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第9章「総長様ってのはなぁ、好きなもんを存分に甘やかしてやりてぇもんなんだよ」
大好きな親友 明梨side
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桜十葉と友達になったのは、私と桜十葉がまだ幼い頃だった。
私達は、この条聖学院に幼児部の頃から一緒に通っていた。
なんで桜十葉が忘れてしまっているのかは本当に分からない。だって私達は、本当に仲良しだったから。
あの日、また桜十葉に会えることをとても楽しみにしていた。でも、前とは違う不審な目を向けてきた桜十葉。どうして、そうなったのか。どうして、私のことを覚えていないのか。
「桜十葉は、……どうしてそうなっちゃったのかな…?」
少しでも気を抜くと、すぐに涙がこぼれそうになる。桜十葉の前では泣かないって決めたんだ。弱い私を、見せたくない。
「それは、…私にも分からない」
桜十葉は昔から、誰にだって優しくて、誰にだって真心で接することのできる子だった。そんな桜十葉は、今も真摯に答えてくれる。
桜十葉の方が、何がなんだか分からないだろうに、私が泣いてしまってはだめだ。桜十葉は、すごく優しい子だから自分の気持ちを押し殺してでも私を慰めてくれるだろう。
「私は、桜十葉が良ければだけど、……もう一度友達になりたいよ」
すごくすごく弱々しくて情けない声だった。臆病な私には、桜十葉がいないとだめなんだ。
「うん。それはもちろんだよ!でも、…」
でも…?
「それでも私は、明梨ちゃんのこと、ちゃんと思い出したい」
真っ直ぐな視線に、思わず射抜かれてしまいそうになった。心臓がギュッと掴みあげられるような感覚がして、思わず目を見開いた。
「桜十葉、……」
中学3年生の秋。終業式を終えて、私はいつも通り桜十葉と一緒に帰ったんだ。唯一の“親友”として。私と桜十葉は、本当にすごく仲が良かった。
でも、私は3学期から学校に来られなくなった。桜十葉にそのことを伝えることも出来なかった。その理由は、私のお父さんが経営している大企業会社の跡取りの修行として、アメリカまで行っていたから。
3ヶ月間だけ。されど、3ヶ月間。
連絡も出来ずに突然学校に来なくなった私を、桜十葉がこんな短期間で忘れてしまうわけがないというのに…。
私は、条聖学院高等部の入学式で桜十葉を見つけた時、すぐに声をかけようと決めていた。でも、連絡もせずに突然消えた親友を、快く受け入れてくれるだろうかという不安が勝ってしまった。
私がそんな葛藤に駆られている時にはもう、桜十葉の周りには新しい友達がいた。桜十葉は誰にだって好かれる子だ。今私が話しかけたら、邪魔になってしまうかもしれない。
でも、話しかけないなんて出来なかった。桜十葉は私の唯一の大好きな親友だったから。
でも声をかけて、すぐに後悔した。こんなことになるのなら、話しかけなければ、今も私はこんなに悲しい思いをする必要はなかったのかもしれない。
「それでも、私は桜十葉に声をかけて良かったって思ってるから」
私のことを思い出さなくてもいい。過去の思い出が水の泡のようになかったことになるのは、すごく辛い。でも、桜十葉が私のことを忘れてしまっているのには、何か理由があるはずだから。
何か別のことで、大きすぎるショックを負ってこれまでの記憶を全部失ってしまうこともあると医者が言っていた。
桜十葉の脳が、昔に起こってしまった何かを、記憶を消すほどまでに否定しているんだ。
それならば、無理に思い出してほしいなんて思わない。
だから、もう一度イチから、桜十葉との思い出を作っていけばいい。
私を思い出してほしい、という気持ちを押し殺すことが出来るのなら、桜十葉は苦しい思いをすることなんて、ないだろうから。
「明梨ちゃんがそう思っているんだとしても、私は絶対に思い出すよ。忘れたままなんて、もう嫌なの」
