32 / 127
第1章 爆裂令嬢、爆誕!!
第31話 クーリャ27:わたし、色々頑張る。御菓子作りも作戦なの!
しおりを挟む
「まだ、主犯は貴君で、誰からも頼まれていない。夜盗らを雇ったのも貴君だと言うのか?」
「ああ、そうだ。だから、早く俺を殺せ! こんな惨めな姿でいるなんて、真っ平だ!」
今日もローベルトは、下半身不随になったヴァルラムの病室へ赴き、事情聴取を行う。
しかし、ヴァルラムは頑として自分が犯人で公爵は関係無いと叫ぶ。
そして、死なせろとばかりに飲食を行わない。
既に水を飲まなくなって二日目、そろそろ危険な状態。
◆ ◇ ◆ ◇
「マクシミリアン様、どうしましょうか?」
「そうだな。このまま死なれても困るが、何か無理にでも飲ませる方法は無いのか? クーリャ、君なら何か知っているかい?
夕食後の一休み時間、家族とローベルト、デボラ、カティ、そしてゲッツを加えての今後の相談をしている。
「『アタシ』の世界ですと、点滴による輸液で血管、静脈に水分や栄養を送って命を長らわせる方法がありますの。でも、この世界では、ゴム管が入手できませんので、まだ難しいですわ。ちなみに同じ方法で輸血といって血液を分け与える事もできますの。もちろん血が似た型でないと身体の中で血が固まって大変な事になりますが」
「そんな方法があるんですか! 姫様は医学にもお詳しいとは興味深いです。しかし残念ですね。そのゴムとは、どんなものですか?」
先生は、わたしの示した医療行為にびっくりの様子。
「『アタシ』の世界では南米、たぶんこちらでも南西の方角にある大陸の熱帯雨林で生えている木の樹液を固めたものです。柔らかさと弾力、ボヨンと弾む力が強い素敵な素材なんですよ。馬車の車輪にとかも使えて乗りごこちが格段に良くなりますね」
「ボヨン? それ、アタシ知っているかも!」
皆にゴムを説明した時、何故かカティが食いついてきた。
「カティ、貴方はゴムの木を知っているんですか?」
「直接は見たことは無いですし、昔お父ちゃんに寝物語で聞いたくらいですぅ。確か、獣族の住む南の方にある木に傷をつけて出た樹液にお酢を加えると固まり、道具とかに塗ると滑り止めとか、雨具にもなるって言ってました」
酸で固まる、雨具になるとは、まさしくゴム。
「それは、間違いなくゴムの木です! やったぁ、新大陸まで行かなくてもゴムが手に入るのぉ!」
「姫様、嬉しいのは分かりますが、飛び上がってはしゃぐのはハシタナイでございます。それに例えカティの話が事実だとしても、今からでは間に合いません」
「デボラ、ごめんなさい。そうですわよね。まず大事なのはヴァルラムが死なないようにする事ですから」
ゴムの木発見があまりに嬉しくて飛び上がってしまったわたしは、デボラに怒られてしまった。
……ゴムの事は先送りなの。
「では、無理やりにでもヴァルラムに飲食をさせる必要がありますわね。ローベルト、彼には何か好きなものとかは、ありませんか?」
「そうですねぇ。実は彼は酒はあまり強くは無いですね。先日の決闘の原因になった時も、ほぼ素面でした。今思えば、自分は狙われていたんですね。あ! 確か甘いものが好きで王都の菓子店を巡ったみたいな話は聞いた事があります」
ヴァルラムについて、少しでも情報が知りたいわたしは、ローベルトに話を聞いた。
……甘いもの好きってのは使えそうなの。菓子店を巡ったというのも良いわ。今の手持ちで、甘くてヴァルラムが食べた事が無いデザートって……! あ、あれ、作れるのぉ!
