詩集 カツオ節

青臭さ

理想の自分に酔いしれていた
才能があり、輝けると信じていた
本気で一生懸命進む事が嫌だった
ダメな所、やな所に文句をつけた
自分の責任になるのが、怖かった
あの子の真直ぐ曲がる事無く、戦っている姿を見た
輝いていた
青臭さを知った

心の何処かで現実を見ていた
努力もせず、輝ける人間で無い事を知っていた
本気で一生懸命進もうと思えた
ダメな所、やな所を直そうとした
でも、やっぱり駄目だった
自分の手で人を傷つけていた
あの子の輝きを奪ってしまった
僕は、腐っていた

理想を現実にしよう、あの子にそう言われた
泥にまみれて倒れる、理想はまだ遠い
本気で一生懸命進めているだろうか
ダメを良いに、短所を長所に見かたを変える
自分が真直ぐ曲がる事の無い、姿に
あの子の輝きに近づけるように
青臭さを知って
青臭くなりたかった