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本編
Module_056
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「ふむ……ごめんなさいね。もう一度頼むわ」
「いや、だからさ。ギリギリで何とかあのセイラスって野郎は倒したんだけど、その後、デラキオが持っていた精霊導具で俺を殺そうと向かってきた。けど、そもそもの導具本体に欠陥があったからか、導具から火が出て、あっという間にその火がデラキオを包んでーー」
「奴はケシ炭になった……と?」
「有り体に言えばな。炎の範囲がそこそこあったためか、セイラスも一緒に灰になっちまったよ」
館から外へと出たセロとレイナ、そしてイルバーナは、表でデラキオの残党を縛り上げていたイルゼヴィルと落ち合い、先ほどセイラス及びデラキオ本人を倒した旨を伝えた。
だが、カネで集められたゴロツキ共ならまだしも、暗殺者として名のあるセイラスやデラキオまでもを倒したとの報告に、イルゼヴィルたちは眉根を寄せて疑いの目をセロに向ける。
ここで正直に「魔法を使って倒した」などとは軽々しく口にはできないため、それっぽい嘘を並べて追及されないように体裁を取り繕う。
(まぁ、ヤツが炎に包まれて最期を迎えたのは事実だしな)
セロの言葉に、まだ疑いの晴れない様子を見せるイルゼヴィルがさらに訊ねる。
「あのセイラスという男は、そこそこの実力者とされているけれど?」
イルゼヴィルがグラースの方をチラリと見ながらセロに訊ねる。目を向けられたグラースは、手を後ろに組んで直立不動のまま、わずかに首を縦に振った。
「暗闇で目が利きづらいってのもあったし、何より相手がまだ子どもだからと油断していたからだろうな」
「なるほど。運が良かった、というワケね」
セロの説明を聞きつつ残党を縛り終えたイルゼヴィルは、手足を縛られ、地面に伏せるように転がるその者の背に腰を下ろし、懐から取り出した煙草に火をつける。
「チィッ……出来ることなら、あのブタを私の手で直接くびり殺してやりたかったわねーーもう死んでいるのなら仕方がないけれども」
その横では、眉間にシワを寄せつつ、若干の悔しさを言葉に乗せたイルネがとても女性の口から出た言葉とは思えない物騒なセリフを口にする。彼女の発言をニヤニヤと笑いながら聞いていたイルゼヴィルは、チラリとその目をセロに向けて訊ねた。
「本当はお前がヤツをケシ炭に変えたんじゃないのか?」
「さぁ? そう思うならそう思ってればいい。ただ、証拠と呼べる物は何も無いぞ?」
イルゼヴィルの問いに、セロはやや肩を竦ませて見せながら言葉を返す。
「クククッ……まぁいい。どうであれ、私たちのミッションはクリアした。イルネたちに大きなケガはないようだし、これなら早急に仕事も通常営業に戻るだろう。付き合ってもらった報酬は、精算の後、改めて渡すとしよう」
「そうしてもらえると助かる。こっちもほぼ夜通しだったから、いい加減寝たいしな」
セロは首を回しつつ、イルゼヴィルの案を受け入れた。
「後は任せていいか?」
「あぁ、問題ない。保護した母娘も一旦こちらで預かろう」
イルゼヴィルの返答を得たセロは、「宜しく頼む」と告げて宿へと戻った。
(しっかし、ここに来てから厄介事に巻き込まれてばっかりだな……)
ベッドに身を預けたセロは、そんな思いを心の中に呟きつつ、静かに目を閉じる。
閉め切ったカーテンの隙間からは既に夜明けを告げる光がうっすらと差し込んでいたものの、ベッドに横になったセロは「知ったことか」と言わんばかりにさっさと眠りにつくのだった。
デラキオ商会への襲撃から二日後。
もぐもぐとパンを頬張り、「さて、どうしようか」と朝食を摂りつつ今日の予定を組み立てていたセロに、ふと横から声がかかる。
「そんなにダラダラ食べてると、あっという間に時間が過ぎるわよ?」
チラリとその声のした方へと顔を向けると、そこにはわずかに口の端を持ち上げ、ひらりと手を振るイルゼヴィルの姿があった。
「いいだろ、別に。俺がどうメシを食ったところでアンタには関係はないだろう?」
あくびを噛み殺しつつ告げるセロに、周囲にいた者たちはギョッと目を見張る。
「オ、オィ……アイツ……」
「マジかよ。相手はあのイルゼヴィルだぞ? 」本人目の前にして、アンタ呼ばわりとは。アイツ……死んだな」
セロと同じく朝食を摂っていた者たちは、そう囁き合うと、サッとその場から退避する。
「クククッ……この私にそんな態度を取るのは、ごく少数しかいないんだけどねぇ」
「ふぅん……そうかい。それで? 単に顔を見に来たワケじゃないんだろう?」
セロは周囲の者たちの囁き声などを右から左に聞き流し、付け合わせのスープを飲みつつ先を促す。「逆らってはならない三人」の一人であるとされる自分にも全く態度を変えないセロにイルゼヴィルは「まぁな」と苦笑しつつ呟くと、セロと真向かいの席に座り、さらに話を進める。
「この前のデラキオ商会での一件は、本当に助かったわ。あの屋敷にいた輩は、全員ウチの者が縛り上げて領主に引き渡したわよ。前科持ちも中にはいたようだし、領主の方でしかるべき処断がされるでしょうね」
「そうかい。そいつは安心だ。こっちとしても余計な手間をかけずに済む」
スープを飲み干したセロは、カップに入った紅茶を啜りながら、合いの手を入れた。
「思ってもないだろ、そんな事。まぁいい……それで、今日は手伝ってもらった精算をしに来たのよ」
