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久瀬君の夏合宿その4

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合宿2日目の朝。
安東部長は部員の健康維持の為に朝食専用のフルーツジュースを作る為に俺を早くに起こした。
「早いっすよ。
まだ眠いのにぃ~。」
「いいから。
手伝え…嫌なら他の奴連れてくぞ!」
え!そんなの…!
「あ!ダメっす!俺が行きます!」
「お!いい返事!」
2人で食堂に移動した。

食堂に着いた僕等は前日に買い揃えて置いた果物をカットしていった。
「お、さすが医者の息子!
ナイフさばき上手いな。
料理した事ないにしては。」
やった。安東部長に褒められた!
「なんとなくですよ。
安東部長みたくは出来ません。」
「まぁ、主夫みたいなモンだからな僕は。」
「し、主夫っすか…。」
主夫…エプロン姿の安東部長…いいかも。
「家ではほとんど僕が料理や洗濯してるからね。」
「…いいっすね。それ。」
お世話してもらいたい!エプロン姿の安東部長に!あんな事やこんな事!

「お前!変なこと想像してんだろ!
朝からやめろ!」
「いや…むしろ朝だからなんすけどな…。」
朝勃ち今だ収まらず…な感じ。

とにかく、フルーツジュースを作る事に専念しようとした時に、武本先生が食堂に入って来た。

「おはようございます。」
武本先生が挨拶してきた。
「ああ、武本先生。
おはようございます。
どうです?先生も朝のフルーツジュース。」
安東部長が声をかけた。
「部長~。引いてますって。
部員全員のジュース手作りしてるなんて。オカン過ぎですって。」
俺はすかさずツッコミを入れた。
「あ、いや。何か、ぼ~っとしてるんでコーヒーでも飲もうかと思ってるんで大丈夫です。」
「アレ、先生。そういえば顔色悪いですよ。
熱でもあるんじゃないですか?」
「いや、大丈夫ですよ。」
安東部長が武本先生の額に手を当てた。
「ダメじゃないですか!
久瀬、先生熱あるぞ!
田中先生に連絡と救急セットから薬持ってこい!」
「ええ!?」
安東部長は流れように俺指示を出した後に武本先生を部屋へ連れてくように命じた。
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