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第二部
28.豚イカやきそば
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28.豚イカやきそば
「んん……あー……」
ずるうっと腹の中に入ってくるそれの圧迫感に勝臣はふるっと震えた。
「痛くない?」
セレスティノがゆっくりゆっくりと抜き差ししながらそう聞いてくる。
「いたくない……もっと速くしていいぞ」
「ん……それより奥、いい?」
「なら、ゆっくり」
「了解」
先端が最奥の扉をくんっくんっと押してくる。んう、ん、と鼻を鳴らしてそのノックを受け入れていると体の奥が開いていくのが分かる。
「んんっ」
ぐぽん、と先端が奥に入り込んで勝臣の体がびくんっと跳ねる。
「痛くない?」
「だい、じょうぶ……」
くぽくぽと細かく揺さぶられて勝臣がんー!と声を漏らす。
「ん、んんう、んうっ、あっ」
ぐぷんっとそこから先端が抜けて緩やかにセレスティノの先端が前立腺をこすり始める。
「も、いいのか、あっ、あっ」
「ん、ゆっくり慣らしてく」
少しだけ苦しかったのもセレスティノにはお見通しだったらしい。
ゆさゆさと揺さぶられて内壁を擦られて徐々に高みに引っ張り上げられていく感覚に勝臣は身を委ねる。
「あ、あっ、ディーノ、でぃ、の、もっと速く……!」
「イケそう?」
「ん、んん」
「じゃあたくさん突いてあげるね」
「あっ」
がくがくと先程までとはうってかわって激しい律動に勝臣は二人の腹の間で揺れている自身へと手を伸ばす。
「だーめ」
けれどそれはセレスティノに捕らえられてしまう。
「後ろだけでイッて」
「だって、そんな、あっ、あっ、あっ」
「イケそうでしょ?」
「あっ、ん、んんっ!」
ぎゅうっとセレスティノのものを締め付けて己の腹の上にびゅるるっと精を吐き出す。
「ん」
セレスティノも短くうめいて薄い被膜ごしに勝臣の中で果てた。
ずるりと腹の中からそれが出ていき、全身から力が抜けてベッドに大の字になる。こういうとき大きめのベッドを買っておいてよかったと思う。
ゴムを処理してゴミ箱に捨てたセレスティノが甲斐甲斐しくティッシュで勝臣の腹を拭いてくれる。
「タオル持ってくるね」
「あー」
セレスティノがパンツ一枚の姿で寝室を出て行って、しばらくして戻ってきた。
温かい濡れタオルで改めて勝臣の腹を拭いてくれる。
拭き終わるとまたセレスティノは部屋を出て行ってしばらくしてグラスをふたつ持って戻ってくる。アイスティーだ。
「おまたせ」
「ん」
紅茶にさほど興味のなかった勝臣だったがセレスティノが淹れてくれるようになってから少しずつ違いが分かるようになってきた。
今日はアールグレイ。ベルガモットの香りがすうっと鼻腔を抜けていく。
ぐいっと一気に飲み干して、腹減ったな、と勝臣は呟いた。
「なにか食べる?」
「明日の昼用に買ってた焼きそば食べちまうか」
「こんな時間なのに」
「こんな時間だから良いんだろ?」
セレスティノはそうだね、というようにくふふっと笑った。
「ディーノ、麺をレンジで三十秒チンして」
「あいさ」
豚バラ肉を適当に切ってイカも輪切りにする。イカは下処理のされたものを買ってきたので楽なものだ。
キャベツもざく切りにして玉ねぎもさくさくと切る。
フライパンに油を敷いて豚肉とイカをまず入れて火が通ってきたらキャベツと玉ねぎ、もやしを投入する。
一旦ここでソースを入れてなじませて、そしてチンした焼きそば麺を投入する。
顆粒だしを少々ふりかけて野菜や肉と絡ませるとソースが麺に移っていく。それを見ながら足りない分のソースを足してディーノ!と呼ぶ。
「出したよ!」
皿を出したセレスティノに良い子だ、と言いながら勝臣は二枚の皿にそれぞれ焼きそばを盛り付けていく。
「はい完成!」
「わーい!」
ローテーブルに運んで麦茶や箸、そして紅生姜を運んで手を合わせる。
「いただきます」
「いただきます!」
紅生姜は勝臣はちょこっとだけ乗せるのだがセレスティノがどっさりと乗せる。
勝臣からしてみればそれでは焼きそばを食べているのか紅生姜を食べているのかわからないだろうと思うのだがちゃんとわかるよーというのが本人の弁なのでそうか、と特に何も言うことはない。食の好みは自由でいいのだ。
ずぞぞ、と食べながら顆粒だしを入れたのがいいな、と思う。昔は塩コショウで味付けをしていたのだが、ある時ふと顆粒だしでやってみたらこれが美味しかった。それ以来焼きそばの味付けは顆粒だしだ。
ソース焼きそばもいいけど今度は塩焼きそばにしようかな、と思いながら焼きそばを平らげた。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした!」
今夜はふたりで洗い物をして、並んで歯を磨いて同じベッドに入って。
リビングのソファベッドはここ最近ベッドとしての役目を果たしていない。
そうしてふたりは抱き合って眠りにつくのだった。
