底辺ハンターのリベンジダンジョン!~モンスターに全てを奪われたので、雑魚の俺が最強の役職『覚醒者』を駆使して復讐しようと思います~

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第二十四話 『覚醒者』の制約

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「着いたぞ」
「でけぇなー」
「やっぱりすごいわねー」

 俺たちは、ハンター協会に来ている。
 その理由は、見習いハンターの俺たちがA級の狼牙ボルクとS級の獣狼牙ボルガートを倒したからである。
 そうして、俺たちは小会議室のような部屋に連れてこられた。
 そこには、ハンター認定会の時にスクリーンに映っていた会長だ。

「会長、連れてきました」
「ご苦労だ。君たちもここで二人を見ていていなさい」
「「「はい」」」

 そうして、何の説明も無しに目の前に大きな本くらいの石板が置かれた。

「あの、何をするのですか?」
「君たちの能力を測るのだ」
「それなら、ステータスの表示をしたのでいいのでは?」
「いいや、これはもっと詳しい能力を見れるのだ。君から手をかざしなさい」
「あ、はい」

 話を無理やり進められているような気がしたが、言われた通りに優羽ゆうが石板に手をかざす。

 ―ボォン

 すると、ステータスと同様に画面が表示された。


 ~~~~~~

 <安治 優羽(あんじ ゆう)>

 ・役職 魔術師
 ・職業 聖者
 ・スキル 女神の加護エンジェルハート
      上級魔術師(魔力の消費をかなり抑える)

 レベル65/100 次のレベルまでの必要経験値 45000
 体力  600/750
 打撃力 450/550
 防御力 325/400
 魔力  600(900)/900 (職業効果+300)
 瞬発力 125/150

 ~~~~~~

「めっちゃレベル上がってる! やったー!」
「職業持ちで、しかも聖者ってやばいステータスだな!」
「これなら、狼牙ボルクを倒したのも納得がいくな」

 初めに、いつも通りのステータスが表示された。
 それを見た新宮あらみやさんたちは、納得した様な仕草を見せた。
 そして、その後に画面が切り替わり、別の項目が映る。

 ~~~~~~

 現在のハンターランク A
 最終ランク予想    S

 ~~~~~~

「おお! すげ―じゃん!」
「Aランク? 私が⁉」

 優羽ゆうは、画面を見て信じられないほど驚いている。
 さっきまで見習いハンターだった人間が、急にAランクと判定されたのだから、驚くのも当然だろう。
 新宮あらみやさんたちは、優羽ゆうの判定を見て、ワクワクしているように見える。

「それじゃあ、君も」
「はい、わかりました。あ、俺の役職は特別なんで驚かないでくださいよ!」
「何言ってんだ、あいつ?」

 次に優羽ゆうと変わって、俺が石板に手をかざした。

 ―ボォン

 同じように、画面に俺のステータスが表示された。


 ~~~~~~

 <廻神 進(えがみ しん)>

 ・役職 ???
 ・職業 未開放
 ・スキル 解呪リフレッシュ
      炎爆フレイムバースト
      刹那せつな
      雷撃サンダーインパクト
      除毛リムーバル
      …………   その他125個のスキルを所持

 レベル1/130 次のレベルまでの必要経験値1
 体力  1/50
 打撃力 1/50
 防御力 1/50
 魔力  1/50
 瞬発力 1/50

 ~~~~~~

「役職が表示されていない⁉ しかも、最大値が『50』に下がってる!」
「それに、スキルが130個もあるじゃねぇかよ! すげぇー!」
「それなのに、レベルが『1』って不思議だねー」

 表示されたステータスには、不明な点が二つあった。
 一つは、最大能力値が『50』に下がっていることだ。
 なぜかわからないが、とにかく悲しすぎる。
 もう一つは、俺の役職である『覚醒者』が表示されていないことだ。
 初めの頃のように『???』となっている。

「なんでだ? 俺のステータスには表示されているのに」

 ―ヒュゥン

 そうして、俺は自身のステータスを表示して見せた。

 ~~~~~~

 ・役職 覚醒者
 ・職業 未開放

 ~~~~~~

「ほら、ここに書いてありますよ」
「そうだね。ちゃんと書いてる」
「「「…………?」」」

 俺が表示したステータスには、ちゃんと『覚醒者』の表示がされていた。
 しかし、優羽ゆう以外の人は、不思議そうな顔をしている。

「さっきと何も変わっていないぞー?」
「ああ、そうだな」
「二人にしか見えてないのかな?」
「それか、嘘だな」
「ちょ、本当ですよ!」

 俺と優羽ゆう以外の人には見えていないようで、全く信じていない。
 俺は、どうにか信じさせる方法を必死になって探す。
 すると、新宮あらみやさんが口を開いた。

「それでは、君の役職はなんなんだ?」
「俺の役職は……」

 俺は、信じてもらえるかわからないが、言うだけ言ってみることにした。

「かくせ……」

 ―ズキンッ!

「ぐあっ! 頭が……」
「ちょっとしん⁉ 大丈夫⁉」
「おい! 大丈夫かよ!」

 俺が役職の名前を口に出そうとすると、急にもの凄い頭痛に襲われた。
 その痛みは一向に引きそうになく、意識がだんだんと薄れていく。

 ―ピコン
 ―『覚醒者』の存在を口外しようとしたので、ペナルティーとなります

「そんなのが、あったのかよ……」

 俺は、アナウンスが聞こえるとすぐに気絶してしまった。

しん! しっかりして!」
「大丈夫だ。気を失っているだけだ」

 石板が表示する画面は、次のページを表示していた。


 ~~~~~~

 現在のハンターランク E?~S?
 最終ランク予想    ∞

 ~~~~~~
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