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第3章 エルフ大公国を襲う悪意!
第43話(累計・第124話) クーリャ116:頑張るわたし! だって皆を不幸から守りたいんだもん!
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「そんなに急に社会を変えようとするから悲劇は起きてしまうのです。確かに世の中には間違った事は沢山あります。それでも、世の中を恨んでしまうのは間違ってますの!」
わたしは、ニーニエルさんに説法をする。
ニーニエルさんが行おうとしている行為は、彼女と同じ不幸な子供を生み出すと説明すると、彼女は矛盾に気が付き、深く苦悩したから。
そのままでは、誰も救えない。
だから、わたしは少しでもよりよい世界をつくるために提案する。
「では、どうすれば良かったのぉ! 何の力も無いわたしは、苦しんで死ねと言うのぉ!」
……良い傾向ね。このまま説得して投降してもらうの。それがこれ以上、誰も悲しまないもん。
わたしの話に耳を貸しだしたニーニエルさん。
ここから、最後の説得に向かうわたし。
「いいえ。誰しも幸せになる権利はあります。もちろん他者の幸せを踏みにじって得る幸せには、何の価値もありません。ニーニエルさんのような小さな声、しかし強い思いを社会に伝える仕組みが必要なのです。そうですわよね、大公様」
「あ、ああ。クーリャちゃん、いえ、クーリャ殿の言う通りです。今までの政治形態では、一部の貴族の意見だけが通り、多くの国民の願いが踏みにじられていました。それを打開する方法を現在、私は考えています」
わたしは、うまく話を大公様に振る。
ちょうど、わたしのアイデアを取り入れて大公様は改革をしようとしている。
そこに話を繋げれば、説得の成功率も上がる。
……ここまでお膳立てしたんだから、大公様。後は頑張ってね。
「それは一体どんな方法なのですか、大公様?」
「まだ確定ではないけれども、選挙を使って一般国民の間から国の運営に携わる人、議員を選ぼうと思っています」
大公様は、冷静にニーニエルさんに話しかけている。
また、ニーニエルさんも先ほどよりは落ち着いて話を聞けている。
……ちゃんと大公様に敬語付きでお話出来ているものね。この隙に、キュルヴィさんの容態を確認するの!
わたしは、ニーニエルさんからの視線が外れたのを確認して、まだ処置が行われているキュルヴィさんの元へ向かった。
「どんな容態でしょうか、シルヴァリオ様?」
「まったくクーリャ嬢ちゃんは何を言い出すか分からんよ。敵を簡単に倒してみたり、倒した敵を助けてと言ってみたり、自分を殺しに来た敵を説得したり……」
手を血に染めながら、わたしに苦言を言うシルヴァリオ様。
「クーリャ姫様が意味不明なのは、今に始まった話でも無いですわね。今回も意図があっての事でしょうし。多分ニーニエルさんの説得をするためでしょう」
「ワシ、この歳になってワクワクが止まらんぞ! こりゃ、毎日がイベント続きなのじゃぁ!」
「クーリャちゃんってば、非情な事を口で言いながら、無茶苦茶甘いもん。でも、ボク大好きだよ!」
全員が全員、苦笑しながらわたしに文句を言う。
でも、その笑顔にわたしは助けられる。
「いつも無理言ってごめんなさい。でも、このまま悲劇に終わっては、世の中は何も変わらないと思ったのです。で、助かりそうですか?」
「まあ、もう大丈夫であろう。問題は出血量と動脈に突き刺さったままの弾丸だったからな。すぐに動けはしないであろうが、死は免れたと思うぞ」
シルヴァリオ様は、手の上に摘出した弾丸を載せてわたしに見せてくれた。
「これは? なるほどです。別のターゲットに当たった弾が貫通変形して、その一部が彼に当たったのですね。それで、即死しなかったのでしょう」
鉛製の弾丸は花が開くように変形分裂しており、体内比較的浅い場所で停弾していた。
しかし、本来の威力、7ミリ口径クラスの小銃弾であれば確実に一撃で断片化貫通し、即死するダメージを与えられる。
たぶん、先にゴブリンに当たって、変形貫通し威力が半減した弾丸の一部がキュルヴィさんに当たったのだろう。
……この世界じゃ、ダムダム弾やホローポイント弾の軍用使用は禁止じゃないし。一撃必殺を狙うのは当たり前なの。
「姫様達、急に移動するのはおやめくださいませ。まだ危険でございます」
「えー、アデーレ。だって、もー大丈夫だろ? アタイ、クーリャが心配なんだから」
「そうなのじゃ! わらわもクーリャと一緒に居るのじゃ!」