「うふふ、イイモノを思いつきましたのぉ!!」
「はぁ、姫様がその『悪い顔』をしたのは勝利のきっかけで良いのですが、とても男爵令嬢には見えないですよ」
「何か、またハシタナイ事になるんでしょうねぇ」
「アタシ、姫様の『悪い顔』も好きですぅ」
「なるほど、姫様が悪巧みをするのは、こんな感じかよ」
「自分も、巻き込まれるんでしょうねぇ」
先生、デボラ、カティ、ゲッツにローベルト。
彼らに何か好き勝手いわれている気がするけど、今は時間が大事。
「お父様、お母様、デボラ、先生。わたくしには策があるのですが、宜しいでしょうか? 大丈夫ですの、今回はお料理ですわ!」
「ああ、話を聞こう、クーリャ」
お父様も、にやりと「悪い顔」でわたしに笑ってくれた。
◆ ◇ ◆ ◇
「なんで、まだ俺を殺さないのか! 早く殺せ!」
病床から毒づくヴァルラム。
しかし水も2日間以上飲んでいないからか、声に力も無く肌もかさついている気がする。
「ヴァルラム! 今日は姫様も一緒だ。最後に何か言う事は無いのか!?」
「ヴァルラム。貴方はわたくしやお父様達を害しようとしました。貴方が主犯だと言っていますが、それが真実では無いのは、様々な証拠から明らかです。でも貴方は『あの方』に忠義を示しているのですね。それは立派だとは思いますの。しかし、あの方は貴方を切り捨て、更に侮辱なさりました。それでも良いのですか?」
「う、は、早く殺せ! もはや剣も握れぬ俺は生きていてもしょうがないんだぁ!」
わたしが、淡々と事実を述べると、ヴァルラムは少し動揺をする。
……もう一押しかな?
「別にわたくしは、貴方に、『あの方』を裏切れとは言うつもりはありませんの。まずは生きてみませんか? ここで死ねば貴方は騎士の資格すら奪われ罪人として死ぬだけ。家族にも二度と会えず、汚名を聞かせるだけです」
「お、俺が生きていたって誰も喜ばない! それに、俺はもう何も出来やしない!」
「あら、そうかしら? 貴方のお母様は悲しみますわよ。生きていれば汚名返上の機会なら、いくらでもありますのに」
わたしの説得に、反応を示すヴァルラム。
このまま押し切るのが、アタシ流儀。
……ゲームで説得イベントを何回もやったし、このまま死なせちゃうのは可哀想だもん!
「とにかく、生きなさい。そこが始まりですわ。はぁ、一杯お話ししましたので、喉が渇きましたの。カティ、水菓子を持ってきてくださりませんか?」
「はいですぅ!」
……うふふ。これは凶悪だよぉ。お菓子好きで空腹の人の前でデザートなんて。
「わたくし、少々忙しいので、ここで食べさせて頂きますわ。うふ、あー美味しいですのぉ!」
わたしは、ヴァルラムに見えるように、カティから給仕してもらったお皿から半透明なゼリーをスプーンに掬い、一口食べた。
体温でホロリと口内で融けるゼラチンゼリー。
柑橘とミントの香り、そして砂糖の甘さ。
ひんやりと冷えた、実に美味しい水菓子だ。
……今は夏から秋に入りかけだから、ちょうど良いの!
「な、なんだ!? それは……?」
見たことも無い水菓子に、ヴァルラムは大きく動揺する。
おそらく柑橘とミントの香りに、空腹が刺激されたに違いない。
「あら、ごめんあそばせ。空腹の怪我人の前で食べるなんてハシタナイですわね。これはゼリーという水菓子なのですわ。製法は……。これから死なれる方には言う必要は無いですわね。あー、甘くて美味しいですのぉ」
「甘いだとぉ!! なぜ、水がそのように固まる?? そして、硬すぎもせずにスプーンで掬えるだとぉ!?」
……ほうほう、反応イイですわね。ローベルトに聞いたとおりですの。
「あら、菓子に興味が有りますの? 美味しいものには老若男女、誰でも同じですの。良かったら食べますか、ヴァルラム? こちら、わたくしが食べていますので、毒は無いですの」
「そ、そこまで言うなら、よこせ! 味に煩い俺が吟味してやる!」
……作戦成功なの! まんまと食事をさせる事に成功しましたわ。
「では、スプーンを変えますわね。カティ、御願いしますわ」
「はい、姫様」
わたしは、用意していた新しいスプーンでゼリーを掬って、口を大きく開けたヴァルラムへと放り込んだ。
「う、う、旨いぞぉぉ。なんだ! この口当たりは?? そして、甘い。更に柑橘とミントが後味を良くしている! どうして、王都でも見たことが無い、このような菓子が男爵領なぞにあるのだぁ!」
「もう一口食べますか?」
「もう一口といわぬ。ソレを全部よこせ!」
「はい、良いですわ。カティ、わたくし、ローベルト、そしてヴァルラム用におかわりを御願いしますの」
「はいですぅ!」
カティは満面の笑みで、厨房へと走っていった。
「ああ、そうだ。だから、早く俺を殺せ! こんな惨めな姿でいるなんて、真っ平だ!」
今日もローベルトは、下半身不随になったヴァルラムの病室へ赴き、事情聴取を行う。
しかし、ヴァルラムは頑として自分が犯人で公爵は関係無いと叫ぶ。
そして、死なせろとばかりに飲食を行わない。
既に水を飲まなくなって二日目、そろそろ危険な状態。
◆ ◇ ◆ ◇
「マクシミリアン様、どうしましょうか?」
「そうだな。このまま死なれても困るが、何か無理にでも飲ませる方法は無いのか? クーリャ、君なら何か知っているかい?
