グリムの精霊魔巧師

幾威空

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本編

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「いや、ホントにお前には驚かされっぱなしだな! まだ子どもだってのに」
「あぁ……俺も最初は『あんな子ども一人では、時間を稼ぐことすらできない』と思ったんだが。まさか災害級の魔物を倒しちまうとは、思ってもみなかったな」 
 重傷から回復したキールの言葉に、グランが「ガハハ」と笑いながら賛同の意を示す。

「ったく……そんな言い方はないだろ。それより……約束は分かっているんだろうな?」
 鎧獅子を倒したという余韻に浸りつつ歓喜するキールとグランに言い返したセロは、その目をリーダーであるカラクに向けた。

「あぁ、もちろんだとも。それで……その制約とは?」
 訊ねたカラクに、セロは黙したまま腰から一枚のカードを取り出し、その表面に短剣でつけた指の傷を押し当てる。

「――出てこい、ベリアル」
 セロはそう告げて持っていたカードを頭上に放り上げる。彼の呼ぶ声に応じ、血の付いたカードに青白い光が宿ると、カードが赤々と燃え上がる炎に包まれ――

「お呼びでございましょうか、我が主」

 くるぶしまで届く長い漆黒のコートを纏った壮年の男が炎の中から姿を現す。白髪の執事然とした立ち姿は、一目で有能な人物だという印象を抱く。
(何なんだ……この御仁は。これほどまでに隙がないのは初めてだーー)
 召喚されたベリアルを目にしたカラクは、その彼の身体から発せられる圧力プレッシャーとその隙のなさに背筋を冷たい汗が流れた。
 もし、彼が自分の敵として立ちはだかったとしたら、自分はどうなるだろうかーーその先に待つ恐ろしい結末が想像できたカラクは、内心やや警戒を高めつつセロの話に耳を傾ける。

「あぁ。お前の力でそこの五人に『枷』を嵌めてくれ。頼めるか?」
「御意に。お安い御用でございます」
 セロの命令に一度チラリとカラクたちに目を向けたベリアルは、渋い声を響かせながら胸に手を当てながら深々と頭を下げる。

「お、おい……枷って何だよ? 制約って……どういうことだよ?」
「そうだ。説明してもらうぞ」

 話の流れが分からないキールとグランは、眉間に皺を寄せながらカラクを問い詰める。二人の剣幕に押され、カラクは渋々ながら鎧獅子を倒す代わりにセロの要求に応じたことを告げた。

「……すまん。パーティーのリーダーとしては素直にギルドへ応援を呼ぶのが正しい判断だったとは思う。しかし、あのままセロ君の提案を蹴ったのならば、二人がこうして生き延びる可能性はわずかだっただろう。ギルドから応援を寄越してもらうためには、どうしても時間がかかるからな……」

 絞り出すように述べるカラクに、キールとグランはそれ以上何も言えず、押し黙った。確かにリーダーとしてはギルドに応援を要請し、必要な戦力を整えた後に鎧獅子を討伐するのが正しい判断と言えるのだろう。しかし、それを彼は出会ってまだ間もない、子どもであるセロに頼ったのだ。一見すれば、カラクの判断はあまりにも無謀な、賭けとしか言いようのない判断とも思える。

 だが、実際にはその判断によって見事に鎧獅子を打ち倒すことができ、キールとグランは辛くも命を留めることができたのだ。感謝こそすれ、揚げ足を取るようにカラクを責め立てる理由は二人にはなかった。
「はぁ~、分かったよ。釈然としないが、こうして生きている以上、リーダーであるお前の判断は正しかったと認めるしかねぇだろ」
「元より俺たち二人だけでは手に負えない相手だった。俺もお前を責める理由は無いな」
 ガリガリと頭を掻きながら告げるキールに、グランも頷きながら自らの意見を口にする。
「ありがとう、二人とも。待たせてしまって悪いねセロ君」
「いや、こっちは別に気にしなくていいよ。俺としては約束通り、こっちの要求を受けてくれればいいんだから。……んじゃ、頼む」

