5 / 42
5.お母様の裏切り(一度目の人生④)
しおりを挟む
部屋に関係者が集められる。
お父様の表情は硬いままだが、ジルベルトはそわそわしていて落ち着きがない。ジルベルトの両親からも先ほどのような笑顔が消えイライラしている。
契約が完了しなかったことにジルベルトはかなり焦っているようだ。
それもそうだろう。聖女がいなければこの領地は大変なことになってしまう。
「儀式が完了しなかったとはどういうことでしょうか? リリアーナとの契約が解除できないということでしょうか?」
「いや、リリアーナの契約は解除できた。だが、マリーベルの儀式ができなかった……」
「どういうことですか?」
ジルベルトの疑問も当然だ。マリーベルはわたしほどではないがちゃんと力を持っていることはわかっている。普通なら問題無く契約できるはずだ。
「……マリーベルは私の子ではないようだ」
お父様の言葉にお母様が青ざめる。どうやらお母様には心当たりがあるようだ。
「お父様、どういうことですか? わたしはお父様の娘ですよね。契約に何の関係があるのですか?」
「この契約には私の血が必要だ。私の血が流れていれば力を分ける契約ができる。私の力を分けて、土地と契約できるんだ。力を分けることができず、契約できないということはマリーベルには私の血は流れていないということだ。『ルーン』の力を分けられない以上、聖女となってこの土地と契約できない」
「……そんなこと……。お母様、何かの間違いですよね?」
マリーベルはお母様に質問するが、お母様は答えない。
「そんなことより、マリーベルが契約できないとなると領地はどうなるのですか!?」
ジルベルトはものすごい剣幕だ。
お母様を除いたわたしたち家族は大きなショックを受けているが、ジルベルトは領地のことが心配らしい。
わたしたちにとってはマリーベルがお父様の子どもではないことを『そんなこと』で片付けられない。
「契約はできないが癒やすことはできる。かなり大変ではあるが……」
「そんなこと、ではありません。お母様、わたしはお父様の娘ですよね? わたしが聖女になれないなんて間違いですよね? 何かの間違いだと、嘘だと言ってください!」
マリーベルがお母様の体を必死に揺らす。お母様は観念したのか重たい口を開いた。
「……あなたはわたくしが愛した人の娘です。わたくしには結婚を誓い合う人がいましたが、わたくしのお父様によってこの家に無理やり嫁がされました。わたくしはリリアーナを生んで責任を果たしています。わたくしも確証はありませんでしたが、あの人の子どもだと思って大切に育ててきました。マリーベルにリリアーナほどでは無いものの、力があるのはわたくしもマリーベルの父親も分家筋の人間だからでしょう」
どうやら昔からマリーベルにだけ甘かったのは愛する人の子どもだと思っていたかららしい。無理やり結婚させられた人間との子どもより、愛した人の娘の方がかわいいのは仕方がないのかもしれない。
これまで疑問に思っていたことがはっきりする。どうあがいてもお母様がわたしを見てくれることはなかったのだ。
わたしの胸が痛く締め付けられるような気がした。
儀式の内容を知らなかったお母様はマリーベルがお父様の娘でないことがばれるとは思わなかったのだろう。
「嘘よ……。わたしがお父様の子どもじゃないなんて……聖女になれないなんて……。うぅ……」
マリーベルは突然の出来事に泣き崩れている。
「多少、力があったとしても聖女になれないのは困ります。この土地には聖女が必要なのです。我が家を騙したのですか?!」
ジルベルトは興奮して父に詰め寄っている。元義母もマリーベルに「騙したのね、この女狐!」などと喚いている。
「わたしは騙してなんかいません……」
これまで優しくされていたジルベルトの母親に罵られ、マリーベルは目に涙を浮かべていた。
目の前では色々なことが起きているというのに、わたしはひどく冷静だった。
わたしは自分勝手だ。お父様もマリーベルもショックを受けているのに、自分のことばかり考えてしまっている。姉ならば泣いているマリーベルを守らないといけないはずなのに。
