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安東君の久瀬君との隔たり
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部室の片付けを終えて、家に帰宅した僕は驚いた。
久瀬が家の前で何かウロウロしていたのだ。
「何やってんだ?うちの前で。」
「あ!えっ…と中也さんいますか?」
「…中兄いちゃんはいない。仕事も遅いよ。」
「あ、そうっすか…。」
中兄いちゃんに用事か…。
一瞬…さっきの、部室前の光景が頭をよぎった。
「風呂入ってたのか?石鹸の匂いだ。」
「!!」
「そうだ…僕が部を辞めても、部室ではさっきみたいな事するなよ。」
「へっ?さっきっすか?」
「部室から若い社会人と出てくるのを見掛けた。」
久瀬の顔色が変わったのがハッキリわかった。
「あの…部長…。」
「ごめん。今日のところは帰ってくれ。
僕…少し疲れてるみたいだ。
明日なら大丈夫だから。」
久瀬と視線を合わせるのか…辛かった。
モヤモヤしていた。
久瀬は黙ったまま、身を翻して帰ろうとした。
「久瀬!今度…大東大の文化祭行こう!部員みんなで!」
慌てて、僕は叫んだ。
胸の中に罪悪感が渦巻いていた。
「…はい。」
久瀬は、また…あの…顔で笑った。
久瀬が家の前で何かウロウロしていたのだ。
「何やってんだ?うちの前で。」
「あ!えっ…と中也さんいますか?」
「…中兄いちゃんはいない。仕事も遅いよ。」
「あ、そうっすか…。」
中兄いちゃんに用事か…。
一瞬…さっきの、部室前の光景が頭をよぎった。
「風呂入ってたのか?石鹸の匂いだ。」
「!!」
「そうだ…僕が部を辞めても、部室ではさっきみたいな事するなよ。」
「へっ?さっきっすか?」
「部室から若い社会人と出てくるのを見掛けた。」
久瀬の顔色が変わったのがハッキリわかった。
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「ごめん。今日のところは帰ってくれ。
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明日なら大丈夫だから。」
久瀬と視線を合わせるのか…辛かった。
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