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15/彼女たちの独白
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うそ…
こんな近くに…
今までで一番近いわ…
あぁ、素敵。私の王子様。
やっぱり私の運命の人はあなたしかいないわ。
それにしても…
何あの女?近すぎじゃない?
何度も共演しているからって…いい気になって。
しかも、相手役ばっかり!
なんのコネよ!
共演だけなら私だって多いのに!
なんであんな女のほうが彼に近いのよ!
信じられない!!!
え?あれ?手…を握った…だと?
嘘!やだやだ!
今まで劇中でしか接触していなかったのに
プライベートでも距離を縮めたっていうの!?
嘘よ!
ま、ま、まさか…あの女、彼を狙い始めたの??
ありえるわ。
むしろ、彼と共演しているのに彼に惚れないなんておかしかったのよ。
あんなに素敵な人に惚れない女なんていないわ!
大変!あんな肉食に狙われたらひとたまりもないわ。
彼、羊…いや、カモよ。
モワモワ…モワ~ン…
………そんなの…いやーー!
そうね、やっぱり、私が守ってあげないと…!
え?今…合ったわ。彼と目が合ったわ!
うんうん、そうね。やっぱり私のこと待っているのね。
もう、仕方ないわね。わかった。
助けてあげるわ。あなたには私しかいないものね。
大丈夫、私にはコレがあるもの。任せて。
この間、占いの館の魔術師からもらったこの栞。
渡した相手が必ず渡した人が幸せになる”絶対叶う”願望成就のアイテムって話だし。
彼を幸せに出来るのは私だけ。
どうやって渡そうかしら?
この栞、あげた相手が栞に気付くと効果がなくなるって制限あるのよね…
何かに紛れ込ませて手渡し?
う~ん…ここだとあの女がずっと側にいるし…
そうだわ、彼の荷物の中に入れましょう。
あぁ、それとも
彼の自宅にそっと忍び込んじゃう?
…ってダメだわ。あのマンション、魔力が鍵になっているから将来の結婚相手の私でも中に入れないんだったわ…
なんて…もどかしいの。
私も住みたいけど、家賃が…ゴホン…
うぅん…彼に肌身放さず持ってもらうにはどうしたらいいかしら…?
考えましょう。
そして、彼のことを今以上に見守りましょう。
彼の一挙一投足見落とさないように…
そうね、まずは、彼の使ったこのコップを回収しなくちゃ…
それから…
不審な女はパトリスたちが立ち去った席に近付いていった。
ーーーーーーーー
うそ…
こんなところで会うなんて…
ん~やっぱりいつ見ても理想的だわ
それにしても、彼、こんなに近くにいたのね。
はぁ~素敵。もっと見ていたい…
ぽや…ぽや~ん…
うふふ…あれして…あぁいや~ん
はっ!あら、やだまた妄想しちゃった。
あれ?あれっ??また見失った…
なんだか最近逃げられるのが早くなった気がするわ。
私、不審者って思われてる…?
やだ、どうしよう。
違いますよー、怪しくないですよーって言いたい。
はぁ、親しくなるにはどうしたらいいんだろう…?
またあの人に相談してみようかな…
忙しい人だからなかなか捕まらないけど…
むしろあの人以外には話せない…
うぅぅ…それにしてもそろそろ限界だわ…
人混み…ツライ…
克服したいけど、どうしたらいいのかな…
そうだ、隣の店のあの娘に聞いてみようかな?
彼女も好きな人いるって言ってたし、演劇のアルバイトしているって言ってたし。彼女、人付き合いが上手だから、話聞いてくれるかな?
よし、そうと決まれば、帰って相談の仕方の本を探して読もう。
こんな近くに…
今までで一番近いわ…
あぁ、素敵。私の王子様。
やっぱり私の運命の人はあなたしかいないわ。
それにしても…
何あの女?近すぎじゃない?
何度も共演しているからって…いい気になって。
しかも、相手役ばっかり!
なんのコネよ!
共演だけなら私だって多いのに!
なんであんな女のほうが彼に近いのよ!
信じられない!!!
え?あれ?手…を握った…だと?
嘘!やだやだ!
今まで劇中でしか接触していなかったのに
プライベートでも距離を縮めたっていうの!?
嘘よ!
ま、ま、まさか…あの女、彼を狙い始めたの??
ありえるわ。
むしろ、彼と共演しているのに彼に惚れないなんておかしかったのよ。
あんなに素敵な人に惚れない女なんていないわ!
大変!あんな肉食に狙われたらひとたまりもないわ。
彼、羊…いや、カモよ。
モワモワ…モワ~ン…
………そんなの…いやーー!
そうね、やっぱり、私が守ってあげないと…!
え?今…合ったわ。彼と目が合ったわ!
うんうん、そうね。やっぱり私のこと待っているのね。
もう、仕方ないわね。わかった。
助けてあげるわ。あなたには私しかいないものね。
大丈夫、私にはコレがあるもの。任せて。
この間、占いの館の魔術師からもらったこの栞。
渡した相手が必ず渡した人が幸せになる”絶対叶う”願望成就のアイテムって話だし。
彼を幸せに出来るのは私だけ。
どうやって渡そうかしら?
この栞、あげた相手が栞に気付くと効果がなくなるって制限あるのよね…
何かに紛れ込ませて手渡し?
う~ん…ここだとあの女がずっと側にいるし…
そうだわ、彼の荷物の中に入れましょう。
あぁ、それとも
彼の自宅にそっと忍び込んじゃう?
…ってダメだわ。あのマンション、魔力が鍵になっているから将来の結婚相手の私でも中に入れないんだったわ…
なんて…もどかしいの。
私も住みたいけど、家賃が…ゴホン…
うぅん…彼に肌身放さず持ってもらうにはどうしたらいいかしら…?
考えましょう。
そして、彼のことを今以上に見守りましょう。
彼の一挙一投足見落とさないように…
そうね、まずは、彼の使ったこのコップを回収しなくちゃ…
それから…
不審な女はパトリスたちが立ち去った席に近付いていった。
ーーーーーーーー
うそ…
こんなところで会うなんて…
ん~やっぱりいつ見ても理想的だわ
それにしても、彼、こんなに近くにいたのね。
はぁ~素敵。もっと見ていたい…
ぽや…ぽや~ん…
うふふ…あれして…あぁいや~ん
はっ!あら、やだまた妄想しちゃった。
あれ?あれっ??また見失った…
なんだか最近逃げられるのが早くなった気がするわ。
私、不審者って思われてる…?
やだ、どうしよう。
違いますよー、怪しくないですよーって言いたい。
はぁ、親しくなるにはどうしたらいいんだろう…?
またあの人に相談してみようかな…
忙しい人だからなかなか捕まらないけど…
むしろあの人以外には話せない…
うぅぅ…それにしてもそろそろ限界だわ…
人混み…ツライ…
克服したいけど、どうしたらいいのかな…
そうだ、隣の店のあの娘に聞いてみようかな?
彼女も好きな人いるって言ってたし、演劇のアルバイトしているって言ってたし。彼女、人付き合いが上手だから、話聞いてくれるかな?
よし、そうと決まれば、帰って相談の仕方の本を探して読もう。
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