お母様の先ほどの言葉とこれまで言われてきた言葉が頭から離れない。「姉は妹を守るものよ」「妹を可愛がりなさい」「マリーベルは本当に可愛い娘ね」と言った言葉の数々だ。
あぁ、本当は冷静なんかじゃないのかもしれない。ぐるぐると余計なことを考えてしまっている。
「我が家は騙してなどいない。そもそも娘を取り替えて欲しいと言ったのはそちらだ。リリアーナの契約は解除された。これからのことはそちらでなんとかして欲しい」
お父様はジルベルトを突き放す。望まれて嫁に出した娘を下の娘が良いと突き返されたのだ。何も思わないわけがない。
ただ、マリーベルが望むから、この土地に聖女が必要だから認めただけだ。
「それでは困ります。聖女の子どもでないのならばマリーベルの子どもは跡継ぎではありません。嫁は聖女になさい。ジルベルト、マリーベルと離婚してリリアーナと結婚しなさい! 再び契約すれば良いでしょう」
「破棄した契約を再契約するには大きな負担がかかる。それに、リリアーナも我が家の大切な娘だ。そちらのような家にリリアーナを送り出すことはできない。リリアーナを不要だと言ったのはそちらだ」
お父様はわたしを守ろうとしてくれているが、元義母はとんでもないことを言ってきた。
わたしの気持ちは無視? わたし、一度返品されているのですけど。
「リリアーナ、私と結婚してくれ。私の運命の相手は君だ!」
元夫も同様に馬鹿だった……。
あなたはマリーベルと結ばれる運命だったのではないの? マリーベルの気持ちは?
子どももいるというのに……。
こんな状態のマリーベルを見て何も思わないの? どうしてそんなことが言えるの?
目の前にいる元夫が信じられない。
「そんな……ひどい……。わたしのこと、愛しているって言っていたのに……お姉様のことは好きでもなんでもないって……」
そう言って、マリーベルはショックからか気を失って倒れてしまった。
「マリーベル、しっかりして!」
わたしは急いでマリーベルに駆け寄るが、ジルベルトは何もせずにぼーっと立っているだけだ。
わたしとお父様はマリーベルの体をそっとソファへと移動させる。
マリーベルの顔は真っ青だ。
わたしの後ろでは「リリアーナ、やり直そう」などといった声が聞こえてくる。
マリーベル、こんな人の一体どこが良かったの……。
もう頭の中がぐちゃぐちゃだわ。
お父様の表情は硬いままだが、ジルベルトはそわそわしていて落ち着きがない。ジルベルトの両親からも先ほどのような笑顔が消えイライラしている。
契約が完了しなかったことにジルベルトはかなり焦っているようだ。
それもそうだろう。聖女がいなければこの領地は大変なことになってしまう。
「儀式が完了しなかったとはどういうことでしょうか? リリアーナとの契約が解除できないということでしょうか?」
「いや、リリアーナの契約は解除できた。だが、マリーベルの儀式ができなかった……」
「どういうことですか?」
ジルベルトの疑問も当然だ。マリーベルはわたしほどではないがちゃんと力を持っていることはわかっている。普通なら問題無く契約できるはずだ。
「……マリーベルは私の子ではないようだ」
お父様の言葉にお母様が青ざめる。どうやらお母様には心当たりがあるようだ。
「お父様、どういうことですか? わたしはお父様の娘ですよね。契約に何の関係があるのですか?」
「この契約には私の血が必要だ。私の血が流れていれば力を分ける契約ができる。私の力を分けて、土地と契約できるんだ。力を分けることができず、契約できないということはマリーベルには私の血は流れていないということだ。『ルーン』の力を分けられない以上、聖女となってこの土地と契約できない」
「……そんなこと……。お母様、何かの間違いですよね?」
マリーベルはお母様に質問するが、お母様は答えない。
「そんなことより、マリーベルが契約できないとなると領地はどうなるのですか!?」
ジルベルトはものすごい剣幕だ。
