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Side - 15 - 24 - はんにばる -
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Side - 15 - 24 - はんにばる -
「倉理須(くらりす)さん!、・・・あ、・・・優美ちゃん!、って呼んでも良いかな?、あまり話してなかったけど同期だし!、第1生物研究室とお仕事、合同になっちゃったね、よろしく!」
「・・・う、・・・うん・・・よろしくね」
「今日のお昼定食は生姜焼きかぁ、栄養いっぱい摂ってこれから待ってるハードな毎日に備えようね、でもメインのお仕事は人数が多い第1研究室だから、ウチはまたお手伝いになるのかなぁ、あーん、近くで見たいよぅ、宇宙生物!」
「・・・ねぇ、川崎さん・・・あの・・・」
「須華莉(すかり)って呼んで!、優美ちゃん」
「・・・須華莉さん・・・」
「なぁに」
「・・・怖くないの・・・その、宇宙人?・・・未知の生物、・・・危ない病気とか・・・」
「特に怖くはないかなぁ、・・・ワクワクしてるよ!、怖いって言うなら優美ちゃんのところの・・・第1研究室の室長、礼久田(れくた)博士!、あの人の方が怖いよ、よく一緒にいて平気だね・・・」
「いや・・・顔は怖いけど・・・良い人だと思う・・・よ」
「いやいや!、私と同期で内定してたのに辞退した子、言ってたよ、面接官が怖かったって、何よ、「君は羊を飼っていた事があるかね?」「人間を食べてみたいと思った事は?」って・・・、みんなに質問してたらしいじゃん!」
「・・・あれは博士の・・・趣味っていうか・・・人を怖がらせて・・・楽しんでるの」
「いやー私もビビったよ、噛みつかれたり顔の皮を剥がされるんじゃないかって本気で思ったし!」
「・・・クラリース・・・くん・・・」
「ひぃっ!」
「・・・あ、博士・・・びっくりするので・・・急に後ろから話しかけないでください!・・・あら・・・博士も今からお昼ですか?」
「・・・あぁ、・・・君達は・・・昼定食か・・・ククッ・・・私は・・・肝臓を・・・野菜と一緒に食ってやることにするよ・・・ジュルッ・・・」
ボソッ「・・・須華莉さん怖がらないで・・・、訳すと、「君達の昼定食美味しそうだね、私はレバニラ炒めにしようかな」・・・って言ってるの」
「・・・(優美ちゃんなんで分かるの、さすが生物研究室のレクター博士とクラリスって呼ばれてるだけあるわー)」
私の名前は礼久田羽仁春(れくたはにはる)、国立宇宙生物科学研究所、第1生物研究室の室長をやらせてもらっている、部下は4名、私を含めると5名だね、隣の第2生物研究室の2人も入れると7名が生物研究室の研究員という事になるかな。
私は小さな頃から宇宙に興味があり、子供の頃から星を見るのが好きだった、大切にしていた惑星図鑑を肌身離さず持ち歩き、高校時代にはアルバイトに精を出し天体望遠鏡を買ったほどだ。
同時に恩師の影響で生物学も専攻して私の知識欲を大いに満たしてくれた、その好きがいつの間にか仕事になり、今、この研究室の室長を任される程になった、だが、まさか私が室長の時にこのような世界を揺るがす大事件が起きるなどとは夢にも思わなかったな・・・。
「礼久田室長、お疲れ様、休憩かな・・・」
「あぁ、一服してるところだ、体に悪いとは思っているんだが、なかなかやめられない、もうすぐここの屋上はもちろん、所内は全面禁煙になる、金もかかるし、やめ時かな」
「うちの川崎くんを揶揄うのはいい加減やめてくれないかな、彼女本気で怖がってるぞ」
「ハハハ、最近じゃセクハラ扱いされそうだが、人が怖がっているのを見るのは実に面白い、・・・自分でもこのキャラは気に入っているのだよ・・・茂留田くん・・・」
「分かっていても怖いなぁ・・・心臓を喰われそうだ・・・」