夕食後の一休み時間、家族とローベルト、デボラ、カティ、そしてゲッツを加えての今後の相談をしている。
「『アタシ』の世界ですと、点滴による輸液で血管、静脈に水分や栄養を送って命を長らわせる方法がありますの。でも、この世界では、ゴム管が入手できませんので、まだ難しいですわ。ちなみに同じ方法で輸血といって血液を分け与える事もできますの。もちろん血が似た型でないと身体の中で血が固まって大変な事になりますが」
「そんな方法があるんですか! 姫様は医学にもお詳しいとは興味深いです。しかし残念ですね。そのゴムとは、どんなものですか?」
先生は、わたしの示した医療行為にびっくりの様子。
「『アタシ』の世界では南米、たぶんこちらでも南西の方角にある大陸の熱帯雨林で生えている木の樹液を固めたものです。柔らかさと弾力、ボヨンと弾む力が強い素敵な素材なんですよ。馬車の車輪にとかも使えて乗りごこちが格段に良くなりますね」
「ボヨン? それ、アタシ知っているかも!」
皆にゴムを説明した時、何故かカティが食いついてきた。
「カティ、貴方はゴムの木を知っているんですか?」
「直接は見たことは無いですし、昔お父ちゃんに寝物語で聞いたくらいですぅ。確か、獣族の住む南の方にある木に傷をつけて出た樹液にお酢を加えると固まり、道具とかに塗ると滑り止めとか、雨具にもなるって言ってました」
酸で固まる、雨具になるとは、まさしくゴム。
「それは、間違いなくゴムの木です! やったぁ、新大陸まで行かなくてもゴムが手に入るのぉ!」
「姫様、嬉しいのは分かりますが、飛び上がってはしゃぐのはハシタナイでございます。それに例えカティの話が事実だとしても、今からでは間に合いません」
「デボラ、ごめんなさい。そうですわよね。まず大事なのはヴァルラムが死なないようにする事ですから」
ゴムの木発見があまりに嬉しくて飛び上がってしまったわたしは、デボラに怒られてしまった。
……ゴムの事は先送りなの。
「では、無理やりにでもヴァルラムに飲食をさせる必要がありますわね。ローベルト、彼には何か好きなものとかは、ありませんか?」
「そうですねぇ。実は彼は酒はあまり強くは無いですね。先日の決闘の原因になった時も、ほぼ素面でした。今思えば、自分は狙われていたんですね。あ! 確か甘いものが好きで王都の菓子店を巡ったみたいな話は聞いた事があります」
ヴァルラムについて、少しでも情報が知りたいわたしは、ローベルトに話を聞いた。
……甘いもの好きってのは使えそうなの。菓子店を巡ったというのも良いわ。今の手持ちで、甘くてヴァルラムが食べた事が無いデザートって……! あ、あれ、作れるのぉ!
「うふふ、イイモノを思いつきましたのぉ!!」
「はぁ、姫様がその『悪い顔』をしたのは勝利のきっかけで良いのですが、とても男爵令嬢には見えないですよ」
「何か、またハシタナイ事になるんでしょうねぇ」
「アタシ、姫様の『悪い顔』も好きですぅ」
「なるほど、姫様が悪巧みをするのは、こんな感じかよ」
「自分も、巻き込まれるんでしょうねぇ」
先生、デボラ、カティ、ゲッツにローベルト。
彼らに何か好き勝手いわれている気がするけど、今は時間が大事。
「お父様、お母様、デボラ、先生。わたくしには策があるのですが、宜しいでしょうか? 大丈夫ですの、今回はお料理ですわ!」
「ああ、話を聞こう、クーリャ」
お父様も、にやりと「悪い顔」でわたしに笑ってくれた。
◆ ◇ ◆ ◇
「なんで、まだ俺を殺さないのか! 早く殺せ!」
病床から毒づくヴァルラム。
しかし水も2日間以上飲んでいないからか、声に力も無く肌もかさついている気がする。
「ヴァルラム! 今日は姫様も一緒だ。最後に何か言う事は無いのか!?」
「ヴァルラム。貴方はわたくしやお父様達を害しようとしました。貴方が主犯だと言っていますが、それが真実では無いのは、様々な証拠から明らかです。でも貴方は『あの方』に忠義を示しているのですね。それは立派だとは思いますの。しかし、あの方は貴方を切り捨て、更に侮辱なさりました。それでも良いのですか?」
「う、は、早く殺せ! もはや剣も握れぬ俺は生きていてもしょうがないんだぁ!」
わたしが、淡々と事実を述べると、ヴァルラムは少し動揺をする。
……もう一押しかな?
