10 / 42
10.契約成立
しおりを挟む
部屋に入るとわたしは思わず固まってしまった。驚いたことにお父様だけでなく、王弟殿下もいたのだ。わたしはあわてて挨拶をする。もちろん表面上は取り繕ってだ。
この部屋で待っているなんて聞いていない。心の準備くらいさせて欲しい。
これまでの人生で一番気を遣う緊張した挨拶になったわたしに対して、王弟殿下は笑顔でわたしを迎えてくれた。
サラサラとしたきれいなプラチナブロンドに、タンザナイトのようなきれいな目。男の人なのに美人という言葉が相応しい。
こんなきれいな人に結婚相手がいないなんて信じられない。と言うか、わたしでは完全に釣り合わない。
まだ結婚していないのも、婚約者がいないのも単純に釣り合う人がいなかったからなのかしら。きっと理想が高すぎるのね。
お父様、これは完全に成立しないお話です……。
「お初にお目にかかります、クリストファー王弟殿下。わたしは宰相の娘で『ルーン』のリリアーナと申します」
名前を呼んで不敬にならないかしら。
お父様はお見合いなのだから名前を呼ぶようにと言っていたけれど、わたしは内心ビクビクしていた。
本当にこんなことで喜ぶの?
「はじめまして。リリアーナ嬢。君が土地の精霊の声を聞いた聖女だね。わたしのことは気軽にクリスと呼んで欲しい」
クリストファー殿下はとてもにこやかだ。笑顔がまぶしい。
思っていた反応と違う。お父様の言うとおりのようだ。
近くでみるとやはりきれいな顔をしていて直視できない。目を見てしまうと、その夜空のような目に吸い込まれてしまいそうになる。
厳密にはまだ土地と契約していないので聖女ではないのだけれど、そんなことを言える余裕はなかった。
そして、初対面で愛称呼びなんてとても恐れ多いのだけれど、断れる空気ではない。
「はい、クリス王弟殿下……」
「まだちょっと固いかな。殿下とか要らないから」
にこやかに遮られた……。妙な圧を感じる。
ちょっと強引な人なのかもしれない。わたしは素直に従うことにして気を取り直して話を続けた。
「……では、クリス様」
「なんだい?」
クリストファー様はわたしの呼び方に満足したらしい。
「あの、突然、父が変なことを言って申し訳ありませんでした」
「変なこと?」
「領主になって欲しいとか……。その、わたしとお見合いのようなことをして欲しいとか……」
「あぁ、そんなことか。全く気にしなくて良いよ。いずれどこかの領主になることは決まっていたし、どこになるかは調整中だったんだ。ちなみにあの土地は候補の一つだよ」
「えっ、そうなのですか」
驚いた。元々そんな話があったとは……。
「あの土地は重要な土地にもかかわらずひどく枯れてしまっていたからね。聖女を迎えるということで現状維持になっていたんだ。だから君は気にしなくて良いよ」
「はぁ」
なんだかとても軽い。というかフランクな人だ。急にこんな失礼なお願いをされているのに上機嫌なようにもみえる。
「領主の件は良いとしても、わたしはあの土地と契約したいと思っています。精霊と約束しましたから。結婚が必要ですけど問題ないのですか?」
「問題ないんじゃないかな? あの土地をジルベルトたちに任せられないのは兄上も同じ考えだ。加えて、私はどこかの領地の領主になる必要がある。君はあの土地と契約したい。なら、私があの土地の領主になって君と結婚するのが一番だろう?」
そんな簡単な問題ではないと思うのですが……。
「わたしと結婚するのは嫌ではないのですか? わたしではとてもクリス様に釣り合わないと思うのですが……」
「どうして? 私は君に興味がある。君の行いはすばらしいし、土地の精霊の声をきいて人生をやり直すなんてすごいじゃないか。私に不満はないよ。あの土地の精霊の御意向は尊重したいしね。君は元々ジルベルトと政略的な婚約だったのだろう? お互いのことはこれから知っていけば良いし、わたしたちの相性も悪くないと思うよ。私との政略結婚は不満かい?」
わたしにとってはこれ以上ないありがたいお話だわ。
「不満だなんて恐れ多いです。わたしはあの土地や人々を大切にしてくれる方なら問題ありません。わたしの事情に巻き込んでしまい申し訳ありません。極力ご迷惑をおかけしないようにいたします」
クリストファー様の表情が一瞬崩れたように見えた。
何かおかしなことを言ってしまったかしら。
「……では問題ないね。契約は成立だ。それにどうしても合わなければ、土地を癒やしたあとに離婚するなり何か考えれば良いよ。もちろん、私にはそんなつもりはないけどね」
一瞬、悲しそうな顔をしたように見えたのだが、気のせいだったのかもしれない。とてもきれいな笑顔で契約を了承してくれた。きれいな笑顔の中に圧を感じるけれど。
しかし、そんなに簡単に決めていいのだろうか。いや、王族ともなれば政略結婚が当たり前で色々と覚悟があるのかもしれない。
その割にはこれまで婚約者をお決めにならなかったのよね。やっぱり理想がものすごく高いのだわ。
わたしも土地との約束を果たすためには手段は選んでいられない。協力してくれるというならそれに甘えよう。王の命令であればジルベルトたちも逆らえない。領地を奪うためには確かにお父様の案は良い案だと思う。
「あと、一つだけお願いがあるのですが……」
「なんだい?」
「あの土地の領民に不足している食糧の支援をしていただけないでしょうか? いずれ、必ずお返ししますので」
「もちろんだよ。国民が不必要に苦しむのは本意ではない。今以上の支援を約束しよう。それに、国の名前で支援しておけば領主の交代もスムーズにいくだろうからね。良い考えだと思うよ」
「ありがとうございます」
「負債はジルベルトたちから返してもらうから安心して」
そう言ってわたしに向かって軽くウインクしてきた。まさか、こんな感じの人だったとは思わなかった。
それにしてもどうしてこうぐいぐいくる感じなのだろうか。最後の方は離婚してもいいと言うがそんなことは許さないというような笑顔だった。やっぱりわたしが聖女だから?
クリストファー様からは逃げられない何かを感じる……。
この部屋で待っているなんて聞いていない。心の準備くらいさせて欲しい。
これまでの人生で一番気を遣う緊張した挨拶になったわたしに対して、王弟殿下は笑顔でわたしを迎えてくれた。
サラサラとしたきれいなプラチナブロンドに、タンザナイトのようなきれいな目。男の人なのに美人という言葉が相応しい。
こんなきれいな人に結婚相手がいないなんて信じられない。と言うか、わたしでは完全に釣り合わない。
まだ結婚していないのも、婚約者がいないのも単純に釣り合う人がいなかったからなのかしら。きっと理想が高すぎるのね。
お父様、これは完全に成立しないお話です……。
「お初にお目にかかります、クリストファー王弟殿下。わたしは宰相の娘で『ルーン』のリリアーナと申します」
名前を呼んで不敬にならないかしら。
お父様はお見合いなのだから名前を呼ぶようにと言っていたけれど、わたしは内心ビクビクしていた。
本当にこんなことで喜ぶの?
「はじめまして。リリアーナ嬢。君が土地の精霊の声を聞いた聖女だね。わたしのことは気軽にクリスと呼んで欲しい」
クリストファー殿下はとてもにこやかだ。笑顔がまぶしい。
思っていた反応と違う。お父様の言うとおりのようだ。
近くでみるとやはりきれいな顔をしていて直視できない。目を見てしまうと、その夜空のような目に吸い込まれてしまいそうになる。
厳密にはまだ土地と契約していないので聖女ではないのだけれど、そんなことを言える余裕はなかった。
そして、初対面で愛称呼びなんてとても恐れ多いのだけれど、断れる空気ではない。
「はい、クリス王弟殿下……」
「まだちょっと固いかな。殿下とか要らないから」
にこやかに遮られた……。妙な圧を感じる。
ちょっと強引な人なのかもしれない。わたしは素直に従うことにして気を取り直して話を続けた。
「……では、クリス様」
「なんだい?」
クリストファー様はわたしの呼び方に満足したらしい。
「あの、突然、父が変なことを言って申し訳ありませんでした」
「変なこと?」
「領主になって欲しいとか……。その、わたしとお見合いのようなことをして欲しいとか……」
「あぁ、そんなことか。全く気にしなくて良いよ。いずれどこかの領主になることは決まっていたし、どこになるかは調整中だったんだ。ちなみにあの土地は候補の一つだよ」
「えっ、そうなのですか」
驚いた。元々そんな話があったとは……。
「あの土地は重要な土地にもかかわらずひどく枯れてしまっていたからね。聖女を迎えるということで現状維持になっていたんだ。だから君は気にしなくて良いよ」
「はぁ」
なんだかとても軽い。というかフランクな人だ。急にこんな失礼なお願いをされているのに上機嫌なようにもみえる。
「領主の件は良いとしても、わたしはあの土地と契約したいと思っています。精霊と約束しましたから。結婚が必要ですけど問題ないのですか?」
「問題ないんじゃないかな? あの土地をジルベルトたちに任せられないのは兄上も同じ考えだ。加えて、私はどこかの領地の領主になる必要がある。君はあの土地と契約したい。なら、私があの土地の領主になって君と結婚するのが一番だろう?」
そんな簡単な問題ではないと思うのですが……。
「わたしと結婚するのは嫌ではないのですか? わたしではとてもクリス様に釣り合わないと思うのですが……」
「どうして? 私は君に興味がある。君の行いはすばらしいし、土地の精霊の声をきいて人生をやり直すなんてすごいじゃないか。私に不満はないよ。あの土地の精霊の御意向は尊重したいしね。君は元々ジルベルトと政略的な婚約だったのだろう? お互いのことはこれから知っていけば良いし、わたしたちの相性も悪くないと思うよ。私との政略結婚は不満かい?」
わたしにとってはこれ以上ないありがたいお話だわ。
「不満だなんて恐れ多いです。わたしはあの土地や人々を大切にしてくれる方なら問題ありません。わたしの事情に巻き込んでしまい申し訳ありません。極力ご迷惑をおかけしないようにいたします」
クリストファー様の表情が一瞬崩れたように見えた。
何かおかしなことを言ってしまったかしら。
「……では問題ないね。契約は成立だ。それにどうしても合わなければ、土地を癒やしたあとに離婚するなり何か考えれば良いよ。もちろん、私にはそんなつもりはないけどね」
一瞬、悲しそうな顔をしたように見えたのだが、気のせいだったのかもしれない。とてもきれいな笑顔で契約を了承してくれた。きれいな笑顔の中に圧を感じるけれど。
しかし、そんなに簡単に決めていいのだろうか。いや、王族ともなれば政略結婚が当たり前で色々と覚悟があるのかもしれない。
その割にはこれまで婚約者をお決めにならなかったのよね。やっぱり理想がものすごく高いのだわ。
わたしも土地との約束を果たすためには手段は選んでいられない。協力してくれるというならそれに甘えよう。王の命令であればジルベルトたちも逆らえない。領地を奪うためには確かにお父様の案は良い案だと思う。
「あと、一つだけお願いがあるのですが……」
「なんだい?」
「あの土地の領民に不足している食糧の支援をしていただけないでしょうか? いずれ、必ずお返ししますので」
「もちろんだよ。国民が不必要に苦しむのは本意ではない。今以上の支援を約束しよう。それに、国の名前で支援しておけば領主の交代もスムーズにいくだろうからね。良い考えだと思うよ」
「ありがとうございます」
「負債はジルベルトたちから返してもらうから安心して」
そう言ってわたしに向かって軽くウインクしてきた。まさか、こんな感じの人だったとは思わなかった。
それにしてもどうしてこうぐいぐいくる感じなのだろうか。最後の方は離婚してもいいと言うがそんなことは許さないというような笑顔だった。やっぱりわたしが聖女だから?
クリストファー様からは逃げられない何かを感じる……。
68
お気に入りに追加
817
あなたにおすすめの小説

【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。

完】異端の治癒能力を持つ令嬢は婚約破棄をされ、王宮の侍女として静かに暮らす事を望んだ。なのに!王子、私は侍女ですよ!言い寄られたら困ります!
