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お呪い
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「泊っていけばいいのに」
「明日、講義1コマ目からだから」
夜10時過ぎ、いつの間にかメイクを直した博美とそんな会話をして、パーティはお開きとなった。
私は、残ったワインを飲みながら幸せの余韻に浸っていたら急に眠気に襲われた。
飲みすぎちゃったかな?
そんなことを思っていたら、スマホが鳴った。
隆司からのSNS。
「明日の1限、代返よろしく。」
「了解」
私は、微笑みながらスタンプを返す。
スマホは夜11:40を示している。
スマホをテーブルに置いて、浴室へ向かう。
のんびりお湯に身を任せながら、今日一日のことを思い出す。
私を幸せにしてくれる友達と恋人への感謝と喜び、そんな二人を疑ってしまったことへの自責。
そんな気持ちでいたら再び眠気に襲われ、ウトウトと意識が遠のく。
ふと目を覚ます。
どれくらい寝ていただろう。
ここで寝ると風邪ひいちゃう。
そう思って、お湯を両手ですくって、顔にかけて目を覚ます。
暖かいお湯が顔を流れて浴槽に落ちる。
ゆっくり目を開けると、浴室に湯気が充満している。
「あ!?」
~ 死んでしまえばいい と思う人を一人だけ、今日、殺してやろう ~
~ さぁ誰だ。博美か? 隆司か? ~
~ 願え 死んでしまえと願え。その一人を今日中に… ~
博美 隆司 !!
私は慌てて浴室を出ると、濡れたままリビングへ走る。
すぐにスマホを取り、電話をする。
プルルルル ガチャ
「博美?」
『ゆーこ、どうしたの?』
「よかったぁ、なんでもない、ごめん」
ガチャ
博美は無事だと分かりすぐに電話を切る。
急いでもう一度電話をかける。
ガチャ
『隆司?』
「あぁ、裕子、どうした?」
『よかったぁ、たかしー…』
「どうした裕子、泣いてるの?」
ガチャ… ツーツーツー
電話が切れて、スマホの表示がホームに戻る。
その瞬間、表示された時間が23:59から0:00へ変わった。
「隆司にも裕子から?」
「うん、そうなんだけど」
「隆司のもすぐ切れちゃった?」
「うん、なんだろうね」
「とりあえず、シャワー浴びよ。そのあと、もう一回ね」
「あぁ」
「明日、講義1コマ目からだから」
夜10時過ぎ、いつの間にかメイクを直した博美とそんな会話をして、パーティはお開きとなった。
私は、残ったワインを飲みながら幸せの余韻に浸っていたら急に眠気に襲われた。
飲みすぎちゃったかな?
そんなことを思っていたら、スマホが鳴った。
隆司からのSNS。
「明日の1限、代返よろしく。」
「了解」
私は、微笑みながらスタンプを返す。
スマホは夜11:40を示している。
スマホをテーブルに置いて、浴室へ向かう。
のんびりお湯に身を任せながら、今日一日のことを思い出す。
私を幸せにしてくれる友達と恋人への感謝と喜び、そんな二人を疑ってしまったことへの自責。
そんな気持ちでいたら再び眠気に襲われ、ウトウトと意識が遠のく。
ふと目を覚ます。
どれくらい寝ていただろう。
ここで寝ると風邪ひいちゃう。
そう思って、お湯を両手ですくって、顔にかけて目を覚ます。
暖かいお湯が顔を流れて浴槽に落ちる。
ゆっくり目を開けると、浴室に湯気が充満している。
「あ!?」
~ 死んでしまえばいい と思う人を一人だけ、今日、殺してやろう ~
~ さぁ誰だ。博美か? 隆司か? ~
~ 願え 死んでしまえと願え。その一人を今日中に… ~
博美 隆司 !!
私は慌てて浴室を出ると、濡れたままリビングへ走る。
すぐにスマホを取り、電話をする。
プルルルル ガチャ
「博美?」
『ゆーこ、どうしたの?』
「よかったぁ、なんでもない、ごめん」
ガチャ
博美は無事だと分かりすぐに電話を切る。
急いでもう一度電話をかける。
ガチャ
『隆司?』
「あぁ、裕子、どうした?」
『よかったぁ、たかしー…』
「どうした裕子、泣いてるの?」
ガチャ… ツーツーツー
電話が切れて、スマホの表示がホームに戻る。
その瞬間、表示された時間が23:59から0:00へ変わった。
「隆司にも裕子から?」
「うん、そうなんだけど」
「隆司のもすぐ切れちゃった?」
「うん、なんだろうね」
「とりあえず、シャワー浴びよ。そのあと、もう一回ね」
「あぁ」
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