「別にわたくしは、貴方に、『あの方』を裏切れとは言うつもりはありませんの。まずは生きてみませんか? ここで死ねば貴方は騎士の資格すら奪われ罪人として死ぬだけ。家族にも二度と会えず、汚名を聞かせるだけです」
「お、俺が生きていたって誰も喜ばない! それに、俺はもう何も出来やしない!」
「あら、そうかしら? 貴方のお母様は悲しみますわよ。生きていれば汚名返上の機会なら、いくらでもありますのに」
わたしの説得に、反応を示すヴァルラム。
このまま押し切るのが、アタシ流儀。
……ゲームで説得イベントを何回もやったし、このまま死なせちゃうのは可哀想だもん!
「とにかく、生きなさい。そこが始まりですわ。はぁ、一杯お話ししましたので、喉が渇きましたの。カティ、水菓子を持ってきてくださりませんか?」
「はいですぅ!」
……うふふ。これは凶悪だよぉ。お菓子好きで空腹の人の前でデザートなんて。
「わたくし、少々忙しいので、ここで食べさせて頂きますわ。うふ、あー美味しいですのぉ!」
わたしは、ヴァルラムに見えるように、カティから給仕してもらったお皿から半透明なゼリーをスプーンに掬い、一口食べた。
体温でホロリと口内で融けるゼラチンゼリー。
柑橘とミントの香り、そして砂糖の甘さ。
ひんやりと冷えた、実に美味しい水菓子だ。
……今は夏から秋に入りかけだから、ちょうど良いの!
「な、なんだ!? それは……?」
見たことも無い水菓子に、ヴァルラムは大きく動揺する。
おそらく柑橘とミントの香りに、空腹が刺激されたに違いない。
「あら、ごめんあそばせ。空腹の怪我人の前で食べるなんてハシタナイですわね。これはゼリーという水菓子なのですわ。製法は……。これから死なれる方には言う必要は無いですわね。あー、甘くて美味しいですのぉ」
「甘いだとぉ!! なぜ、水がそのように固まる?? そして、硬すぎもせずにスプーンで掬えるだとぉ!?」
……ほうほう、反応イイですわね。ローベルトに聞いたとおりですの。
「あら、菓子に興味が有りますの? 美味しいものには老若男女、誰でも同じですの。良かったら食べますか、ヴァルラム? こちら、わたくしが食べていますので、毒は無いですの」
「そ、そこまで言うなら、よこせ! 味に煩い俺が吟味してやる!」
……作戦成功なの! まんまと食事をさせる事に成功しましたわ。
「では、スプーンを変えますわね。カティ、御願いしますわ」
「はい、姫様」
わたしは、用意していた新しいスプーンでゼリーを掬って、口を大きく開けたヴァルラムへと放り込んだ。
「う、う、旨いぞぉぉ。なんだ! この口当たりは?? そして、甘い。更に柑橘とミントが後味を良くしている! どうして、王都でも見たことが無い、このような菓子が男爵領なぞにあるのだぁ!」
「もう一口食べますか?」
「もう一口といわぬ。ソレを全部よこせ!」
「はい、良いですわ。カティ、わたくし、ローベルト、そしてヴァルラム用におかわりを御願いしますの」
「はいですぅ!」
カティは満面の笑みで、厨房へと走っていった。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
Wild Frontier
beck
ファンタジー
未開地の開拓を夢見る大学二年の岡野紘也は、相棒である老犬シロの寿命が尽きようとする中
自分の意識だけが見知らぬ世界に飛ばされた事に気付く。
星の配置や持っていた荷物などから、そこが元々住んでいた地球では無い事を悟るが
自分の顔を確認すると・・・それは紛れもなく、自分自身の顔だった!?
文明が未発達の異世界で、自らの知識を元に人々の手助けをし
仲間と共に旅を続けながら、世界の謎を解き明かしていく異世界ファンタジー!
※話の流れで多少年齢制限にかかりそうな描写があるため、念のためR-15指定をしております。
数が少なく積極的な表現もしていませんが、一応そういうシーンもある事をご了承ください。
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる