グリムの精霊魔巧師

幾威空

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本編

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「……クソッ! クソクソクソッ! どいつもこいつもワシの研究を邪魔しおって……」

 レカルナ率いる五百余りの兵たち。その五分の一に上る人数が楽園内に押し入ってから早ニ十分ほど。関係者が次々と命を落としていく中、デコイズは一人あの秘密の実験室に逃げ込んでいた。

「ヤツらはまるでこの研究の価値を分かっていない。阿呆共が……この研究により国はその地位を確固たるものとすることができるものを……」
 これまでの研究に打ち込んでいた日々を脳裏に思い描きながら、ギリギリと歯ぎしりをしつつデコイズ。そんな口惜しさを滲ませた彼の背後から声が届いた。

「ここは……一体何なんだ?」
 デコイズが声のした方へ振り向くと、そこには顔面を蒼白させ、辺りを見回しながら怯えを見せるセロとロッソの姿があった。

「ほぅ? もうここにはワシしか居らんかと思っていたが……まだ生き残っていた者がいるとはな」

「――そこまでだ!」

 今度はセロたちの後ろから大勢の兵士が現れる。彼らは手に剣を持ち、その刃をセロたちへと向けている。追い詰められたセロたちは、仲間たちの命を奪った剣を前に身を震わせ、息を呑んだ。
 しかし、追い詰めたはずの兵士たちも、室内に足を踏み込んだ時には、その顔に恐怖が浮かんでいた。

「おい……なんなんだよ、コレ……」

 彼らの目は、室内の柱のような場所に収められたおよそ人ではない四体の異形の存在に奪われていた。ある一体は病弱とも思えるほどの青白い肌に背中からコウモリにも似た羽を生やした美女、またある一体は全身が火傷によって爛れた皮膚に覆われ、爬虫類のような尻尾を生やした化け物、そして火傷の化け物とよく似た体格・容姿の少年は、両手両足が獣の足に変化し、背中からは一対の翼が生えていた。最後の一体は深紅の液体の中でも消えない炎を纏う少女がそれぞれガラス張りの円柱状の容器に収められ、再びの目覚めを待っている。

 そうしたおよそ人と魔物を組み合わせた不気味なものたちが、押し入った者たちを迎えたのである。

「チッ……話を聞かされた時は『何を馬鹿な』と思ったが……よもやこんなおぞましい実験を繰り返していたとはな。お前の目論見もまとめて処分してやる」

 押し入った兵士たちのうち、リーダー格らしき人物がその剣の切っ先をデコイズに向けながら呟く。

「……おぞましい、だと?」

 俯きがちにその言葉を耳にしたデコイズは、わずかに身を震わせながら小さな声で呟いた。

「お前たちに……何が分かる。これは王より承った崇高な目的を果たす人体実験の過程で生み出された、私の蒐集品コレクションだ。何も知らぬ者が、気安く侮辱してよいものではないぞ!」

 放たれた言葉に対し、デコイズは顔を怒りに染めながら声高に叫んだ。


「ーー嘘、だろ……?」


 直後、セロの耳に届いた声に、彼はその声が聞こえてきた方に顔を向けた。
「なぁ……コレ、全部嘘、なんだろ……? あそこにいる女の人は……「オリヴィア」だよな? それになんで「エイデン」はあんなに火傷まみれなんだよ。「エルノディア」は背中から翼が生えているし……「ソフィア」は身体が燃えているじゃねぇか……なんであの容器の中に俺も見覚えのあるヤツらが……?」
 振り向いたセロの視線の先。そこには愕然とした表情でデコイズの言う蒐集品を見つめるロッソの姿があった。

 ――信じていたのに。

「なぁ。俺たちは……一体何のために生きていたんだ?」
 絶望に塗り潰されたロッソの瞳が、セロの心を抉る。だが、セロはどんな言葉を掛けていいか分からず、口を噤んでしまう。

「――何だ。知らなかったのか?」

 そんな時、ロッソの投げ掛けた問いに、目の前に立ちはだかる兵士が静かに口を開いた。彼はさらに言葉を続ける。

「お前たちは……この楽園に課せられた使命である『魔法使いの人工的創造』、その目的を達成するためだけに集められた実験材料だ。いわば、お前たちは――あの老人の玩具オモチャというわけなんだよ」

 兵士の口から初めて明かされた真実を前に、ロッソは立っている力も失いその場に崩れた。

「ハッ……ハハッ……。俺たちが……実験、材料? 院長先生の、玩具?」
 裏切られた絶望感に、ロッソは現実を受け止められず、ただブツブツとうわ言を呟いた。

「――なら、どうして……?」
「うん?」
「そこまで知ってて……どうして俺たちを殺そうとする? 俺たちを被害者だと知っているのに……」
 絶望に打ちひしがれ、力なく崩れ落ちたロッソとは対照的に、セロは目の端を吊り上げて兵士に問いかける。だが、その問いに返された兵士の答えは、セロも予想だにしない酷薄なものであった。

「何故って……別に生かしておく理由もない・・・・・・・・・・・だろ?」

「な、んだ……と」
 さも当然だろうと言わんばかりに放たれた発言に、セロは呆然としつつその真意を問う。

「お前たちはこの『楽園』の関係者だ。この場所は、我が国の闇そのもの。今見逃せば、後々、我々を脅かす存在にならないとも限らない。将来における懸念を排除するためにも、お前たちはここで消しておくべき存在なのだよ」
「そんな理由で――っ!?」
 冷ややかに返された兵士からの答えに、セロは怒りを露わにする。「ただそこにいるから」という、余りにも身勝手な理由で殺されていった仲間たちの最期の姿がセロの脳裏に浮かぶ。その亡骸の横を通り過ぎるしか出来なかった無念さも相まって、セロの怒りの炎は赤々と燃え上がった。

「まぁ、なんだ。もともとお前たちは親兄弟を失い、あるいは見捨てられた、行き場のない存在だったんだ。たとえ人体実験の道具として家畜のような生活を送りながらも今日まで生き延びることができたんだ。せいぜい何不自由無く過ごせたことに感謝しながら死ぬべきだろうよ」
「ふざけんじゃねぇぞ……」

 もはや一人の人間とすら見ていない、その見下した兵士の物言いに、セロの額に青筋が浮かぶ。
「あぁ、そうだ言い忘れていた。お前たちにはわずかながら礼をしなければな」
「……何だと?」

 小さく肩を上下に揺らしながら呟いた兵士の言葉に、セロは眉間に皺を寄せて問いかける。
「お前たちのおかげで、我々は貴重な『実戦経験』を積むことができた。まぁ殺す相手が無抵抗の子どもや非力な大人たちばかりで少々面白味に欠けたがな。しかし、この際贅沢は言えんだろう。人を相手に戦うのは得難い経験となるのだからな」
「……テメェ」

 冷ややかな笑みを浮かべながら告げられた兵士の言葉に、セロは歯軋りしながら相手の顔を睨みつける。

「実際、ここまで事を運ぶのにも苦労はしたからな。お前たちが抵抗した挙句、我々の中に犠牲者が出たと報告を上げるために、我々の方としても色々と手間をかけなければならなかった・・・・・・・・・・・・・・・のだからな」
「――っ!? ま、まさか……仲間を殺したのか?」
 告げられた言葉に、セロは思わず目を見開く。
 対する兵士はニヤリと冷酷な笑みを浮かべながらさらに話を続けた。

「ここまでの規模ともなれば、死亡した兵の原因究明は困難なものになる。まさか仲間に殺され、その近くに子どもの死体を置き、その子どもの手に我らに支給されている剣を握らせれば……あとはその現場を見た者が勝手に『剣を奪われた兵士が子どもに返り討ちにされた』と思ってくれるだろうさ。そして……そのことが広まれば、仲間を、そして自分の身を守るためにその剣を振るおうとする声が出るのは当然だ」
「この外道が……テメェらの都合のために、俺たちを利用したのかよ。ふざけるんじゃねぇぞ!」
 セロは兵士から聞かされた言葉に、こめかみに青筋を立てながら吠える。だが、対峙する兵士はニヤニヤと笑みを見せて彼の怒りを流すだけだった。

