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伝染病・2
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明かりが、ついていないのだ。
住宅地で周りに家が沢山あるのに一つも、いやむしろ学校などの施設さえも明かりが灯っていない。
恐怖感。未知の世界に来たのではないかという、恐怖感。
ハッとして意識を呼び戻すと後ろからズシン、ズシン・・・と重い足音。
後ろを振り返るとクマのようなウサギのような、壊れかけの人形のような、
ボタンで作られた右目は糸がほつれ取れかけている。
「・・・なんだあれっ・・・!」
血の気が引いて鞄を投げ捨て走る。
少し走ったところっで左足が動かない。
石に躓いて転んだ。それに気付くのは体が宙に浮いた後で。
「・・・痛っ・・・!」
こんなことをしているべきではない。逃げなければ。
今はそんなことはできない。
ただ目の前の敵が近づくのを見るだけで。
そんなことを思っていると横から玉のようなものが飛んでくる。漫画か何かで見たことがある。手榴弾・・・?
その手榴弾は破裂すると煙を放ちながら敵のほうに爆破が流れゆく
すると後ろから誰かがやってきて言う。
「・・・あーあー全く、こんな奴に苦戦して・・・」
その人の目には僕はなくて、目の前の化け物と話しているようだ。
対してその化け物はボロボロで今にも崩れそうだ。
僕を助けたその人というのは長い金髪に大きなピンクの四角いゴーグルのようなものに白衣の男性で、
後ろ姿なら女性に見えてもおかしくないほどだった。
「お・・・bえtえろ・・・よ?」
キュラキュラと化け物は消えた。
「あ、あの・・・」
「林ショウ。」
名前を、確かに呼ばれた。こいつは僕を知っている・・・?
「覚えていた時の宿題だ。」
「東翔病院に来い。受付で[ゼロ]を出せって言え。」
次目を覚ましたのは明かりを灯した、さっきの状況の前だった。
「・・・ゼロ?」
どこかで聞いたことがある。
そうだ。確かさやかの・・・
さやか?なんでそこでさやかが出てくるんだ?
確かさやかが十年前くらいに・・・三人で遊んでた時・・・
三人?
僕とさやかと・・・
もやがかかったみたいに思い出せない。
もう一人は・・・
「・・・ちぐさ?」
遊んでた子供とは違う、聞き覚えのある名前が・・・
「あれは・・・ハトの・・・いや、ボクの妹とハトの妹と遊んでた・・・
ショウくんだっけ?・・・まさか彼が・・・かわいそうだねえ。
僕の理想郷作りの餌食になっちゃって」
近くの病院からショウを見ていた誰かが言った。
見られていた当の本人は、きっと気付かずにそのまま家に帰るのだろう。
住宅地で周りに家が沢山あるのに一つも、いやむしろ学校などの施設さえも明かりが灯っていない。
恐怖感。未知の世界に来たのではないかという、恐怖感。
ハッとして意識を呼び戻すと後ろからズシン、ズシン・・・と重い足音。
後ろを振り返るとクマのようなウサギのような、壊れかけの人形のような、
ボタンで作られた右目は糸がほつれ取れかけている。
「・・・なんだあれっ・・・!」
血の気が引いて鞄を投げ捨て走る。
少し走ったところっで左足が動かない。
石に躓いて転んだ。それに気付くのは体が宙に浮いた後で。
「・・・痛っ・・・!」
こんなことをしているべきではない。逃げなければ。
今はそんなことはできない。
ただ目の前の敵が近づくのを見るだけで。
そんなことを思っていると横から玉のようなものが飛んでくる。漫画か何かで見たことがある。手榴弾・・・?
その手榴弾は破裂すると煙を放ちながら敵のほうに爆破が流れゆく
すると後ろから誰かがやってきて言う。
「・・・あーあー全く、こんな奴に苦戦して・・・」
その人の目には僕はなくて、目の前の化け物と話しているようだ。
対してその化け物はボロボロで今にも崩れそうだ。
僕を助けたその人というのは長い金髪に大きなピンクの四角いゴーグルのようなものに白衣の男性で、
後ろ姿なら女性に見えてもおかしくないほどだった。
「お・・・bえtえろ・・・よ?」
キュラキュラと化け物は消えた。
「あ、あの・・・」
「林ショウ。」
名前を、確かに呼ばれた。こいつは僕を知っている・・・?
「覚えていた時の宿題だ。」
「東翔病院に来い。受付で[ゼロ]を出せって言え。」
次目を覚ましたのは明かりを灯した、さっきの状況の前だった。
「・・・ゼロ?」
どこかで聞いたことがある。
そうだ。確かさやかの・・・
さやか?なんでそこでさやかが出てくるんだ?
確かさやかが十年前くらいに・・・三人で遊んでた時・・・
三人?
僕とさやかと・・・
もやがかかったみたいに思い出せない。
もう一人は・・・
「・・・ちぐさ?」
遊んでた子供とは違う、聞き覚えのある名前が・・・
「あれは・・・ハトの・・・いや、ボクの妹とハトの妹と遊んでた・・・
ショウくんだっけ?・・・まさか彼が・・・かわいそうだねえ。
僕の理想郷作りの餌食になっちゃって」
近くの病院からショウを見ていた誰かが言った。
見られていた当の本人は、きっと気付かずにそのまま家に帰るのだろう。
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