「かしこまりました」
 小さく謝罪するカラクに対し、セロは首を横に振りながら答える。そして目配せしたセロの意を受け、傍らに控えるベリアルは、

「――戒めの炎鎖えんさ

 静かにそう告げながら軽く指を鳴らした。それと同時に、反射的に身構えていたホワイトナイツの五人を囲うように一つの大きな魔法陣が足元に広がる。次いで魔法陣の縁に炎が走ると、陣の中に立つ五人の心臓に縁を走る炎と同じ色の鎖が巻き付いた。

「我が主、つつがなく終了いたしました」
 浮かんでいた魔法陣が消え去った後、ベリアルは再びセロに頭を下げる。

「了解。戻れ、ベリアル」
 作業終了のしらせを受けたセロは、顕現したベリアルをカードに戻して仕舞い込む。
「これで終わり? 何だか呆気ないね……」
「まぁな。枷といっても設定した制約を反故にしなければ発動しないからな」
 ミランの言葉に、セロは自前のポーションで回復を図りながら答える。

「設定した制約? 具体的には?」
「制約内容は『カードの力を口外しないこと』だ。それさえ守ってもらえば、普段通りの生活ができる」
 カラクはセロこら返って来た答えに軽く頷きながら、さらに訊ねる。

「もし、その制約を破った場合は?」
「その時は身体の内側が燃えるような熱さに苛まれた挙句、巻き付けられた鎖によって心臓が潰されるだろうね。死にたくなければ制約を遵守することをオススメするよ」
「反する者には死、か……なるほど。よく分かったよ」
 カラクは真顔で返すセロの言葉に、わずかに顔を青ざめさせながらも制約を守ることを改めて告げた。

「それで? なんとか無事に鎧獅子は倒せたけど……そっちはこれからどうするんだ?」
「あぁ、そうだね……鎧獅子は討伐できたが、こっちの被害も無視できない。キールとグランは君のポーションでいくらか回復はしたものの、まだ本調子ってワケじゃない。武器に限らず、防具も揃えないと……」
「それに、ギルドへの報告もしなければなりませんね。災害級の魔物が出現し、それを討伐したとなれば、少なくない報奨金も貰えるでしょう。ポーションにメンテナンス、その後の対応も含め、セロさんへの対価はそこから捻出するしかないでしょうね」
 セロの問いにカラクは厳しい表情を浮かべながら方策を考える。その発言に便乗するように、アルバの声が被せられた。しかし、その彼女の提案に、キールが難しい顔で訊ねる。

「でも、どうやって報告するんだよ? 鎧獅子を討伐した、なんて言ったところで簡単にギルドが認めてくれるワケないだろ? せめてその証拠でも提示しないと信じてくれないぞ?」
「あの巨体を引きずりながら森の中を突っ切るってのか? それは流石に無茶ってもんだぞ」 
 キールの疑問にグランがちらりと地に倒れる鎧獅子の亡骸を見つつ、勘弁してくれとため息交じりに反論する。彼の言うように、討伐したとはいえどその亡骸はあまりにも大きすぎる。何せ頭だけでもそれを持って移動するにはそのサイズにあった大きな荷車が必要となる。

 加えて死体を引きながらの移動は他の魔物を引き寄せてしまうリスクさえ孕んでいる。戦力の中心であるキールとグランの精霊武具はもう使い物にならない。そうした状況で魔物と遭遇すれば、今度こそ「パーティー全滅」という最悪の事態を引き起こすだろう。
「ここから近くの街はどこなんだ? どのくらいの時間で到着できる?」
 懸念を示すキールとグランに、セロの声が割って入る。

「あん? こっから近くの街ってなると、『グリム』になるな。普通ならざっと半日、今の俺たちの状況を踏まえれば、一日もあれば到着できるだろうよ」
「そんなところに街があるんだな。その『グリム』って街にはギルドもあるのか?」
 グランの言葉を受け、セロが頷きつつさらに問いかける。