イルゼヴィルはそう呟くと、顔を後方に向けて部下を呼びつける。
「どうぞ……」
屈強な男が一抱えもある袋をテーブルに置くと、セロはその中身を覗いて思わず目を見開く。
「オィ……これはいくらなんでもやり過ぎだろ」
そう突っ込んでしまうセロの言葉も無理はない。何せ、袋の中は千にも届く金貨がギッシリと詰まっていたのだから。
「そう? 一応これでも諸経費は差し引いた額よ?」
「にしてもなぁ……」
イルゼヴィルはあっけらかんと告げるものの、森から出たばかりで右も左も分からないまま、なんとなく巻き込まれただけのセロにとって、この金額はあまりにも予想外過ぎた。
「あぁ、それとイルネから伝言」
「伝言……?」
不適な笑みを浮かべつつ口を開くイルゼヴィルに、セロは不穏な空気を読み取って恐る恐る訊ねる。
「えぇ。『この後、ウチの商会に来て』とのことよ。向こうも向こうで幾らかの謝礼をしたいみたいね。ただ、デラキオ商会がなくなった今、アイツも忙しい身なのよ。なるべく早く寄ってみることをオススメするわ」
「すげぇ嫌な予感……」
半ば押し切られる形で渋々伝言を受けたセロは、渡された報酬をそのままアイテムポーチに突っ込む。
「またね、セロ。これからもいい取引が出来ることをきたいしているよ」
イルゼヴィルの放ったその言葉に、セロは思わず渋面を見せる。
(これからって……俺はただ巻き込まれただけだぞ)
イルゼヴィルもセロの思いを察したのか、それ以上何も言わず、ただ微笑を湛えながら宿を後にする。
「はぁ……もぅ、仕方がない。サッサと用事を済ませてくるか」
大きなため息を漏らしたセロは、やや足取り重く外へと出る。
「それにしても、謝礼って……一体何だろうな」
外に出たセロは、イルネの商会へと向かいつつ、カリカリと頭を掻きながら呟く。
(まさか……謝礼と言いながら、色々聞いてくるのか?)
精霊導具のこととなると、見境なくその機構を知りたいとせがむイルネの姿を脳裏に思い浮かべながら、彼は街の中を歩いていった。
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(まぁ、ヤツが炎に包まれて最期を迎えたのは事実だしな)
セロの言葉に、まだ疑いの晴れない様子を見せるイルゼヴィルがさらに訊ねる。
「あのセイラスという男は、そこそこの実力者とされているけれど?」
イルゼヴィルがグラースの方をチラリと見ながらセロに訊ねる。目を向けられたグラースは、手を後ろに組んで直立不動のまま、わずかに首を縦に振った。
「暗闇で目が利きづらいってのもあったし、何より相手がまだ子どもだからと油断していたからだろうな」
「なるほど。運が良かった、というワケね」
セロの説明を聞きつつ残党を縛り終えたイルゼヴィルは、手足を縛られ、地面に伏せるように転がるその者の背に腰を下ろし、懐から取り出した煙草に火をつける。
「チィッ……出来ることなら、あのブタを私の手で直接くびり殺してやりたかったわねーーもう死んでいるのなら仕方がないけれども」
その横では、眉間にシワを寄せつつ、若干の悔しさを言葉に乗せたイルネがとても女性の口から出た言葉とは思えない物騒なセリフを口にする。彼女の発言をニヤニヤと笑いながら聞いていたイルゼヴィルは、チラリとその目をセロに向けて訊ねた。
「本当はお前がヤツをケシ炭に変えたんじゃないのか?」
「さぁ? そう思うならそう思ってればいい。ただ、証拠と呼べる物は何も無いぞ?」
イルゼヴィルの問いに、セロはやや肩を竦ませて見せながら言葉を返す。
「クククッ……まぁいい。どうであれ、私たちのミッションはクリアした。イルネたちに大きなケガはないようだし、これなら早急に仕事も通常営業に戻るだろう。付き合ってもらった報酬は、精算の後、改めて渡すとしよう」
「そうしてもらえると助かる。こっちもほぼ夜通しだったから、いい加減寝たいしな」
セロは首を回しつつ、イルゼヴィルの案を受け入れた。
「後は任せていいか?」
「あぁ、問題ない。保護した母娘も一旦こちらで預かろう」
イルゼヴィルの返答を得たセロは、「宜しく頼む」と告げて宿へと戻った。
(しっかし、ここに来てから厄介事に巻き込まれてばっかりだな……)
ベッドに身を預けたセロは、そんな思いを心の中に呟きつつ、静かに目を閉じる。
閉め切ったカーテンの隙間からは既に夜明けを告げる光がうっすらと差し込んでいたものの、ベッドに横になったセロは「知ったことか」と言わんばかりにさっさと眠りにつくのだった。
デラキオ商会への襲撃から二日後。
もぐもぐとパンを頬張り、「さて、どうしようか」と朝食を摂りつつ今日の予定を組み立てていたセロに、ふと横から声がかかる。
「そんなにダラダラ食べてると、あっという間に時間が過ぎるわよ?」
チラリとその声のした方へと顔を向けると、そこにはわずかに口の端を持ち上げ、ひらりと手を振るイルゼヴィルの姿があった。
「いいだろ、別に。俺がどうメシを食ったところでアンタには関係はないだろう?」
あくびを噛み殺しつつ告げるセロに、周囲にいた者たちはギョッと目を見張る。
「オ、オィ……アイツ……」
「マジかよ。相手はあのイルゼヴィルだぞ? 」本人目の前にして、アンタ呼ばわりとは。アイツ……死んだな」
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外に出たセロは、イルネの商会へと向かいつつ、カリカリと頭を掻きながら呟く。
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