愛の檻

瑠花

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魔能力の剣(キルシュside)

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それから、初日から数日が経ち各々が馴染んだりしてなかったりする。

「では、復習から入りましょう。魔能力とは自分の中で生成される血を媒介として使える魔法のことです。これは、小さい頃から皆様がやってきていることでしょう。基本の力である、凝固や武器の生成はBクラスの皆様は可能だと言うことなのでまぁ大丈夫でしょう」
「では、まずはペアを作り武器の生成をして見てください。そのあと模擬戦へと移りましょう」

ちょうど偶数な為みんなペアができるはずだ。
(さて、誰と組むか…)
当たり前かもしれないがクラスの中でも魔能力が強いものと弱いものに分かれる。その中でもキルシュ・ダンテはクラスで一二を争う強さであった為、誰も組もうとしない。
(まぁ順当にいけば余ったやつと、だな)
「ねぇ、貴方キルシュ・ダンテよね?よかったら私と組んでくれないかしら。」
と、無表情ながらやってきた女がいた。
(確かクローネ家の長女の)
「あぁ、メルビン様ですか。構いませんが…」
「じゃあ決まりで。早速初めましょう。あと、戦う際に遠慮はありません。多少は慣れているのでこちらも本気で戦いますから。」
「(てか、最後まで聞けや…。お嬢様ってことはあんまり強い攻撃の仕方とか知らないだろうどうせ)わかりました。お互いが作り出せているのを確認してから、指示が出た瞬間に模擬戦と行きましょう(適当に相手して終わろ)」
「そうですね。では、【剣よ】」「【剣よ】」
そう唱えてお互いの指から血を出すと長身の剣が作り出された、基本的に授業ではみんな基本タイプしか出さない。ここでオリジナルを出してくるのは、相当な目立ちたがりだろう。



「みなさま作り出せたようなので、それでは始めましょう。模擬戦のルールは制限時間内に相手に体の一部をつかせる、ギブアップと言わせることです。もしも殺し合いに発展したり大怪我を負うようなことがあれば即座に停止させます。それでは、開始!!」
と合図がかかった。
(さて、とりあえず相手から仕掛けてもらってっっっ)
と考えている間に自分の顔の真横を剣が通り過ぎた。
間一髪避けたものの、よろけてしまい危うく倒れるところだった。
「私の父は一応元武人ですから剣は一通りできますよ。それと、あまり舐められるのは好きでは、ないので!」
と言いつつまた剣を振り落とそうとしたが、自分も剣で防ぎつつ力で押し込んだ。
(まじか…結構な使い手じゃん…)
さっきの無表情とは違い少し嬉々とした雰囲気と怒ったような雰囲気が出ている。流石にいくら爵位が上でも男である為負けるとなると恥となる
(さて、どうしようか。少しは楽しめそうだ)
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