「……アンタ、何も知らないの?」
 だが、返ってきた言葉は、ミランの容赦のない一言であった。
「悪かったな。ずっと森の中にいたから、街の中の詳しい事なんて知らないんだよ」

 反射的に呆れるような口調で呟くミランの言葉に、セロが若干ムスッとした表情を浮かべる。不意に両者の間に流れた気まずい空気を他の仲間たちが「まぁまぁ」ととりなす。
「グリムはここ『シュタイナー大陸』の中央付近に位置する街――ということぐらいは知っているだろう?」
 ミランに代わり、ホワイトナイツの一員であるグランがその巨体を揺らしつつ話し始める。セロの手によるポーションを服用したおかげか、鎧獅子から受けたダメージは幾分回復し、苦笑を漏らすまでに余裕が出てきていた。

「まぁそれぐらいは……」

 グランの言葉に、セロはかつて「楽園」にいた頃に入り浸っていた蔵書室の中で詰め込んだ知識を呼び起こしながら、ゆっくりと頷く。

「うむ。そして、付け加えるならば、グリムはこの大陸唯一の『自治都市』なのだ」
「自治、都市……? 国じゃないのか?」
 珍しく目をわずかに見開いたセロの表情を楽しみながら、グランはさらに話を続ける。

「あぁ。グリムのある区域はもともと国家間の要衝として争いが絶えなかったんだ。大陸の中央を押さえれば、他国への侵攻も容易にできるからな。そうした理由から、グリムはその時代によって属する国が変わっていった。けれども領地を奪うには多大な犠牲を伴う。金に時間……そして人の命も、な」
「……」
 グランの重い言葉にセロもまた真剣な面持ちで聞き入る。

「そうした混沌とした状況から脱しようと、十五年ほど前に大陸中の国家が集まり、一つの決まり事を作ったんだ。『グリムは各国家の不可侵領域』としていたずらに侵略しない、ってな」
「だから『国家』じゃないってのか……」
 納得顔で頷きながら呟くセロに、今度は横からアルバの声が混ざる。

「そう。だからグリムには『軍』と呼ぶべき組織は無いのよ。あるとしても街の治安を守る『都市警察』くらいなものね」
「けれど、『不可侵領域』ってのを楯に、いろんなヤツが入り込んでいるんだよねぇ~」
 不意に会話に混ざったアルバに、ミランがややげんなりとした口調で続いた。

「うん? どういうこと?」
「グランも言っていたでしょ? グリムは下手に余所の国がどうこうできる場所じゃないの。ということは、裏を返せば他国で罪を犯した人間がグリムに入っても、すぐにどうこうできないのよ」
「あぁ、なるほど……」
 ミランの意図を察したセロは、頷きつつもそっと眉根を寄せて軽い不快感を表す。

「殺し屋に傭兵、盗っ人に詐欺師……グリムの裏を歩けば、出くわすのそんな危険人物ばかりなんだ。まぁミランの言う通り、そんな危険がある街だからね。それを象徴するように、一部からは『ゴミ溜め』・『落伍者の集まり』・『廃人集積場』・『地の果て』なんて呼ばれもする場所だ」
 これまでの会話を耳にしていたカラクが話を総括するように言葉を発する。

「酷い呼び名だな、そりゃあ……」
「まぁ君がそう言う気持ちは分かるけれどね。ただ、そうは言っても、大陸の中心地にある各国の規制が及ばない街だからか、一番先進的な場所でもあるんだよ。加えてグリムはギルドに限らず、武具や防具を揃える店も充実しているし、大陸中央銀行や裁判所、各国家のトップが集まる重要施設を擁する場所でもある。『魔都・グリム』なんて呼ばれるのも無理はない」
「へぇ~」
 その体格に似合わず博識なカラクに、セロは感心する声を上げた。