「ハッ! 今さら何を言おうと無駄な足掻きだ。どのみちお前たちはここまでだ。せいぜい威勢良く吠えるがいい。さて、そこにいる爺も含め、いい加減終わりにしようか」

 その言葉を合図に、押しかけた兵士たちが子どもたちとデコイズをじりじりと半包囲する。この部屋の構造として、中から外へと通ずる道は無い。つまり、部屋の唯一の出入り口を兵士たちに押さえられているこの状況では、どう頑張っても生きて帰ることはできないだろう。

 そして――追い詰められたデコイズは、賭けに出た。

「あっ……!?」
 剣を向けて追い詰める兵士に気を取られていたロッソは、背後から迫るデコイズの気配に気づかず、わずかな隙を突かれて身体を拘束させられてしまう。
「うぐっ!?」

 床に抑えつけられたロッソは、首を動かして背後にいるデコイズの顔を見る。そしてチラリとロッソが覗き見たデコイズの顔には――思わず背筋が凍るほどの狂気が宿っていた。

「イヒッ! ヒヒッ! イヒヒッ……ワシはもうここから逃れる術はない。ならばいっそ――最後の実験をしようとするか……」
 そう言いながら、デコイズはポケットから一本の注射器を取り出す。中にはドロリとした深紅の液体が詰められ、その細い針の先がロッソの首元に向けられていた。

「――っ!? やめろおおおおおおおおおおおおっ!」

 デコイズの企みに気づいたセロは、反射的に声を張り上げる。だが、彼の叫びも虚しく、その針はロッソの首元に深々と突き刺さった。

「ぐっ!? ……がっ!? うがああああああああああああっ!?」
 ロッソの首元から注入された薬は、血流に乗って全身を駆け巡る。そして、すぐさま彼の身体を造り変えていく。

「フハッ! ……フハハハハッ! いいぞ! 全く期待してなかったが、これは素晴らしい! 新たなコレクションが増えそうだぞ! ハハハハハッ……」

 ゴキリと骨の砕ける音と共に腕があらぬ方向へ曲がり、その皮膚の表面は魚の鱗にも似た形状へと変化していく。ぐちゃぐちゃにその身体を弄られる様を見ながら、デコイズは高らかな笑い声を上げる。

「ハハハハハッ……なるほど。竜の血と魔核から作り上げた薬だったのだが、人間にはちと荷が勝ちすぎるようだな。うむ。貴重な研究結果を得たということで、ここは納得するほかあるまいな」

「イッ――ギィヤャァアアアアアアアアッ!? グッ!? ガアアアアアアアアッ!」

 ロッソの絶叫と同時に、鱗状に変化した彼の肌がドス黒く染まり、ヘドロのように床に落ちていく。また、黒く染まる肌と併せ、彼を中心に腐臭が漂い始め、その場にいる誰も彼もがその匂いに顔を歪めた。

「ロッソ……」

 変わり果てた友の姿に、セロは一筋の涙を流してその名を呼ぶ。彼の目に映る友の顔は、悲痛に苛まれ、急激に身体を造り変えられた反動から引き起こされる激痛に歪んでいた。

 転生し、右も左も分からなかったセロに、手を差し伸べてくれた、この世界で初めてできた友達。

(チクショウ。何だよコレ……こんな……こんな終わり方ってアリかよ――)

 その友の命がこんな形で呆気なく終わりを迎えたことに、セロは深い悲しみと怒りをその心に宿す。

 同時にその悲しみはデコイズの手で生み出されたかつての仲間たちにも向けられ、
 同時にその怒りは友をそんな異形の姿へと変えた張本人たるデコイズと自らの命を殺めようとする兵士たちにも向けられた。

 ――なぁ、教えてくれよ。俺たちが……一体何をしたと言うんだ?