わたしがシルヴァリオ様から説明を受けていると、どやどやとダニエラとクラーラちゃんが、マスカーやアデーレさん、ゲッツを連れてこちらにやって来た。
「ダニエラ、クラーラちゃん。まだ危ないですよ。もー無茶しないでくださいませ」
「無茶はクーリャ様です! まったく一体どんだけ配下を心配させるんですか!?」
「ええ、ゲッツ殿が言ってましたが、クーリャ様を見ていたらドワーフ族でも早死にしそうです」
「もう俺、死にそうですよ、姫様!」
「ご、ごめんなさい。マスカー、アデーレさん、ゲッツ。わたくし、また考える前に突撃しちゃいましたぁ」
「今回は、緊急避難からでしたが、もう少し自らの安全を優先なさってくださいませ。そうそう、そろそろニーニエルさんを説得して、投降なさるようにお話しください。もう、この方は助かりましたから」
先生は、手を血に濡らしながらも、温かい眼差しでわたしを見てくれる。
「はい。分かりましたの。ニーニエルさん、大公様とお話し中申し訳ありません!」
「忙しい時に何? わたし、今大事な話をしているの!」
わたしは大きな声で、大公様と真剣に話し合うニーニエルさんに呼びかけた。
……あらあら。面白い結果になったのね。大公様とニーニエルさんが政治について、ちゃんと語り合っているの。
「そのお話は一旦その短剣を捨て、投降なさってからに致しませんか? 幸い、キュルヴィさん一命を取り留めましたよ。もう、戦う必要は何処にも無いんです」
「え、え、えぇぇぇ。キュ、キュルヴィは生きているのぉ!」
「はい。危ないところでしたが、弾の当たりどころが良かったので、なんとか助かりました。お二人には、この先お話を聞く事がたくさんありますが、まずは武器なんて捨ててゆっくり話し合いませんか?」
「よ、良かったぁ。うわぁぁぁ!」
わたしが、キュルヴィさんの方を指し示し、彼が息をしていることを見せるとニーニエルさんは、カタンと短剣を取り落としてキュルヴィさんへと駆け寄った。
「生きてる。生きてるのぉ!」
「ええ。世界最高峰の魔法使い2人、そして優秀なわたくしの先生と友達が頑張ったのですから、当たり前です」
おもわずドヤ顔で仲間自慢をしてしまう、わたし。
大きな声で泣きながらキュルヴィさんにそっと抱き着き、彼の血染めの顔を拭うニーニエルさん。
「あ、ありがとう。ありがとう」
「いえいえ。先に彼を撃ってしまったのは、わたくしです。事情があるのなら、なんとかするのも考えます!」
◆ ◇ ◆ ◇
こうして、大公様暗殺未遂事件は、無事解決をした。
大人しくなったニーニエルさんは大公様に投降し、同じく逮捕保護されたキュルヴィさん共々城内の隔離室へと収監された。
その後、意識を取り戻したキュルヴィさんは、看病をしていたニーニエルさんから詳しい話を聞き、2人とも助けてもらった事を感謝して、すべてを自白した。
わたしは、ニーニエルさんに説法をする。
ニーニエルさんが行おうとしている行為は、彼女と同じ不幸な子供を生み出すと説明すると、彼女は矛盾に気が付き、深く苦悩したから。
そのままでは、誰も救えない。
だから、わたしは少しでもよりよい世界をつくるために提案する。
「では、どうすれば良かったのぉ! 何の力も無いわたしは、苦しんで死ねと言うのぉ!」
……良い傾向ね。このまま説得して投降してもらうの。それがこれ以上、誰も悲しまないもん。
わたしの話に耳を貸しだしたニーニエルさん。
ここから、最後の説得に向かうわたし。
「いいえ。誰しも幸せになる権利はあります。もちろん他者の幸せを踏みにじって得る幸せには、何の価値もありません。ニーニエルさんのような小さな声、しかし強い思いを社会に伝える仕組みが必要なのです。そうですわよね、大公様」
「あ、ああ。クーリャちゃん、いえ、クーリャ殿の言う通りです。今までの政治形態では、一部の貴族の意見だけが通り、多くの国民の願いが踏みにじられていました。それを打開する方法を現在、私は考えています」
わたしは、うまく話を大公様に振る。
ちょうど、わたしのアイデアを取り入れて大公様は改革をしようとしている。
そこに話を繋げれば、説得の成功率も上がる。
……ここまでお膳立てしたんだから、大公様。後は頑張ってね。
「それは一体どんな方法なのですか、大公様?」
「まだ確定ではないけれども、選挙を使って一般国民の間から国の運営に携わる人、議員を選ぼうと思っています」
大公様は、冷静にニーニエルさんに話しかけている。
また、ニーニエルさんも先ほどよりは落ち着いて話を聞けている。
……ちゃんと大公様に敬語付きでお話出来ているものね。この隙に、キュルヴィさんの容態を確認するの!
