留めおきたい思い

仲良さそう、だったってさ。

「人生に楽しさなんて求めてない」
あの時、どんな顔して言ったんだ

当然と嘯くから
まだまだでしょ。って
人生これからじゃない？って

絶望しかない本気の言葉を
軽い調子で受け流した

好んだのは薄い付き合い
学校もバイト先も就職後でも
持ち帰る交友は仕事より少ない

機微に疎いふりをして過ごす
"仕事してます"集中する体てい

関係は全て選定にかける
大抵残らず　特別困らず

なのに、ずっと引っ掛かってる？

今頃気にするくらいなら
もっとちゃんと関われよって…

"実家に戻る"噂に聞いても
連絡先は交わさなかった

知ってしまったあの情報は
本人の口から出たものじゃない

真相究明動いたところで
誰が親身になれると言うのか

俺こっちの方こそ信じられない

看過できない第一声が
「え、それ"楽しい"じゃん」だとか

SNSのメンション
手のひらの言葉は握りつぶす

過去の自分をどう取り繕っても
興味本位に、なりそうで。