聖女じゃないからと婚約破棄されましたが計画通りです。これからあなたの領地をいただきにいきますね。
「リリアーナ、君との結婚は無かったことにしてもらう。君の力が発現しない以上、君とは結婚できない。君の妹であるマリーベルと結婚することにするよ」
「……私も正直、ずっと心苦しかったのです。これで肩の荷が下りました。昔から二人はお似合いだと思っていたのです。マリーベルとお幸せになさってください」
「ありがとう。マリーベルと幸せになるよ」
円満な婚約解消。これが私の目指したゴール。
この人とは結婚したくない……。私はその一心で今日まで頑張ってきた。努力がようやく報われる。これで私は自由だ。
土地を癒やす力を持つ聖女のリリアーナは一度目の人生で領主であるジルベルト・カレンベルクと結婚した。だが、聖女の仕事として領地を癒やすために家を離れていると自分の妹であるマリーベルと浮気されてしまう。しかも、子供ができたとお払い箱になってしまった。
聖女の仕事を放り出すわけにはいかず、離婚後もジルベルトの領地を癒やし続けるが、リリアーナは失意の中で死んでしまう。人生もこれで終わりと思ったところで、これまでに土地を癒した見返りとしてそれまでに癒してきた土地に時間を戻してもらうことになる。
そして、二度目の人生でもジルベルトとマリーベルは浮気をしてリリアーナは婚約破棄された。だが、この婚約破棄は計画通りだ。
わたしは今は二度目の人生。ジルベルトとは婚約中だけれどこの男は領主としてふさわしくないし、浮気男との結婚なんてお断り。婚約破棄も計画通りです。でも、精霊と約束したのであなたの領地はいただきますね。安心してください、あなたの領地はわたしが幸せにしますから。
*過去に短編として投稿したものを長編に書き直したものになります。
「……私も正直、ずっと心苦しかったのです。これで肩の荷が下りました。昔から二人はお似合いだと思っていたのです。マリーベルとお幸せになさってください」
「ありがとう。マリーベルと幸せになるよ」
円満な婚約解消。これが私の目指したゴール。
この人とは結婚したくない……。私はその一心で今日まで頑張ってきた。努力がようやく報われる。これで私は自由だ。
土地を癒やす力を持つ聖女のリリアーナは一度目の人生で領主であるジルベルト・カレンベルクと結婚した。だが、聖女の仕事として領地を癒やすために家を離れていると自分の妹であるマリーベルと浮気されてしまう。しかも、子供ができたとお払い箱になってしまった。
聖女の仕事を放り出すわけにはいかず、離婚後もジルベルトの領地を癒やし続けるが、リリアーナは失意の中で死んでしまう。人生もこれで終わりと思ったところで、これまでに土地を癒した見返りとしてそれまでに癒してきた土地に時間を戻してもらうことになる。
そして、二度目の人生でもジルベルトとマリーベルは浮気をしてリリアーナは婚約破棄された。だが、この婚約破棄は計画通りだ。
わたしは今は二度目の人生。ジルベルトとは婚約中だけれどこの男は領主としてふさわしくないし、浮気男との結婚なんてお断り。婚約破棄も計画通りです。でも、精霊と約束したのであなたの領地はいただきますね。安心してください、あなたの領地はわたしが幸せにしますから。
*過去に短編として投稿したものを長編に書き直したものになります。
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1話と11話の内容が同じです。1話が抜けているように(計画通りに婚約破棄になったのに、その瞬間の描写がなく、アレ?と感じました)思いますが、どうでしょうか?意図的にに同じ話が繰り返されているのでしょうか?いま、11話まで読んだところです。二度めの人生での婚約破棄の瞬間は、この後出てくるのでしょうか?
土地と契約する特別な力を受け継ぐ一族という設定がとても魅力的です。とりあえず、続き読んできます。ステキな作品ありがとうございます?
コメントありがとうございます。修正しました。
過去に修正したものをコピペするときに別ページのものと間違えてしまったようです。
気がついておりませんでした……。
最後までお読みいただけると嬉しいです。
領主が立入禁止にした区域にバカを隔離しますか?
感想ありがとうございます。
一応、わざとこのような行動を取っています。
引き続きお読みいただけると嬉しいです。
【30話】
>女の法は絶対傷つけるなよ。
⇒女の方は
ありがとうございます。
修正いたしました。
とても楽しく読ませて頂いています。
聖女~癒す対象は人でも土地でも良いのですね。
読ませて頂いて有難うございます。続きをお待ちしています~♪
感想ありがとうございます。
とても励みになります。
完結も近くなってきましたので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
『ルーン』の力、面白いですね。
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感想ありがとうございます。
当主の継承については最後の方に少し出てくる予定です。
ただ、現状の内容だとちょっと少なすぎるかもしれませんので、もう少しわかりやすくなるように内容を検討したいと思います。
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