 ふと気づけば、セロの頬には涙が伝っていた。

 行き場のない俺たちは……ただ平穏に暮らしたかっただけだと言うのに。
 人としての尊厳を芋虫のように踏み潰され、なす術なくその命を失った仲間たち。そして、それをまるで喜劇のように笑みを湛えながら見下す大人たち。
 今まで抱いたことの無いほど、ふつふつと心の奥底から湧き上がる怒りと憎悪がセロを支配する。

(こんな……こんなあっけなく二度目の人生も終わるのか? あの時のように――)

 セロの脳裏に本宮数馬が目にした最期の光景が甦る。線路に落下していく身体に突っ込んでくる列車。一度目の人生は、自分でも「あっけない」と思えるほどに唐突な終わり方であった。
 コマ送りのようにゆっくりと流れる時の中、自らの心の内から湧いてきた思いは何だっただろうか。

(あぁ……そうだよ)

 その時抱いた思いを改めて確認したセロの瞳の奥に、仄かな光が宿る。

「冗談じゃねぇぞ……」

 掠れるような小さな声で紡がれた言葉と共に、セロの両手がぐっと力強く握り締められる。

(俺は――まだ死にたくない)

 目に映る絶望的な光景、耳に届く侮蔑と嘲笑、向けられる冷たい視線。
 その全てを一身に受けたセロが心の中に零したのは、そんなシンプルな言葉であった。

(俺はまだ死にたくない。こんなワケも分からず死ぬのは二度も御免だ・・・・・・。こんなところで……こんなクズ共にいいように切り刻まれて終わるのは真っ平ゴメンだ。俺の思いを……「生きたい」というささやかな願いを邪魔するというのなら……)

 ここにいる目の前のヤツらは皆――俺の『敵』だ。

 奥歯を強く噛み締め、目の前の理不尽に対して抱いた思い。それはセロが初めて抱いた明確な殺意であった。転生前、本宮数馬として日本で生きていた時も「殺してやりたいほど憎い」と思う場面は何度かあった。だが、そうした思いは理性が歯止めをかけていた。

 しかし――この世界は違う。

 外界に「魔物」と呼ばれる危険な生き物が跳梁跋扈し、今この瞬間にも人が魔物によって殺されている。
 また、身分制度もキッチリと分けられ、奴隷や行き場のない人間が国からの保障も受けられずに野垂れ死ぬことが平気であり得る世界だ。
 ましてや、今のセロは身寄りもなく、頼れる存在もいない非力な子どもだ。そんな彼に、この世界の現実は容赦なく牙を向けている。

 そうか……分かったよ。
 オマエらが「敵」として俺の目の前に立ちはだかるのなら……

 ――こっちも容赦しねぇぞ。
 ーー俺は……まだ生きたいのだから。

 襲い来る敵に、セロはそれまでの常識や倫理をかなぐり捨て、自らの命を守るために本能に従う決意を固めた。

 その時だ。

 ーーソレガ
 ーーーーキミノ
 ーーーーーーノゾミカ?

 ふと頭に誰とも分からない声が響く。その声に肯定の意を告げ、同時に誰何を問おうとした時、

『――みィつケた』

 再び頭の中に声が響く。

「ぐぅっ!? うがああああああああぁ!?」

 だが、二度目の声が聞こえた時、セロは両手で頭を抱えて身を捩った。ギチギチと何かに頭が締め付けられる感覚が身体を襲い、同時に痛みが走る頭の中に何処からか膨大な量の知識が流れ込んでくる。

(これは……一体何だ?)
 軋むような痛みが頭に走る中、セロが脳裏に見たのは、何処か知らない場所で魔法を使いながら豊かな生活を送る日常の光景であった。

(魔法が日常的に使われる世界……いや、これが過去のこの世界での光景……なのか?)
 やがて頭痛が引くにつれ、脳裏に浮かぶ景色が白く覆われていく。だが、見せられた光景からは、何故魔法が衰退したのかといった明確な原因までは分からなかった。
 そして、セロが再び現実に戻った時――追い詰められた彼の逆襲が始まった。
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