「でも、どうしてそんなことを訊くんだ?」
 一通り説明し終えたカラクの横からグランが首を傾げつつセロに問いかける。
「あぁ。なら、その街に俺がついていってやろうと思ってさ。あの魔物の死体を運べばいいんだろ?」
 セロはさも当然とばかりにグランの言葉に返すと、スタスタと鎧獅子の死体に近づく。

「おいおい、『運べばいいんだろ?』ってそう簡単に言うけどなぁ……分かっているのか? あれだけの巨体を運ぶのがどんだけ大……変……か」
 キールが「話を聞いてなかったのかよ!」と突っ込むようにセロの発言に反論するものの、その言葉は最後まで紡ぎ出されることなく立ち消えた。なぜなら、呆れた調子で声をかけるキールの目の前で、セロが腰に取り付けていたポーチを外し、蓋を外して自分の目の前に掲げ――彼の目の前に倒れていた鎧獅子の巨大な亡骸を手のひらサイズのポーチの中に仕舞い込んだからだ。

「嘘、でしょ……あの巨大な鎧獅子の死体が……あんな小さなポーチの中に……」
「あれは……もしかして『アイテムポーチ』? ですが、あれほどの巨躯を収納できるポーチなんて、早々お目にかかれるものではないはず……」
 しれっといつものように収納したセロであったが、これにはキールに限らず他のメンバーも驚きを隠せないでいた。

「ちょ、ちょっと! 何サラッととんでもないことしてんのよ!」
「……えっ? 何かマズかったのか?」
 慌てた様子で訊ねるミランに、セロは呑気に答える。その態度にミランはさらにヒートアップして質問を重ねた。
「それって『アイテムポーチ』でしょ? そんな高価なもの、どこでどうやって手に入れたのよ! まさか、どっかから盗んだものなんて言うんじゃないでしょうね!?」
 だが、彼女の興奮した様子とは対照的に、再びポーチを腰に取り付けたセロはどこか冷めた目でミランの顔を見ながらポツリと告げた。

「人聞きの悪いことを言うな。これは盗んでも、ましてやどこかで手に入れたわけでもない。れっきとした俺の手で作り上げたもんだ。素材集めが大変だったんだぞ。精霊結晶もそれなりにいいものを使わないと狙った通りの効果がでなかったし。精霊構文もいかに短く、かつ効率よく発動できるか考えるのも大変だったんだよなぁ~」

「自分で作った? ……マジ?」
 口をぽっかりと開けながら驚くミランに、セロは「まだ疑っているのかよ」と半ば白い目で彼女の顔を見据える。

「ははっ……これは大変だな。アイテムポーチを作製できる人間なんて、この大陸中に片手で収まるほどの人数しかいないというのに……」
「えぇ。しかも、『アイテムポーチ』は冒険者に限らず、軍や商人たちでさえも喉から手が出るほど我がものとしたい品です。普通は自作なんて到底できる代物ではないのですが……」
 セロとミランのやり取りを、乾いた笑い声を上げながら遠目で見つめるカラクに、アルバが同情する言葉をかけつつ、同じ方に顔を向ける。

「つーか、あの様子じゃあ知らねぇだろうな。アイテムポーチっつったら、遠出できるだけの荷物を収納できるだけでも目ん玉が飛び出るほど高いなんてよ」
「……だろうな。しかも、アイツの持つアイテムポーチは片手に収まるサイズだというのに、あの鎧獅子の巨体をすっぽりと収納できちまうほどの高性能な代物だ。もし、オークションにかけたら……どんだけの高値がつくか、想像もできねぇな」

 アルバの言葉に、なんとか歩けるまでに回復したキールとグランの言葉が続く。一方、自分の知らないところでそんな会話がなされていることなど全く知らないセロは、「そんなに驚くようなことかなぁ?」と疑念を抱きつつ、グリムの街へと足を進めるのだった。
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