仰木 あん
恋愛
マリアはエネローワ王国のライオネル伯爵の長女である。
ある日、婚約者のハルト=リッチに呼び出され、婚約破棄を告げられる。
理由はマリアの義理の妹、ソフィアに心変わりしたからだそうだ。
ハルトとソフィアは互いに惹かれ、『真実の愛』に気付いたとのこと…。
マリアは色々な物を継母の連れ子である、ソフィアに奪われてきたが、今度は婚約者か…と、気落ちをして、実家に帰る。
自室にて、過去の母の言葉を思い出す。
マリアには、王国において、異端とされるドルイダスの異能があり、強力な治癒能力で、人を癒すことが出来る事を…
しかしそれは、この国では迫害される恐れがあるため、内緒にするようにと強く言われていた。
そんな母が亡くなり、継母がソフィアを連れて屋敷に入ると、マリアの生活は一変した。
ハルトという婚約者を得て、家を折角出たのに、この始末……。
マリアは父親に願い出る。
家族に邪魔されず、一人で静かに王宮の侍女として働いて生きるため、再び家を出るのだが………
この話はフィクションです。
名前等は実際のものとなんら関係はありません。

元聖女になったんですから放っておいて下さいよ
風見ゆうみ
恋愛
私、ミーファ・ヘイメルは、ローストリア国内に五人いる聖女の内の一人だ。
ローストリア国の聖女とは、聖なる魔法と言われる、回復魔法を使えたり魔族や魔物が入ってこれない様な結界を張れる人間の事を言う。
ある日、恋愛にかまけた四人の聖女達の内の一人が張った結界が破られ、魔物が侵入してしまう出来事が起きる。
国王陛下から糾弾された際、私の担当した地域ではないのに、四人そろって私が悪いと言い出した。
それを信じた国王陛下から王都からの追放を言い渡された私を、昔からの知り合いであり辺境伯の令息、リューク・スコッチが自分の屋敷に住まわせると進言してくれる。
スコッチ家に温かく迎えられた私は、その恩に報いる為に、スコッチ領内、もしくは旅先でのみ聖女だった頃にしていた事と同じ活動を行い始める。
新しい暮らしに慣れ始めた頃には、私頼りだった聖女達の粗がどんどん見え始め、私を嫌っていたはずの王太子殿下から連絡がくるようになり…。
※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定も緩くご都合主義です。魔法も存在します。作者の都合の良い世界観や設定であるとご了承いただいた上でお読み下さいませ。
※クズがいますので、ご注意下さい。

言いたいことはそれだけですか。では始めましょう
井藤 美樹
恋愛
常々、社交を苦手としていましたが、今回ばかりは仕方なく出席しておりましたの。婚約者と一緒にね。
その席で、突然始まった婚約破棄という名の茶番劇。
頭がお花畑の方々の発言が続きます。
すると、なぜが、私の名前が……
もちろん、火の粉はその場で消しましたよ。
ついでに、独立宣言もしちゃいました。
主人公、めちゃくちゃ口悪いです。
成り立てホヤホヤのミネリア王女殿下の溺愛&奮闘記。ちょっとだけ、冒険譚もあります。
婚約破棄から聖女~今さら戻れと言われても後の祭りです
青の雀
恋愛
第1話
婚約破棄された伯爵令嬢は、領地に帰り聖女の力を発揮する。聖女を嫁に欲しい破棄した侯爵、王家が縁談を申し込むも拒否される。地団太を踏むも後の祭りです。

ヴェルセット公爵家令嬢クラリッサはどこへ消えた?
ルーシャオ
恋愛
完璧な令嬢であれとヴェルセット公爵家令嬢クラリッサは期待を一身に受けて育ったが、婚約相手のイアムス王国デルバート王子はそんなクラリッサを嫌っていた。挙げ句の果てに、隣国の皇女を巻き込んで婚約破棄事件まで起こしてしまう。長年の王子からの嫌がらせに、ついにクラリッサは心が折れて行方不明に——そして約十二年後、王城の古井戸でその白骨遺体が発見されたのだった。
一方、隣国の法医学者エルネスト・クロードはロロベスキ侯爵夫人ことマダム・マーガリーの要請でイアムス王国にやってきて、白骨死体のスケッチを見てクラリッサではないと看破する。クラリッサは行方不明になって、どこへ消えた? 今はどこにいる? 本当に死んだのか? イアムス王国の人々が彼女を惜しみ、探そうとしている中、クロードは情報収集を進めていくうちに重要参考人たちと話をして——?

公爵令嬢の辿る道
ヤマナ
恋愛
公爵令嬢エリーナ・ラナ・ユースクリフは、迎えた5度目の生に絶望した。
家族にも、付き合いのあるお友達にも、慕っていた使用人にも、思い人にも、誰からも愛されなかったエリーナは罪を犯して投獄されて凍死した。
それから生を繰り返して、その度に自業自得で凄惨な末路を迎え続けたエリーナは、やがて自分を取り巻いていたもの全てからの愛を諦めた。
これは、愛されず、しかし愛を求めて果てた少女の、その先の話。
※暇な時にちょこちょこ書いている程度なので、内容はともかく出来についてはご了承ください。
追記
六十五話以降、タイトルの頭に『※』が付いているお話は、流血表現やグロ表現がございますので、閲覧の際はお気を付けください。
【完結】婚約を解消して進路変更を希望いたします
宇水涼麻
ファンタジー
三ヶ月後に卒業を迎える学園の食堂では卒業後の進路についての話題がそここで繰り広げられている。
しかし、一つのテーブルそんなものは関係ないとばかりに四人の生徒が戯れていた。
そこへ美しく気品ある三人の女子生徒が近付いた。
彼女たちの卒業後の進路はどうなるのだろうか?
中世ヨーロッパ風のお話です。
HOTにランクインしました。ありがとうございます!
ファンタジーの週間人気部門で1位になりました。みなさまのおかげです!
ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる