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第一話 皐月
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秋櫻と一緒に朝の庭を歩く。彼は鶴天佑に頼まれて井戸まで来てくれたらしい。俺にここでの生活を教えてくれる役割だそうだ。
ここの男妓たちには階級があり、妓楼の名に鶴が入っていることから、鳥の種類が階級の名前になっているという。入りたての秋櫻と俺は「蛋」。
ゲームの収録でこの名前を見たとき、何これ?って聞いたら卵のことなんだそうだ。なるほどピータンのタンか、と思ったのを覚えている。
位はもちろん低くて、レベルは1。役割は主に先輩のお手伝いをしながら、デビューに向けて勉強をすること。ちなみに初めて客を取ることは「孵化」というらしい。まんまだ。
大昔の日本と同様、この世界も識字率は高くないが、妓楼の者は幼い頃から文字や詩作を習うのだという。贔屓客と話を合わせるため本も読まねばならないし、手紙を書くのにも必要だから。昔も今も、人の心を掴む商売は大変だ。マメじゃなきゃやれないな。
表情を愛らしくくるくると変え、いろんな話をしてくれる彼を見ながら、俺は不意に胸がずっしり重くなるのを感じた。彼がここに来たのは、商売が立ち行かなくなった両親を救うためのはずだ。長男の彼は、店のための借金の形として、兄弟を救うために、自ら志願してここにきたという設定だった。これだけの器量だし根性もあるので、ここでめきめき人気を上げていくはずだ。その過程には辛いこともあって……。
ゲームのキャラと、実際目の前にいる人物とでは全然違う。彼の人生を俺が知っていると知ったら、一体どう思うだろう。思わず考え込み、足が止まる。
「どうしたの? 朝ごはんのあとは仕事があるから、早く行こ?」
俺を見上げて微笑む。設定か……今思えば転生前の俺にだって、俺の知らない設定があったのかもしれないけど。
複雑な気持ちのまま、うん、と頷き、俺は彼と共に歩き出した。
妓楼の敷地は大きい。高い塀に囲まれていて、多分南向きに大きな建物が立っている。建物の北側は従業員しか入れない裏庭になっていて、井戸や洗濯場、物干し場などがある。もちろん物干し場は建物の陰にならない、日当たりのいい部分に作られている。
ここは川の近くなので、洗濯は川から引いた水でしているそうだ。そのほかには温泉が出るという大きな湯殿がある。別棟だが妓楼と繋がっていて、客も、客が引いたあとには従業員も利用するという。
そんなことを教えて貰いながら、建物一階の奥にある厨房についた。厨房の床は土間で、時代劇で見るような煮炊きの竈が据えてある。その上で湯気を立てる釜の様子を見ているのは、動きやすそうな作務衣みたいな服の男だ。厨房は食堂につながっており、大きな机の真ん中で、鶴天佑が盆の上に乗せられた朝食を食べていた。大きな椀と、皿の上にはなにやらパンみたいな、ナンみたいな平べったい物体がある。
「おお、来たか。お前らも早く座れ」
笑顔と共に言われ、彼の前に並んで座る。すぐに厨房の男が俺たちの前にも同じものを置いてくれた。
これは何だ? ……パンか? ナンか?