翌朝、体重計に乗った勝臣がうわ、と言うのを聞いたセレスティノがその数値を見て兄さんはもっと太ったほうが良いよと笑った。
「んん……あー……」
ずるうっと腹の中に入ってくるそれの圧迫感に勝臣はふるっと震えた。
「痛くない?」
セレスティノがゆっくりゆっくりと抜き差ししながらそう聞いてくる。
「いたくない……もっと速くしていいぞ」
「ん……それより奥、いい?」
「なら、ゆっくり」
「了解」
先端が最奥の扉をくんっくんっと押してくる。んう、ん、と鼻を鳴らしてそのノックを受け入れていると体の奥が開いていくのが分かる。
「んんっ」
ぐぽん、と先端が奥に入り込んで勝臣の体がびくんっと跳ねる。
「痛くない?」
「だい、じょうぶ……」
くぽくぽと細かく揺さぶられて勝臣がんー!と声を漏らす。
「ん、んんう、んうっ、あっ」
ぐぷんっとそこから先端が抜けて緩やかにセレスティノの先端が前立腺をこすり始める。
「も、いいのか、あっ、あっ」
「ん、ゆっくり慣らしてく」
少しだけ苦しかったのもセレスティノにはお見通しだったらしい。
ゆさゆさと揺さぶられて内壁を擦られて徐々に高みに引っ張り上げられていく感覚に勝臣は身を委ねる。
「あ、あっ、ディーノ、でぃ、の、もっと速く……!」
「イケそう?」
「ん、んん」
「じゃあたくさん突いてあげるね」
「あっ」
がくがくと先程までとはうってかわって激しい律動に勝臣は二人の腹の間で揺れている自身へと手を伸ばす。
「だーめ」
けれどそれはセレスティノに捕らえられてしまう。
「後ろだけでイッて」
「だって、そんな、あっ、あっ、あっ」
「イケそうでしょ?」
「あっ、ん、んんっ!」
ぎゅうっとセレスティノのものを締め付けて己の腹の上にびゅるるっと精を吐き出す。
「ん」
セレスティノも短くうめいて薄い被膜ごしに勝臣の中で果てた。
ずるりと腹の中からそれが出ていき、全身から力が抜けてベッドに大の字になる。こういうとき大きめのベッドを買っておいてよかったと思う。
ゴムを処理してゴミ箱に捨てたセレスティノが甲斐甲斐しくティッシュで勝臣の腹を拭いてくれる。
「タオル持ってくるね」
「あー」
セレスティノがパンツ一枚の姿で寝室を出て行って、しばらくして戻ってきた。
温かい濡れタオルで改めて勝臣の腹を拭いてくれる。
拭き終わるとまたセレスティノは部屋を出て行ってしばらくしてグラスをふたつ持って戻ってくる。アイスティーだ。
「おまたせ」
「ん」
紅茶にさほど興味のなかった勝臣だったがセレスティノが淹れてくれるようになってから少しずつ違いが分かるようになってきた。
今日はアールグレイ。ベルガモットの香りがすうっと鼻腔を抜けていく。
ぐいっと一気に飲み干して、腹減ったな、と勝臣は呟いた。
「なにか食べる?」
「明日の昼用に買ってた焼きそば食べちまうか」
「こんな時間なのに」
「こんな時間だから良いんだろ?」
セレスティノはそうだね、というようにくふふっと笑った。
「ディーノ、麺をレンジで三十秒チンして」
「あいさ」
豚バラ肉を適当に切ってイカも輪切りにする。イカは下処理のされたものを買ってきたので楽なものだ。
キャベツもざく切りにして玉ねぎもさくさくと切る。
フライパンに油を敷いて豚肉とイカをまず入れて火が通ってきたらキャベツと玉ねぎ、もやしを投入する。
一旦ここでソースを入れてなじませて、そしてチンした焼きそば麺を投入する。
顆粒だしを少々ふりかけて野菜や肉と絡ませるとソースが麺に移っていく。それを見ながら足りない分のソースを足してディーノ!と呼ぶ。
「出したよ!」
皿を出したセレスティノに良い子だ、と言いながら勝臣は二枚の皿にそれぞれ焼きそばを盛り付けていく。
「はい完成!」
「わーい!」
ローテーブルに運んで麦茶や箸、そして紅生姜を運んで手を合わせる。
「いただきます」
「いただきます!」
紅生姜は勝臣はちょこっとだけ乗せるのだがセレスティノがどっさりと乗せる。
勝臣からしてみればそれでは焼きそばを食べているのか紅生姜を食べているのかわからないだろうと思うのだがちゃんとわかるよーというのが本人の弁なのでそうか、と特に何も言うことはない。食の好みは自由でいいのだ。
ずぞぞ、と食べながら顆粒だしを入れたのがいいな、と思う。昔は塩コショウで味付けをしていたのだが、ある時ふと顆粒だしでやってみたらこれが美味しかった。それ以来焼きそばの味付けは顆粒だしだ。
ソース焼きそばもいいけど今度は塩焼きそばにしようかな、と思いながら焼きそばを平らげた。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした!」
今夜はふたりで洗い物をして、並んで歯を磨いて同じベッドに入って。
リビングのソファベッドはここ最近ベッドとしての役目を果たしていない。
そうしてふたりは抱き合って眠りにつくのだった。
翌朝、体重計に乗った勝臣がうわ、と言うのを聞いたセレスティノがその数値を見て兄さんはもっと太ったほうが良いよと笑った。
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