詩集 カツオ節

隣のあの子

隣のあの子がいじめられっこになったらしぃんだ
学ぶところも嫌なところの変わったんだって
教える人も黙秘したんだって
僕にだけ笑顔を見せてくれるんだ
何かに耐えるような顔して
誰かに相談してるところを見たことがある
正義感の強いカッコいい子に教えてあげた
次の日から隣の子は来なくなったんだって

隣のあの子が笑うようになったらしぃんだ
辛いものも甘いものに感じるようになったんだって
親も子に笑えと言ったんだって
僕にだけ憎むような目を向けるんだ
何か勘違いしてるような気がして
笑いながら泣いているところを見たことがある
教えるのがえらい人に教えてあげた
次の日から僕たちの教える人が消えたんだって

隣のあの子が空を飛んだらしぃんだ
何か聞かれたから僕はこう言ったよ
しーらない