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本編
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まずは面倒なエリザベスの母親の実家だ。わたしは叔父様たちと一緒に子爵邸に向かう。先触れは逃げられたり余計な準備をされたりしないようにぎりぎりに出した。
目の前にはバルベ子爵とその妻が並んでいる。少し緊張しているようだ。
「リアーネ嬢、それにプラーム伯爵、伯爵夫人もようこそお越しくださいました」
「バルベ子爵、はじめまして。エリザベスお姉様の妹のリアーネです。今日はお姉様の結婚についての相談でお邪魔しました。子爵とは面識がありませんでしたので、お二人と面識のある叔父様たちについてきてもらいましたの。お姉様の結婚は叔父様たちにも関係がありますし……」
「そうでしたか。伯爵夫妻もいらっしゃるとは思わなかったので少々驚きました。……それでエリザベスの結婚のお祝いについてですね」
「あら、伝達ミスでしょうか。驚かせてしまい申し訳ありませんでした」
バルベ子爵の方は少しほぐれたようだが、子爵夫人の方はそれほど変化がない。ちなみにわたしはエリザベスの結婚についてのお祝いとはひと言も言っていない。
「お姉様の結婚についてはもうご存じですよね? ぜひ、お姉様のお祖父様であるバルベ子爵とお話をと思いまして」
「えぇ、聞いております。本当にめでたいことです」
「お姉様の結婚相手もご存じで、バルベ子爵も賛成なさっているとか」
「えぇ、リンハルト殿は当主を支えるために準備しており、侯爵家に入られるのですよね」
「でしたら、リンハルト様がわたくしの元婚約者であったこともご存じでしょうか」
子爵夫妻の顔色が変わる。わたしは笑顔を崩さない。
「それは、リアーネ嬢はこの結婚に反対ということでしょうか? リアーネ嬢も賛成していると聞きましたが……」
「いいえ、お二人は真実の愛で結ばれているそうですから反対はいたしません。ただ、バルベ子爵夫妻のお考えを確認しておきたかったのです」
「と言いますと?」
「バルベ子爵は我が侯爵家の乗っ取りをお考えなのでしょうか?」
二人は一瞬固まり、慌てて否定する。
「いったい何を根拠にそのようなことを……。わたしたちにはそのような考えはありません」
「そうですか。子爵はエリザベスお姉様が次期当主だとお思いになっているのかと思いましたわ」
「違うのですか? 侯爵の第一子が次の当主で、リンハルト殿と結婚すると聞いていますが……」
「我が侯爵家は基本的に第一子が相続しますが、エリザベスお姉様は当主にはなれません」
どうして皆勘違いするのかしら。お父様はただの婿なのに……。ずっと黙っていた叔父様が口を開く。
「バルベ子爵は今の侯爵家の当主がだれかご存じないのですか?」
「それはエリザベスとリアーネ嬢のお父上でしょう」
「いいえ、正式な当主はリアーネで、その父親は当主代理にすぎません。前侯爵はわたしの姉で、姉が亡くなったときにリアーネが全て相続しました。リアーネに何かあった場合はわたしやわたしの子どもたちに継承権があります。姉から相続したときにリアーネはまだ十歳だったため、父親が当主代理になっただけです。リアーネを排し、わたしたちをさしおいてエリザベスが次期当主だなんてバルベ子爵家主導の乗っ取りかと思いました。子爵が支援していると聞きましたので」
叔父様は笑顔だが、子爵夫妻は固まっている。特にバルベ子爵の顔色が悪い。叔母様も口を開いた。
「わたくし、びっくりしましたの。エリザベスが侯爵家の次期当主だなんて噂を聞いたものですから。バルベ子爵夫人はその噂、お聞きになって?」
「い、いいえ。そのような話は聞いたことがありませんわ」
子爵夫人は必死に否定する。叔母様は社交界でも影響力のある人物だ。そんな人に睨まれてしまえば子爵夫人はかなり肩身が狭くなる。叔母様は子爵夫人の反応を気にせず話を続ける。
「わたくしも最近その話を耳にしたのですけど、いつからそんな噂がでたのかを聞いてみたらリアーネの婚約破棄の話が出る前からだそうで……。なんでもエリザベスの母親が話しをしていてお父様のバルベ子爵も喜んでいると。本当に驚きましたのよ」
「いいえ。我が家はそのようなことに関係しておりません。そもそも、エリザベスもその母親もこの子爵家とは関係のない人間です」
「ならよかったですわ。エリザベスの振るまいが侯爵家にふさわしくないという話は子爵夫人もご存じでしょう? そんな人間が次期当主だなんて勘違いされてしまっては侯爵家の名に傷がついてしまいますもの。そんなばかげた話を子爵が広めているはずありませんわよね」
叔母様は笑顔で圧力をかけていく。子爵夫人は必死に無関係を主張し、子爵にも同意を求めた。確かにこの人はほとんど関係していないのかもしれない。子爵夫人はエリザベス母娘とは関係がよくない。それなのにこの母娘を利用して侯爵家を取り込もうなどとは考えないだろう。エリザベス母娘に大きな顔をされるのは嫌なはずだ。わたしはあらためて子爵に確認する。
「バルベ子爵は我が家の乗っ取りはお考えになっていないのですよね?」
「も、もちろんです!」
「では、今後我が侯爵家について余計な口出しはしないでいただきますようお願いいたしますね。当主はわたくしですので。わたくしは次期当主や継承権についてこれまで面識のなかったバルベ子爵にご意見を伺うつもりはございません」
バルベ子爵は「仰るとおりです」と言うのが精いっぱいのようだ。それでも叔父様たちは攻撃の手を休めない。
「バルベ子爵が乗っ取りを考えていないと聞いて安心しました。もしそのようなお考えならわたしと妻の親戚一同、徹底的にバルベ子爵と争わないといけないところでした」
叔父様は笑顔で怖いことを言う。バルベ子爵が対抗できるわけがない。少なくともここにはいられなくなるだろう。バルベ子爵が邪魔をしてくるのならもちろんわたしも黙っているつもりはないけれど。
「ほんとうによかったですわ。わたくしの実家はリアーネの家と昔からのつきあいでしょう? 前当主のアンネローゼはわたくしの大切な親友でわたくしたちの結婚のために侯爵家を譲ろうとまでしてくれましたの。わたくしたちはもちろん、わたくしのお兄様もお父様もお祖父様もアンネローゼやリアーネをとても大切に思っていますから侯爵家の乗っ取りだなんて大変な騒ぎになってしますわ。わたくしたちと関係のある取引はすべてなくなってしまいますわね。あぁ、ごめんなさい。先走ったお兄様がすでにいくつか取引を無かったことにしているかもしれませんわ」
バルベ子爵には心当たりがあるらしい。真っ青になっている。叔母様の実家はとても力のある侯爵家だ。このままでは確実にこの家はなくなってしまうだろう。
「バルベ子爵がエリザベスお姉様と無関係となると、結婚のお祝いについて相談するのは間違っていますよね。お邪魔して申し訳ありませんでした」
「くれぐれも変な気を起こさないでくださいね。もうお会いできなくなる、なんてことになったら悲しいですもの」
叔母様はさらに念を押していく。この短期間での根回しを考えると叔母様だけでなくおじさまも相当お怒りのようだ。ほんとうに怖い……。
しばらく黙ってなにかを考えていた様子の爵夫人は決意したように口を開いた。
「……主人が誤解を招く行動をとってしまい申し訳ありませんでした。この子爵家は侯爵家や伯爵家と敵対する意志はございません。主人はもう引退しますのでどうかお許しください」
「な、なにを言いだすんだ」
「あなたは黙っていてください。なにをなさったか理解されているのですか? しっかりと責任をとってください」
「わたしはなにもしていない!」
「わたくしはあなたが何をしたのか存じません。ですが、この家にとって不利益なことをなさったのでしょう。わたくしもこれ以上はあなたを許すことはできません」
子爵夫人は家を守ることにしたようだ。
「わたくしが責任を持ってこの人が皆様の目に入らないようにいたしますのでどうか……」
これでバルベ子爵がエリザベス母娘を支援して何かすることはないだろう。何かしようとしても子爵夫人が必死に止めるはずだ。わたしは主張したいことはしたのでバルベ子爵邸を後にした。
目の前にはバルベ子爵とその妻が並んでいる。少し緊張しているようだ。
「リアーネ嬢、それにプラーム伯爵、伯爵夫人もようこそお越しくださいました」
「バルベ子爵、はじめまして。エリザベスお姉様の妹のリアーネです。今日はお姉様の結婚についての相談でお邪魔しました。子爵とは面識がありませんでしたので、お二人と面識のある叔父様たちについてきてもらいましたの。お姉様の結婚は叔父様たちにも関係がありますし……」
「そうでしたか。伯爵夫妻もいらっしゃるとは思わなかったので少々驚きました。……それでエリザベスの結婚のお祝いについてですね」
「あら、伝達ミスでしょうか。驚かせてしまい申し訳ありませんでした」
バルベ子爵の方は少しほぐれたようだが、子爵夫人の方はそれほど変化がない。ちなみにわたしはエリザベスの結婚についてのお祝いとはひと言も言っていない。
「お姉様の結婚についてはもうご存じですよね? ぜひ、お姉様のお祖父様であるバルベ子爵とお話をと思いまして」
「えぇ、聞いております。本当にめでたいことです」
「お姉様の結婚相手もご存じで、バルベ子爵も賛成なさっているとか」
「えぇ、リンハルト殿は当主を支えるために準備しており、侯爵家に入られるのですよね」
「でしたら、リンハルト様がわたくしの元婚約者であったこともご存じでしょうか」
子爵夫妻の顔色が変わる。わたしは笑顔を崩さない。
「それは、リアーネ嬢はこの結婚に反対ということでしょうか? リアーネ嬢も賛成していると聞きましたが……」
「いいえ、お二人は真実の愛で結ばれているそうですから反対はいたしません。ただ、バルベ子爵夫妻のお考えを確認しておきたかったのです」
「と言いますと?」
「バルベ子爵は我が侯爵家の乗っ取りをお考えなのでしょうか?」
二人は一瞬固まり、慌てて否定する。
「いったい何を根拠にそのようなことを……。わたしたちにはそのような考えはありません」
「そうですか。子爵はエリザベスお姉様が次期当主だとお思いになっているのかと思いましたわ」
「違うのですか? 侯爵の第一子が次の当主で、リンハルト殿と結婚すると聞いていますが……」
「我が侯爵家は基本的に第一子が相続しますが、エリザベスお姉様は当主にはなれません」
どうして皆勘違いするのかしら。お父様はただの婿なのに……。ずっと黙っていた叔父様が口を開く。
「バルベ子爵は今の侯爵家の当主がだれかご存じないのですか?」
「それはエリザベスとリアーネ嬢のお父上でしょう」
「いいえ、正式な当主はリアーネで、その父親は当主代理にすぎません。前侯爵はわたしの姉で、姉が亡くなったときにリアーネが全て相続しました。リアーネに何かあった場合はわたしやわたしの子どもたちに継承権があります。姉から相続したときにリアーネはまだ十歳だったため、父親が当主代理になっただけです。リアーネを排し、わたしたちをさしおいてエリザベスが次期当主だなんてバルベ子爵家主導の乗っ取りかと思いました。子爵が支援していると聞きましたので」
叔父様は笑顔だが、子爵夫妻は固まっている。特にバルベ子爵の顔色が悪い。叔母様も口を開いた。
「わたくし、びっくりしましたの。エリザベスが侯爵家の次期当主だなんて噂を聞いたものですから。バルベ子爵夫人はその噂、お聞きになって?」
「い、いいえ。そのような話は聞いたことがありませんわ」
子爵夫人は必死に否定する。叔母様は社交界でも影響力のある人物だ。そんな人に睨まれてしまえば子爵夫人はかなり肩身が狭くなる。叔母様は子爵夫人の反応を気にせず話を続ける。
「わたくしも最近その話を耳にしたのですけど、いつからそんな噂がでたのかを聞いてみたらリアーネの婚約破棄の話が出る前からだそうで……。なんでもエリザベスの母親が話しをしていてお父様のバルベ子爵も喜んでいると。本当に驚きましたのよ」
「いいえ。我が家はそのようなことに関係しておりません。そもそも、エリザベスもその母親もこの子爵家とは関係のない人間です」
「ならよかったですわ。エリザベスの振るまいが侯爵家にふさわしくないという話は子爵夫人もご存じでしょう? そんな人間が次期当主だなんて勘違いされてしまっては侯爵家の名に傷がついてしまいますもの。そんなばかげた話を子爵が広めているはずありませんわよね」
叔母様は笑顔で圧力をかけていく。子爵夫人は必死に無関係を主張し、子爵にも同意を求めた。確かにこの人はほとんど関係していないのかもしれない。子爵夫人はエリザベス母娘とは関係がよくない。それなのにこの母娘を利用して侯爵家を取り込もうなどとは考えないだろう。エリザベス母娘に大きな顔をされるのは嫌なはずだ。わたしはあらためて子爵に確認する。
「バルベ子爵は我が家の乗っ取りはお考えになっていないのですよね?」
「も、もちろんです!」
「では、今後我が侯爵家について余計な口出しはしないでいただきますようお願いいたしますね。当主はわたくしですので。わたくしは次期当主や継承権についてこれまで面識のなかったバルベ子爵にご意見を伺うつもりはございません」
バルベ子爵は「仰るとおりです」と言うのが精いっぱいのようだ。それでも叔父様たちは攻撃の手を休めない。
「バルベ子爵が乗っ取りを考えていないと聞いて安心しました。もしそのようなお考えならわたしと妻の親戚一同、徹底的にバルベ子爵と争わないといけないところでした」
叔父様は笑顔で怖いことを言う。バルベ子爵が対抗できるわけがない。少なくともここにはいられなくなるだろう。バルベ子爵が邪魔をしてくるのならもちろんわたしも黙っているつもりはないけれど。
「ほんとうによかったですわ。わたくしの実家はリアーネの家と昔からのつきあいでしょう? 前当主のアンネローゼはわたくしの大切な親友でわたくしたちの結婚のために侯爵家を譲ろうとまでしてくれましたの。わたくしたちはもちろん、わたくしのお兄様もお父様もお祖父様もアンネローゼやリアーネをとても大切に思っていますから侯爵家の乗っ取りだなんて大変な騒ぎになってしますわ。わたくしたちと関係のある取引はすべてなくなってしまいますわね。あぁ、ごめんなさい。先走ったお兄様がすでにいくつか取引を無かったことにしているかもしれませんわ」
バルベ子爵には心当たりがあるらしい。真っ青になっている。叔母様の実家はとても力のある侯爵家だ。このままでは確実にこの家はなくなってしまうだろう。
「バルベ子爵がエリザベスお姉様と無関係となると、結婚のお祝いについて相談するのは間違っていますよね。お邪魔して申し訳ありませんでした」
「くれぐれも変な気を起こさないでくださいね。もうお会いできなくなる、なんてことになったら悲しいですもの」
叔母様はさらに念を押していく。この短期間での根回しを考えると叔母様だけでなくおじさまも相当お怒りのようだ。ほんとうに怖い……。
しばらく黙ってなにかを考えていた様子の爵夫人は決意したように口を開いた。
「……主人が誤解を招く行動をとってしまい申し訳ありませんでした。この子爵家は侯爵家や伯爵家と敵対する意志はございません。主人はもう引退しますのでどうかお許しください」
「な、なにを言いだすんだ」
「あなたは黙っていてください。なにをなさったか理解されているのですか? しっかりと責任をとってください」
「わたしはなにもしていない!」
「わたくしはあなたが何をしたのか存じません。ですが、この家にとって不利益なことをなさったのでしょう。わたくしもこれ以上はあなたを許すことはできません」
子爵夫人は家を守ることにしたようだ。
「わたくしが責任を持ってこの人が皆様の目に入らないようにいたしますのでどうか……」
これでバルベ子爵がエリザベス母娘を支援して何かすることはないだろう。何かしようとしても子爵夫人が必死に止めるはずだ。わたしは主張したいことはしたのでバルベ子爵邸を後にした。
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