家の事、知らなかったとはいえすまなかった、今日からここでゆっくり過ごしてくれ」
「いえ、・・・ジェーンさんが・・・僕を拾ってくれたハンターの女性が待っているので・・・、それに宿をとっているからまた明日ここに来ます」
「そうか、じゃぁ送らせるから宿を教えてくれ、リーナちゃんの事は心配だろうが今から私が行って確認して来るから安心して・・・」
「・・・はい、おねがいします、おじさま」
「どうだった?」
「うん、おじさまに全部話した、相当怒ってた・・・っていうか全然違う話が本家の方に伝わってた、僕、男遊びの挙句に駆け落ちした事になってたし!」
「その男は幼女趣味でもあるの?」
「そうだよね、僕、見た目がこんななのによくそんな嘘が言えたよ・・・」
「かんぱーい!」
「美味しい!」
「そうでしょうそうでしょう、人(ジェーン)のお金で食べる料理は絶品でしょ!」
「むぅ・・・僕だって後ろで魔法を撃って稼ぎましたぁ!」
「冗談だよー、王都の食事は初めて?・・・じゃないか」
「ううん、こういうお店は初めて!、王都に来た時は本家で食事したから・・・」
「そりゃそうだね、お貴族様がこんなとこで食べてたら逆に驚きだ」
「でもジェーンさん、びっくりしたよ、王都のギルド長から呼ばれるんだもん、それで金級に昇格って!」
「まぁ、前からそのレベルには達してたんだよね、でも金級になるとお貴族様からの指名も増えるし、面倒な依頼も断れない、私みたいな大陸中をフラフラしてるハンターは銀級のままの方が都合が良かったの」
「そうなんだ・・・」
「うん、今回も断るつもりだったんだけどね、夢に向けてお金を貯めてもいいかなって思ったの、老後に備えて田舎で家を買う!ってやつ、金級の方が稼げるからね」
「お貴族様って・・・ジェーンさんもそのお貴族様だったんじゃん!、なんで僕に黙ってたのさ!」
「普通言いふらさないでしょ、私は貴族だ、どうだ偉いだろ!、って、・・・まぁ言ってる奴はいるけどね、大概そんな奴はクズだから」
「ジェーンさんの本名って、ジェニファー・チッチャイコスキーっていうんだよね、もしかして魔法騎士様をいっぱい輩出してるあの名門貴族家のお嬢様?」
「そうだよー、よく知ってるね、そこの長女だよ、本当は跡取りなんだけどそれは妹や弟に譲ったの、貴族家当主って柄じゃないし、世界中を自由に旅するのが小さい頃からの夢だったんだぁ、お父様やお母様は心配してたけど私のしたい事ならって許してくれた、いい両親もって幸せだよ・・・おっとごめんね」
「いやいいよ、うちの父親本当にクズだから、だって娘を気絶するまで殴るし、お金で売ったんだよ、死ねばいいのに!」
「まぁあんな事されたんじゃ無理ないか・・・他人が話を聞いただけでもクズだって思うもんね」
「そういえばジェーンさんの家ってシェルダンの遠縁なんだっけ?」
「そう、昔から付き合いはあったみたい、うちって昔借金まみれになって潰れかけたんだよねー、その時の女当主が小さい頃にメイドで雇ってもらって凄くお世話になったらしい」
「そんな事があったの?」
「残ってた昔の日記を読んだら色々書かれてたよ・・・着任して間がない頃、当主様の執務室をお掃除してたらお漏らしをして恥ずかしかった、とか、お屋敷のみんなにとても可愛がってもらった、お嬢様からお菓子をもらった、美味しい!、・・・そんな事がいっぱい書かれてた、凄く楽しかったんだろうなーって・・・」
「・・・」
「その時のシェルダンのお嬢様が白銀の大魔導士様、もらったお菓子の箱が家宝になってまだウチに残ってる、「アリスティアちゃんへ、お菓子をどうぞ」って書かれた直筆のメッセージカードも残ってるよ、その事を生涯自慢していたらしい、「白銀の大魔導師様にメイドとしてお仕えした」ってね」
「わぁ・・・」
「それに我が家の家訓で一番新しいのは「シェルダンが「善」である限り、危機の時は駆けつけ大恩を返せ」ってね、私は知らなかったとはいえ家訓を守った事になるね」
「明日はまた本家のお屋敷に行くんでしょ、その後なんだけど西ハンターギルドに前から出てた依頼・・・ランサー大陸の現地調査ってやつ、行かない?、報酬が凄く良いし、魔物は居るけど倒す必要はないらしい、数と種類を調べて報告するだけ、2人で対等なパーティー組んだ記念にどうかな?、期限は無いみたいだからアンジェのお家が落ち着いてからでもいいと思う」
「うん、やる!、王都での初依頼だね、明日の状況次第だけど妹の無事を確認できたらやろう!、妹と一緒に住みたいんだぁ、いつまでも本家のお世話になるのも迷惑だろうし・・・とにかくお金を稼がなきゃ!」