「それに海外でもウケが良い、論文を発表する時でも名前を一発で覚えて貰えるし、忘れられない、話のネタにもなる、容姿が似ているのはもちろん、名前にも感謝しないとな・・・私の名前はハニバル・レクタだ、君を喰ってやろうか・・・、大概あの映画を見ていた世代なら大笑いさ」
「なかなかいい性格をしてるな、私はこの名前が嫌いだ、あのドラマのおかげでどれだけ揶揄われたか・・・川崎くんが着任した時には一体何の冗談だ!って思ったよ」
「良いじゃないか、モルダーとスカリー、名前も顔も覚えて貰える、研究者としては武器になる」
「なぁ、本当に宇宙人が来て、あの生き物達を我々にくれたのかな」
「・・・私は疑問に思っている」
「・・・ほう、だがDNA鑑定や骨格なんかから動物学者も交えて結論を出しただろ、全くの新種が何種類も、しかも地球上のどの生物とも違う奴まで居た」
「あの動物達はどうやってここまで来たんだろうな、・・・この前山の上に出た宇宙船だろうが・・・・・・宇宙ステーション・・・無重力状態で長く過ごした動物には共通する特徴があるが、あの動物達には無かった、あれは重力がある場所で生まれて成長した生き物だ、ならあの宇宙船が重力を発生させていたんだろうって推測できるが、今ある情報だけでは証明できない、時間はどうだ・・・我々が認識していない場所から来たのか、なら何年かけてここに来た?、ワープってやつか?、分からん事だらけだよ、だから常識を忘れて全ての可能性を考えるべきだ、宇宙から来たのは本当か?、宇宙人はどうだ、あの手紙と宇宙船だけで、宇宙人を見た奴は居るのか?・・・ってな」
「だが、宇宙人が居ると、私は信じたい」
「・・・妹さんの事か、行方不明・・・だったな、茂留田くんは・・・連れ去られたと思ってるんだろ」
「・・・分からん」
「そのうち分かる時も来るさ、我々が今できるのは目の前にあるサンプルを観察、解析し、事実だけを見て、嘘を見抜き、よく考える事だ、もうすぐ公式に解析結果を発表するんだろ」
「まだまだ忙しくなるな・・・」
「倉理須(くらりす)さん!、・・・あ、・・・優美ちゃん!、って呼んでも良いかな?、あまり話してなかったけど同期だし!、第1生物研究室とお仕事、合同になっちゃったね、よろしく!」
「・・・う、・・・うん・・・よろしくね」
「今日のお昼定食は生姜焼きかぁ、栄養いっぱい摂ってこれから待ってるハードな毎日に備えようね、でもメインのお仕事は人数が多い第1研究室だから、ウチはまたお手伝いになるのかなぁ、あーん、近くで見たいよぅ、宇宙生物!」
「・・・ねぇ、川崎さん・・・あの・・・」
「須華莉(すかり)って呼んで!、優美ちゃん」
「・・・須華莉さん・・・」
「なぁに」
「・・・怖くないの・・・その、宇宙人?・・・未知の生物、・・・危ない病気とか・・・」
「特に怖くはないかなぁ、・・・ワクワクしてるよ!、怖いって言うなら優美ちゃんのところの・・・第1研究室の室長、礼久田(れくた)博士!、あの人の方が怖いよ、よく一緒にいて平気だね・・・」
「いや・・・顔は怖いけど・・・良い人だと思う・・・よ」
「いやいや!、私と同期で内定してたのに辞退した子、言ってたよ、面接官が怖かったって、何よ、「君は羊を飼っていた事があるかね?」「人間を食べてみたいと思った事は?」って・・・、みんなに質問してたらしいじゃん!」
「・・・あれは博士の・・・趣味っていうか・・・人を怖がらせて・・・楽しんでるの」
「いやー私もビビったよ、噛みつかれたり顔の皮を剥がされるんじゃないかって本気で思ったし!」
「・・・クラリース・・・くん・・・」
「ひぃっ!」
「・・・あ、博士・・・びっくりするので・・・急に後ろから話しかけないでください!・・・あら・・・博士も今からお昼ですか?」
「・・・あぁ、・・・君達は・・・昼定食か・・・ククッ・・・私は・・・肝臓を・・・野菜と一緒に食ってやることにするよ・・・ジュルッ・・・」