私の話すことを真剣に聞いてくれた桜十葉。私を思い出そうとしたら、桜十葉が怖い思いをするかもしれない。なんだか、そんな気がしてならない。
「でも、桜十葉はきっと、昔にすごく恐ろしいことがあったから、私のことも、他の記憶のことも忘れてしまっているかもしれない……。それでも、いいの?」
「……うん。だって、記憶をなくして思い出せないことは、すごく怖くて、辛いからね」
優しい顔をして、私の手を握った桜十葉の瞳が涙で潤んで見える。
ここで、親友は終わり。今からは、新しい友達としてイチからスタートする。そうしようって思えたのは、今、桜十葉と話すことが出来ているからだ。
「桜十葉は、今も裕希って人と付き合ってるの?」
軽い気持ちで聞いたつもりだった。
「え、……?桜十葉?」
桜十葉の瞳が、瞳孔が、限界にまで見開かれている。その反応を目にしてしまって、聞かなければ良かったと後悔するももう遅い。
桜十葉の表情はようやく落ち着いてきていたのに、私の興味本位な質問のせいで、また不安と驚きの滲むものにしてしまった。
本当に、自分が不甲斐ない。
「明梨ちゃん……、それって、どういうこと?」
私の震えていた手を握ってくれていた桜十葉の手が、ぶるぶると震えだす。とても困惑しているように見える。
「桜十葉は、裕希って人のことも覚えてないの?中学1年生の入学式の日から付き合っ……」
続けようとした言葉を、そこで止めた。中学1年生の時の話をしたって、桜十葉は覚えていないのだから意味がない。
でも、桜十葉の表情はどんどんどんどん青くなっていく。倒れてしまうんじゃないかと心配になってしまうくらいにまで。
「ねえ、明梨ちゃん……っ!もっとその話、聞かせて!」
「え、…あ、うん」
私のことを忘れてしまっているのなら、当然高校入学以前の記憶は全て消えてしまっていると考えていた。でも、今の桜十葉の反応はまるで裕希という人を忘れていないかのよう。
疑問が、どんどん深くなっていく。
「桜十葉は、中等部の入学式の日に裕希って人と付き合い始めたんだよ。そう桜十葉が教えてくれたことがあったよ」
「私が……?裕希さんと……」
桜十葉が一気に憔悴したように見える。しかも、裕希さんって……。桜十葉はずっと、あの人の話をする時はいつも呼び捨てだったはず。
でも今は、まるで他人のようだ。
こんなことになるのなら、言わなければよかったのかもしれない。言っては、ダメだったのかもしれない。
ああ、バカだな…私は。昔も今も。
桜十葉のことが大好きなのに、私はいつも余計なことを口に出してしまう。こんなにも不器用で、バカな私を桜十葉は受け入れてくれるのだろうか。
✩.*˚side end✩.*˚
私達は、この条聖学院に幼児部の頃から一緒に通っていた。
なんで桜十葉が忘れてしまっているのかは本当に分からない。だって私達は、本当に仲良しだったから。
あの日、また桜十葉に会えることをとても楽しみにしていた。でも、前とは違う不審な目を向けてきた桜十葉。どうして、そうなったのか。どうして、私のことを覚えていないのか。
「桜十葉は、……どうしてそうなっちゃったのかな…?」
少しでも気を抜くと、すぐに涙がこぼれそうになる。桜十葉の前では泣かないって決めたんだ。弱い私を、見せたくない。
「それは、…私にも分からない」
桜十葉は昔から、誰にだって優しくて、誰にだって真心で接することのできる子だった。そんな桜十葉は、今も真摯に答えてくれる。
桜十葉の方が、何がなんだか分からないだろうに、私が泣いてしまってはだめだ。桜十葉は、すごく優しい子だから自分の気持ちを押し殺してでも私を慰めてくれるだろう。
「私は、桜十葉が良ければだけど、……もう一度友達になりたいよ」
すごくすごく弱々しくて情けない声だった。臆病な私には、桜十葉がいないとだめなんだ。
「うん。それはもちろんだよ!でも、…」
でも…?