「いただきます」
とりあえず言って、皿を見た。焼けた小麦粉の良い匂い。手に取ってみると温かく、ちぎって口に入れると香りと甘みがじわっと広がる。しっかりとした噛み応えはまさにナンだ。しかも塩がちょうどよくきいていてとてもうまい。まさかこの世界観でこれを食えるとは。夢中で咀嚼していると、隣に座った秋櫻に手首を掴まれた。
「ちょっと待って。豆漿の汁につけて食べるんだよ?」
「豆漿?」
とうしょうってなんだっけ…。
椀の中は白いとろりとしたスープに、ラー油のオレンジが浮いている。かき混ぜて飲んでみた。豆乳のまろやかな舌触りとどこか懐かしい香り、そして心地よい酸味。トウショウは豆乳、そして酢とラー油が入っているのか。
「これを、こうして、食べる」
隣に座った秋櫻が、ちぎったナンをスープにつけて口に運ぶ。マネしてみた。
「……うっま!!」
固いナンがスープをすってじゅわりと口のなかでほどける。うっま! いくらでも食える……。
「うまいです! ありがとうございます!」
思わず竈の前の男に声をかけると、振り向いた男はぺこりと頭を下げた。肌が浅黒くガタイもいい男で、幅広の布を頭に巻いている。
「このナン、めっちゃうまいです!」
「ナン?」
男は首を傾げた。聞き知らぬ声に、彼がモブであることを知る。いやモブでも、声が付いているモブもいたとは思うが。
「胡餅のことか?」
鶴天佑の助け舟に、とりあえず頷く。彼は笑って頷いた。
「これは孟さんの故郷でなじみのものらしい。汁に入れる油条の代わりに合わせてみたらうまくてな。手軽に作れるから、朝食はもっぱらこれだ。邪道かもしれんが」
ゆじょうとはなんだろう。きっといろいろ日本語的な読み方になっているんだろうが、日本語にしづらいものはそのままなのかもしれない。そもそも、そんなはずないのに全て日本語で聴こえるのは、ここがフィクションの世界であるからなんだし。きっと俺の頭に翻訳機でも仕込まれているんだろう、多分。
鶴天佑の言葉を聞いた孟さんは頷いてにこりと笑う。もとから細い目が糸のようにさらに細くなる。ありがとう孟さん、あなたのおかげで俺、ここで生きていけそうです。
瞬く間に食べ終えた。暖かな汁で身体もぽかぽかになったところで、鶴天佑からいよいよ仕事を言いつけられた。
「お前には秋櫻と一緒に仕事をしてもらう。客の前に出るから、お前に名をやるよ」
えっ、いきなり! てかそうだった、俺のここでの呼び名は知っている。
「……雪柳。君の母さんの、好きだった花だ」
――心が震えるのが、わかった。
史琉という少年の心が反応したみたいに、胸がいたい。
俯いて、はい、と頷く。
日本語読みでは、雪柳。真っ白な小さな花がぶわっと木を包んで、小さな丸い集合体みたいになる花だ。顔も知らない母だけど、確かにこの世界では存在したんだと改めて思う。そして俺の故郷の母親は、今どうしているだろうかとも。
鶴天佑はうんと頷き、言った。
「よろしく頼むぞ、雪柳」
セツリュウ。それがここでの俺の名前だ。とりあえず今目の前のことを頑張ろう。ここで生きてきた史琉とその母親のためにも。
でも出来れば、向こうに帰りたい。それが無理なら男妓のトップより、もっと平穏なモブ的人生を送りたい。覚悟を決めたんだかそうでないんだかわからない状態の俺をよそに、鶴天佑はもう一度頷いた。
「……月季のところへ行ってくれ、こいつと一緒に。皐月は具合が悪いらしくてな」
皐月というのは俺達とおなじ蛋なのだろうか。そして月季の名前は知っている。この妓楼のいわゆるナンバー1というやつで、キャラデザではすごい美形だった。すこし胸がときめく。
俺のときめきなど我関せずで鶴天佑は続けた。
「秋櫻、皐月の役割をお前がやって、お前がいつもやっていることをこいつに任せろ。皐月によれば、湯を運ぶくらいだと言っていた」
秋櫻は神妙な表情で頷く。
「……はい。いつもは湯をいれた桶と手ぬぐいを僕が持ってきます。月季兄さんには暖かいお茶と、お茶にあう甘味を、皐月兄さんが運んでいますね」
「頼む。こいつに、妓楼の朝を見せてやれ」
秋櫻は気遣わしげに俺を見た。
――大丈夫だ、俺だって伊達に何年も社会人をやってない!
うん、と頷くと、秋櫻は笑みを浮かべ、鶴天佑に向かって、「わかりました」とうなずいた。
秋櫻と一緒に朝の庭を歩く。彼は鶴天佑に頼まれて井戸まで来てくれたらしい。俺にここでの生活を教えてくれる役割だそうだ。
ここの男妓たちには階級があり、妓楼の名に鶴が入っていることから、鳥の種類が階級の名前になっているという。入りたての秋櫻と俺は「蛋」。
ゲームの収録でこの名前を見たとき、何これ?って聞いたら卵のことなんだそうだ。なるほどピータンのタンか、と思ったのを覚えている。
位はもちろん低くて、レベルは1。役割は主に先輩のお手伝いをしながら、デビューに向けて勉強をすること。ちなみに初めて客を取ることは「孵化」というらしい。まんまだ。
大昔の日本と同様、この世界も識字率は高くないが、妓楼の者は幼い頃から文字や詩作を習うのだという。贔屓客と話を合わせるため本も読まねばならないし、手紙を書くのにも必要だから。昔も今も、人の心を掴む商売は大変だ。マメじゃなきゃやれないな。
表情を愛らしくくるくると変え、いろんな話をしてくれる彼を見ながら、俺は不意に胸がずっしり重くなるのを感じた。彼がここに来たのは、商売が立ち行かなくなった両親を救うためのはずだ。長男の彼は、店のための借金の形として、兄弟を救うために、自ら志願してここにきたという設定だった。これだけの器量だし根性もあるので、ここでめきめき人気を上げていくはずだ。その過程には辛いこともあって……。
ゲームのキャラと、実際目の前にいる人物とでは全然違う。彼の人生を俺が知っていると知ったら、一体どう思うだろう。思わず考え込み、足が止まる。
「どうしたの? 朝ごはんのあとは仕事があるから、早く行こ?」
俺を見上げて微笑む。設定か……今思えば転生前の俺にだって、俺の知らない設定があったのかもしれないけど。
複雑な気持ちのまま、うん、と頷き、俺は彼と共に歩き出した。
妓楼の敷地は大きい。高い塀に囲まれていて、多分南向きに大きな建物が立っている。建物の北側は従業員しか入れない裏庭になっていて、井戸や洗濯場、物干し場などがある。もちろん物干し場は建物の陰にならない、日当たりのいい部分に作られている。
ここは川の近くなので、洗濯は川から引いた水でしているそうだ。そのほかには温泉が出るという大きな湯殿がある。別棟だが妓楼と繋がっていて、客も、客が引いたあとには従業員も利用するという。
そんなことを教えて貰いながら、建物一階の奥にある厨房についた。厨房の床は土間で、時代劇で見るような煮炊きの竈が据えてある。その上で湯気を立てる釜の様子を見ているのは、動きやすそうな作務衣みたいな服の男だ。厨房は食堂につながっており、大きな机の真ん中で、鶴天佑が盆の上に乗せられた朝食を食べていた。大きな椀と、皿の上にはなにやらパンみたいな、ナンみたいな平べったい物体がある。
「おお、来たか。お前らも早く座れ」
笑顔と共に言われ、彼の前に並んで座る。すぐに厨房の男が俺たちの前にも同じものを置いてくれた。
これは何だ? ……パンか? ナンか?
「いただきます」
とりあえず言って、皿を見た。焼けた小麦粉の良い匂い。手に取ってみると温かく、ちぎって口に入れると香りと甘みがじわっと広がる。しっかりとした噛み応えはまさにナンだ。しかも塩がちょうどよくきいていてとてもうまい。まさかこの世界観でこれを食えるとは。夢中で咀嚼していると、隣に座った秋櫻に手首を掴まれた。
「ちょっと待って。豆漿の汁につけて食べるんだよ?」
「豆漿?」
とうしょうってなんだっけ…。
椀の中は白いとろりとしたスープに、ラー油のオレンジが浮いている。かき混ぜて飲んでみた。豆乳のまろやかな舌触りとどこか懐かしい香り、そして心地よい酸味。トウショウは豆乳、そして酢とラー油が入っているのか。
「これを、こうして、食べる」
隣に座った秋櫻が、ちぎったナンをスープにつけて口に運ぶ。マネしてみた。
「……うっま!!」
固いナンがスープをすってじゅわりと口のなかでほどける。うっま! いくらでも食える……。
「うまいです! ありがとうございます!」
思わず竈の前の男に声をかけると、振り向いた男はぺこりと頭を下げた。肌が浅黒くガタイもいい男で、幅広の布を頭に巻いている。
「このナン、めっちゃうまいです!」
「ナン?」
男は首を傾げた。聞き知らぬ声に、彼がモブであることを知る。いやモブでも、声が付いているモブもいたとは思うが。
「胡餅のことか?」
鶴天佑の助け舟に、とりあえず頷く。彼は笑って頷いた。
「これは孟さんの故郷でなじみのものらしい。汁に入れる油条の代わりに合わせてみたらうまくてな。手軽に作れるから、朝食はもっぱらこれだ。邪道かもしれんが」
ゆじょうとはなんだろう。きっといろいろ日本語的な読み方になっているんだろうが、日本語にしづらいものはそのままなのかもしれない。そもそも、そんなはずないのに全て日本語で聴こえるのは、ここがフィクションの世界であるからなんだし。きっと俺の頭に翻訳機でも仕込まれているんだろう、多分。
鶴天佑の言葉を聞いた孟さんは頷いてにこりと笑う。もとから細い目が糸のようにさらに細くなる。ありがとう孟さん、あなたのおかげで俺、ここで生きていけそうです。
瞬く間に食べ終えた。暖かな汁で身体もぽかぽかになったところで、鶴天佑からいよいよ仕事を言いつけられた。
「お前には秋櫻と一緒に仕事をしてもらう。客の前に出るから、お前に名をやるよ」
えっ、いきなり! てかそうだった、俺のここでの呼び名は知っている。
「……雪柳。君の母さんの、好きだった花だ」
――心が震えるのが、わかった。
史琉という少年の心が反応したみたいに、胸がいたい。
俯いて、はい、と頷く。
日本語読みでは、雪柳。真っ白な小さな花がぶわっと木を包んで、小さな丸い集合体みたいになる花だ。顔も知らない母だけど、確かにこの世界では存在したんだと改めて思う。そして俺の故郷の母親は、今どうしているだろうかとも。
鶴天佑はうんと頷き、言った。
「よろしく頼むぞ、雪柳」
セツリュウ。それがここでの俺の名前だ。とりあえず今目の前のことを頑張ろう。ここで生きてきた史琉とその母親のためにも。
でも出来れば、向こうに帰りたい。それが無理なら男妓のトップより、もっと平穏なモブ的人生を送りたい。覚悟を決めたんだかそうでないんだかわからない状態の俺をよそに、鶴天佑はもう一度頷いた。
「……月季のところへ行ってくれ、こいつと一緒に。皐月は具合が悪いらしくてな」
皐月というのは俺達とおなじ蛋なのだろうか。そして月季の名前は知っている。この妓楼のいわゆるナンバー1というやつで、キャラデザではすごい美形だった。すこし胸がときめく。
俺のときめきなど我関せずで鶴天佑は続けた。
「秋櫻、皐月の役割をお前がやって、お前がいつもやっていることをこいつに任せろ。皐月によれば、湯を運ぶくらいだと言っていた」
秋櫻は神妙な表情で頷く。
「……はい。いつもは湯をいれた桶と手ぬぐいを僕が持ってきます。月季兄さんには暖かいお茶と、お茶にあう甘味を、皐月兄さんが運んでいますね」
「頼む。こいつに、妓楼の朝を見せてやれ」
秋櫻は気遣わしげに俺を見た。
――大丈夫だ、俺だって伊達に何年も社会人をやってない!
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