詩集 カツオ節

どろどろ

汚れは、そう簡単に落ちない
汚れは、もう覆せない
皆が、そう思ってる
極度に潔癖になって、綺麗さを売るようになってる
皆、汚れちまってる
洗えないなら人間はいない

いつか、汚れを受け入れる日まで
皆が多様性を受け入れる日まで
皆が自由を謳歌できるようにするため
汚れを飲み込んだ
汚れを愛した
汚れと共に今は、去ろう

君の汚れは、なんだい
プライド、アドバンテージか？コンプレックスか？
強さか？弱さか？
今していることか？過去の過ちか？
行動か？言葉か？
長所か？短所か？
先天性のものか？後天性のものか？

汚れを愛した
今はただ汚れていたい
石鹸を持ち出した君を僕は止めない