お母様を除いたわたしたち家族は大きなショックを受けているが、ジルベルトは領地のことが心配らしい。
わたしたちにとってはマリーベルがお父様の子どもではないことを『そんなこと』で片付けられない。
「契約はできないが癒やすことはできる。かなり大変ではあるが……」
「そんなこと、ではありません。お母様、わたしはお父様の娘ですよね? わたしが聖女になれないなんて間違いですよね? 何かの間違いだと、嘘だと言ってください!」
マリーベルがお母様の体を必死に揺らす。お母様は観念したのか重たい口を開いた。
「……あなたはわたくしが愛した人の娘です。わたくしには結婚を誓い合う人がいましたが、わたくしのお父様によってこの家に無理やり嫁がされました。わたくしはリリアーナを生んで責任を果たしています。わたくしも確証はありませんでしたが、あの人の子どもだと思って大切に育ててきました。マリーベルにリリアーナほどでは無いものの、力があるのはわたくしもマリーベルの父親も分家筋の人間だからでしょう」
どうやら昔からマリーベルにだけ甘かったのは愛する人の子どもだと思っていたかららしい。無理やり結婚させられた人間との子どもより、愛した人の娘の方がかわいいのは仕方がないのかもしれない。
これまで疑問に思っていたことがはっきりする。どうあがいてもお母様がわたしを見てくれることはなかったのだ。
わたしの胸が痛く締め付けられるような気がした。
儀式の内容を知らなかったお母様はマリーベルがお父様の娘でないことがばれるとは思わなかったのだろう。
「嘘よ……。わたしがお父様の子どもじゃないなんて……聖女になれないなんて……。うぅ……」
マリーベルは突然の出来事に泣き崩れている。
「多少、力があったとしても聖女になれないのは困ります。この土地には聖女が必要なのです。我が家を騙したのですか?!」
ジルベルトは興奮して父に詰め寄っている。元義母もマリーベルに「騙したのね、この女狐!」などと喚いている。
「わたしは騙してなんかいません……」
これまで優しくされていたジルベルトの母親に罵られ、マリーベルは目に涙を浮かべていた。
目の前では色々なことが起きているというのに、わたしはひどく冷静だった。
わたしは自分勝手だ。お父様もマリーベルもショックを受けているのに、自分のことばかり考えてしまっている。姉ならば泣いているマリーベルを守らないといけないはずなのに。
お母様の先ほどの言葉とこれまで言われてきた言葉が頭から離れない。「姉は妹を守るものよ」「妹を可愛がりなさい」「マリーベルは本当に可愛い娘ね」と言った言葉の数々だ。
あぁ、本当は冷静なんかじゃないのかもしれない。ぐるぐると余計なことを考えてしまっている。
「我が家は騙してなどいない。そもそも娘を取り替えて欲しいと言ったのはそちらだ。リリアーナの契約は解除された。これからのことはそちらでなんとかして欲しい」
お父様はジルベルトを突き放す。望まれて嫁に出した娘を下の娘が良いと突き返されたのだ。何も思わないわけがない。
ただ、マリーベルが望むから、この土地に聖女が必要だから認めただけだ。
「それでは困ります。聖女の子どもでないのならばマリーベルの子どもは跡継ぎではありません。嫁は聖女になさい。ジルベルト、マリーベルと離婚してリリアーナと結婚しなさい! 再び契約すれば良いでしょう」
「破棄した契約を再契約するには大きな負担がかかる。それに、リリアーナも我が家の大切な娘だ。そちらのような家にリリアーナを送り出すことはできない。リリアーナを不要だと言ったのはそちらだ」
お父様はわたしを守ろうとしてくれているが、元義母はとんでもないことを言ってきた。
わたしの気持ちは無視? わたし、一度返品されているのですけど。
「リリアーナ、私と結婚してくれ。私の運命の相手は君だ!」
元夫も同様に馬鹿だった……。
あなたはマリーベルと結ばれる運命だったのではないの? マリーベルの気持ちは?
子どももいるというのに……。
こんな状態のマリーベルを見て何も思わないの? どうしてそんなことが言えるの?