「よし、決まりだね、楽しい冒険の始まりだ!、・・・さて、ご飯べ終わったから今日は宿に帰って寝ようか」
「うん!」
「ひゃー、おっきい家だなぁ、しかも王都の一等地!」
「うん、小さな頃おばあ樣と一度来た事があるけど、更に大きくなってると・・・思う」
僕は門のところに行き、警備している騎士様に自分が分家のアンジェリカ・シェルダンであり、ジェーンさんは護衛のハンター、当主様に緊急で伝えたい事があると話しました。
最初は信じてもらえませんでしたが騎士団長さんが僕の幼い頃の髪と目の色を覚えていてくれて、しばらく詰所で待たされた後お屋敷に通されました。
「じゃぁジェーンさん、行ってくるね」
「頑張ってね」
ジェーンさんは控え室で待っていてくれるそうで、僕は長い廊下を歩いて客間に通されました、お部屋の中は高価そうな調度品が置かれています・・・長旅の後だったから念の為に宿で水を浴び新品のお洋服に着替えてきたので臭くはない筈!。
ソファには大柄な男性が座っていました、お母様の従兄弟にあたる現シェルダン家当主様です、・・・威圧感のあるお顔・・・怖いです、確かお名前は・・・ロバート様だったかな?。
「お時間をとって頂きありがとうございます、僕・・・私が幼い頃に一度お目にかかった事があると思いますが・・・アンジェリカ・シェルダン・・・でしゅ」
あぅ、最後に噛んでしまいました・・・淑女の礼は綺麗に出来たのに!。
「・・・洗練された身のこなし、その顔立ち、確かにアンジェちゃんだな、実際に会うまで信じられなかったよ・・・」
「え?」
「分家から連絡があってね、1年以上前になるかな、君が失踪した、男と遊び呆けていたから駆け落ちかもしれないと・・・、君と会ってそれは嘘だと確信したよ、見た目が幼女と遊び歩く男って・・・」
呆れました、お父様・・・もうあの男でいいのです!、あの男は僕を男好きのふしだらな女と本家に報告していたようです!、許せません!。
「あの・・・当主様・・・」
「もう・・・おじさまとは呼んでくれないのかな?」
「おじさま・・・」
「私に何か報告したい事があるんだろう、言ってみなさい」
僕はおじさまに全てお話ししました。
あの男が具合の悪いお母様に執務を全て押し付けていた事。
そのせいでお母様が倒れた事。
毎日のように遊び歩いて散財していた事。
お金持ちの貴族に妹を売ろうとしていた事。
それを聞いた僕は本家の大伯母様にお手紙で助けを求めようとしたけれど見つかってしまい酷く殴られた事。
命の危険を感じて家から逃げ出した事。
一年以上家から離れた街の路地裏に隠れてゴミを漁って生活をしていた事。
気力や体力が限界だった時、ハンターの女性に拾われ、王都まで連れてきてもらった事。
妹がどうなっているのか全く分からなくて心配な事。
おじさまに話し終えた時、午後の穏やかな陽射しが入っていたこの客間は猛吹雪が吹き荒れているような・・・そんな感じになっています、寒いです!。
「・・・おのれ・・・あの男、我々を騙していたのか!」
「・・・ど・・・どういう事なのでしょう?」
「あぁ、実は君の父親から・・・」
・・・おじさまのお話は現実とは全く違っていました。
4年前から愛する妻の具合が悪く、看病のためにしばらく仕事を休ませて欲しいと言ってきた。
医者から高額な薬が必要だと言われて生活が苦しい、援助して欲しいと要請があり多額の援助をしていた。
妻は自分以外の顔を見ると酷く錯乱する為、見舞いなどの訪問は遠慮して欲しいと言われた。
上の娘が男を漁って遊び歩いている、教育に失敗して申し訳ないと言われた。
その後僕が失踪したと連絡があった。
妹が偶然出会った金持ち貴族の令息に一目惚れし、どうしても結婚したいと言い出して王都にある先方の屋敷に押しかけた。
先方は仕方ないと言って、結婚まで一緒に住まわせるようにした。
妹は半年ほど前から先方の家に住んでいる。
「エメリーナちゃん・・・あの子、結婚嫌がってたのに!、無理矢理連れて行かれたんだ!、早く助けてあげないと!」
「落ち着いてアンジェちゃん、状況は分かった、すぐに向こうの屋敷に連絡を出して私が会いに行く、それと・・・お家の事、知らなかったとはいえすまなかった、今日からここでゆっくり過ごしてくれ」
「いえ、・・・ジェーンさんが・・・僕を拾ってくれたハンターの女性が待っているので・・・、それに宿をとっているからまた明日ここに来ます」
「そうか、じゃぁ送らせるから宿を教えてくれ、リーナちゃんの事は心配だろうが今から私が行って確認して来るから安心して・・・」
「・・・はい、おねがいします、おじさま」
「どうだった?」
「うん、おじさまに全部話した、相当怒ってた・・・っていうか全然違う話が本家の方に伝わってた、僕、男遊びの挙句に駆け落ちした事になってたし!」
「その男は幼女趣味でもあるの?」
「そうだよね、僕、見た目がこんななのによくそんな嘘が言えたよ・・・」
「かんぱーい!」
「美味しい!」
「そうでしょうそうでしょう、人(ジェーン)のお金で食べる料理は絶品でしょ!」
「むぅ・・・僕だって後ろで魔法を撃って稼ぎましたぁ!」
「冗談だよー、王都の食事は初めて?・・・じゃないか」
「ううん、こういうお店は初めて!、王都に来た時は本家で食事したから・・・」
「そりゃそうだね、お貴族様がこんなとこで食べてたら逆に驚きだ」
「でもジェーンさん、びっくりしたよ、王都のギルド長から呼ばれるんだもん、それで金級に昇格って!」
「まぁ、前からそのレベルには達してたんだよね、でも金級になるとお貴族様からの指名も増えるし、面倒な依頼も断れない、私みたいな大陸中をフラフラしてるハンターは銀級のままの方が都合が良かったの」
「そうなんだ・・・」
「うん、今回も断るつもりだったんだけどね、夢に向けてお金を貯めてもいいかなって思ったの、老後に備えて田舎で家を買う!ってやつ、金級の方が稼げるからね」
「お貴族様って・・・ジェーンさんもそのお貴族様だったんじゃん!、なんで僕に黙ってたのさ!」
「普通言いふらさないでしょ、私は貴族だ、どうだ偉いだろ!、って、・・・まぁ言ってる奴はいるけどね、大概そんな奴はクズだから」
「ジェーンさんの本名って、ジェニファー・チッチャイコスキーっていうんだよね、もしかして魔法騎士様をいっぱい輩出してるあの名門貴族家のお嬢様?」
「そうだよー、よく知ってるね、そこの長女だよ、本当は跡取りなんだけどそれは妹や弟に譲ったの、貴族家当主って柄じゃないし、世界中を自由に旅するのが小さい頃からの夢だったんだぁ、お父様やお母様は心配してたけど私のしたい事ならって許してくれた、いい両親もって幸せだよ・・・おっとごめんね」
「いやいいよ、うちの父親本当にクズだから、だって娘を気絶するまで殴るし、お金で売ったんだよ、死ねばいいのに!」
「まぁあんな事されたんじゃ無理ないか・・・他人が話を聞いただけでもクズだって思うもんね」
「そういえばジェーンさんの家ってシェルダンの遠縁なんだっけ?」
「そう、昔から付き合いはあったみたい、うちって昔借金まみれになって潰れかけたんだよねー、その時の女当主が小さい頃にメイドで雇ってもらって凄くお世話になったらしい」
「そんな事があったの?」
「残ってた昔の日記を読んだら色々書かれてたよ・・・着任して間がない頃、当主様の執務室をお掃除してたらお漏らしをして恥ずかしかった、とか、お屋敷のみんなにとても可愛がってもらった、お嬢様からお菓子をもらった、美味しい!、・・・そんな事がいっぱい書かれてた、凄く楽しかったんだろうなーって・・・」
「・・・」
「その時のシェルダンのお嬢様が白銀の大魔導士様、もらったお菓子の箱が家宝になってまだウチに残ってる、「アリスティアちゃんへ、お菓子をどうぞ」って書かれた直筆のメッセージカードも残ってるよ、その事を生涯自慢していたらしい、「白銀の大魔導師様にメイドとしてお仕えした」ってね」
「わぁ・・・」
「それに我が家の家訓で一番新しいのは「シェルダンが「善」である限り、危機の時は駆けつけ大恩を返せ」ってね、私は知らなかったとはいえ家訓を守った事になるね」
「明日はまた本家のお屋敷に行くんでしょ、その後なんだけど西ハンターギルドに前から出てた依頼・・・ランサー大陸の現地調査ってやつ、行かない?、報酬が凄く良いし、魔物は居るけど倒す必要はないらしい、数と種類を調べて報告するだけ、2人で対等なパーティー組んだ記念にどうかな?、期限は無いみたいだからアンジェのお家が落ち着いてからでもいいと思う」
「うん、やる!、王都での初依頼だね、明日の状況次第だけど妹の無事を確認できたらやろう!、妹と一緒に住みたいんだぁ、いつまでも本家のお世話になるのも迷惑だろうし・・・とにかくお金を稼がなきゃ!」
「よし、決まりだね、楽しい冒険の始まりだ!、・・・さて、ご飯べ終わったから今日は宿に帰って寝ようか」
「うん!」
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