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第六話 ステータス、オープン!
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「進にハンターの素質があるとはねー」
優羽が平然と俺のことをディスってくる。
もう慣れたことなので、俺は本気で思っていることを冗談っぽく言ってみる。
「もしかしたら、俺は最強かもよ?」
「ないない」
「返事が早いな!」
俺の冗談は、速攻で打ち消された。
しかし、俺はハンターにある希望を見出している。
名付けて、『ヒーロー参上作戦!』だ!
ん? 名前が小学生みたいだって?
そんなものは気にするな。幼い心を持ち続けることは大事だぞ。
『ヒーロー参上作戦!』これは、簡単に言うと、吊り橋効果みたいなものである。
優羽がモンスターにビビっているところを、俺がヒーローの様に助けるだけだ。
それによって、優羽は俺に惚れて、青春を……
ムフフ、最高の作戦だな
「何ニヤついてるのよ。気持ち悪いわよ」
「う、うるせぇ!」
いかんいかん。妄想が楽しすぎて、顔に出ていたようだ。気を付けなければ。
「まあいいわ、進のステータスを見せてよ!」
「ステータス? そんなものがあるのか?」
「教えてもらってないの?」
「ここに来てから説明されるんじゃないのか?」
「本当に何も聞いてないようね」
俺は、てっきりこの会場で全ての説明を受けると思っていたのだが違っていたようだ。
優羽いわく、ここに来る前にダンジョンのことやステータスのこと、その他たくさんのことを教えてもらったようだ。
判定してくれたお姉さんが、説明を忘れていたのだろう。
「まあいいわ。特別に私が教えてあげよう!」
優羽は自慢げに『ステータス』について説明を始めた。
~~~~~~
『ステータス』とは、ハンター特有の能力値を表したものであり、身分証明書のような働きもする。
そして、能力値には『体力・打撃力・防御力・魔力・精神力』の五つの項目があり、限界値はそれぞれ違う。
ほとんど名前通りなのだが、一応説明しておく。
『体力』・『打撃力』・『防御力』・『瞬発力』は、そのままの意味である。(戦いによる疲れなどで変化する)
『魔力』は、魔法を使うために必要なものである。(魔力の大小によって、使える魔法と威力が変化する)
そして、体力と瞬発力以外の三つの項目のどれかに特化した『役職』というものがある。
どのハンターも、この三つの役職に分けられている。
己の拳や剣を巧みに扱って戦う、攻撃力に特化した『戦士』。
鋼の身体で仲間を守る、防御力に特化した『守護』。
魔法を使って仲間を援護したり、回復したりする、魔力に特化した『魔術師』。
この他にも『職業』と『スキル』という、一部の者にしか与えられないものがあるのだが、これは随時、説明していこう。
~~~~~~
「それで、これが私のステータスよ」
そう言うと、目の前に優羽のステータスが表示された。
~~~~~~
<安治 優羽(あんじ ゆう)>
・役職 魔術師
・職業 聖者
・スキル 女神の加護(傷を癒し、安らぎを与える)
レベル1/100 次のレベルまでの必要経験値 1000
体力 250/750
打撃力 100/550
防御力 150/400
魔力 150(450)/900 (職業効果+300)
瞬発力 75/150
~~~~~~
「職業とスキルまで持ってるじゃん!」
「ヘヘヘー、凄いでしょー」
一般的にどのくらいか分からないが、職業とスキルを持っている優羽のステータスはかなり高いだろう。
職業は、ある能力値を増加させる効果を持っている。
実際に優羽も、職業効果によって魔力のステータスがものすごく向上している。
スキルは、その人限定の技であり、これがダンジョン攻略を助けている。
優羽に治療してもらえるって、最高じゃん!
俺は一人で、優羽に看病される妄想をしていた。
「また気持ち悪い顔してる」
「う、うるせぇ!」
「それで、僕のステータスがこれだよ」
今度は、愛人がステータスを表示した。
~~~~~~~
<逆瀬 愛人(さかせ あいと)>
・役職 戦士
・職業 勇者
・スキル 勇気の象徴(自身の能力値をかなり向上させる)
レベル1/150 次のレベルまでの必要経験値 5000
体力 400(650)/900 (職業効果+250)
打撃力 500(750)/950 (職業効果+200)
防御力 300(550)/700 (職業効果+250)
魔力 50/100
瞬発力 300(450)/600 (職業効果+150)
~~~~~~
「は?」
愛人のステータスを見た瞬間、俺は開いた口が閉じなくなった。
なんだこのステータスは⁉ 他の人を知らなくても分かる、こいつはトップ層の強さを持つぞ。
しかも、職業勇者って、夢見るヒーローその者じゃねぇか!
「本当に凄いよねー」
「いや、そんなことはないですよー」
愛人は優羽に褒められて、鼻の下を伸ばしている。
俺は、高校初の友達を殴りたい気持ちを抑えるのに必死だった。
「それじゃあ、進のを見てみようよ!」
「そうだな」
俺は、「愛人を越してくれ!」と神に必死にお願いをする。
そうして、期待を胸に自分のステータスを表示する。
「ステータス、オープン!」
優羽が平然と俺のことをディスってくる。
もう慣れたことなので、俺は本気で思っていることを冗談っぽく言ってみる。
「もしかしたら、俺は最強かもよ?」
「ないない」
「返事が早いな!」
俺の冗談は、速攻で打ち消された。
しかし、俺はハンターにある希望を見出している。
名付けて、『ヒーロー参上作戦!』だ!
ん? 名前が小学生みたいだって?
そんなものは気にするな。幼い心を持ち続けることは大事だぞ。
『ヒーロー参上作戦!』これは、簡単に言うと、吊り橋効果みたいなものである。
優羽がモンスターにビビっているところを、俺がヒーローの様に助けるだけだ。
それによって、優羽は俺に惚れて、青春を……
ムフフ、最高の作戦だな
「何ニヤついてるのよ。気持ち悪いわよ」
「う、うるせぇ!」
いかんいかん。妄想が楽しすぎて、顔に出ていたようだ。気を付けなければ。
「まあいいわ、進のステータスを見せてよ!」
「ステータス? そんなものがあるのか?」
「教えてもらってないの?」
「ここに来てから説明されるんじゃないのか?」
「本当に何も聞いてないようね」
俺は、てっきりこの会場で全ての説明を受けると思っていたのだが違っていたようだ。
優羽いわく、ここに来る前にダンジョンのことやステータスのこと、その他たくさんのことを教えてもらったようだ。
判定してくれたお姉さんが、説明を忘れていたのだろう。
「まあいいわ。特別に私が教えてあげよう!」
優羽は自慢げに『ステータス』について説明を始めた。
~~~~~~
『ステータス』とは、ハンター特有の能力値を表したものであり、身分証明書のような働きもする。
そして、能力値には『体力・打撃力・防御力・魔力・精神力』の五つの項目があり、限界値はそれぞれ違う。
ほとんど名前通りなのだが、一応説明しておく。
『体力』・『打撃力』・『防御力』・『瞬発力』は、そのままの意味である。(戦いによる疲れなどで変化する)
『魔力』は、魔法を使うために必要なものである。(魔力の大小によって、使える魔法と威力が変化する)
そして、体力と瞬発力以外の三つの項目のどれかに特化した『役職』というものがある。
どのハンターも、この三つの役職に分けられている。
己の拳や剣を巧みに扱って戦う、攻撃力に特化した『戦士』。
鋼の身体で仲間を守る、防御力に特化した『守護』。
魔法を使って仲間を援護したり、回復したりする、魔力に特化した『魔術師』。
この他にも『職業』と『スキル』という、一部の者にしか与えられないものがあるのだが、これは随時、説明していこう。
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「それで、これが私のステータスよ」
そう言うと、目の前に優羽のステータスが表示された。
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<安治 優羽(あんじ ゆう)>
・役職 魔術師
・職業 聖者
・スキル 女神の加護(傷を癒し、安らぎを与える)
レベル1/100 次のレベルまでの必要経験値 1000
体力 250/750
打撃力 100/550
防御力 150/400
魔力 150(450)/900 (職業効果+300)
瞬発力 75/150
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「職業とスキルまで持ってるじゃん!」
「ヘヘヘー、凄いでしょー」
一般的にどのくらいか分からないが、職業とスキルを持っている優羽のステータスはかなり高いだろう。
職業は、ある能力値を増加させる効果を持っている。
実際に優羽も、職業効果によって魔力のステータスがものすごく向上している。
スキルは、その人限定の技であり、これがダンジョン攻略を助けている。
優羽に治療してもらえるって、最高じゃん!
俺は一人で、優羽に看病される妄想をしていた。
「また気持ち悪い顔してる」
「う、うるせぇ!」
「それで、僕のステータスがこれだよ」
今度は、愛人がステータスを表示した。
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<逆瀬 愛人(さかせ あいと)>
・役職 戦士
・職業 勇者
・スキル 勇気の象徴(自身の能力値をかなり向上させる)
レベル1/150 次のレベルまでの必要経験値 5000
体力 400(650)/900 (職業効果+250)
打撃力 500(750)/950 (職業効果+200)
防御力 300(550)/700 (職業効果+250)
魔力 50/100
瞬発力 300(450)/600 (職業効果+150)
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「は?」
愛人のステータスを見た瞬間、俺は開いた口が閉じなくなった。
なんだこのステータスは⁉ 他の人を知らなくても分かる、こいつはトップ層の強さを持つぞ。
しかも、職業勇者って、夢見るヒーローその者じゃねぇか!
「本当に凄いよねー」
「いや、そんなことはないですよー」
愛人は優羽に褒められて、鼻の下を伸ばしている。
俺は、高校初の友達を殴りたい気持ちを抑えるのに必死だった。
「それじゃあ、進のを見てみようよ!」
「そうだな」
俺は、「愛人を越してくれ!」と神に必死にお願いをする。
そうして、期待を胸に自分のステータスを表示する。
「ステータス、オープン!」
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