ボソッ「・・・須華莉さん怖がらないで・・・、訳すと、「君達の昼定食美味しそうだね、私はレバニラ炒めにしようかな」・・・って言ってるの」
「・・・(優美ちゃんなんで分かるの、さすが生物研究室のレクター博士とクラリスって呼ばれてるだけあるわー)」
私の名前は礼久田羽仁春(れくたはにはる)、国立宇宙生物科学研究所、第1生物研究室の室長をやらせてもらっている、部下は4名、私を含めると5名だね、隣の第2生物研究室の2人も入れると7名が生物研究室の研究員という事になるかな。
私は小さな頃から宇宙に興味があり、子供の頃から星を見るのが好きだった、大切にしていた惑星図鑑を肌身離さず持ち歩き、高校時代にはアルバイトに精を出し天体望遠鏡を買ったほどだ。
同時に恩師の影響で生物学も専攻して私の知識欲を大いに満たしてくれた、その好きがいつの間にか仕事になり、今、この研究室の室長を任される程になった、だが、まさか私が室長の時にこのような世界を揺るがす大事件が起きるなどとは夢にも思わなかったな・・・。
「礼久田室長、お疲れ様、休憩かな・・・」
「あぁ、一服してるところだ、体に悪いとは思っているんだが、なかなかやめられない、もうすぐここの屋上はもちろん、所内は全面禁煙になる、金もかかるし、やめ時かな」
「うちの川崎くんを揶揄うのはいい加減やめてくれないかな、彼女本気で怖がってるぞ」
「ハハハ、最近じゃセクハラ扱いされそうだが、人が怖がっているのを見るのは実に面白い、・・・自分でもこのキャラは気に入っているのだよ・・・茂留田くん・・・」
「分かっていても怖いなぁ・・・心臓を喰われそうだ・・・」
「それに海外でもウケが良い、論文を発表する時でも名前を一発で覚えて貰えるし、忘れられない、話のネタにもなる、容姿が似ているのはもちろん、名前にも感謝しないとな・・・私の名前はハニバル・レクタだ、君を喰ってやろうか・・・、大概あの映画を見ていた世代なら大笑いさ」
「なかなかいい性格をしてるな、私はこの名前が嫌いだ、あのドラマのおかげでどれだけ揶揄われたか・・・川崎くんが着任した時には一体何の冗談だ!って思ったよ」
「良いじゃないか、モルダーとスカリー、名前も顔も覚えて貰える、研究者としては武器になる」
「なぁ、本当に宇宙人が来て、あの生き物達を我々にくれたのかな」
「・・・私は疑問に思っている」
「・・・ほう、だがDNA鑑定や骨格なんかから動物学者も交えて結論を出しただろ、全くの新種が何種類も、しかも地球上のどの生物とも違う奴まで居た」
「あの動物達はどうやってここまで来たんだろうな、・・・この前山の上に出た宇宙船だろうが・・・・・・宇宙ステーション・・・無重力状態で長く過ごした動物には共通する特徴があるが、あの動物達には無かった、あれは重力がある場所で生まれて成長した生き物だ、ならあの宇宙船が重力を発生させていたんだろうって推測できるが、今ある情報だけでは証明できない、時間はどうだ・・・我々が認識していない場所から来たのか、なら何年かけてここに来た?、ワープってやつか?、分からん事だらけだよ、だから常識を忘れて全ての可能性を考えるべきだ、宇宙から来たのは本当か?、宇宙人はどうだ、あの手紙と宇宙船だけで、宇宙人を見た奴は居るのか?・・・ってな」
「だが、宇宙人が居ると、私は信じたい」
「・・・妹さんの事か、行方不明・・・だったな、茂留田くんは・・・連れ去られたと思ってるんだろ」
「・・・分からん」
「そのうち分かる時も来るさ、我々が今できるのは目の前にあるサンプルを観察、解析し、事実だけを見て、嘘を見抜き、よく考える事だ、もうすぐ公式に解析結果を発表するんだろ」
「まだまだ忙しくなるな・・・」
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