わたしは、ニーニエルさんからの視線が外れたのを確認して、まだ処置が行われているキュルヴィさんの元へ向かった。
「どんな容態でしょうか、シルヴァリオ様?」
「まったくクーリャ嬢ちゃんは何を言い出すか分からんよ。敵を簡単に倒してみたり、倒した敵を助けてと言ってみたり、自分を殺しに来た敵を説得したり……」
手を血に染めながら、わたしに苦言を言うシルヴァリオ様。
「クーリャ姫様が意味不明なのは、今に始まった話でも無いですわね。今回も意図があっての事でしょうし。多分ニーニエルさんの説得をするためでしょう」
「ワシ、この歳になってワクワクが止まらんぞ! こりゃ、毎日がイベント続きなのじゃぁ!」
「クーリャちゃんってば、非情な事を口で言いながら、無茶苦茶甘いもん。でも、ボク大好きだよ!」
全員が全員、苦笑しながらわたしに文句を言う。
でも、その笑顔にわたしは助けられる。
「いつも無理言ってごめんなさい。でも、このまま悲劇に終わっては、世の中は何も変わらないと思ったのです。で、助かりそうですか?」
「まあ、もう大丈夫であろう。問題は出血量と動脈に突き刺さったままの弾丸だったからな。すぐに動けはしないであろうが、死は免れたと思うぞ」
シルヴァリオ様は、手の上に摘出した弾丸を載せてわたしに見せてくれた。
「これは? なるほどです。別のターゲットに当たった弾が貫通変形して、その一部が彼に当たったのですね。それで、即死しなかったのでしょう」
鉛製の弾丸は花が開くように変形分裂しており、体内比較的浅い場所で停弾していた。
しかし、本来の威力、7ミリ口径クラスの小銃弾であれば確実に一撃で断片化貫通し、即死するダメージを与えられる。
たぶん、先にゴブリンに当たって、変形貫通し威力が半減した弾丸の一部がキュルヴィさんに当たったのだろう。
……この世界じゃ、ダムダム弾やホローポイント弾の軍用使用は禁止じゃないし。一撃必殺を狙うのは当たり前なの。
「姫様達、急に移動するのはおやめくださいませ。まだ危険でございます」
「えー、アデーレ。だって、もー大丈夫だろ? アタイ、クーリャが心配なんだから」
「そうなのじゃ! わらわもクーリャと一緒に居るのじゃ!」
わたしがシルヴァリオ様から説明を受けていると、どやどやとダニエラとクラーラちゃんが、マスカーやアデーレさん、ゲッツを連れてこちらにやって来た。
「ダニエラ、クラーラちゃん。まだ危ないですよ。もー無茶しないでくださいませ」
「無茶はクーリャ様です! まったく一体どんだけ配下を心配させるんですか!?」
「ええ、ゲッツ殿が言ってましたが、クーリャ様を見ていたらドワーフ族でも早死にしそうです」
「もう俺、死にそうですよ、姫様!」
「ご、ごめんなさい。マスカー、アデーレさん、ゲッツ。わたくし、また考える前に突撃しちゃいましたぁ」
「今回は、緊急避難からでしたが、もう少し自らの安全を優先なさってくださいませ。そうそう、そろそろニーニエルさんを説得して、投降なさるようにお話しください。もう、この方は助かりましたから」
先生は、手を血に濡らしながらも、温かい眼差しでわたしを見てくれる。
「はい。分かりましたの。ニーニエルさん、大公様とお話し中申し訳ありません!」
「忙しい時に何? わたし、今大事な話をしているの!」
わたしは大きな声で、大公様と真剣に話し合うニーニエルさんに呼びかけた。
……あらあら。面白い結果になったのね。大公様とニーニエルさんが政治について、ちゃんと語り合っているの。
「そのお話は一旦その短剣を捨て、投降なさってからに致しませんか? 幸い、キュルヴィさん一命を取り留めましたよ。もう、戦う必要は何処にも無いんです」
「え、え、えぇぇぇ。キュ、キュルヴィは生きているのぉ!」
「はい。危ないところでしたが、弾の当たりどころが良かったので、なんとか助かりました。お二人には、この先お話を聞く事がたくさんありますが、まずは武器なんて捨ててゆっくり話し合いませんか?」
「よ、良かったぁ。うわぁぁぁ!」
わたしが、キュルヴィさんの方を指し示し、彼が息をしていることを見せるとニーニエルさんは、カタンと短剣を取り落としてキュルヴィさんへと駆け寄った。
「生きてる。生きてるのぉ!」
「ええ。世界最高峰の魔法使い2人、そして優秀なわたくしの先生と友達が頑張ったのですから、当たり前です」
おもわずドヤ顔で仲間自慢をしてしまう、わたし。
大きな声で泣きながらキュルヴィさんにそっと抱き着き、彼の血染めの顔を拭うニーニエルさん。
「あ、ありがとう。ありがとう」
「いえいえ。先に彼を撃ってしまったのは、わたくしです。事情があるのなら、なんとかするのも考えます!」
◆ ◇ ◆ ◇
こうして、大公様暗殺未遂事件は、無事解決をした。
大人しくなったニーニエルさんは大公様に投降し、同じく逮捕保護されたキュルヴィさん共々城内の隔離室へと収監された。
その後、意識を取り戻したキュルヴィさんは、看病をしていたニーニエルさんから詳しい話を聞き、2人とも助けてもらった事を感謝して、すべてを自白した。
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