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戦争まで
厳しい状況
しおりを挟むあの後シンとの関係は別に気まずくなることもなく
シンも私のところに何回か通ってくれたけど、、
ルジャーク国と、この国との情勢が厳しくなると同時に顔を見せる回数が減っ
てきて、私の心は不安が押し寄せるばかりだった、、
最近変な夢ばかり見るのよね、
これが昔の記憶か、定かではないけど、本当に生々しくておかしくなりそう
この国も、荒れてきてるし、、そろそろ私も備える必要がありそうね
……
…
「マリン!」
久しぶりに来てくれたシンはかなりやつれた様子だった
「大丈夫?やっぱり大変なのよね…」
「まぁな!でも聞いてくれ!ルジャーク国以外の国で同盟を組んで一気に倒すことになったんだ!……つまり、勝つ可能性がゼロではなくなった、、子供を囮に使うのは心が痛むけど、、」
そこまで言うとシンは急に私の手を握って
「そこでマリンにお願いがあるんだけど、どうか力を貸してくれないか?」
??
「何をすればいいの?」
「直接マリンに会いたがっている人がいるんだ、入口の前に馬車が止まってる、それにとりあえず乗ってくれないか?」
……
シンに言われるがままに、入口まで来たけど、見るからにこの馬車は王族専用のものよね??私なんかが乗っていいのかしら?
「さ、乗ってマリン…詳しくは向こうに行くまでに馬車の中で話すよ、」
…….
…
「つまり、私があそこに住む前に魔力検定した時に、上級治癒力の魔力をオーナーさんが知って仲の良い王様に言ってバレて、今度の戦争で是非力を貸して欲しいってこと?」
「ま、ざっとまとめるとそうなるかな、、」
「本当に巻き込む形になって、、申し訳ないんだが、、断れなくて、」
そりゃあ、王様にい頼まれて断れる人なんていないよ
「分かった、大丈夫だよ?心配しないで?」
やっと恩返しができるのねシン達に、、
城に着くと、シンが王様の部屋まで案内してくれ
「緊張しなくて大丈夫だよ?じゃ、また後でな」
と言うと颯爽と行ってしまった
ドアをノックすると
入りなさい、と一言、渋く低い声が扉の向こうから聞こえて来た
緊張するけど、ここはひとついをけっして、、
中に入ると、まさに王様です。と言う人が王座に座っていた
「マリンと申します」
「堅苦しい挨拶は結構だ、噂は聞いているが、こんなに美人な人だとは思わんかったよ、立ち振る舞いも貴族相当だしな、是非私の息子のお嫁さんにしたいくらいだ」
ふぉふぉと上品に笑う王様
「内容は聞いているな?是非とも、私からもお願いしたい」
「わかりました、喜んで承ります」
そう言うと満足そうに王様は
「本当にこんな美人をあの剣士ごときに留めておくのはもったいないのぉ、どうだ?本当に私の息子と結婚しないか?」
ガチの剣幕で言われましても、、
「私ごときが、そんな、恐縮するばかりです」
「そんな、謙遜することはないぞ、どの貴族の娘にも負けないほどの美貌をお持ちじゃ、」
「ふふ、冗談がお上手なんですね」
……
…
ふぅ、なんとか愛想笑いで逃げ切ったわ
戦争までは城の一部屋を貸していただけると言うし、しっかり休んで体力温存してなくては、、
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