「それでも私は、明梨ちゃんのこと、ちゃんと思い出したい」
真っ直ぐな視線に、思わず射抜かれてしまいそうになった。心臓がギュッと掴みあげられるような感覚がして、思わず目を見開いた。
「桜十葉、……」
中学3年生の秋。終業式を終えて、私はいつも通り桜十葉と一緒に帰ったんだ。唯一の“親友”として。私と桜十葉は、本当にすごく仲が良かった。
でも、私は3学期から学校に来られなくなった。桜十葉にそのことを伝えることも出来なかった。その理由は、私のお父さんが経営している大企業会社の跡取りの修行として、アメリカまで行っていたから。
3ヶ月間だけ。されど、3ヶ月間。
連絡も出来ずに突然学校に来なくなった私を、桜十葉がこんな短期間で忘れてしまうわけがないというのに…。
私は、条聖学院高等部の入学式で桜十葉を見つけた時、すぐに声をかけようと決めていた。でも、連絡もせずに突然消えた親友を、快く受け入れてくれるだろうかという不安が勝ってしまった。
私がそんな葛藤に駆られている時にはもう、桜十葉の周りには新しい友達がいた。桜十葉は誰にだって好かれる子だ。今私が話しかけたら、邪魔になってしまうかもしれない。
でも、話しかけないなんて出来なかった。桜十葉は私の唯一の大好きな親友だったから。
でも声をかけて、すぐに後悔した。こんなことになるのなら、話しかけなければ、今も私はこんなに悲しい思いをする必要はなかったのかもしれない。
「それでも、私は桜十葉に声をかけて良かったって思ってるから」
私のことを思い出さなくてもいい。過去の思い出が水の泡のようになかったことになるのは、すごく辛い。でも、桜十葉が私のことを忘れてしまっているのには、何か理由があるはずだから。
何か別のことで、大きすぎるショックを負ってこれまでの記憶を全部失ってしまうこともあると医者が言っていた。
桜十葉の脳が、昔に起こってしまった何かを、記憶を消すほどまでに否定しているんだ。
それならば、無理に思い出してほしいなんて思わない。
だから、もう一度イチから、桜十葉との思い出を作っていけばいい。
私を思い出してほしい、という気持ちを押し殺すことが出来るのなら、桜十葉は苦しい思いをすることなんて、ないだろうから。
「明梨ちゃんがそう思っているんだとしても、私は絶対に思い出すよ。忘れたままなんて、もう嫌なの」
私の話すことを真剣に聞いてくれた桜十葉。私を思い出そうとしたら、桜十葉が怖い思いをするかもしれない。なんだか、そんな気がしてならない。
「でも、桜十葉はきっと、昔にすごく恐ろしいことがあったから、私のことも、他の記憶のことも忘れてしまっているかもしれない……。それでも、いいの?」
「……うん。だって、記憶をなくして思い出せないことは、すごく怖くて、辛いからね」
優しい顔をして、私の手を握った桜十葉の瞳が涙で潤んで見える。
ここで、親友は終わり。今からは、新しい友達としてイチからスタートする。そうしようって思えたのは、今、桜十葉と話すことが出来ているからだ。
「桜十葉は、今も裕希って人と付き合ってるの?」
軽い気持ちで聞いたつもりだった。
「え、……?桜十葉?」
桜十葉の瞳が、瞳孔が、限界にまで見開かれている。その反応を目にしてしまって、聞かなければ良かったと後悔するももう遅い。
桜十葉の表情はようやく落ち着いてきていたのに、私の興味本位な質問のせいで、また不安と驚きの滲むものにしてしまった。
本当に、自分が不甲斐ない。
「明梨ちゃん……、それって、どういうこと?」
私の震えていた手を握ってくれていた桜十葉の手が、ぶるぶると震えだす。とても困惑しているように見える。
「桜十葉は、裕希って人のことも覚えてないの?中学1年生の入学式の日から付き合っ……」
続けようとした言葉を、そこで止めた。中学1年生の時の話をしたって、桜十葉は覚えていないのだから意味がない。
でも、桜十葉の表情はどんどんどんどん青くなっていく。倒れてしまうんじゃないかと心配になってしまうくらいにまで。
「ねえ、明梨ちゃん……っ!もっとその話、聞かせて!」
「え、…あ、うん」
私のことを忘れてしまっているのなら、当然高校入学以前の記憶は全て消えてしまっていると考えていた。でも、今の桜十葉の反応はまるで裕希という人を忘れていないかのよう。
疑問が、どんどん深くなっていく。
「桜十葉は、中等部の入学式の日に裕希って人と付き合い始めたんだよ。そう桜十葉が教えてくれたことがあったよ」
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でも今は、まるで他人のようだ。
こんなことになるのなら、言わなければよかったのかもしれない。言っては、ダメだったのかもしれない。
ああ、バカだな…私は。昔も今も。
桜十葉のことが大好きなのに、私はいつも余計なことを口に出してしまう。こんなにも不器用で、バカな私を桜十葉は受け入れてくれるのだろうか。
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