目の前にいる元夫が信じられない。
「そんな……ひどい……。わたしのこと、愛しているって言っていたのに……お姉様のことは好きでもなんでもないって……」
そう言って、マリーベルはショックからか気を失って倒れてしまった。
「マリーベル、しっかりして!」
わたしは急いでマリーベルに駆け寄るが、ジルベルトは何もせずにぼーっと立っているだけだ。
わたしとお父様はマリーベルの体をそっとソファへと移動させる。
マリーベルの顔は真っ青だ。
わたしの後ろでは「リリアーナ、やり直そう」などといった声が聞こえてくる。
マリーベル、こんな人の一体どこが良かったの……。
もう頭の中がぐちゃぐちゃだわ。
61
お気に入りに追加
816
あなたにおすすめの小説
もう私、好きなようにさせていただきますね? 〜とりあえず、元婚約者はコテンパン〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「婚約破棄ですね、はいどうぞ」
婚約者から、婚約破棄を言い渡されたので、そういう対応を致しました。
もう面倒だし、食い下がる事も辞めたのですが、まぁ家族が許してくれたから全ては大団円ですね。
……え? いまさら何ですか? 殿下。
そんな虫のいいお話に、まさか私が「はい分かりました」と頷くとは思っていませんよね?
もう私の、使い潰されるだけの生活からは解放されたのです。
だって私はもう貴方の婚約者ではありませんから。
これはそうやって、自らが得た自由の為に戦う令嬢の物語。
※本作はそれぞれ違うタイプのざまぁをお届けする、『野菜の夏休みざまぁ』作品、4作の内の1作です。
他作品は検索画面で『野菜の夏休みざまぁ』と打つとヒット致します。
【完結】婚約を解消して進路変更を希望いたします
宇水涼麻
ファンタジー
三ヶ月後に卒業を迎える学園の食堂では卒業後の進路についての話題がそここで繰り広げられている。
しかし、一つのテーブルそんなものは関係ないとばかりに四人の生徒が戯れていた。
そこへ美しく気品ある三人の女子生徒が近付いた。
彼女たちの卒業後の進路はどうなるのだろうか?
中世ヨーロッパ風のお話です。
HOTにランクインしました。ありがとうございます!
ファンタジーの週間人気部門で1位になりました。みなさまのおかげです!
ありがとうございます!
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。

【完結】婚約破棄される未来見えてるので最初から婚約しないルートを選びます
21時完結
恋愛
レイリーナ・フォン・アーデルバルトは、美しく品格高い公爵令嬢。しかし、彼女はこの世界が乙女ゲームの世界であり、自分がその悪役令嬢であることを知っている。ある日、夢で見た記憶が現実となり、レイリーナとしての人生が始まる。彼女の使命は、悲惨な結末を避けて幸せを掴むこと。
エドウィン王子との婚約を避けるため、レイリーナは彼との接触を避けようとするが、彼の深い愛情に次第に心を開いていく。エドウィン王子から婚約を申し込まれるも、レイリーナは即答を避け、未来を築くために時間を求める。
悪役令嬢としての運命を変えるため、レイリーナはエドウィンとの関係を慎重に築きながら、新しい道を模索する。運命を超えて真実の愛を掴むため、彼女は一人の女性として成長し、幸せな未来を目指して歩み続ける。

妹に婚約者を奪われたので妹の服を全部売りさばくことに決めました
常野夏子
恋愛
婚約者フレデリックを妹ジェシカに奪われたクラリッサ。
裏切りに打ちひしがれるも、やがて復讐を決意する。
ジェシカが莫大な資金を投じて集めた高級服の数々――それを全て売りさばき、彼女の誇りを粉々に砕くのだ。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
聖女追放 ~私が去ったあとは病で国は大変なことになっているでしょう~
白横町ねる
ファンタジー
聖女エリスは民の幸福を日々祈っていたが、ある日突然、王子から解任を告げられる。
王子の説得もままならないまま、国を追い出されてしまうエリス。
彼女は亡命のため、鞄一つで遠い隣国へ向かうのだった……。
#表紙絵は、もふ様に描いていただきました。
#エブリスタにて連載しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる