二度と好きにはなりません

miy7

文字の大きさ
上 下
32 / 33
最終章

やっぱり

しおりを挟む

綺麗にルジャーク国の子供から3メートル以上にいる兵士を魔力で倒し、
ルジャーク国の王がゆっくりゆっくり処刑台に近づく


「お前らハルを返せ」


物凄い剣幕で目の前にいる兵士を一瞬睨んだと思ったら、今度は私たちの方に睨みを利かせるルジャーク国の王

フード被ってて良かった…
あの顔で睨まれたら堪ったもんじゃないわ

それに、横にいる王様達は、上位魔法で囲われているにも関わらずほぼ皆んな意識を保つのに精一杯だし


「……お前ら何をしている!さっさとそいつを捕らえるんだ」

「これ以上魔力を使い、抵抗したら、子供を殺せぇぇ」

意識を何とか保っている王達が少し遠くにある処刑台の前にいる兵士達に向かって叫ぶ

子供を殺すと脅した瞬間、息が吸いやすくなる

やっと魔力がとかれたのね……
さっきまで息苦しかったのがまるで嘘のようだわ

言われた通り何も抵抗せずに、あっさり捕まったルジャーク国の王様は、冷たい目で子供を殺そうとかまえてる兵士達を睨んでいる

捕まってもあの威厳、、ほんとうに恐ろしい男ね…

現に、王が近寄れないのにも関わらず子供の側にいる兵士達はガクガク震えているのが、この距離でも分かるわ



「みなのもの見るのだ、とうとう我らはあのルジャーク国に勝利したぞ!」


「6カ国全ての国民達よ、しっかりその目で確かめるのだ…我々の勝利を」



………っ
な、何でこんな大事な時に、、頭が……

とてつもない痛みに耐えながらも、意識はしっかり今にも殺されそうな王の方に向いている

頭の奥深くに眠っている記憶が、
 助けなきゃ行けない…そう言っている気がする……

私は…


「ゔっ」

魔力を解いたルジャークの王に容赦なく1人の兵士が槍でついた

膝をつかせると、2人の兵士が子供の前に連れて行き頭を地面に押さえつける


……魔力が無くても、戦えるはずなのに…
あの槍の先にどうやら毒が仕込んであったのね…

僅かだけど筋肉が震えているのが分かる…

って、何で私、彼が戦える事知っているのかしら…

無意識だったわ

そんな事今は考えている暇はないわ

子供の前で親を殺すなんて!


私は隣にいる王様達にバレないよう
そっと魔力放出の準備をする


先ずは子供に付いてる鉱石をとらなければ…外す時体から8センチ離れれば、必然的に爆発する

取ったのと同時に鉱石をフリーズさせましょう…

























しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後

空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。 魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。 そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。 すると、キースの態度が豹変して……?

悪役令嬢の逆襲~バッドエンドからのスタート

結城芙由奈 
ファンタジー
重要ミッション!悪役令嬢になってバッドエンドを回避せよ! バッドエンドを迎えれば、ゲームの世界に閉じ込められる?!その上攻略キャラの好感度はマイナス100!バーチャルゲームの悪役令嬢は色々辛いよ <完結済みです>

女官になるはずだった妃

夜空 筒
恋愛
女官になる。 そう聞いていたはずなのに。 あれよあれよという間に、着飾られた私は自国の皇帝の妃の一人になっていた。 しかし、皇帝のお迎えもなく 「忙しいから、もう後宮に入っていいよ」 そんなノリの言葉を彼の側近から賜って後宮入りした私。 秘書省監のならびに本の虫である父を持つ、そんな私も無類の読書好き。 朝議が始まる早朝に、私は父が働く文徳楼に通っている。 そこで好きな著者の本を借りては、殿舎に籠る毎日。 皇帝のお渡りもないし、既に皇后に一番近い妃もいる。 縁付くには程遠い私が、ある日を境に平穏だった日常を壊される羽目になる。 誰とも褥を共にしない皇帝と、女官になるつもりで入ってきた本の虫妃の話。 更新はまばらですが、完結させたいとは思っています。 多分…

婚姻初日、「好きになることはない」と宣言された公爵家の姫は、英雄騎士の夫を翻弄する~夫は家庭内で私を見つめていますが~

扇 レンナ
恋愛
公爵令嬢のローゼリーンは1年前の戦にて、英雄となった騎士バーグフリートの元に嫁ぐこととなる。それは、彼が褒賞としてローゼリーンを望んだからだ。 公爵令嬢である以上に国王の姪っ子という立場を持つローゼリーンは、母譲りの美貌から『宝石姫』と呼ばれている。 はっきりと言って、全く釣り合わない結婚だ。それでも、王家の血を引く者として、ローゼリーンはバーグフリートの元に嫁ぐことに。 しかし、婚姻初日。晩餐の際に彼が告げたのは、予想もしていない言葉だった。 拗らせストーカータイプの英雄騎士(26)×『宝石姫』と名高い公爵令嬢(21)のすれ違いラブコメ。 ▼掲載先→アルファポリス、小説家になろう、エブリスタ

夫が「愛していると言ってくれ」とうるさいのですが、残念ながら結婚した記憶がございません

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
【完結しました】 王立騎士団団長を務めるランスロットと事務官であるシャーリーの結婚式。 しかしその結婚式で、ランスロットに恨みを持つ賊が襲い掛かり、彼を庇ったシャーリーは階段から落ちて気を失ってしまった。 「君は俺と結婚したんだ」 「『愛している』と、言ってくれないだろうか……」 目を覚ましたシャーリーには、目の前の男と結婚した記憶が無かった。 どうやら、今から二年前までの記憶を失ってしまったらしい――。

最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません

abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。 後宮はいつでも女の戦いが絶えない。 安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。 「どうして、この人を愛していたのかしら?」 ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。 それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!? 「あの人に興味はありません。勝手になさい!」

妻のち愛人。

ひろか
恋愛
五つ下のエンリは、幼馴染から夫になった。 「ねーねー、ロナぁー」 甘えん坊なエンリは子供の頃から私の後をついてまわり、結婚してからも後をついてまわり、無いはずの尻尾をブンブン振るワンコのような夫。 そんな結婚生活が四ヶ月たった私の誕生日、目の前に突きつけられたのは離縁書だった。

許婚と親友は両片思いだったので2人の仲を取り持つことにしました

結城芙由奈 
恋愛
<2人の仲を応援するので、どうか私を嫌わないでください> 私には子供のころから決められた許嫁がいた。ある日、久しぶりに再会した親友を紹介した私は次第に2人がお互いを好きになっていく様子に気が付いた。どちらも私にとっては大切な存在。2人から邪魔者と思われ、嫌われたくはないので、私は全力で許嫁と親友の仲を取り持つ事を心に決めた。すると彼の評判が悪くなっていき、それまで冷たかった彼の態度が軟化してきて話は意外な展開に・・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

処理中です...